WWWサーバによる日本史データベースのマルチメディア化と公開に関する研究
【研究分野】情報システム学(含情報図書館学)
【研究キーワード】
日本史 / データベース / WWWサーバ / 史料編纂所歴史情報理システム / 画像データ / 影写本マイクロフィルム / 史料編纂所歴史情報処理システム / 影写本画像データ / 大日本史料 / 大日本古文書 / 大日本古記録 / 史料編さん所歴史情報処理システム / マルチメディア / 入来院家文書 / 史料編さん所歴史情報システム / 古文書
【研究成果の概要】
1. 汎用機で開発されてきた史料編纂所歴史情報処理システム上に構築された「古文書目録データベース」「編年史料綱文データベース」「維新史料綱要データベース」「古文書フルテキストデータベース」「大日本史料索引データベース」「中世記録人名索引データベース」「諸家文書目録データベース(島津家)」などを、ワークステーションへ移植し、WWWサーバからこのデータを検索可能とするシステムを確立した。
2. 「影写本マイクロフィルム」(35mmフィルム870リール、約53万コマ)をデジタル画像化し、1.で構築したデータベースおよび「所蔵史料目録データベース」の検索と連動させ、検索結果を画像表示できるシステムを構築した。1997年6月より、『東寺百合文書』(京都府立総合資料館所蔵)の影写本の画像データ公開を開始した。
3. 日本関係海外史料マイクロフィルム目録のデータベース化として『Historical Documents Relating to JAPAN in Foreign Countries』の画像データ構築を行なった。
4. 史料編纂所所蔵貴重書の画像データをフォトCDとして蓄積し、文字情報および画像情報リンクさせたマルチメディアデータベースの構築を行ない、「入来院家文書」を手始めに公開を開始した。
5. データーベース構築作業の効率化のために、「古文書フルテキストデータベース」については、ハイパーテキスト形態をふくむものに改良し、汎用機経由ではなく直接にワークステーションに登録するシステムを開発した。また「編年史料綱文データベース」についても、汎用機上へのデーター括登録システムを改良し、年号、月日、編・冊・頁データをバッチ処理により登録するシステムとした。
6. 史料編纂所の出版物(『大日本史料』『大日本古文書』など)のスキャニングによる画像データ作成とハードディスクへの格納事業に対応して、1.で構築したデータベースの検索結果から、出版物の該当ページの画像データを表示するシステムを新たに開発した。
【研究代表者】