高度学術利用を目的としたNOAA衛星デ-タ処理システムの開発
【研究分野】情報学
【研究キーワード】
リモ-トセンシング / 並列処理 / デ-タベ-ス / 画像処理 / 並列コンピュ-タと超高速デ-タベ-ス処理 / 気象衛星NOAA / 画像デ-タベ-ス / Meteorological Satellite NOAA / Image Processing / Image Database / 並列処理 Parallel Processing / 画像データベース / Prallel Processing
【研究成果の概要】
本研究は,NOAA衛星に於けるAVHHRセンサの観測画像を処理対象とし,リモ-トセンシングデ-タの受信から,受信デ-タの直接的利用可能な地図画像や,温度分布画像の生成までを自動的に行なう統合システムの関発を目的しとている。
特にユ-ザへのデ-タ配布の迅速化を達成するため処理の高速化を主たる研究目的とし,NOAAモ-トセンシング画像のラジオメトリック補正ならびに幾何補正手法に関し,そのアルゴリズムの詳細化を行なうと共に本研究費により導入した共有メモリ型並列コンピュ-タ,シ-ケント社,シンメトリS81を利用し,アルゴリズムの並列化を行ない,実際にS81上にインプリメンテ-ションを行なった。この結果,ラジオメトリック補正に関してはライン間での補正が必要であるもののピクセル毎の処理を独立に実行可能であることから高度の並列性を抽出することができ大きな性能向上が得られた。又,幾何補正はラジオメトリック補正に比べ,より問題が複雑であるものの並列処理効果は大きく,並列処理の導入により既設のメインフレ-ムコンピュ-タに比べ処理速度を向上させることが出来た。特にリモ-トセンシング画像から地図画像への変換に関しては,変換効率向上の為ある程度の大きさのメッシュサイズに区切って変換し,他の点は補間処理によって行なう。このメッシュサイズの最適化は処理効率上重要な決定事項となるが,衛星画像,地図画像上で高中低緯度の種々のエリアに於ける実験を繰り返し,最適値を求めると共に並列化を各処理段階で徹底した。又,誤差の定量的評価についても詳細な検討を行なった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
喜連川 優 | 東京大学 | 生産技術研究所 | 助教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1988 - 1990
【配分額】54,500千円 (直接経費: 54,500千円)