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研究分野別サイレントキーワード
「神経科学」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】人間情報学:非定常確率過程神経科学を含む研究件
❏活動電位形状に対する非線形ダイナミクス解析手法の構築(16K16138)
【研究テーマ】感性情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00557704)
【キーワード】非定常確率過程 / 統計量 / 数理工学 / 神経科学 / 生物物理 (他7件)
【概要】神経スパイク時系列に対する様々な統計解析手法の提案・検討を行った。その結果、これまでの統計解析手法では適用が難しいとされてきたような長時間相関を有する時系列データや、極めて定常な時系列データに対して我々の開発した統計解析手法が有効であることを示された。さらに、神経スパイク時系列の複雑性としてデータの周期性やカオス性などの様々な尺度から時系列を評価し、それらの尺度と神経数理モデルとの関係性を調査した...
❏単一神経細胞の活動電位データを用いた統計解析手法の開発(24700221)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京理科大学, 工学部, 助教 (00557704)
【キーワード】非定常データ / 統計解析 / 神経科学 / 神経スパイクデータ / 非定常確率過程 (他7件)
【概要】多試行神経スパイクデータに対する統計解析手法の開発を行った。具体的には、高次統計量や局所統計量、順序統計量の時間変動を時系列データからより精度よく解析する手法を開発した。開発した手法は、これまで標準的とされてきた統計解析手法と比較して、解析対象となるデータの様々な制約条件を取り払うことを可能とした。また、この手法は、神経スパイク時系列データだけでなく、一般の非定常確率過程データに対して適用可能であ...
【情報学】人間情報学:統計量神経科学を含む研究件
❏活動電位形状に対する非線形ダイナミクス解析手法の構築(16K16138)
【研究テーマ】感性情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00557704)
【キーワード】非定常確率過程 / 統計量 / 数理工学 / 神経科学 / 生物物理 (他7件)
【概要】神経スパイク時系列に対する様々な統計解析手法の提案・検討を行った。その結果、これまでの統計解析手法では適用が難しいとされてきたような長時間相関を有する時系列データや、極めて定常な時系列データに対して我々の開発した統計解析手法が有効であることを示された。さらに、神経スパイク時系列の複雑性としてデータの周期性やカオス性などの様々な尺度から時系列を評価し、それらの尺度と神経数理モデルとの関係性を調査した...
❏単一神経細胞の活動電位データを用いた統計解析手法の開発(24700221)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京理科大学, 工学部, 助教 (00557704)
【キーワード】非定常データ / 統計解析 / 神経科学 / 神経スパイクデータ / 非定常確率過程 (他7件)
【概要】多試行神経スパイクデータに対する統計解析手法の開発を行った。具体的には、高次統計量や局所統計量、順序統計量の時間変動を時系列データからより精度よく解析する手法を開発した。開発した手法は、これまで標準的とされてきた統計解析手法と比較して、解析対象となるデータの様々な制約条件を取り払うことを可能とした。また、この手法は、神経スパイク時系列データだけでなく、一般の非定常確率過程データに対して適用可能であ...
【情報学】人間情報学:知覚神経科学を含む研究件
❏リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究(16K16483)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤井 進也 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40773817)
【キーワード】音楽神経科学 / 音楽 / リズム / 個人差 / 知覚 (他17件)
【概要】リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究を実施した。iOS版ハーバード式ビート評価テスト(HBAT)の開発と信頼性評価を行い、リズム知覚生成の個人差をiPhoneやiPadで簡便に客観評価できる手法を開発した。核磁気共鳴画像法(MRI)・赤外線スペクトロスコピー(NIRS)による脳機能構造評価を実施し、HBATで評価したリズム知覚の個人差に小脳灰白質構造の個人差が関連していること、HBATで...
❏身体知覚の時空間的適応性の神経機序(25242058)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
【キーワード】身体 / 時間 / 空間 / 知覚 / 適応性 (他21件)
【概要】本研究は,独自の心理物理学的発見に基づき,ヒトの身体知覚の時空的適応性の神経機序を探究した.機能的磁気共鳴画像法により,両手間の時間順序判断における確率論的最適化に関連する脳部位の候補を検出した.そして脳波によって関連脳部位候補の活動時間帯を推定し,経頭蓋磁気刺激による機能阻害実験を行った.これらの一連の脳機能計測の結果,事前の経験に応じて身体部位間の時間順序の判断精度を向上することに関与している...
【情報学】人間情報学:多感覚統合神経科学を含む研究件
❏特殊環境を用いた動的多感覚統合脳機能の解明(22K12754)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報学 / 脳機能計測 / 多感覚統合
【概要】
❏左右反転立体音響を用いた人間の環境適応性の脳機能解析(17K00209)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報 / 脳機能計測 / 多感覚統合 (他6件)
【概要】左右の音が反転して聞こえるウェアラブルシステムを長期にわたって装着した際の脳活動に基づいて,(視聴覚環境に対する)人間の環境適応性のメカニズムに迫った.視覚情報と聴覚情報の統合モデルの動態(獲得・定着,選択,解除・再獲得等)に着目して脳活動を解析したところ,人間は複数の統合モデルを脳内に保持でき,(視聴覚)入力の誤差が最小となるモデルを排他的に適用することで,自然には存在しない(視聴覚)環境にも適...
❏脳リズム構造に着目したマルチモーダル感覚情報処理機構の解明(26730078)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報科学 / 脳機能計測 / 感覚情報処理 (他6件)
【概要】左右が反転した立体音響空間をウェアラブルに実現し,この特殊空間への約1ヶ月間に亘る接触時における順応過程を脳磁界計測法を用いて調べた.この接触によって,新しい統合ルールに基づいて情報間の誤差を補正する知覚と関連した早い順応,統合処理の優先度を変化させる行動と関連した遅い順応,およびそれらの中間過程の存在が明らかになった.また早い順応と遅い順応は,各々,脳リズムと誘発応答に反映されていると考えられた...
【情報学】人間情報学:随伴性神経科学を含む研究件
❏事象間の随伴性と接近性に依存する学習の行動神経薬理学的メカニズムの検討(16K21364)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】神前 裕 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (80738469)
【キーワード】連合学習 / 薬物依存 / 随伴性学習 / 習慣形成 / パヴロフ型条件づけ (他13件)
【概要】動物が様々な事象間の関係性を学習する際、それらの時空間的接近性に依存した学習と、随伴性(相関)を反映した学習が生じ、これらは異なる神経基盤を持つと考えられる。本研究はこの2種類の学習の基礎的な生成原理を検証した。マウスにおいてメタンフェタミンの慢性投与が随伴性学習を阻害することを道具的条件づけ事態において示した。またメタンフェタミンと環境刺激との条件づけにおいて、文脈手がかりと局所的な匂い手がかり...
❏母子間相互作用における2個体脳活動同時計測とその力学系シミュレーションモデル(15300086)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】池上 高志 (2004-2005) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10211715)
【キーワード】認知発達 / EEG / 神経ネットワーク / 母子間相互作用 / NIRS (他18件)
【概要】研究開始当初に掲げた2つの狙い (1)従来行われてきた(母子間)相互作用の実証的研究をより客観的な方法で検証発展させること、 (2)2個体間の相互作用に関する新たな理論的視点をあたえること、 に対応させて研究成果の概要を述べる。(1)の狙いに対しては、2者間相互作用の途中で時間遅延を容易に挿入可能なダブルTV環境を構築し、これを用いて相互作用場面に時間遅延が挿入された場合(Delay条件)を遅延の...
【情報学】人間情報学:社会脳神経科学を含む研究件
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏脳科学から見た箱庭療法:近赤外分光法(NIRS)によりその治療的機序を探る(25380953)
【研究テーマ】臨床心理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】秋本 倫子 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (70410157)
【キーワード】箱庭療法 / 近赤外分光法 / 社会認知神経科学 / 対人相互作用 / 実験研究 (他21件)
【概要】箱庭療法における制作プロセスやセラピストークライエントの関係性について、NIRS (近赤外分光法)を用いて検討した結果、(1)箱庭制作者の制作のプロセスでは、前頭葉ー側頭葉ネットワークが活動した。(2)制作者の脳活動と、箱庭制作を見守っているセラピストの脳活動の間に、一部で同期(パターンの一致)が認められた。臨床事例でも、箱庭療法の導入によりクライエントに対するセラピストの共感が可能になり、セラピ...
【情報学】情報学フロンティア:インタラクション神経科学を含む研究件
❏同期する脳を用いた協働場の評価と創成 双方向脳神経科学の開拓研究(19K21947)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】三木 則尚 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70383982)
【キーワード】双方向神経科学 / 情報工学 / 神経科学 / メディアアート / マイクロ・ナノ工学 (他14件)
【概要】本研究の最終目的は、人と人との協働において生起される同期脳活動の、機序解明から協働場設計・評価への応用までを網羅する双方向脳神経科学という新奇学術分野の開拓である。そのため、脳活動計測を支援するICT専門家と、認知神経科学、心理学、メディアアートの専門家からなるユニークな研究グループを構成した。本研究期間においては、被験者に極めて低負荷に迅速に取り付け、かつ長時間計測可能なシステム、協調作業中にお...
❏神経科学の知見による教授戦略モデルに基づく学習支援エージェントの設計基盤の開発(18K11584)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松居 辰則 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20247232)
【キーワード】学習者の心的状態の推定 / 学習支援エージェント / 神経科学的知見 / 生体計測と機械学習 / 脳機能モデリング (他21件)
【概要】コンピュータによる学習支援システムにおいて優れた学習効果をあげるためにはシステムと学習者との適切なインタラクションの実現は重要な課題である.このインタラクションはコンピュータ上のエージェントを介して行うことが多いため,このエージェントの設計方法が重要な課題となる.特に,エージェントに学習者の知識理解状態のみならず心的状態も把握して最適なインタラクションを実現させることが必要である.本研究では,学習...
【情報学】情報学フロンティア:ニューラルネットワーク神経科学を含む研究件
❏ディープラーニングのホワイトボックス化に関する研究(18H04106)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】ディープラーニング / 情報統計力学 / 統計神経力学 / データ駆動科学 / 神経科学 (他15件)
【概要】本研究ではTE野の時間特性をもつ視覚系全体のモデルを構築するために、初期視覚野のモデルとして深層ニューラルネットワークであるXception netを、TE野のモデルとしてHopfield modelを用いた。画像にノイズを加えたものを提案モデルに入力すると時間経過の中で異なるカテゴリーを出力した。この結果はHopfield modelのようなリカレントネットワークが階層的カテゴリー分類に重要であ...
❏非カオス的なストレンジアトラクターを活用したレザバー計算機の理論と実装(16KT0019)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-07-19 - 2020-03-31
【研究代表者】青柳 富誌生 京都大学, 情報学研究科, 教授 (90252486)
【キーワード】レザバー計算 / カオス / 非線形力学系 / レザバー計算機 / ニューラルネットワーク (他12件)
【概要】本研究では、大自由度非線形力学系を計算資源として活用するため、適切な指導原理に基づいてより良いレザバー計算機を構築すること、また,逆に力学系自体を計算資源という新たな側面で特徴付け、力学系の基礎的研究に新たな指標を提供することを目的としている。最初に、非カオス的なストレンジアトラクターを示す力学系をレザバーとして活用する可能性を検討し,適切なタスクの設定なども含めての研究を行った。最終的に、力学系...
❏母子間相互作用における2個体脳活動同時計測とその力学系シミュレーションモデル(15300086)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】池上 高志 (2004-2005) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10211715)
【キーワード】認知発達 / EEG / 神経ネットワーク / 母子間相互作用 / NIRS (他18件)
【概要】研究開始当初に掲げた2つの狙い (1)従来行われてきた(母子間)相互作用の実証的研究をより客観的な方法で検証発展させること、 (2)2個体間の相互作用に関する新たな理論的視点をあたえること、 に対応させて研究成果の概要を述べる。(1)の狙いに対しては、2者間相互作用の途中で時間遅延を容易に挿入可能なダブルTV環境を構築し、これを用いて相互作用場面に時間遅延が挿入された場合(Delay条件)を遅延の...
【情報学】情報学フロンティア:バーチャル・リアリティ(VR)神経科学を含む研究件
❏嗅覚電気刺激の惹起する刺激臭の脳内メカニズムの解明(18K19828)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2022-03-31
【研究代表者】青山 一真 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (60783686)
【キーワード】嗅覚電気刺激 / 鼻腔内科学感覚 / 経皮電気刺激 / バーチャルリアリティ / 鼻腔内化学感覚 (他11件)
【概要】バーチャルリアリティ(VR)等の分野において,嗅覚を提示するディスプレイに関する研究は非常に重要である.しかしながら,嗅覚の提示には臭いを発する化学物質(香り物質)とそれを鼻腔に提示する機構の両方が必要であるため,香り物質を保存するタンクや香り物質を放出するアクチュエータ等の容量と重さ,金銭的コストがかかってしまう. 本研究では,電気刺激によって軽量・安価・小型な嗅覚ディスプレイ装置を構築する装置...
❏融合化三次元画像を用いた拡張現実手術シミュレーション装置の開発(23659683)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】齊藤 延人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60262002)
【キーワード】神経画像診断学 / 脳機能画像 / バーチャルリアリティ / 神経科学 / 脳・神経 (他7件)
【概要】複数の医用画像データを融合させた三次元画像の構築手法を開発した。提案手法による融合三次元画像は異なる医用画像データのレジストレーション制限を克服し、高い空間分解能を有し、複雑化した3次元表示の視認性向上に成功した。提案手法による融合三次元画像は東京大学医学部付属病院脳神経外科で235症例に臨床応用され、高い有用性が示された。ビデオモニターを用いた拡張現実法による手術シミュレーションを開発した。提案...
【情報学】情報学フロンティア:認知科学神経科学を含む研究件
❏身体知覚の時空間的適応性の神経機序(25242058)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
【キーワード】身体 / 時間 / 空間 / 知覚 / 適応性 (他21件)
【概要】本研究は,独自の心理物理学的発見に基づき,ヒトの身体知覚の時空的適応性の神経機序を探究した.機能的磁気共鳴画像法により,両手間の時間順序判断における確率論的最適化に関連する脳部位の候補を検出した.そして脳波によって関連脳部位候補の活動時間帯を推定し,経頭蓋磁気刺激による機能阻害実験を行った.これらの一連の脳機能計測の結果,事前の経験に応じて身体部位間の時間順序の判断精度を向上することに関与している...
