「『経験』と『知識』に基づく文法」構築のための機能類型論的国際共同研究
【研究分野】言語学
【研究キーワード】
thetic judgment / categorical judgment / German syntax / contrastive syntax / particle wa / finitness / linguistic typology / Japanese syntax / categorical jugdment / partikel wa / 二重判断 / 単純判断 / 言語普遍論 / 機能主義言語学 / コピュラ / categorical judgement / thetic judgement / 心態詞 / 証拠性 / inference / assumption / 独語学 / 言語学 / 機能類型論 / 国際共同研究
【研究成果の概要】
本研究は「『知識』と『経験』がどのように個別言語で言語化されているか?」について日本語,ドイツ語を中心に,国内外の研究者とともに共同研究を行うことを目的としたものである。『知識』と『経験』との関係を対照するための言語横断的な共通プラットフォームとして「単純判断」(thetic judgment)と「二重判断」(categorical judgment)というドイツ語圏で提案され日本語研究の成果と組み合わさる形で発展してきた概念に基づいて研究を進めた。具体的には「『経験』と『知識』を反映するものとしての文法形式」について,海外の共同研究者たちとともに複数のワークショップを企画催し議論を進めた。
【研究の社会的意義】
1. 個別言語研究に基づきながら言語普遍を追求する国際共同研究:研究の中心概念である『経験』,『知識』は,特定言語に縛られていない人間の一般的生理学的特徴に立脚したものであり,機能的普遍性を追求する研究である。国内外の研究者との連携によって行われる国際共同研究である一方で,異なった分野を専門としている研究者の共同という学際的研究でもある。
2. 若手研究者育成を念頭に置いた共同研究:言語学は積み上げを前提とした学問であるが,一大学で言語学諸分野の研究者が在籍することが困難になっている。この状況は日本だけでなく他の国も同様であるが,本研究はそれを克服する共同研究の在り方を探っている。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)