「中国」を中心とするアジア史高等教育用史料の体系的整理ならびに研究史的分析
【研究分野】東洋史
【研究キーワード】
アジア史 / 史料集 / 中国史 / 東南アジア史 / インド史 / 日本軍政 / 移民 / 出土文字資料 / 研究史 / 文化交流 / 世界システム / 金石文
【研究成果の概要】
本研究においては、大学四年一貫教育の現場におけるアジア史教育の充実と中国史・アジア諸地域史の体系的把握の前進を期して、新たな高等教育用史料集の編纂を行うことを最終的な目的とし、その前提となる作業を次の分担によって行った。
1 研究の総括と試行的資料集の編集 森 正夫
2 中国における文字・文書資料及び文献史料による歴史像の体系化・豊富化 江村治樹・森 正夫
3 中国と周辺地域との文化交流・民族移動 重松伸司・三田昌彦・加藤久美子
4 16世紀以降、世界システムの中の中国 黒田明伸
5 アジアにおける日本軍政と中国 猪俣(倉沢)愛子
以上の分担により研究・作業をすすめた結果、現段階において得られた成果は、報告書の形にまとめられた。その中で、江村・森・加藤・重松・三田は、それぞれ、文字史料あるいは文献史料の掲示とその解題・翻訳を行った。また、黒田は地図の、猪俣は写真資料の掲示と解題を行った。
本研究においては、文化交流・民族移動およびアジアの日本軍政の二領域における中国との関連、近代の中国の領域における世界システムの影響について、未達成の側面があったが、基本的には以上の分担により、順調に研究を進めた結果、アジア史高等教育用試行史料集を編纂し、報告書として刊行することができた。今後、この成果を基礎として、より完成度の高い史料集の編纂を目指したい。
【研究代表者】