❏OS型言語の文処理メカニズムに関するフィールド言語心理学的研究(22251006)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010
【研究代表者】小泉 政利 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10275597)
【キーワード】言語学 / 外国語 / 実験系心理学 / 認知科学 / 神経科学
【概要】言語の理解や産出の際に、主語が目的語に先行するSO語順がその逆のOS語順に比べて処理負荷が低く母語話者に好まれる傾向があることが、これまでの研究で分かっている(SO語順選好)。しかし、従来の文処理研究は全て英語のようにSO語順を基本語順にもつSO型言語を対象にしているため、SO語順選好が個別言語の基本語順を反映したものなのか、あるいは人間のより普遍的な認知特性を反映したものなのかが分からない。この...
❏OS型言語の文処理メカニズムに関するフィールド言語認知脳科学的研究(22222001)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小泉 政利 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10275597)
【キーワード】言語学 / 外国語 / カクチケル・マヤ語 / 神経科学 / 実験系心理学 (他9件)
【概要】(1)カクチケル・マヤ語では、文法的基本語順であるVOS語順が他の語順よりも文処理(理解・産出)の際の負荷が低い。(2)それにもかかわらず、産出頻度はVOSよりもSVOのほうが高い。(3)目的語が主語に先行する基本語順をもつOS言語であるカクチケル語の話者も、SO言語の話者と同様に、言葉にする前に出来事を認識する際の順序(=思考の順序)は、(言語で言えばSO語順に相当する)「行為者・対象」である。...
【複合領域】脳科学:Ca2+シグナリング神経科学を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏神経細胞における動的な生化学情報処理機構の解明(26830043)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】Ca2+シグナル / シナプス可塑性 / シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 (他11件)
【概要】脳機能を理解するためには、複雑な脳の中での神経活動とそれによって活性化される生化学反応を計測し、演算を理解する必要がある。神経細胞での生化学演算を計測するために、本研究では非常にダイナミックレンジを改善した新型のCa2+依存的酵素に対するプローブを開発した。そして、これらのプローブを用いて、Ca2+依存的リン酸化酵素(CaMKII)と脱リン酸化酵素(カルシニューリン)の活性化の時空間的プロファイル...
【複合領域】科学教育・教育工学:外国語神経科学を含む研究件
❏OS型言語の文処理メカニズムに関するフィールド言語心理学的研究(22251006)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010
【研究代表者】小泉 政利 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10275597)
【キーワード】言語学 / 外国語 / 実験系心理学 / 認知科学 / 神経科学
【概要】言語の理解や産出の際に、主語が目的語に先行するSO語順がその逆のOS語順に比べて処理負荷が低く母語話者に好まれる傾向があることが、これまでの研究で分かっている(SO語順選好)。しかし、従来の文処理研究は全て英語のようにSO語順を基本語順にもつSO型言語を対象にしているため、SO語順選好が個別言語の基本語順を反映したものなのか、あるいは人間のより普遍的な認知特性を反映したものなのかが分からない。この...
❏OS型言語の文処理メカニズムに関するフィールド言語認知脳科学的研究(22222001)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小泉 政利 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10275597)
【キーワード】言語学 / 外国語 / カクチケル・マヤ語 / 神経科学 / 実験系心理学 (他9件)
【概要】(1)カクチケル・マヤ語では、文法的基本語順であるVOS語順が他の語順よりも文処理(理解・産出)の際の負荷が低い。(2)それにもかかわらず、産出頻度はVOSよりもSVOのほうが高い。(3)目的語が主語に先行する基本語順をもつOS言語であるカクチケル語の話者も、SO言語の話者と同様に、言葉にする前に出来事を認識する際の順序(=思考の順序)は、(言語で言えばSO語順に相当する)「行為者・対象」である。...
【複合領域】生活科学:行動科学神経科学を含む研究件
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
❏動作シナジーの組織化に関する神経行動科学的研究(17500416)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】工藤 和俊 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教 (30302813)
【キーワード】行動科学 / 脳・神経 / 動作 / シナジー / 巧みさ (他7件)
【概要】一般に、ロコモーション(移動運動)や咀嚼などを含むリズミカルな動作は、人間を含めた動物に共通した基本な運動であり、スポーツにおいてもきわめて重要な意味をもつ。これらの動作には数多くの筋の協調的な働き(シナジー)が不可欠であることから、ロシアの生理学者ニコライ・ベルンシュタインは、これらの動作をコントロールするレベルを「シナジーのレベル」と名づけた。複雑系やカオス研究とともに近年ますます発展してきた...
【複合領域】一般理論:事象関連電位神経科学を含む研究件
❏侵襲的脳活動計測・刺激介入による腹側言語経路の包括的解明(26282218)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松本 理器 京都大学, 医学研究科, 准教授 (00378754)
【キーワード】腹側言語経路 / 意味記憶 / 言語 / 皮質電気刺激 / 皮質皮質間誘発電位 (他14件)
【概要】近年、古典的な背側言語経路に加えて腹側言語経路が存在し、言語理解に関わる経路として重要視されている。我々は、この経路の機能、解剖および病態下の代償機転の包括的な解明を目指した。頭蓋内電極を用いた意味認知課題下の神経活動の計測・デコーディングと皮質電気刺激による介入から、側頭葉前方底部が意味認知機能の中核領域であり、前後方向に機能勾配が存在することを明らかにした。電気的線維追跡法(CCEP計測)から...
❏身体知覚の時空間的適応性の神経機序(25242058)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
【キーワード】身体 / 時間 / 空間 / 知覚 / 適応性 (他21件)
【概要】本研究は,独自の心理物理学的発見に基づき,ヒトの身体知覚の時空的適応性の神経機序を探究した.機能的磁気共鳴画像法により,両手間の時間順序判断における確率論的最適化に関連する脳部位の候補を検出した.そして脳波によって関連脳部位候補の活動時間帯を推定し,経頭蓋磁気刺激による機能阻害実験を行った.これらの一連の脳機能計測の結果,事前の経験に応じて身体部位間の時間順序の判断精度を向上することに関与している...
❏母子間相互作用における2個体脳活動同時計測とその力学系シミュレーションモデル(15300086)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】池上 高志 (2004-2005) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10211715)
【キーワード】認知発達 / EEG / 神経ネットワーク / 母子間相互作用 / NIRS (他18件)
【概要】研究開始当初に掲げた2つの狙い (1)従来行われてきた(母子間)相互作用の実証的研究をより客観的な方法で検証発展させること、 (2)2個体間の相互作用に関する新たな理論的視点をあたえること、 に対応させて研究成果の概要を述べる。(1)の狙いに対しては、2者間相互作用の途中で時間遅延を容易に挿入可能なダブルTV環境を構築し、これを用いて相互作用場面に時間遅延が挿入された場合(Delay条件)を遅延の...
【環境学】環境解析学:行動神経内分泌学神経科学を含む研究件
❏映像解析による「マウス社会的ストレス応答指標」の開発(16K12606)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】社会行動 / 神経科学 / 衛生学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 (他7件)
【概要】「社会性」は認知機能と並んでヒトをヒトたらしめる重要な機能であり、化学物質など環境危惧要因の曝露がそれを害する恐れが指摘されている。我々は動物実験において、ダイオキシン等の胎仔期曝露が、発達障害当事者やそのモデルマウスが示すような社会的場面を避ける行動ならびに社会的ストレス場面における脳活動異常を引き起こすことを明らかにしてきた。本研究では、独自開発を進めてきた映像解析システムを用い、社会的ストレ...
❏ヒトGWASデータに基づいたAhr発達神経毒性の分子機構の解明(26241016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】神経科学 / 社会医学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 / 行動神経内分泌学 (他7件)
【概要】ダイオキシンは芳香族炭化水素受容体(AhR)を介して致死毒性や催奇形性、免疫毒性を示すことが明らとなっているが、発達神経毒性におけるAhRの関与は未だ明確な結論が出ていない。そこでダイオキシン影響の検出に成功した独自開発の行動課題を用いて解析した結果、AhR遺伝子欠損マウスはダイオキシンを曝露しなくとも、ダイオキシン胎仔期曝露に類似した社会行動異常を示すという結論を得た。恒常的活性型AhR遺伝子を...
【環境学】環境保全学:有害化学物質神経科学を含む研究件
❏映像解析による「マウス社会的ストレス応答指標」の開発(16K12606)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】社会行動 / 神経科学 / 衛生学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 (他7件)
【概要】「社会性」は認知機能と並んでヒトをヒトたらしめる重要な機能であり、化学物質など環境危惧要因の曝露がそれを害する恐れが指摘されている。我々は動物実験において、ダイオキシン等の胎仔期曝露が、発達障害当事者やそのモデルマウスが示すような社会的場面を避ける行動ならびに社会的ストレス場面における脳活動異常を引き起こすことを明らかにしてきた。本研究では、独自開発を進めてきた映像解析システムを用い、社会的ストレ...
❏ヒトGWASデータに基づいたAhr発達神経毒性の分子機構の解明(26241016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】神経科学 / 社会医学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 / 行動神経内分泌学 (他7件)
【概要】ダイオキシンは芳香族炭化水素受容体(AhR)を介して致死毒性や催奇形性、免疫毒性を示すことが明らとなっているが、発達神経毒性におけるAhRの関与は未だ明確な結論が出ていない。そこでダイオキシン影響の検出に成功した独自開発の行動課題を用いて解析した結果、AhR遺伝子欠損マウスはダイオキシンを曝露しなくとも、ダイオキシン胎仔期曝露に類似した社会行動異常を示すという結論を得た。恒常的活性型AhR遺伝子を...
❏定量的行動試験をもとにした顕微鏡解析による発達神経毒性の分子標的の同定(21671002)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2009 - 2013
【研究代表者】掛山 正心 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (30353535)
【キーワード】有害化学物質 / 神経科学 / 解剖学 / 行動学 / 環境政策
【概要】化学物質の曝露影響のなかでも、母体にはなんら影響が顕われない極めて低用量の曝露が脳発達に及ぼす影響をターゲットとして、定量的行動試験をもとにした顕微鏡解析により、毒性の有無と分子標的の同定を目指した。ダイオキシン等の環境化学物質の胎仔期低用量曝露が皮質-皮質下機能アンバランスを引き起こし、認知学習から社会性行動、問題行動に至る行動異常を表出することを明らかにし、その分子標的候補を同定した。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:力学系神経科学を含む研究件
❏非カオス的なストレンジアトラクターを活用したレザバー計算機の理論と実装(16KT0019)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-07-19 - 2020-03-31
【研究代表者】青柳 富誌生 京都大学, 情報学研究科, 教授 (90252486)
【キーワード】レザバー計算 / カオス / 非線形力学系 / レザバー計算機 / ニューラルネットワーク (他12件)
【概要】本研究では、大自由度非線形力学系を計算資源として活用するため、適切な指導原理に基づいてより良いレザバー計算機を構築すること、また,逆に力学系自体を計算資源という新たな側面で特徴付け、力学系の基礎的研究に新たな指標を提供することを目的としている。最初に、非カオス的なストレンジアトラクターを示す力学系をレザバーとして活用する可能性を検討し,適切なタスクの設定なども含めての研究を行った。最終的に、力学系...
❏母子間相互作用における2個体脳活動同時計測とその力学系シミュレーションモデル(15300086)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】池上 高志 (2004-2005) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10211715)
【キーワード】認知発達 / EEG / 神経ネットワーク / 母子間相互作用 / NIRS (他18件)
【概要】研究開始当初に掲げた2つの狙い (1)従来行われてきた(母子間)相互作用の実証的研究をより客観的な方法で検証発展させること、 (2)2個体間の相互作用に関する新たな理論的視点をあたえること、 に対応させて研究成果の概要を述べる。(1)の狙いに対しては、2者間相互作用の途中で時間遅延を容易に挿入可能なダブルTV環境を構築し、これを用いて相互作用場面に時間遅延が挿入された場合(Delay条件)を遅延の...
【生物学】生物学:軸索投射神経科学を含む研究件
❏視神経軸索投射の層・カラム特異的認識メカニズムの分子基盤(26291047)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 崇之 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60612760)
【キーワード】神経遺伝学 / ショウジョウバエ / 軸索投射 / 受容体型膜タンパク質 / 軸索間相互作用 (他18件)
【概要】Fmiの機能解析をサナギ初期において初めて行ったところ、Fmiはフィロポーディアの形成と伸長を促進する機能を持っていることがわかり、Gogoはこれを抑制する機能を持っていることが分かった。このGogoの機能が、サナギ初期でR8軸索どうしが距離を一定に保つことにつながっている。サナギの後半でGogoの発現が弱くなると、Fmiのフィロポーディア伸長のスイッチが入り、R8がM3に到達することになる。これ...
❏嗅神経細胞の神経個性獲得の分子基盤(24370087)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 福井大学, 医学部, 客員准教授 (70548859)
【キーワード】神経科学 / 神経回路 / 嗅覚 / 発生 / 軸索ガイダンス (他11件)
【概要】マウスの嗅覚系では、同一の嗅覚受容体(OR)を発現する嗅覚神経細胞は発生の過程で自身の軸索を収斂させ嗅球の特定の糸球体へと投射する。先行研究から、発現するORは複数の軸索ガイダンス、細胞選別分子の転写レベルを調節することによって軸索投射を制御することが明らかとなっている。しかしながら、どのようなシグナルによってORが活性化されるのかというシグナルソースについては明らかとされていなかった。本研究では...
❏嗅神経細胞における神経個性獲得のメカニズム(22700364)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特任助教 (70548859)
【キーワード】神経回路網 / 神経回路形成 / 嗅覚 / 軸索投射 / 神経科学 (他10件)
【概要】複雑な神経回路の形成メカニズムを明らかにすることは神経科学における中心課題の一つである。マウスの嗅覚系では、発現する嗅覚受容体が中心的な役割を担うことが知られているが、嗅覚受容体タンパク質を活性化するシグナルの実態については明らかにされていなかった。本研究課題では、嗅覚受容体が持つリガンドに依存しない基礎的活性に着目し、個々の受容体ごとに活性の度合いが異なっており、そのシグナル強度の差が軸索の投射...
【生物学】生物学:卵胞嚢腫神経科学を含む研究件
❏コンディショナルノックアウト技術を活用したヤギの排卵制御メカニズムの解明(15K14842)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 畜産学 / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン (他9件)
【概要】本研究では、エストロジェン受容体(ER)の発現をコンディショナルにノックアウトできる遺伝子改変ヤギの作出に向けた基盤的知見を集積することを目的とし、RACE法によりヤギERをコードする遺伝子(ESR1)のmRNA塩基配列および推定アミノ酸配列の同定を行った。また、去勢オスヤギの視索前野にエストロジェン結晶を微量留置したところ、黄体形成ホルモン(LH)サージ様の濃度上昇が誘起された。このことから、エ...
