知的擬人化エージェントとデータベースの統合に関する研究
【研究分野】計算機科学
【研究キーワード】
擬人化エージェント / ソフトウェアエージェント / WWW / Mosaic / 音声対話 / インタフェース
【研究成果の概要】
本研究では,大規模データベースとリンクした知的な擬人化エージェントを介するマンマシンインターフェースを実現するために,以下の基礎研究・開発を行った.
1. VSA-Mosaicインタフェースの設計と実装
非数値データも扱える大規模データベースとして,最近,爆発的に拡大しているインターネット上のWWW(World-Wide Web)サーバを利用した.WWWサーバ用ブラウザの一つであるMosaicを改造し,独立した外部プロセスからMosaicを制御して,指定したデータを引き出すことができるようなVSA-Mosaicインタフェースを設計し,実装した.
2.擬人化エージェントVSAとWWW/Mosaicとの結合
VSA-Mosaicインタフェースを用いて,自然感の高い顔を持つ擬人化エージェントVSA(Visual Software Agent)とWWW/Mosaicを結合した.これによりWWWで標準的に使用されているHTML言語で記述されたデータをそのままの形で,擬人化エージェントインタフェースから利用することができる.ハイパーテキストデータの表示には,Mosaic画面を利用している.
3.音声対話による非数値データベースの操作と評価
VSAは不特定話者連続音声認識装置を備えており,簡単な音声対話能力を持つ.ユーザは擬人化エージェントとの簡単な音声対話によってMosaicを制御し,WWWサーバから必要な情報を引き出すことができる.マウスの操作が困難な計算機に不慣れな人や身体的ハンデのある人にも有効である.また,音声によりWWWから情報を引き出す場合に生ずるデータ作成上の問題点を明らかにした.
【研究代表者】
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1995
【配分額】1,100千円 (直接経費: 1,100千円)