「設計と連動する歩行者行動シミュレーションシステムに関する研究」のための企画調査
【研究分野】都市計画・建築計画
【研究キーワード】
行動特性 / 行動モデル / 群衆流動 / マルチエージェント / シミュレーション / データ / 評価
【研究成果の概要】
現在の歩行者行動シミュレーションには、人間行動の再現性の欠如、設計作業との分離、設計ごとの実施という欠点がある。そこで本研究では、行動モデルや行動シミュレーションに関連する既往研究の収集・整理などを通して、「設計と連動する歩行者シミュレーションシステム」を実現するための問題点を明らかにした。
以下の3点が、その具体的内容である。
1)まず、行動モデルや行動シミュレーションに関連するキーワードの選定を行った。この選定キーワードに従って、建築学会・都市計画学会他で発表されてきた査読付き論文・シンポジウム報告・大会梗概などの中から、キーワードに合致する既往研究論文を収集し、キーワード別に分類した。また、これら合計1000編余りの論文をpdf化し、デジタルアーカイブとして集積し、データベース化を行った。
2)上記のデジタルアーカイブから、「人間行動シミュレーションのための行動データ」に関係する成果を改めて参照し直すことから、研究の蓄積を明らかにし、その問題点および今後の可能性について考察を行った。
3)上記のデジタルアーカイブから、「人間行動シミュレーション」、特に「行動モデル」に関係する全ての成果を改めて参照し直すことで、研究の蓄積を明らかにするとともに、全体としての問題点および今後の可能性について考察を行った。
【研究代表者】