❏コンディショナルノックアウトによる卵胞嚢腫モデルヤギの作出(23658223)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 生理学 / 畜産学 (他8件)
【概要】本研究では、脳領域特異的なキスペプチン遺伝子(KISS1)改変動物の作出に向けた基盤的知見を集積することを目的とし、ゲノムウォーキング法によりヤギKISS1のゲノム構造を明らかにした。また、高濃度エストロジェン投与により、雌雄ヤギにおいて黄体形成ホルモン(LH)サージが誘起され、このとき視索前野キスペプチンニューロンが活性化することを明らかにした。LHサージ発生機構には雌雄による機能差が存在するこ...
【生物学】生物学:ヤギ神経科学を含む研究件
❏コンディショナルノックアウト技術を活用したヤギの排卵制御メカニズムの解明(15K14842)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 畜産学 / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン (他9件)
【概要】本研究では、エストロジェン受容体(ER)の発現をコンディショナルにノックアウトできる遺伝子改変ヤギの作出に向けた基盤的知見を集積することを目的とし、RACE法によりヤギERをコードする遺伝子(ESR1)のmRNA塩基配列および推定アミノ酸配列の同定を行った。また、去勢オスヤギの視索前野にエストロジェン結晶を微量留置したところ、黄体形成ホルモン(LH)サージ様の濃度上昇が誘起された。このことから、エ...
❏反芻家畜の繁殖中枢を制御する神経ペプチド―受容体システムの解明(26850168)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松田 二子 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (10608855)
【キーワード】ヤギ / 視床下部 / 不死化神経細胞株 / KNDyニューロン / 畜産学 (他8件)
【概要】本研究はウシのモデル動物であるシバヤギを用いて、KNDyニューロンによる繁殖中枢制御機構を細胞レベルで解明することを目的とした。KNDyニューロンが分泌する神経ペプチド ダイノルフィンの受容体のヤギ視床下部における局在を明らかにし、家畜における繁殖中枢制御神経回路の解明につながる結果を得た。さらにヤギKNDyニューロン由来の不死化細胞株の樹立に成功した。本研究成果は畜産物・農産物の生産性向上につな...
❏オプトジェネティクス技術を活用したヤギ卵胞発育制御メカニズムの解明(24380154)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 畜産学 / GnRH (他8件)
【概要】本研究では、反芻家畜の卵胞発育を制御する視床下部神経機構の解明を目的とした。まず、ヤギニューロキニンB遺伝子(TAC3)のゲノム構造を解析し、TAC3のプロモーター領域を同定した。ニューロキニンBを含有する視床下部弓状核のKNDyニューロン活性をオプトジェネティクス技術により制御できるヤギを作出するため、アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入法とCre-loxPシステムを組み合わせ、KNDyニ...
【生物学】基礎生物学:生殖神経科学を含む研究件
❏マウスの生殖中枢に作用するフェロモンの同定と作用機構の解明(16K18811)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】村田 健 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (30749643)
【キーワード】フェロモン / 生殖 / キスペプチン / GnRH / 神経科学
【概要】本研究では、生殖中枢を構成する神経群の活動を記録し、フェロモンを受容した際のそれらの神経の応答を解析するとともに、その応答を指標にしてフェロモン分子の同定を行うことを目的とした。そのため、光遺伝学的手法により、特定の神経核において特定の遺伝子を発現する神経の活動を、自由行動下のマウスで記録するシステムを構築した。このシステムを用いて、フェロモンを含む雄マウス尿を提示した際に、生殖中枢の神経活動が促...
❏多機能性GnRHペプチド神経系の生物機能に関する統合的研究(20247005)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008-04-08 - 2013-03-31
【研究代表者】岡 良隆 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70143360)
【キーワード】ペプチド / 生殖 / 性行動 / 神経生理学 / トランスジェニック (他14件)
【概要】我々は、脳内のGnRH1、GnRH2、GnRH3ニューロンのそれぞれが特異的にGFPを発現する遺伝子組換メダカを作り、それらを生きたまま可視化した。神経回路を保ったままの丸ごとの脳をin vitroに保ち、顕微鏡下で単一のGFP標識GnRHニューロンからの自発的な神経活動や神経修飾・伝達物質に対する神経応答を記録することにより、それらの機能を生理学的に解析した。また、脳下垂体からの生殖腺刺激ホルモ...
【生物学】基礎生物学:フェロモン神経科学を含む研究件
❏マウスの生殖中枢に作用するフェロモンの同定と作用機構の解明(16K18811)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】村田 健 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (30749643)
【キーワード】フェロモン / 生殖 / キスペプチン / GnRH / 神経科学
【概要】本研究では、生殖中枢を構成する神経群の活動を記録し、フェロモンを受容した際のそれらの神経の応答を解析するとともに、その応答を指標にしてフェロモン分子の同定を行うことを目的とした。そのため、光遺伝学的手法により、特定の神経核において特定の遺伝子を発現する神経の活動を、自由行動下のマウスで記録するシステムを構築した。このシステムを用いて、フェロモンを含む雄マウス尿を提示した際に、生殖中枢の神経活動が促...
❏情動を制御する嗅覚コミュニケーションの全容解明(15H05635)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清川 泰志 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (70554484)
【キーワード】警報フェロモン / 安寧フェロモン / 社会的緩衝 / 揮発性分子 / 鋤鼻系 (他18件)
【概要】本研究助成により、ストレスを受けていないラットから放出され、受容個体のストレスを緩和する安寧フェロモンの放出部位を特定し、その候補分子を4つにまで絞り込むことができた。 またこの安寧フェロモンと、これとは逆の作用を持つ警報フェロモンの脳内作用メカニズムに関しても検討した。その結果、安寧フェロモンは前嗅核後部を活性化し、その活性化が外側扁桃体核間細胞塊を介して扁桃体外側核を抑制することで、受容個体の...
【生物学】基礎生物学:キスペプチン神経科学を含む研究件
❏マウスの生殖中枢に作用するフェロモンの同定と作用機構の解明(16K18811)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】村田 健 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (30749643)
【キーワード】フェロモン / 生殖 / キスペプチン / GnRH / 神経科学
【概要】本研究では、生殖中枢を構成する神経群の活動を記録し、フェロモンを受容した際のそれらの神経の応答を解析するとともに、その応答を指標にしてフェロモン分子の同定を行うことを目的とした。そのため、光遺伝学的手法により、特定の神経核において特定の遺伝子を発現する神経の活動を、自由行動下のマウスで記録するシステムを構築した。このシステムを用いて、フェロモンを含む雄マウス尿を提示した際に、生殖中枢の神経活動が促...
❏オプトジェネティクス技術を活用したヤギ卵胞発育制御メカニズムの解明(24380154)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 畜産学 / GnRH (他8件)
【概要】本研究では、反芻家畜の卵胞発育を制御する視床下部神経機構の解明を目的とした。まず、ヤギニューロキニンB遺伝子(TAC3)のゲノム構造を解析し、TAC3のプロモーター領域を同定した。ニューロキニンBを含有する視床下部弓状核のKNDyニューロン活性をオプトジェネティクス技術により制御できるヤギを作出するため、アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入法とCre-loxPシステムを組み合わせ、KNDyニ...
❏コンディショナルノックアウトによる卵胞嚢腫モデルヤギの作出(23658223)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 生理学 / 畜産学 (他8件)
【概要】本研究では、脳領域特異的なキスペプチン遺伝子(KISS1)改変動物の作出に向けた基盤的知見を集積することを目的とし、ゲノムウォーキング法によりヤギKISS1のゲノム構造を明らかにした。また、高濃度エストロジェン投与により、雌雄ヤギにおいて黄体形成ホルモン(LH)サージが誘起され、このとき視索前野キスペプチンニューロンが活性化することを明らかにした。LHサージ発生機構には雌雄による機能差が存在するこ...
【生物学】基礎生物学:GnRH神経科学を含む研究件
❏マウスの生殖中枢に作用するフェロモンの同定と作用機構の解明(16K18811)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】村田 健 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (30749643)
【キーワード】フェロモン / 生殖 / キスペプチン / GnRH / 神経科学
【概要】本研究では、生殖中枢を構成する神経群の活動を記録し、フェロモンを受容した際のそれらの神経の応答を解析するとともに、その応答を指標にしてフェロモン分子の同定を行うことを目的とした。そのため、光遺伝学的手法により、特定の神経核において特定の遺伝子を発現する神経の活動を、自由行動下のマウスで記録するシステムを構築した。このシステムを用いて、フェロモンを含む雄マウス尿を提示した際に、生殖中枢の神経活動が促...
❏コンディショナルノックアウト技術を活用したヤギの排卵制御メカニズムの解明(15K14842)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 畜産学 / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン (他9件)
【概要】本研究では、エストロジェン受容体(ER)の発現をコンディショナルにノックアウトできる遺伝子改変ヤギの作出に向けた基盤的知見を集積することを目的とし、RACE法によりヤギERをコードする遺伝子(ESR1)のmRNA塩基配列および推定アミノ酸配列の同定を行った。また、去勢オスヤギの視索前野にエストロジェン結晶を微量留置したところ、黄体形成ホルモン(LH)サージ様の濃度上昇が誘起された。このことから、エ...
❏オプトジェネティクス技術を活用したヤギ卵胞発育制御メカニズムの解明(24380154)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 畜産学 / GnRH (他8件)
【概要】本研究では、反芻家畜の卵胞発育を制御する視床下部神経機構の解明を目的とした。まず、ヤギニューロキニンB遺伝子(TAC3)のゲノム構造を解析し、TAC3のプロモーター領域を同定した。ニューロキニンBを含有する視床下部弓状核のKNDyニューロン活性をオプトジェネティクス技術により制御できるヤギを作出するため、アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入法とCre-loxPシステムを組み合わせ、KNDyニ...
【生物学】基礎生物学:硬骨魚類神経科学を含む研究件
❏細胞系譜単位を介した終脳多様性・保存性の進化機構の解析(16H06987)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】磯江 泰子 岡山大学, 自然科学研究科, 客員研究員 (60786119)
【キーワード】終脳 / 神経新生 / 細胞系譜 / 神経幹細胞 / 硬骨魚類 (他9件)
【概要】脊椎動物の「終脳(哺乳類では「大脳」に対応)」は、背側の「外套(大脳皮質)」と腹側の「外套下部(大脳基底核)」から成る。感覚統合・記憶学習に重要な外套は種間で多様化している。外套の種多様性が生じる機構は脳進化を考える上で重要だが不明である。発生期では種間で保存されているので、生後脳発達に着目する必要があると考え、顕著な脳発達が見られ、かつ種間で外套構造の多様化が見られる硬骨魚類のメダカを研究対象と...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
【生物学】人類学:嗅覚神経科学を含む研究件
❏嗅覚電気刺激の惹起する刺激臭の脳内メカニズムの解明(18K19828)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2022-03-31
【研究代表者】青山 一真 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (60783686)
【キーワード】嗅覚電気刺激 / 鼻腔内科学感覚 / 経皮電気刺激 / バーチャルリアリティ / 鼻腔内化学感覚 (他11件)
【概要】バーチャルリアリティ(VR)等の分野において,嗅覚を提示するディスプレイに関する研究は非常に重要である.しかしながら,嗅覚の提示には臭いを発する化学物質(香り物質)とそれを鼻腔に提示する機構の両方が必要であるため,香り物質を保存するタンクや香り物質を放出するアクチュエータ等の容量と重さ,金銭的コストがかかってしまう. 本研究では,電気刺激によって軽量・安価・小型な嗅覚ディスプレイ装置を構築する装置...
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏ヒト嗅覚受容体の新規リガンド同定法の確立(16K14576)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科, 研究員 (70548859)
【キーワード】嗅覚 / 神経細胞 / 嗅覚受容体 / 直接変換法 / リガンド (他9件)
【概要】ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定することは、ヒトの匂い受容の理解にとって必須である。本申請課題では、ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定するアッセイ系の確立するため、ヒト嗅神経をin vitroで作出する方法を計画した。発生期の嗅覚神経細胞の遺伝子発現プロファイルデータから候補となる転写因子を絞り込んだ。現在、レンチウイルスを用いてヒト線維芽細胞に遺伝子導入し、嗅覚神経細胞への分化誘導を試みている。 ...
【生物学】人類学:進化神経科学を含む研究件
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
❏水棲型嗅覚受容体が感知する新たな水溶性匂い分子の探索と生理機能の解明(21200010)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】新学術領域研究(研究課題提案型)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】視覚 / 聴覚 / 神経科学 / 生理活性 / 遺伝子 (他10件)
【概要】嗅覚は、動物の進化の過程で最も古くから存在し、生命維持のために必要な行動に直接関与する重要な感覚である。ヒトやマウスの嗅覚受容体(odorant receptor: OR) 遺伝子は、系統発生学的にClass I とClass II OR の2つのサブファミリーに分類される。Class I OR は魚類OR に類似していることから、これまで進化の名残と考えられ、嗅覚研究の対象は主にClass II...
❏食性の進化(19770210)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】松尾 隆嗣 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 助教 (70301223)
【キーワード】機能進化 / 進化 / 行動 / 生態 / 遺伝 (他10件)
【概要】セイシェルショウジョウバエの食性決定にかかわる遺伝子として、匂い物質結合蛋白質をコードする二つの遺伝子Obp57d及びObp57eを同定した。これらの遺伝子をノックアウトしたキイロショウジョウバエは産卵場所選択における嗜好性が変化していた。Obp57dとObp57eはキイロショウジョウバエ種群において遺伝子重複により生じ、機能分化していることが示唆された。 ...
【工学】機械工学:脳活動計測神経科学を含む研究件
❏同期する脳を用いた協働場の評価と創成 双方向脳神経科学の開拓研究(19K21947)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】三木 則尚 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70383982)
【キーワード】双方向神経科学 / 情報工学 / 神経科学 / メディアアート / マイクロ・ナノ工学 (他14件)
【概要】本研究の最終目的は、人と人との協働において生起される同期脳活動の、機序解明から協働場設計・評価への応用までを網羅する双方向脳神経科学という新奇学術分野の開拓である。そのため、脳活動計測を支援するICT専門家と、認知神経科学、心理学、メディアアートの専門家からなるユニークな研究グループを構成した。本研究期間においては、被験者に極めて低負荷に迅速に取り付け、かつ長時間計測可能なシステム、協調作業中にお...
❏嗅覚電気刺激の惹起する刺激臭の脳内メカニズムの解明(18K19828)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2022-03-31
【研究代表者】青山 一真 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (60783686)
【キーワード】嗅覚電気刺激 / 鼻腔内科学感覚 / 経皮電気刺激 / バーチャルリアリティ / 鼻腔内化学感覚 (他11件)
【概要】バーチャルリアリティ(VR)等の分野において,嗅覚を提示するディスプレイに関する研究は非常に重要である.しかしながら,嗅覚の提示には臭いを発する化学物質(香り物質)とそれを鼻腔に提示する機構の両方が必要であるため,香り物質を保存するタンクや香り物質を放出するアクチュエータ等の容量と重さ,金銭的コストがかかってしまう. 本研究では,電気刺激によって軽量・安価・小型な嗅覚ディスプレイ装置を構築する装置...
