脅威と依存―脅威認識の形成に依存関係が与える影響とそのメカニズム
【研究分野】国際関係論
【研究キーワード】
脅威認識 / 国際政治学 / 国際関係理論 / 安全保障論 / 米国 / 中国 / 日本 / 国際情報交換 / 国際関係 / 安全保障 / 国際研究者交流 米国・日本 / 国際情報交換 米国 / 国際研究者交流 / 英国
【研究成果の概要】
本研究は、依存関係の有無が脅威認識の形成にどのような変化を及ばすのかを明らかにすることを目指した。 事例としては、1980年代から現在に至るまでの日米中3カ国間の相互の脅威認識を中心に考察した。
依存関係の有無は、とくに意図に関する認識に対する影響が認められた。米中関係を例にとると、1)米国が中国に依存していた場合、2)中国が米国に依存していた場合、3)相互依存の関係が存在していた場合の3分類のうち、(3)において最も脅威認識が抑制されることが確認された。他方、先行研究から、次いで(2)の場合に脅威認識が抑制されることが推察されたが、実際にはその逆の(1)の方が抑制が顕著であった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【配分額】4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)