多資源ネットワークを介した分散型量子情報処理
【研究分野】原子・分子・量子エレクトロニクス
【研究キーワード】
分散型量子情報処理 / 量子計算 / 量子通信 / エンタングルメント / ネットワーク符号化 / 測定ベース量子計算 / 因果関係 / 計算の並列化 / 量子ネットワーク符号化
【研究成果の概要】
本研究では、情報処理の非局所性、複雑性、因果関係、並列性の4つの観点から分散型量子情報処理の特徴付けを行うことにより、分散型量子情報処理の基礎理論の構築を行った。多者間で量子通信と量子計算を効率良く同時に行うための量子計算ネットワーク符号化の定式化、2者間で分散型量子計算を行う場合に必要な非局所性資源の解析、量子相転移を示す系の熱平衡状態を非局所性資源として用いた測定ベース量子計算の提案、測定ベース量子計算における因果関係の考察による並列化機構と非局所性資源の関係の解明、対角量子ゲートのみによる近似的ランダム量子状態生成方法の提案とその非局所的複雑性の解析などの成果を挙げることに成功した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)