❏母子間相互作用における2個体脳活動同時計測とその力学系シミュレーションモデル(15300086)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】池上 高志 (2004-2005) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10211715)
【キーワード】認知発達 / EEG / 神経ネットワーク / 母子間相互作用 / NIRS (他18件)
【概要】研究開始当初に掲げた2つの狙い (1)従来行われてきた(母子間)相互作用の実証的研究をより客観的な方法で検証発展させること、 (2)2個体間の相互作用に関する新たな理論的視点をあたえること、 に対応させて研究成果の概要を述べる。(1)の狙いに対しては、2者間相互作用の途中で時間遅延を容易に挿入可能なダブルTV環境を構築し、これを用いて相互作用場面に時間遅延が挿入された場合(Delay条件)を遅延の...
【工学】総合工学:マイクロマシン神経科学を含む研究件
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏再生医療技術を利用したファイバー型バイオ神経インターフェース(26630088)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロ・ナノデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 神経移植 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究課題では,移植医療に応用できるように神経細胞と生体適合性材料から形成される直径100-200 μm,長さ数メートルのバイオ神経インターフェースの構築を目指した。最初にマウスの神経幹細胞から形成される神経ファイバーの安定的な構築方法を確立した。次に、神経細胞ファイバー48本から形成される神経ファイバーバンドルを作製し、脊髄損傷モデルマウスへの治療効果を確認するため移植実験を行った。移植した神経...
❏マイクロファイバーワイヤリングによる血管-神経網の構築(26289060)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 細胞・組織 / 神経科学 (他6件)
【概要】本研究課題では、神経細胞、血管内皮細胞を細胞ファイバーとし、デバイス中でアセンブリすることにより3次元的な血管―神経網を構築することを目指した。神経幹細胞ファイバーは、直径が細いほど分化誘導後に神経細胞の割合が高く、高配向性となることがわかった。神経ファイバーから数 mmの神経ユニットを作製し、アセンブリによる神経回路構築法を確立した。一方、HUVECからは血管新生能を有する血管内皮細胞ファイバー...
【工学】総合工学:感覚情報処理神経科学を含む研究件
❏聴感覚細胞の自律的な周波数特性の実現機構の解明(17K19450)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2021-03-31
【研究代表者】上川内 あづさ 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (00525264)
【キーワード】聴覚 / 周波数特性 / ショウジョウバエ / 応答性制御 / 聴感覚細胞 (他10件)
【概要】ショウジョウバエの聴感覚細胞群は主に、異なる周波数特性を持つ2種類の集団から構成される。この周波数特性を生じさせるメカニズムを検討した。まずカルシウム依存性カリウムチャネルが、ショウジョウバエの聴感覚細胞群で発現することを見出した。また、ショウジョウバエ が示す求愛歌に対する応答性に、カルシウム依存性カリウムチャネルの相互作用因子が関与する可能性を示した。さらに、聴感覚細胞は、3種類の変位応答性細...
❏脳リズム構造に着目したマルチモーダル感覚情報処理機構の解明(26730078)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報科学 / 脳機能計測 / 感覚情報処理 (他6件)
【概要】左右が反転した立体音響空間をウェアラブルに実現し,この特殊空間への約1ヶ月間に亘る接触時における順応過程を脳磁界計測法を用いて調べた.この接触によって,新しい統合ルールに基づいて情報間の誤差を補正する知覚と関連した早い順応,統合処理の優先度を変化させる行動と関連した遅い順応,およびそれらの中間過程の存在が明らかになった.また早い順応と遅い順応は,各々,脳リズムと誘発応答に反映されていると考えられた...
【工学】総合工学:運動制御神経科学を含む研究件
❏運動主体感に対するメタ認知及びその神経基盤(19K20642)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】温 文 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (50646601)
【キーワード】運動主体感 / 運動制御 / メタ認知 / 認知神経科学 / 意識 (他8件)
【概要】本研究は運動主体感に対するメタ認知、すなわち、「自分が制御している」という主観的な感覚に対してどのぐらい確信を持つのかという認識を研究テーマとし、運動主体感のメタ認知の行動レベルの特徴を解明し、さらにその神経基盤を解明することを目的とした。本研究は行動実験及び認知神経科学の手法を用いた。実験参加者が画面上の物体を制御する際に、制御した物体を検出する際の自信と問うことによって、正しい判断に対して高い...
❏リハビリテーションは運動野におけるミクロ機能シフトを効率化するか(17K13067)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 崇弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (70759886)
【キーワード】マーモセット / カルシウムイメージング / 脊髄損傷 / 運動制御 / リハビリテーション (他7件)
【概要】ラット両側皮質脊髄路損傷モデルに対し神経細胞活動の可塑性を検証したところ、運動野において208 ± 7.2個の神経細胞活動を記録できた(n=3)。上肢の到達運動を行なう際のラット運動野の神経活動を記録したところ、12.7個(6.1%)の細胞が到達運動に関連して活動することが確認された。これらの神経細胞は、脊髄損傷1-2週後では到達運動に関連する細胞が減少し、その後上昇することが確認された。 マーモ...
❏内因性カンナビノイドを介する逆行性シナプス伝達のメカニズムとその生理的意義の解明(17100004)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 方伸 東大, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40185963)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ニューロン / シナプス / 神経回路 (他19件)
【概要】脳内に存在するマリファナ類似物質(内因性カンナビノイド)はニューロンのシナプス後部から放出され、逆行性にシナプス前終末のカンナビノイドCB_1受容体に作用して、神経伝達物質放出の減少を引き起こす。本研究では、内因性カンナビノイドのシナプス伝達調節の機構とその脳機能における役割の解明を目指した。4年間の研究において、中枢シナプスにおける内因性カンナビノイドの生合成、放出、分解の分子機構をほぼ解明し、...
【工学】総合工学:マイクロ・ナノデバイス神経科学を含む研究件
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏再生医療技術を利用したファイバー型バイオ神経インターフェース(26630088)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロ・ナノデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 神経移植 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究課題では,移植医療に応用できるように神経細胞と生体適合性材料から形成される直径100-200 μm,長さ数メートルのバイオ神経インターフェースの構築を目指した。最初にマウスの神経幹細胞から形成される神経ファイバーの安定的な構築方法を確立した。次に、神経細胞ファイバー48本から形成される神経ファイバーバンドルを作製し、脊髄損傷モデルマウスへの治療効果を確認するため移植実験を行った。移植した神経...
❏マイクロファイバーワイヤリングによる血管-神経網の構築(26289060)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 細胞・組織 / 神経科学 (他6件)
【概要】本研究課題では、神経細胞、血管内皮細胞を細胞ファイバーとし、デバイス中でアセンブリすることにより3次元的な血管―神経網を構築することを目指した。神経幹細胞ファイバーは、直径が細いほど分化誘導後に神経細胞の割合が高く、高配向性となることがわかった。神経ファイバーから数 mmの神経ユニットを作製し、アセンブリによる神経回路構築法を確立した。一方、HUVECからは血管新生能を有する血管内皮細胞ファイバー...
【工学】総合工学:可視化神経科学を含む研究件
❏分光学的手法とインフォマティクスを利用した網羅的神経解剖学の創成(15K12143)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / 生物物理 / 神経科学 / 細胞・組織 / 可視化 (他12件)
【概要】脳領域を客合理的に分類する新規手法を開発した。ラマン分光によるスペクトル計測を脳標本で行うことより、ピクセル毎にスペクトル情報を得る。このスペクトル情報を利用して、スペクトルが似た領域を抽出し、マッピングした。この結果,神経線維をラッピングしているミエリンや、セロトニン、ドーパミン、グルタミン酸含有細胞を非染色で検出することができた。また脳領域境界を合理的に決定する方法として、核位置を利用したボロ...
❏神経細胞その場破壊技術による線虫神経回路のシステム生物学的解析(19650071)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】神経科学 / 可視化 / 生体生命情報学 / 行動学 / 生物物理
【概要】線虫神経系は、遺伝子から行動までを繋げることが可能な理想的な実験系である。そのために種々の疾病の原因を探る研究として、突然変異体の単離とその原因遺伝子を明らかにする順遺伝学的な方法と最近のRNAi技術に代表されるような逆遺伝学的な解析手法が用いられてきている。しかしながら神経系に関わる疾患(学習および行動異常等)に関しては、原因遺伝子とその機能を直接結びつけることが従来困難であった。その最大の理由...
❏小胞融合による開口放出現象のシステム生物学的解析(18300099)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生物シミュレーション / 神経科学 / 生物物理 / 可視化技術 / 確率シミュレーション (他12件)
【概要】神経および分泌性細胞において、細胞内から特定の物質を分泌する開口放出メカニズムについては広く研究が進められているが、定量的に理解するためのモデルは必ずしも十分に整備されていない。本研究では、(1)開口放出メカニズムを解析するための新規なイメージング技術の開発と、(2)定量的な理解を行うためのモデルの構築を行った。(1)では、開口放出をトリガーする細胞内カルシウム濃度変化と開口放出を定量的にイメージ...
【総合生物】ゲノム科学:数理工学神経科学を含む研究件
❏非カオス的なストレンジアトラクターを活用したレザバー計算機の理論と実装(16KT0019)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-07-19 - 2020-03-31
【研究代表者】青柳 富誌生 京都大学, 情報学研究科, 教授 (90252486)
【キーワード】レザバー計算 / カオス / 非線形力学系 / レザバー計算機 / ニューラルネットワーク (他12件)
【概要】本研究では、大自由度非線形力学系を計算資源として活用するため、適切な指導原理に基づいてより良いレザバー計算機を構築すること、また,逆に力学系自体を計算資源という新たな側面で特徴付け、力学系の基礎的研究に新たな指標を提供することを目的としている。最初に、非カオス的なストレンジアトラクターを示す力学系をレザバーとして活用する可能性を検討し,適切なタスクの設定なども含めての研究を行った。最終的に、力学系...
❏活動電位形状に対する非線形ダイナミクス解析手法の構築(16K16138)
【研究テーマ】感性情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00557704)
【キーワード】非定常確率過程 / 統計量 / 数理工学 / 神経科学 / 生物物理 (他7件)
【概要】神経スパイク時系列に対する様々な統計解析手法の提案・検討を行った。その結果、これまでの統計解析手法では適用が難しいとされてきたような長時間相関を有する時系列データや、極めて定常な時系列データに対して我々の開発した統計解析手法が有効であることを示された。さらに、神経スパイク時系列の複雑性としてデータの周期性やカオス性などの様々な尺度から時系列を評価し、それらの尺度と神経数理モデルとの関係性を調査した...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:神経工学神経科学を含む研究件
❏パーキンソン病早期診断に向けた神経変性・神経活動変化の評価(26560202)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 神経工学 / 細胞・組織 / ナノバイオ
【概要】パーキンソン病(PD)は運動障害が主症状とされるが,その発現時には神経変性が進行していることが知られており,早期診断手法の確立が重要である.本研究では早期症状の1つとされる不安やうつに関係する海馬と,海馬に投射しかつ早期段階で変性が進む縫線核(5-HT作動性ニューロンを含む)を電極アレイ基板上で共培養したPDモデル系を構築した.海馬の典型的な自発電気活動パターンとして知られている同期バーストの発生...
❏神経調節システムin vitro再構成による迷走神経刺激作用機構の解明(23240065)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ / 脳・神経 (他8件)
【概要】難治性てんかんに対する治療手法として臨床医療の場で用いられている迷走神経刺激療法VNSの作用機構解明に向けて,刺激を直接受容する脳幹の神経核(青斑核,縫線核)と,その標的組織である海馬から神経細胞を採取して培養系に再構成,電気活動時空間パターンの計測と解析を行った.海馬培養神経回路網は,全体で同期したバースト発火を繰り返し生じることが特徴とされているが,脳幹神経核のニューロン群の活動には同期性は認...
【総合生物】神経科学:回路形成神経科学を含む研究件
❏順行性ウイルスベクターを用いた知覚神経回路形成機構の解析(16K14564)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 神経回路形成 / 経シナプストレーサー / 知覚神経回路 / 回路形成 (他6件)
【概要】大脳皮質を構成するニューロンは共通の投射標的をもつ6層のニューロンを領野ごとに修飾し、複雑かつ秩序だった3次元の神経回路をつくることで視覚・体性感覚・聴覚等の高次の知覚を発現する。この知覚神経回路の構築には内因性の遺伝子プログラムに加え、末梢感覚器官からの神経入力が重要な役割を担うと考えられているが、その寄与については不明な点が多く残されていた。本研究では、知覚神経回路形成過程の入力依存性を明らか...
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
【総合生物】神経科学:シナプス神経科学を含む研究件
❏超解像イメージングによるスパインシナプスの動態解析(20K15892)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】柏木 有太郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (90840893)
【キーワード】シナプス / 超解像顕微鏡 / 神経科学 / 細胞生物学 / イメージング (他6件)
【概要】記憶や学習といった脳機能には、シナプスが新たに作られ、外部からの刺激によって可塑的に変化し、また数年以上もの長期にわたって維持されることが必要である。シナプスが変化する過程で、スパインの頭部体積の増減やシナプス小胞の増減に関連して軸索末端の形態変化が起こる。またスパイン頭部や軸索末端から微細な突起が伸びだす様子も知られており、両者が接触を介して複雑な情報交換をしていることが示唆される。シナプスとそ...
❏補体様分泌因子とグルタミン酸受容体クロストークによるシナプス成熟の分子機構解明(17H03562)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40383765)
【キーワード】シナプス / グルタミン酸受容体 / カイニン酸受容体 / 海馬 / カイニン酸 (他7件)
【概要】C1qlファミリー分子と結合するneurexin3のスプライシング特異的ノックアウトマウスを作製した。特異的抗体にて両者が共局在するシナプスを明らかとしたが、ノックアウトマウスにおいて両者のシナプス局在相互作用は見られなかった。しかし本マウスでシナプス前部機能に対し共通した異常が観察されたことから、両者が協働してシナプス前部に働きかける可能性を示唆した。また、同様にC1qlファミリー分子と結合する...
❏プレシナプスにおけるアルツハイマー病発症の分子機序解析(17K08668)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】渡部 博貴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (30422413)
【キーワード】アルツハイマー病 / iPS細胞 / シナプス / プレセニリン / 神経科学
【概要】PS遺伝子のヒト神経細胞での生理的機能を検討するため、CRISPR/Cas9系を用いて、健常人由来ヒト人工多能性幹細胞(iPSC)からPS条件的ノックアウトiPSCを作製した。これらのiPSCを大脳皮質神経細胞へ分化誘導し、Cre発現レンチウイルスを感染させることで、神経細胞でのPS発現を消失させることに成功した。これらのPSノックアウト神経を用いてAβ産生を測定したところ、PS1/PS2の両方と...
【総合生物】神経科学:2光子イメージング神経科学を含む研究件
❏自発的な運動開始に関与する皮質ー皮質下ネットワークの解明(20K15927)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】寺田 晋一郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40847274)
【キーワード】システム神経科学 / 脳計測科学 / パーキンソン病 / 2光子イメージング / 神経科学 (他6件)
【概要】我々は自らの意思に基づき運動を開始することができる。随意的な運動の開始に先行して起きる脳活動は準備電位と呼ばれ、人における自由意志との関連なども含めた広範な研究がなされてきたが、その発生機構については未だに不明な点が多い。パーキンソン病患者では自発的には運動開始が困難だが、外発的な刺激に対しては比較的頑健に運動開始が可能であることが知られており、自発的と外発的という二つの運動開始手法を比較すること...
❏In vivoホールセル記録と光遺伝学で解明する運動関連神経活動安定化の神経基盤(17K13277)
【研究テーマ】脳計測科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】蝦名 鉄平 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (30611206)
【キーワード】in vivo ホールセル記録 / 2光子イメージング / マウス運動野 / in vivoホールセル記録 / in vivo 2光子イメージング (他6件)
【概要】歩く、走る、何かを掴むといった運動に伴って、脳は特定のパターンを持った神経活動を生成する。運動の学習は、その運動をコードする神経活動を安定に再現できるようにして、ばらつきの少ない動作を可能にする。本研究ではこれまでに、このような安定な神経活動を生成する神経基盤を明らかにする事を目的として、運動中のマウス大脳皮質で同一のニューロンからその活動とシナプス入力を記録する方法を開発した。 ...
❏大脳皮質運動野における運動学習回路の階層的研究(15H02350)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松崎 政紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50353438)
【キーワード】2光子顕微鏡 / カルシウムイメージング / 運動学習 / 大脳皮質運動野 / 大脳基底核 (他13件)
【概要】2光子カルシウムイメージング法を用いてマウス大脳皮質運動野に投射する視床皮質軸索のシナプス前部の神経活動を計測することで、前肢レバー引き運動課題を学習する際、視床から運動野へ送られるシグナルが2種類あり、互いに異なる時間変化(ダイナミクス)を示すことを明らかにした。これら2種類のシグナルは「運動課題の成功率」あるいは「運動の安定性」と、それぞれ関連していた。また、シグナルは大脳皮質のどの層に入力す...
【総合生物】神経科学:生物・生体工学神経科学を含む研究件
❏活動電位形状に対する非線形ダイナミクス解析手法の構築(16K16138)
【研究テーマ】感性情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00557704)
【キーワード】非定常確率過程 / 統計量 / 数理工学 / 神経科学 / 生物物理 (他7件)
【概要】神経スパイク時系列に対する様々な統計解析手法の提案・検討を行った。その結果、これまでの統計解析手法では適用が難しいとされてきたような長時間相関を有する時系列データや、極めて定常な時系列データに対して我々の開発した統計解析手法が有効であることを示された。さらに、神経スパイク時系列の複雑性としてデータの周期性やカオス性などの様々な尺度から時系列を評価し、それらの尺度と神経数理モデルとの関係性を調査した...
❏足関節に対する受動的運動を利用した遠隔ニューロリハビリテーションデバイス(19500471)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】太田 裕治 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (50203807)
【キーワード】生物・生体工学 / 生物物理 / 医療・福祉 / 神経科学 / リハビリテーション (他6件)
【概要】従来,運動麻痺に対して様々な運動リハビリテーション訓練が実施されてきたが,その意義として,近年,神経に対するリハビリテーション効果が見出されてきた.麻痺した筋・関節を強制的に受動的運動させることで,神経が刺激され,刺激信号が中枢神経に入力し,運動神経機能を高めるというしくみである.本研究では,受動運動を利用したリハビリテーションデバイスの開発を目的に,足関節の受動運動訓練装置を開発し,運動麻痺者を...
❏視覚系の人工境下再構成に関する基礎的研究(17650129)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生物・生体工学 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳スライス / 器官培養 (他9件)
【概要】研究計画最終年度となる平成19年度は、視覚系を構成する網膜と上丘試料の共培養条件確立に引き続き、培養細胞系の自発、誘発活動計測を実施し、成果のとりまとめを行った。視覚機能が十分発達したadultラットから採取した網膜試料を用いることにより、光刺激に対する応答が計測可能であることを確認したが、この時期の試料は培養系には適さないことが明らかになった。これに対し、新生ラットから採取した試料を利用すること...
【総合生物】神経科学:スパイン神経科学を含む研究件
❏神経線維イメージングを用いた脳回路原理の探究(26250003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】神経線維 / 樹状突起 / 軸索 / カルシウム / スパイン (他9件)
【概要】光学測定系を工夫・改善し、300個以上のシナプスから100 Hzという高速での撮影を可能にした。この革新的な新技術を用いて、 i)海馬CA3野樹状突起の回路演算様式を解析した結果、興奮性入力と抑制性入力のバランスが線維の局所では崩れていることを見出した。この結果はCell Report誌で発表した。 ii)経験によって一度活動したCA1野神経細胞は、上流のCA3野からの精密な軸索回路による特異的入...
❏シナプス活動を可視化して時空間特性に迫る(23800019)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011
【研究代表者】高橋 直矢 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80609842)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 神経 / ニューロン / シナプス (他10件)
【概要】新規に開発した大規模スパインイメージング法を用いて、海馬ニューロンの樹状突起におけるシナプス入力の時空間パターンを観察することに成功した。興奮性ニューロンにおいては近傍のスパインが同時に活動していたことから、同期入力が樹状突起の局所に集約されていることが見いだされた。一方で、Parvalbumin陽性の抑制性ニューロンにおいては同期入力が分散型であることを見いだし、ニューロン種特異的なシナプス入力...
【総合生物】神経科学:Arc神経科学を含む研究件
❏食欲長期記憶固定を制御するArc依存的神経回路動態解明(19F19810)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / カルシウム / Arc / 神経科学
【概要】前初期遺伝子Arcは、記憶形成時に少数の高度に活性化されたニューロンで発現することを受入研究者らは明らかにしてきた。Arcは一度発現されると、活性化ニューロンの多くで、後期異シナプス性抑圧を誘導し、記憶・学習の制御に寄与する。しかしこのメカニズムの詳細は解明されていない。そこで、受入研究者は、記憶学習時のArc発現を可視化する実験系を提供した。一方、外国人特別研究員は、Arc誘導時の後期長期抑圧が...
❏記憶痕跡の動態解析と操作による恐怖記憶消去機構の解析(17K14930)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金 亮 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60793916)
【キーワード】恐怖記憶消去 / 記憶痕跡 / 光遺伝学 / 恐怖記憶 / Arc (他7件)
【概要】本研究では、記憶情報を担う記憶痕跡の観点から、恐怖記憶消去のメカニズムを明らかにすることを目的とした。記憶痕跡細胞を標識・操作可能な遺伝子改変マウス、および光遺伝学的手法を用いた解析から、同一脳内において、恐怖と消去の両方を制御する細胞群を有する脳領域と別々に制御する細胞群を有する脳領域の両者が共存していることを見出した。 ...
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
【総合生物】神経科学:小脳神経科学を含む研究件
❏神経科学の知見による教授戦略モデルに基づく学習支援エージェントの設計基盤の開発(18K11584)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松居 辰則 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20247232)
【キーワード】学習者の心的状態の推定 / 学習支援エージェント / 神経科学的知見 / 生体計測と機械学習 / 脳機能モデリング (他21件)
【概要】コンピュータによる学習支援システムにおいて優れた学習効果をあげるためにはシステムと学習者との適切なインタラクションの実現は重要な課題である.このインタラクションはコンピュータ上のエージェントを介して行うことが多いため,このエージェントの設計方法が重要な課題となる.特に,エージェントに学習者の知識理解状態のみならず心的状態も把握して最適なインタラクションを実現させることが必要である.本研究では,学習...
❏小脳全域のプルキンエ細胞特異的CRISPR/Cas9スクリーニング系の確立(16K14553)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邉 貴樹 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (90749798)
【キーワード】小脳 / プルキンエ細胞 / 登上線維 / CRISPR/Cas9 (他8件)
【概要】本研究は、CRISPR/Cas9を用いてマウス小脳全域のプルキンエ細胞特異的に特定の遺伝子をノックアウトし、登上線維のシナプス刈り込みに関わる分子のスクリーニング系の確立を目的とした。条件検討の結果、胎生11日齢の両側小脳への2点電極を用いた子宮内エレクトロポレーション法が小脳全域への導入効率が良いと判明した。登上線維シナプスの刈り込みに必須な遺伝子をターゲットとして、小脳スライス標本を用いて電気...
❏小脳をモデルにin vivoで解き明かす、神経回路形成のシナプスを介した制御機構(16K07001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹尾 ゆかり 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特別研究員(PD) (90624320)
【キーワード】神経細胞 / 樹状突起 / 発達 / 神経活動 / 小脳 (他9件)
【概要】脳の神経細胞が回路を形成するメカニズムを理解するため、本研究では、生きたマウスの小脳プルキンエ細胞を使って、神経細胞樹状突起が形成される過程を2光子顕微鏡を使って観察することに成功した。その結果、樹状突起が完成する前には多くの不要な樹状突起が退縮することが明らかになった。さらに、この樹状突起退縮過程には神経活動と、NMDA型グルタミン酸受容体およびCaMK2キナーゼ蛋白質が、必要であることも見出し...
【総合生物】神経科学:フルキンエ細胞神経科学を含む研究件
❏小脳全域のプルキンエ細胞特異的CRISPR/Cas9スクリーニング系の確立(16K14553)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邉 貴樹 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (90749798)
【キーワード】小脳 / プルキンエ細胞 / 登上線維 / CRISPR/Cas9 (他8件)
【概要】本研究は、CRISPR/Cas9を用いてマウス小脳全域のプルキンエ細胞特異的に特定の遺伝子をノックアウトし、登上線維のシナプス刈り込みに関わる分子のスクリーニング系の確立を目的とした。条件検討の結果、胎生11日齢の両側小脳への2点電極を用いた子宮内エレクトロポレーション法が小脳全域への導入効率が良いと判明した。登上線維シナプスの刈り込みに必須な遺伝子をターゲットとして、小脳スライス標本を用いて電気...
❏小脳をモデルにin vivoで解き明かす、神経回路形成のシナプスを介した制御機構(16K07001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹尾 ゆかり 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特別研究員(PD) (90624320)
【キーワード】神経細胞 / 樹状突起 / 発達 / 神経活動 / 小脳 (他9件)
【概要】脳の神経細胞が回路を形成するメカニズムを理解するため、本研究では、生きたマウスの小脳プルキンエ細胞を使って、神経細胞樹状突起が形成される過程を2光子顕微鏡を使って観察することに成功した。その結果、樹状突起が完成する前には多くの不要な樹状突起が退縮することが明らかになった。さらに、この樹状突起退縮過程には神経活動と、NMDA型グルタミン酸受容体およびCaMK2キナーゼ蛋白質が、必要であることも見出し...
❏新規分泌性C1qファミリー分子による機能的シナプス回路形成および記憶学習制御(26293042)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70383718)
【キーワード】シナプス / 小脳 / 運動記憶 / プルキンエ細胞 / 精神神経疾患 (他10件)
【概要】神経細胞どうしをつなぐ「シナプス」の形態および機能を制御する分子機構の解明は、「記憶」の形成過程を理解する上で重要である。本研究において、私たちは補体C1qの機能ドメインを有する新規C1qファミリー分子群が、小脳や海馬の興奮性シナプスを動的に制御していることを明らかにした (Elegheert, Kakegawa et al., Science, ’16; Matsuda et al., Neur...
【総合生物】神経科学:細胞神経科学神経科学を含む研究件
❏脳の機能と疾患におけるグルタミン酸受容体の動態(21300118)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40162325)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ノックアウトマウス / 発生工学 / 神経科学 (他9件)
【概要】本研究の目的は、グルタミン酸受容体の発現と安定性、さらにシナプスへの移行と除去が細胞の種類や脳部位により異なった様式で調節され、このことが単純な入力を多様な出力に変換し、複雑な神経機能発現の基礎課程となるという作業仮説を証明することである。この解析ために、4種類のAMPA型グルタミン酸受容体、4種類のNMDA型受容体はじめとして複数のfloxed型標的マウスを樹立した。また、GAD67-Creマウ...
❏内因性カンナビノイドを介する逆行性シナプス伝達のメカニズムとその生理的意義の解明(17100004)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 方伸 東大, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40185963)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ニューロン / シナプス / 神経回路 (他19件)
【概要】脳内に存在するマリファナ類似物質(内因性カンナビノイド)はニューロンのシナプス後部から放出され、逆行性にシナプス前終末のカンナビノイドCB_1受容体に作用して、神経伝達物質放出の減少を引き起こす。本研究では、内因性カンナビノイドのシナプス伝達調節の機構とその脳機能における役割の解明を目指した。4年間の研究において、中枢シナプスにおける内因性カンナビノイドの生合成、放出、分解の分子機構をほぼ解明し、...
【総合生物】神経科学:オプトジェネティクス神経科学を含む研究件
❏オプトジェネティクスを用いた神経血管連関における微小血流調節機序と虚血時の反応性(20K06929)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】冨田 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (60276251)
【キーワード】オプトジェネティクス / 脳微小循環 / Neurovascular unit / 脳虚血 / 神経科学
【概要】脳内ではニューロン・グリア細胞・微小血管は神経血管連関(Neurovascular unit (NVU))を形成し、相互に連絡を取り合っている。NVUを構成するニューロン、アストロサイト、血管平滑筋、ペリサイトなどの脳微小循環調節における役割を解明するため、オプトジェネティクス手法を用いてNVUを構成する特定の細胞種だけに光感受性膜タンパク質・チャネルロドプシン2(ChR2)を発現させたマウスを用...
❏アップコンバージョン効果による近赤外オプトジェネティクス(15K15025)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】八尾 寛 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (00144353)
【キーワード】光遺伝学 / 近赤外光駆動 / アップコンバージョン / ナノ粒子 / チャネルロドプシン (他13件)
【概要】光遺伝学(オプトジェネティクス)は、動物の狙った神経細胞に光感受性機能タンパク質を作らせ、光のオン・オフで神経細胞の活動を制御する革新技術です。近赤外光(波長、650-1450 nm)は、可視光に比べ組織透過性に優れ、体表から脳の中まで信号を送ることができます。しかし、この信号を受け取る仕組みが今までありませんでした。私たちは、可視光に高感度のチャネルロドプシンとランタニドナノ粒子(レアメタル元素...
【総合生物】神経科学:想起神経科学を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
【総合生物】神経科学:運動野神経科学を含む研究件
❏大脳皮質運動野における運動学習回路の階層的研究(15H02350)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松崎 政紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50353438)
【キーワード】2光子顕微鏡 / カルシウムイメージング / 運動学習 / 大脳皮質運動野 / 大脳基底核 (他13件)
【概要】2光子カルシウムイメージング法を用いてマウス大脳皮質運動野に投射する視床皮質軸索のシナプス前部の神経活動を計測することで、前肢レバー引き運動課題を学習する際、視床から運動野へ送られるシグナルが2種類あり、互いに異なる時間変化(ダイナミクス)を示すことを明らかにした。これら2種類のシグナルは「運動課題の成功率」あるいは「運動の安定性」と、それぞれ関連していた。また、シグナルは大脳皮質のどの層に入力す...
❏大脳領野間機能的シナプス結合の系統的光マッピングと領野間シナプス可塑性の研究(23300148)
【研究テーマ】融合基盤脳科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松崎 政紀 基礎生物学研究所, 光脳回路研究部門, 教授 (50353438)
【キーワード】脳・神経 / 高性能レーザー / 運動野 / 大脳皮質 / 神経科学
【概要】高次運動野(M2)と一次運動野(M1)の間での機能的・解剖学的シナプス結合様式を系統的に調べた。ChR2光刺激法と電気記録を組み合わせることで、M2からM1へは主に5層から、M1からM2へは主に2/3層からシナプス投射していることを見出した。逆行性および順行性蛍光トレーサーの実験においてこの機能結合層非対称性は支持された。またアデノ随伴ウイルスを用いてGCaMPを広域の大脳皮質の神経細胞に発現させ...
【総合生物】神経科学:神経回路形成神経科学を含む研究件
❏順行性ウイルスベクターを用いた知覚神経回路形成機構の解析(16K14564)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 神経回路形成 / 経シナプストレーサー / 知覚神経回路 / 回路形成 (他6件)
【概要】大脳皮質を構成するニューロンは共通の投射標的をもつ6層のニューロンを領野ごとに修飾し、複雑かつ秩序だった3次元の神経回路をつくることで視覚・体性感覚・聴覚等の高次の知覚を発現する。この知覚神経回路の構築には内因性の遺伝子プログラムに加え、末梢感覚器官からの神経入力が重要な役割を担うと考えられているが、その寄与については不明な点が多く残されていた。本研究では、知覚神経回路形成過程の入力依存性を明らか...
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏視神経軸索投射の層・カラム特異的認識メカニズムの分子基盤(26291047)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 崇之 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60612760)
【キーワード】神経遺伝学 / ショウジョウバエ / 軸索投射 / 受容体型膜タンパク質 / 軸索間相互作用 (他18件)
【概要】Fmiの機能解析をサナギ初期において初めて行ったところ、Fmiはフィロポーディアの形成と伸長を促進する機能を持っていることがわかり、Gogoはこれを抑制する機能を持っていることが分かった。このGogoの機能が、サナギ初期でR8軸索どうしが距離を一定に保つことにつながっている。サナギの後半でGogoの発現が弱くなると、Fmiのフィロポーディア伸長のスイッチが入り、R8がM3に到達することになる。これ...
【総合生物】神経科学:記憶再固定化神経科学を含む研究件
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
❏記憶アップデートの分子マーカーとしてのプロテオソーム依存性タンパク質分解の有効性(24650172)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他8件)
【概要】我々は、獲得した情報を常に独立した記憶として新規保存しているわけではなく、新しい情報を既存の記憶に結びつける「記憶アップデート」を随時行っている。しかし、記憶アップデートの分子基盤はほとんど理解されていない。本課題では、複数のマウス記憶課題を用いて、記憶アップデートが誘導される場合に脳内でプロテオソーム依存的タンパク質分解が誘導されることを発見した。一方、記憶形成時にはこのタンパク質分解は観察され...
❏記憶想起後の記憶フェーズ決定機構の遺伝学的解明(23300120)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他10件)
【概要】記憶想起後には、記憶を維持あるいは強化する再固定化と、逆に、記憶を減弱させる消去の二つの相反するプロセスが誘導される。本課題では、想起後に再固定化から消去へと記憶フェーズが移行するメカニズムの解明を目指した。転写因子CREBのリン酸化、ERKのリン酸化、プロテオソーム依存的タンパク質分解などの活性化を指標にして、再固定化ニューロンと消去ニューロンを海馬、扁桃体、前頭前野皮質において同定した。さらに...
【総合生物】神経科学:記憶消去神経科学を含む研究件
❏記憶アップデートの分子マーカーとしてのプロテオソーム依存性タンパク質分解の有効性(24650172)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他8件)
【概要】我々は、獲得した情報を常に独立した記憶として新規保存しているわけではなく、新しい情報を既存の記憶に結びつける「記憶アップデート」を随時行っている。しかし、記憶アップデートの分子基盤はほとんど理解されていない。本課題では、複数のマウス記憶課題を用いて、記憶アップデートが誘導される場合に脳内でプロテオソーム依存的タンパク質分解が誘導されることを発見した。一方、記憶形成時にはこのタンパク質分解は観察され...
❏記憶想起後の記憶フェーズ決定機構の遺伝学的解明(23300120)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他10件)
【概要】記憶想起後には、記憶を維持あるいは強化する再固定化と、逆に、記憶を減弱させる消去の二つの相反するプロセスが誘導される。本課題では、想起後に再固定化から消去へと記憶フェーズが移行するメカニズムの解明を目指した。転写因子CREBのリン酸化、ERKのリン酸化、プロテオソーム依存的タンパク質分解などの活性化を指標にして、再固定化ニューロンと消去ニューロンを海馬、扁桃体、前頭前野皮質において同定した。さらに...
【総合生物】神経科学:神経細胞移動神経科学を含む研究件
❏神経前駆細胞の細胞運命を制御するG蛋白質共役受容体シグナルの役割解析(17K07045)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】眞田 佳門 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50431896)
【キーワード】大脳新皮質 / 神経細胞移動 / G蛋白質共役受容体 / リゾフォスファチジン酸 / 神経前駆細胞 (他7件)
【概要】脳の発生過程において、神経細胞は神経前駆細胞から誕生し、新生した神経細胞は目的地に向かって移動する。これら一連のプロセスは脳発生に極めて重要であるが、 神経細胞の誕生および神経細胞移動をコントロールする細胞外因子およびその作用機序に関する研究は充分ではない。本研究では、細胞外分子であるリゾフォスファチジン酸が重要であり、リゾフォスファチジン酸の情報を神経細胞が受け取り(リゾフォスファチジン酸受容体...
❏中枢神経系における神経細胞社会の構築機構(19200031)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】大脳皮質 / 発生・分化 / 神経科学 / 脳・神経 / 細胞移動 (他10件)
【概要】大脳皮質神経細胞の移動過程に注目し、まずは辺縁帯直下で移動終了過程にある細胞に強く発現する遺伝子を多数同定した。また、いくつかの分子について層形成や細胞動態における機能を見いだした。さらに、脳室帯で誕生した神経細胞と脳室下帯/中間帯で誕生した神経細胞とでは移動プロファイルが全く異なることを見いだした。前者は、脳室下帯とオーバーラップする部位で一時的に長時間滞留することを発見し、多極性細胞蓄積帯と命...
【総合生物】神経科学:グルタミン酸受容体神経科学を含む研究件
❏補体様分泌因子とグルタミン酸受容体クロストークによるシナプス成熟の分子機構解明(17H03562)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40383765)
【キーワード】シナプス / グルタミン酸受容体 / カイニン酸受容体 / 海馬 / カイニン酸 (他7件)
【概要】C1qlファミリー分子と結合するneurexin3のスプライシング特異的ノックアウトマウスを作製した。特異的抗体にて両者が共局在するシナプスを明らかとしたが、ノックアウトマウスにおいて両者のシナプス局在相互作用は見られなかった。しかし本マウスでシナプス前部機能に対し共通した異常が観察されたことから、両者が協働してシナプス前部に働きかける可能性を示唆した。また、同様にC1qlファミリー分子と結合する...
❏脳の機能と疾患におけるグルタミン酸受容体の動態(21300118)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40162325)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ノックアウトマウス / 発生工学 / 神経科学 (他9件)
【概要】本研究の目的は、グルタミン酸受容体の発現と安定性、さらにシナプスへの移行と除去が細胞の種類や脳部位により異なった様式で調節され、このことが単純な入力を多様な出力に変換し、複雑な神経機能発現の基礎課程となるという作業仮説を証明することである。この解析ために、4種類のAMPA型グルタミン酸受容体、4種類のNMDA型受容体はじめとして複数のfloxed型標的マウスを樹立した。また、GAD67-Creマウ...
【総合生物】神経科学:登上線維神経科学を含む研究件
❏小脳全域のプルキンエ細胞特異的CRISPR/Cas9スクリーニング系の確立(16K14553)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邉 貴樹 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (90749798)
【キーワード】小脳 / プルキンエ細胞 / 登上線維 / CRISPR/Cas9 (他8件)
【概要】本研究は、CRISPR/Cas9を用いてマウス小脳全域のプルキンエ細胞特異的に特定の遺伝子をノックアウトし、登上線維のシナプス刈り込みに関わる分子のスクリーニング系の確立を目的とした。条件検討の結果、胎生11日齢の両側小脳への2点電極を用いた子宮内エレクトロポレーション法が小脳全域への導入効率が良いと判明した。登上線維シナプスの刈り込みに必須な遺伝子をターゲットとして、小脳スライス標本を用いて電気...
❏小脳をモデルにin vivoで解き明かす、神経回路形成のシナプスを介した制御機構(16K07001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹尾 ゆかり 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特別研究員(PD) (90624320)
【キーワード】神経細胞 / 樹状突起 / 発達 / 神経活動 / 小脳 (他9件)
【概要】脳の神経細胞が回路を形成するメカニズムを理解するため、本研究では、生きたマウスの小脳プルキンエ細胞を使って、神経細胞樹状突起が形成される過程を2光子顕微鏡を使って観察することに成功した。その結果、樹状突起が完成する前には多くの不要な樹状突起が退縮することが明らかになった。さらに、この樹状突起退縮過程には神経活動と、NMDA型グルタミン酸受容体およびCaMK2キナーゼ蛋白質が、必要であることも見出し...
【総合生物】神経科学:大脳新皮質神経科学を含む研究件
❏神経前駆細胞の細胞運命を制御するG蛋白質共役受容体シグナルの役割解析(17K07045)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】眞田 佳門 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50431896)
【キーワード】大脳新皮質 / 神経細胞移動 / G蛋白質共役受容体 / リゾフォスファチジン酸 / 神経前駆細胞 (他7件)
【概要】脳の発生過程において、神経細胞は神経前駆細胞から誕生し、新生した神経細胞は目的地に向かって移動する。これら一連のプロセスは脳発生に極めて重要であるが、 神経細胞の誕生および神経細胞移動をコントロールする細胞外因子およびその作用機序に関する研究は充分ではない。本研究では、細胞外分子であるリゾフォスファチジン酸が重要であり、リゾフォスファチジン酸の情報を神経細胞が受け取り(リゾフォスファチジン酸受容体...
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
❏脳内の神経細胞の分化方向を人為的に変換させる試み(25640039)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】大脳新皮質 / 神経細胞 / 層特異性 / 転写因子 / 発生・分化 (他8件)
【概要】マウスの発生期大脳新皮質内で、人為的に特定の遺伝子を強制発現することにより、抑制性神経細胞を多く作らせることに成功した。また、大脳新皮質の第2-3層の神経細胞と第4層の神経細胞に関して、二種の転写因子Brn1/2とRorbが相互抑制しており、前者が優位になると2-3層神経細胞に、後者が優位になると4層神経細胞に分化することを見出した。すなわち、この両者を使い分けることによって、未成熟神経細胞からの...
【総合生物】神経科学:高性能レーザー神経科学を含む研究件
❏大脳領野間機能的シナプス結合の系統的光マッピングと領野間シナプス可塑性の研究(23300148)
【研究テーマ】融合基盤脳科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松崎 政紀 基礎生物学研究所, 光脳回路研究部門, 教授 (50353438)
【キーワード】脳・神経 / 高性能レーザー / 運動野 / 大脳皮質 / 神経科学
【概要】高次運動野(M2)と一次運動野(M1)の間での機能的・解剖学的シナプス結合様式を系統的に調べた。ChR2光刺激法と電気記録を組み合わせることで、M2からM1へは主に5層から、M1からM2へは主に2/3層からシナプス投射していることを見出した。逆行性および順行性蛍光トレーサーの実験においてこの機能結合層非対称性は支持された。またアデノ随伴ウイルスを用いてGCaMPを広域の大脳皮質の神経細胞に発現させ...
❏2光子励起ケイジドGABA活性化法による単一抑制性シナプス機能・構造の包括的研究(19680020)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】松崎 政紀 基礎生物学研究所, 生殖生物学研究部門, 教授 (50353438)
【キーワード】ニューロン / シナプス機能 / 脳・神経 / 神経科学 / 高性能レーザー
【概要】ケイジドGABAであるCDNI-GABAの2光子励起活性化法によって、シナプス前終末からのGABA放出によるGABA受容体シナプス電流とほぼ同じキネティックスをもつGABA受容体電流を得ることができ、その空間解像度は光軸に対しておよそ2μmであった。これを用いて、GABA受容体の3次元機能マッピングを行い、細胞体付近および細胞体近傍の樹状突起の膜上に沿ってGABA受容体のホットスポットが点在してい...
【総合生物】神経科学:神経活動神経科学を含む研究件
❏E-SAREと次世代GECIを活用した神経活動可視化操作ツールキットの創成と応用(17K19442)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 神経活動
【概要】細胞種特異的に多色の次世代GECIプローブを同時に発現する実験システム構築に向けた開発を行い、特に青色GECI (XCaMP-B)、並びに黄色GECI (XCaMP-Y) を創出し、赤/緑GECIなどと共計測する条件を定め、シナプスプレポストに発現するシステムの構築を試みた。一方、活動応答性人工プロモーターE-SAREの原理に基づき、記憶痕跡細胞ネットワークにのみ発現誘導させる遺伝子改変マウスを用...
❏小脳をモデルにin vivoで解き明かす、神経回路形成のシナプスを介した制御機構(16K07001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹尾 ゆかり 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特別研究員(PD) (90624320)
【キーワード】神経細胞 / 樹状突起 / 発達 / 神経活動 / 小脳 (他9件)
【概要】脳の神経細胞が回路を形成するメカニズムを理解するため、本研究では、生きたマウスの小脳プルキンエ細胞を使って、神経細胞樹状突起が形成される過程を2光子顕微鏡を使って観察することに成功した。その結果、樹状突起が完成する前には多くの不要な樹状突起が退縮することが明らかになった。さらに、この樹状突起退縮過程には神経活動と、NMDA型グルタミン酸受容体およびCaMK2キナーゼ蛋白質が、必要であることも見出し...
❏活動依存的アルファシヌクレイン放出解明に基づく新規パーキンソン病治療標的の探索(16K20969)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山田 薫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (00735152)
【キーワード】α-synuclein / 伝播 / 神経活動 / 神経科学
【概要】パーキンソン病、レビー小体型認知症で蓄積するα-synucleinは細胞質タンパク質でありながら、細胞外にも分泌される。しかしながらシグナル配列を有さないα-synucleinの分泌機構は不明である。本研究では、in vivo microdialysis法、初代培養神経細胞を用い、α-synucleinの分泌が神経活動特にグルタミン酸作動性の神経伝達によって制御されていることを明らかにした。またシ...
【農学】境界農学:嗅覚受容体神経科学を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏ヒト嗅覚受容体の新規リガンド同定法の確立(16K14576)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科, 研究員 (70548859)
【キーワード】嗅覚 / 神経細胞 / 嗅覚受容体 / 直接変換法 / リガンド (他9件)
【概要】ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定することは、ヒトの匂い受容の理解にとって必須である。本申請課題では、ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定するアッセイ系の確立するため、ヒト嗅神経をin vitroで作出する方法を計画した。発生期の嗅覚神経細胞の遺伝子発現プロファイルデータから候補となる転写因子を絞り込んだ。現在、レンチウイルスを用いてヒト線維芽細胞に遺伝子導入し、嗅覚神経細胞への分化誘導を試みている。 ...
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
【農学】境界農学:記憶固定化神経科学を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
❏記憶アップデートの分子マーカーとしてのプロテオソーム依存性タンパク質分解の有効性(24650172)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他8件)
【概要】我々は、獲得した情報を常に独立した記憶として新規保存しているわけではなく、新しい情報を既存の記憶に結びつける「記憶アップデート」を随時行っている。しかし、記憶アップデートの分子基盤はほとんど理解されていない。本課題では、複数のマウス記憶課題を用いて、記憶アップデートが誘導される場合に脳内でプロテオソーム依存的タンパク質分解が誘導されることを発見した。一方、記憶形成時にはこのタンパク質分解は観察され...
【農学】境界農学:記憶想起神経科学を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏記憶アップデートの分子マーカーとしてのプロテオソーム依存性タンパク質分解の有効性(24650172)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他8件)
【概要】我々は、獲得した情報を常に独立した記憶として新規保存しているわけではなく、新しい情報を既存の記憶に結びつける「記憶アップデート」を随時行っている。しかし、記憶アップデートの分子基盤はほとんど理解されていない。本課題では、複数のマウス記憶課題を用いて、記憶アップデートが誘導される場合に脳内でプロテオソーム依存的タンパク質分解が誘導されることを発見した。一方、記憶形成時にはこのタンパク質分解は観察され...
❏記憶想起後の記憶フェーズ決定機構の遺伝学的解明(23300120)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他10件)
【概要】記憶想起後には、記憶を維持あるいは強化する再固定化と、逆に、記憶を減弱させる消去の二つの相反するプロセスが誘導される。本課題では、想起後に再固定化から消去へと記憶フェーズが移行するメカニズムの解明を目指した。転写因子CREBのリン酸化、ERKのリン酸化、プロテオソーム依存的タンパク質分解などの活性化を指標にして、再固定化ニューロンと消去ニューロンを海馬、扁桃体、前頭前野皮質において同定した。さらに...
【農学】境界農学:言語学神経科学を含む研究件
❏OS型言語の文処理メカニズムに関するフィールド言語心理学的研究(22251006)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010
【研究代表者】小泉 政利 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10275597)
【キーワード】言語学 / 外国語 / 実験系心理学 / 認知科学 / 神経科学
【概要】言語の理解や産出の際に、主語が目的語に先行するSO語順がその逆のOS語順に比べて処理負荷が低く母語話者に好まれる傾向があることが、これまでの研究で分かっている(SO語順選好)。しかし、従来の文処理研究は全て英語のようにSO語順を基本語順にもつSO型言語を対象にしているため、SO語順選好が個別言語の基本語順を反映したものなのか、あるいは人間のより普遍的な認知特性を反映したものなのかが分からない。この...
❏OS型言語の文処理メカニズムに関するフィールド言語認知脳科学的研究(22222001)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小泉 政利 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10275597)
【キーワード】言語学 / 外国語 / カクチケル・マヤ語 / 神経科学 / 実験系心理学 (他9件)
【概要】(1)カクチケル・マヤ語では、文法的基本語順であるVOS語順が他の語順よりも文処理(理解・産出)の際の負荷が低い。(2)それにもかかわらず、産出頻度はVOSよりもSVOのほうが高い。(3)目的語が主語に先行する基本語順をもつOS言語であるカクチケル語の話者も、SO言語の話者と同様に、言葉にする前に出来事を認識する際の順序(=思考の順序)は、(言語で言えばSO語順に相当する)「行為者・対象」である。...
❏かき混ぜ文理解における文脈の影響の認知脳科学的研究(19320056)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】小泉 政利 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10275597)
【キーワード】言語学 / 実験系心理学 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳神経疾患 (他8件)
【概要】人間の文理解における統語構造と情報構造の影響について、行動指標や脳機能計測などを用いて多角的に検証した。その結果、従来知られていたフィンランド語などのような主要部先行型言語だけでなく日本語のような主要部後続型言語でも統語構造的要因と情報構造的要因がそれぞれの主効果に加えて交互作用を示すこと、ならびにその処理は予測に基づき漸進的に行われていることなどが分かった。 ...
【農学】動物生命科学:社会行動神経科学を含む研究件
❏映像解析による「マウス社会的ストレス応答指標」の開発(16K12606)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】社会行動 / 神経科学 / 衛生学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 (他7件)
【概要】「社会性」は認知機能と並んでヒトをヒトたらしめる重要な機能であり、化学物質など環境危惧要因の曝露がそれを害する恐れが指摘されている。我々は動物実験において、ダイオキシン等の胎仔期曝露が、発達障害当事者やそのモデルマウスが示すような社会的場面を避ける行動ならびに社会的ストレス場面における脳活動異常を引き起こすことを明らかにしてきた。本研究では、独自開発を進めてきた映像解析システムを用い、社会的ストレ...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
【農学】動物生命科学:獣医学神経科学を含む研究件
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏東南アジア地域の乳牛における暑熱ストレス耐性の遺伝学的背景の探索(16H02766)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 獣医学 / 畜産学 / 神経科学 / ストレス (他8件)
【概要】本研究では、東南アジア地域で飼育されている乳用牛について、生理学的および遺伝学的解析により暑熱ストレスに強いウシの特徴を見出し、それらのウシが暑熱ストレス耐性を有するメカニズムを解明することを目的とした。カンボジア国内の農場で飼養されている乳用牛を対象として、ホルター型心電計を用いた心拍変動解析法により、心拍変動の周波数成分パラメータを用いて暑熱ストレス耐性を有する個体を選抜できることを明らかにし...
❏コンディショナルノックアウト技術を活用したヤギの排卵制御メカニズムの解明(15K14842)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 畜産学 / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン (他9件)
【概要】本研究では、エストロジェン受容体(ER)の発現をコンディショナルにノックアウトできる遺伝子改変ヤギの作出に向けた基盤的知見を集積することを目的とし、RACE法によりヤギERをコードする遺伝子(ESR1)のmRNA塩基配列および推定アミノ酸配列の同定を行った。また、去勢オスヤギの視索前野にエストロジェン結晶を微量留置したところ、黄体形成ホルモン(LH)サージ様の濃度上昇が誘起された。このことから、エ...
【農学】動物生命科学:畜産学神経科学を含む研究件
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏東南アジア地域の乳牛における暑熱ストレス耐性の遺伝学的背景の探索(16H02766)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 獣医学 / 畜産学 / 神経科学 / ストレス (他8件)
【概要】本研究では、東南アジア地域で飼育されている乳用牛について、生理学的および遺伝学的解析により暑熱ストレスに強いウシの特徴を見出し、それらのウシが暑熱ストレス耐性を有するメカニズムを解明することを目的とした。カンボジア国内の農場で飼養されている乳用牛を対象として、ホルター型心電計を用いた心拍変動解析法により、心拍変動の周波数成分パラメータを用いて暑熱ストレス耐性を有する個体を選抜できることを明らかにし...
❏コンディショナルノックアウト技術を活用したヤギの排卵制御メカニズムの解明(15K14842)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 畜産学 / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン (他9件)
【概要】本研究では、エストロジェン受容体(ER)の発現をコンディショナルにノックアウトできる遺伝子改変ヤギの作出に向けた基盤的知見を集積することを目的とし、RACE法によりヤギERをコードする遺伝子(ESR1)のmRNA塩基配列および推定アミノ酸配列の同定を行った。また、去勢オスヤギの視索前野にエストロジェン結晶を微量留置したところ、黄体形成ホルモン(LH)サージ様の濃度上昇が誘起された。このことから、エ...
【農学】動物生命科学:応用動物神経科学を含む研究件
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏東南アジア地域の乳牛における暑熱ストレス耐性の遺伝学的背景の探索(16H02766)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 獣医学 / 畜産学 / 神経科学 / ストレス (他8件)
【概要】本研究では、東南アジア地域で飼育されている乳用牛について、生理学的および遺伝学的解析により暑熱ストレスに強いウシの特徴を見出し、それらのウシが暑熱ストレス耐性を有するメカニズムを解明することを目的とした。カンボジア国内の農場で飼養されている乳用牛を対象として、ホルター型心電計を用いた心拍変動解析法により、心拍変動の周波数成分パラメータを用いて暑熱ストレス耐性を有する個体を選抜できることを明らかにし...
❏コンディショナルノックアウト技術を活用したヤギの排卵制御メカニズムの解明(15K14842)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 神経科学 / 獣医学 / 畜産学 / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン (他9件)
【概要】本研究では、エストロジェン受容体(ER)の発現をコンディショナルにノックアウトできる遺伝子改変ヤギの作出に向けた基盤的知見を集積することを目的とし、RACE法によりヤギERをコードする遺伝子(ESR1)のmRNA塩基配列および推定アミノ酸配列の同定を行った。また、去勢オスヤギの視索前野にエストロジェン結晶を微量留置したところ、黄体形成ホルモン(LH)サージ様の濃度上昇が誘起された。このことから、エ...
【農学】森林圏科学:昆虫神経科学を含む研究件
❏マルチスケール分析による匂い情報から運動指令情報への統合・変換機構の解明(21370029)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
【キーワード】昆虫 / 脳・神経 / 遺伝子 / 神経科学 / 生理学
【概要】カイコガのフェロモン情報処理に関わる神経経路を特定した.これまでに触角葉から前大脳側部の感覚系領域および側副葉の運動系領域を構成する神経細胞群について解析が行われていたが,本研究では,これらの領域を接続する神経経路を同定した.まず神経細胞集団の染色法を用い,既知のフェロモン情報経路と接続関係を持つ複数の領域を特定した.続いて単一細胞形態の解析,フェロモン応答性の調査に基づき,触角葉・前大脳側部・前...
❏マルチスケール分析による嗅覚系神経回路の基本デザインの解明(18370028)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
【キーワード】昆虫 / 脳・神経 / 遺伝子 / 神経科学 / 生理学 (他6件)
【概要】生物の匂い識別機構を理解するために,カイコガの嗅覚一次中枢である触角葉の構成神経を対象として,マルチスケール分析を行った.まず,触角葉を構成する糸球体の再構成を行い,空間的位置情報から糸球体を個体間で同定する技術を確立した.つづいて投射神経の匂いに対する神経活動を糸球体に再構成することで,匂い情報が糸球体の時空間的な活動パターンによって表現されていることを示した.さらに局所介在神経の網羅的形態分析...
【農学】水圏応用科学:生態学神経科学を含む研究件
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏食性の進化(19770210)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】松尾 隆嗣 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 助教 (70301223)
【キーワード】機能進化 / 進化 / 行動 / 生態 / 遺伝 (他10件)
【概要】セイシェルショウジョウバエの食性決定にかかわる遺伝子として、匂い物質結合蛋白質をコードする二つの遺伝子Obp57d及びObp57eを同定した。これらの遺伝子をノックアウトしたキイロショウジョウバエは産卵場所選択における嗜好性が変化していた。Obp57dとObp57eはキイロショウジョウバエ種群において遺伝子重複により生じ、機能分化していることが示唆された。 ...
【農学】水圏応用科学:水産学神経科学を含む研究件
❏オスとメスの違いを生み出す魚類の脳内メカニズムの解明(25292124)
【研究テーマ】水圏生命科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大久保 範聡 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10370131)
【キーワード】水産学 / 生理学 / 神経科学
【概要】魚類においては、攻撃性や繁殖行動、成長や性成熟、ストレス応答などの形質に顕著な雌雄差が認められる。しかし、これらの性差が、魚類の脳内に存在するどのようなメカニズムによって生じているのかについては、明らかとなっていない。本研究の結果、脳内で発現し、ストレス応答に深く関わることが予想される魚類特有の新規遺伝子、テレオコルチンが発見されたとともに、グルココルチコイド受容体の一種が行動の性差に深く関わるこ...
❏魚類の攻撃性を支配する脳内因子の同定(24658168)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大久保 範聡 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10370131)
【キーワード】水産学 / 行動学 / 生理学 / 神経科学 / 魚類 (他8件)
【概要】魚類を含む脊椎動物の攻撃性を高める主因子は男性ホルモンであることが知られている。本研究ではメダカをモデル魚として用いて、男性ホルモンによる攻撃行動の誘導に関わる脳内メカニズムを明らかにすることを試みた。解析の結果、精巣由来の男性ホルモンが視床下部でオス特異的にバソトシン遺伝子の発現を誘導すること、その際、男性ホルモンは直接的にバソトシン遺伝子の転写を活性化し得ること、また、バソトシンは攻撃行動を促...
【医歯薬学】基礎医学:神経筋シナプス神経科学を含む研究件
❏NMJ形成シグナルの理解に基づく多様な神経筋疾患の克服(20H00496)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / 神経筋シナプス形成シグナル / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋シナプス(NMJ:Neuromuscular Junction)は骨格筋収縮の制御に必須であり、その喪失は呼吸を含む運動機能の喪失を招く。本研究代表者らは「細胞内分子Dok-7による受容体型キナーゼMuSKの活性化」がNMJ形成シグナルに必須であり、その異常がNMJ形成不全(DOK7型筋無力症)の原因であることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな制御技術を創出し、筋無力症や筋ジスト...
❏神経筋シナプス形成シグナルと形成不全の解明(17H01532)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 / 細胞内シグナル伝達 / 運動機能障害
【概要】我々は、「細胞内分子Dok-7による骨格筋特異的な受容体型キナーゼMuSKの活性化」が神経筋シナプス(NMJ)の形成に必須であり、その異常がNMJ形成不全による筋無力症の原因となることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな治療技術を創出し、NMJ形成不全を呈する多様な疾患モデルマウスに対する有効性を実証した。そこで、NMJ形成シグナルの実体解明と、筋力・運動機能の低下に伴うNMJ形成不全の...
❏ゲノムワイドスクリーニングに基づく神経筋シナプス形成メカニズムの包括的解析(15K18500)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】植田 亮 東京大学, 医科学研究所, 助教 (10445025)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋接合部(NMJ)は、運動神経と骨格筋の筋線維(筋管)を結ぶ個体の運動制御に必須のシナプスである。その形成には筋管に存在する受容体型チロシンキナーゼMuSKと、その活性化により惹起される「NMJ形成シグナル」の駆動が重要である。「NMJ形成シグナル」はNMJ異常に起因する先天性筋無力症候群に加え、筋萎縮性側索硬化症や加齢性筋萎縮等において観察される、NMJ形成不全の理解・治療法確立において重要...
【医歯薬学】基礎医学:脳機能計測神経科学を含む研究件
❏特殊環境を用いた動的多感覚統合脳機能の解明(22K12754)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報学 / 脳機能計測 / 多感覚統合
【概要】
❏左右反転立体音響を用いた人間の環境適応性の脳機能解析(17K00209)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報 / 脳機能計測 / 多感覚統合 (他6件)
【概要】左右の音が反転して聞こえるウェアラブルシステムを長期にわたって装着した際の脳活動に基づいて,(視聴覚環境に対する)人間の環境適応性のメカニズムに迫った.視覚情報と聴覚情報の統合モデルの動態(獲得・定着,選択,解除・再獲得等)に着目して脳活動を解析したところ,人間は複数の統合モデルを脳内に保持でき,(視聴覚)入力の誤差が最小となるモデルを排他的に適用することで,自然には存在しない(視聴覚)環境にも適...
❏脳リズム構造に着目したマルチモーダル感覚情報処理機構の解明(26730078)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報科学 / 脳機能計測 / 感覚情報処理 (他6件)
【概要】左右が反転した立体音響空間をウェアラブルに実現し,この特殊空間への約1ヶ月間に亘る接触時における順応過程を脳磁界計測法を用いて調べた.この接触によって,新しい統合ルールに基づいて情報間の誤差を補正する知覚と関連した早い順応,統合処理の優先度を変化させる行動と関連した遅い順応,およびそれらの中間過程の存在が明らかになった.また早い順応と遅い順応は,各々,脳リズムと誘発応答に反映されていると考えられた...
【医歯薬学】基礎医学:記憶・学習神経科学を含む研究件
❏嗅覚記憶中枢キノコ体の複数出力域の網羅的同時観測による匂い地図作成と可塑性の解明(17K17681)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 崇志 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70756824)
【キーワード】2光子顕微鏡カルシウムイメージング / 嗅覚記憶学習 / ショウジョウバエ / キノコ体 / 2光子カルシウムイメージング (他12件)
【概要】ショウジョウバエのキノコ体は、忌避/報酬刺激と嗅覚刺激の連合学習による記憶形成の場である。キノコ体神経には機能が異なるサブタイプが存在し、各々の軸索束は投射先別に複数の出力領域に区画化され制御をうけると考えられている。 2光子顕微鏡を用い、サブタイプを分離した軸索束の複数出力領域における学習前の匂い応答をカルシウムイメージングし、可塑性解析の基盤となる神経科学的回路地図を構築することを計画した。発...
❏海馬神経伝達および神経ネットワークにおける細胞内Ca ホメオスタシスの役割(16K08070)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 公一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (50330874)
【キーワード】シナプス可塑性 / 加齢 / Ca2+ホメオスタシス / 記憶・学習 / シナプス (他9件)
【概要】海馬神経伝達および神経ネットワークにおけるCa2+シグナルは細胞内Ca2+ホメオスタシスの基に一定に成り立っており、これが崩壊するとシナプス機能にも大きく影響があると考えられる。本研究により記憶・学習の素過程とされるシナプス可塑性へのCa2+ホメオスタシス関連分子群の関与、および加齢性認知機能低下のメカニズムとしてCa2+ホメオスタシスの加齢性変化が関与していることが定量的に明らかになった。 ...
❏シナプス機能および記憶学習を制御する細胞接着型GPCRの新しい活動機構(16K15183)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70383718)
【キーワード】細胞接着 / Gタンパク質共役型受容体 / シナプス / 記憶・学習 / Gタンパク質共役型受容体 (他7件)
【概要】近年、記憶・学習を担う「シナプス」を制御する分子として、細胞接着型Gタンパク共役受容体 (adhesion-GPCR; ADGR) が注目されている。ADGRは種々の機能ドメインを有する細胞外領域と、GPCRに共通な7回膜貫通部位およびGタンパクと結合する細胞内領域からなるユニークな分子であるが、シナプスでどのように働いているかは不明な点が多い。本研究では、ADGRメンバーのBAI3が、運動記憶を...
【医歯薬学】基礎医学:体液恒常性神経科学を含む研究件
❏体液恒常性を司る脳内機構の研究(24220010)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 統合神経生物学研究部門, 教授 (60172798)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 体液恒常性 / イオンチャネル / シグナル伝達 (他9件)
【概要】脳弓下器官(SFO)に、分界条床核腹側部(vBNST)へ投射して水欲求を制御する“水ニューロン”、あるいは終板脈官器官(OVLT)に投射して塩欲求を制御する“塩ニューロン”と呼ぶべき、AT1a陽性ニューロンの集団があることを見出した。前者はコレシストキニンの、後者はNa+の濃度上昇で活性化する、異なるGABA作動性ニューロンから、それぞれ抑制的制御を受けていた。また、脳内Na+センサー、NaxのN...
❏遺伝子変換マウスを用いた個体薬理・生理学研究(16209008)
【研究テーマ】薬理学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 薬理学 / 生理学 / 感染症 (他13件)
【概要】本研究では主に遺伝子ノックアウトマウスの解析を通して、プロテインチロシンホスファターゼζ(PTPζ)とNa_xイオンチャンネルの関わる生命現象とその分子・細胞機構を明らかにすることを目指す。本年度の研究成果は以下の通りである。 a)PTPζのシグナル伝達系 1.基質分子中の基質サイトの同定 PTPζの基質分子中の基質サイトの同定については、昨年度p190 RhoGAP中のY1105が明らかになった...
【医歯薬学】基礎医学:疼痛学神経科学を含む研究件
❏疼痛遷延化に関わる局所炎症反応とリゾリン脂質の役割の解明(20K09190)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
【キーワード】疼痛学 / 脂質 / 神経科学
【概要】急性組織障害性炎症性疼痛の病態形成に対し、リゾホスファチジン酸(LPA)がどのように関与しているのか解明する。LPAは①組織障害時にホスホリパーゼA2(PLA2)を初発酵素として産生される生理活性脂質の一つであり、また別経路として②血液中や髄液中の変換酵素Autotaxin (ATX)によってリゾホスファチジルコリン(LPC)より産生される。組織障害早期にLPAがどこで産生され、どの受容体を介し、...
❏CRPS発症と慢性化に関わる局所炎症反応と生理活性脂質の役割の解明(17K11103)
【研究テーマ】麻酔科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
【キーワード】脂質 / 疼痛学 / 神経科学
【概要】CRPSリスクのある術後痛モデルで創傷部生理活性脂質を解析した。アラキドン酸由来脂質と抗炎症作用があるEPA由来脂質が増加した。炎症 性と抗炎症性脂質の産生バランスが術後痛に影響することが示唆された。リゾホスファチジン酸LPAの急性痛と腰部脊柱管狭窄症(CEC)への影響を産生経路と共に検討した。急性痛反応はLPA受容体拮抗薬投与により抑制され、急性痛にLPAシグナルが関与していることが分かった。C...
❏術後痛病態形成における炎症活性化脂質シグナルの役割の解明(26462377)
【研究テーマ】麻酔科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
【キーワード】脂質 / 疼痛学 / 術後痛 / 疼痛 / 神経科学
【概要】強力な白血球活性化因子ロイコトリエンB4(LTB4)が術後疼痛病態形成にどのように関与するか、LTB4受容体(BLT1)遺伝子欠損マウスと足底切開による術後痛モデルを用い研究を行った。機械的刺激による痛覚反応は、術後2日目、3日目、4日目にBLT1欠損マウスで有意に減弱し、切開部位の好中球浸潤とサイトカイン含量も、術後1日目に有意に低下した。組織損傷時に産生されるLTB4が受容体BLT1を介して好...
【医歯薬学】内科系臨床医学:近赤外分光法神経科学を含む研究件
❏脳科学から見た箱庭療法:近赤外分光法(NIRS)によりその治療的機序を探る(25380953)
【研究テーマ】臨床心理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】秋本 倫子 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (70410157)
【キーワード】箱庭療法 / 近赤外分光法 / 社会認知神経科学 / 対人相互作用 / 実験研究 (他21件)
【概要】箱庭療法における制作プロセスやセラピストークライエントの関係性について、NIRS (近赤外分光法)を用いて検討した結果、(1)箱庭制作者の制作のプロセスでは、前頭葉ー側頭葉ネットワークが活動した。(2)制作者の脳活動と、箱庭制作を見守っているセラピストの脳活動の間に、一部で同期(パターンの一致)が認められた。臨床事例でも、箱庭療法の導入によりクライエントに対するセラピストの共感が可能になり、セラピ...
❏高齢ドライバーの危険判断能力-光トポグラフィと皮膚電位反応を用いた検討-(19591374)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】三村 將 昭和大学, 医学部・精神医学教室, 准教授 (00190728)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 老化 / 自動車運転 / 光トポグラフィ (他17件)
【概要】本研究では、健常高齢ドライバーと脳損傷ドライバーを対象に、光トポグラフィを用いて客観的に運転安全性の評価を行うことを目的とした。その結果、軽度のアルツハイマー病患者においては、危険場面を疑似運転中に、ブレーキ反応の遅延とともに、前頭葉の活動性低下をみたケースでは、運転リスクが高いと考えられた。また、有効視野計測(UFOV)の手法にgo/no-go課題を加えた独自の課題(VFIT)を用いた検討では、...
【医歯薬学】内科系臨床医学:シナブス伝達神経科学を含む研究件
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏D-セリンの放出機構およびシナプス内外のNMDA受容体活性調節機構の解明(25640005)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 遺伝子 / 神経伝達物質受容体 / シナプス伝達
【概要】中枢神経系のNMDA受容体は、シナプス伝達の可塑的調節に関与し、個体レベルでは、記憶・学習のような高次脳機能の制御だけでなく、種々の精神神経疾患にも関与する。その活性化には、グルタミン酸と同時にコアゴニストであるD-セリンの結合が必須である。本研究計画では、マウス海馬スライス標本のCA1領域の錐体細胞において、シナプス内外でNMDA受容体に対するD-セリンの効果が異なることを確認した。また、D-セ...
❏脳の機能と疾患におけるグルタミン酸受容体の動態(21300118)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40162325)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ノックアウトマウス / 発生工学 / 神経科学 (他9件)
【概要】本研究の目的は、グルタミン酸受容体の発現と安定性、さらにシナプスへの移行と除去が細胞の種類や脳部位により異なった様式で調節され、このことが単純な入力を多様な出力に変換し、複雑な神経機能発現の基礎課程となるという作業仮説を証明することである。この解析ために、4種類のAMPA型グルタミン酸受容体、4種類のNMDA型受容体はじめとして複数のfloxed型標的マウスを樹立した。また、GAD67-Creマウ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:行動神経科学を含む研究件
❏食性の進化(19770210)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】松尾 隆嗣 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 助教 (70301223)
【キーワード】機能進化 / 進化 / 行動 / 生態 / 遺伝 (他10件)
【概要】セイシェルショウジョウバエの食性決定にかかわる遺伝子として、匂い物質結合蛋白質をコードする二つの遺伝子Obp57d及びObp57eを同定した。これらの遺伝子をノックアウトしたキイロショウジョウバエは産卵場所選択における嗜好性が変化していた。Obp57dとObp57eはキイロショウジョウバエ種群において遺伝子重複により生じ、機能分化していることが示唆された。 ...
❏新たな連合学習試験法による化学物質曝露と軽度発達障害の因果関係解析(18681008)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】掛山 正心 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30353535)
【キーワード】有害化学物質 / 脳神経疾患 / 社会医学 / 環境 / 神経科学 (他7件)
【概要】発達期の脳は脆弱であり、化学物質影響科学のターゲットとして極めて重要である。ラットにおいて連合学習と行動異常の両面を検出する新たな行動毒性試験法を確立し、ダイオキシン等環境化学物質の低用量曝露を陽性条件として、胎児期から出生直後にかけての環境中有害化学物質が高次脳機能の発達に及ぼす影響について解析した。ダイオキシン等化学物質の比較的低用量の曝露により、軽度発達障害を引き起こす可能性が示唆された。...
【医歯薬学】内科系臨床医学:概日時計神経科学を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏非視覚性の光受容ニューロンにおけるオプシンの機能分化と新たな光シグナリング経路(24657052)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小島 大輔 東京大学, 理学系研究科, 講師 (60376530)
【キーワード】オプシン / 神経科学 / シグナル伝達 / 光生物学 / 網膜 (他8件)
【概要】概日時計を明暗サイクルに同調させる「概日光受容」は、様々な動物において見出される普遍的な機能である。哺乳類の概日光受容は網膜の光感受性神経節細胞ipRGCが担うが、私どもの研究成果から、ipRGCの光受容蛋白質OPN4が新たなシグナル伝達経路を駆動する可能性が浮かび上がってきた。本研究では、この新規シグナル経路に関与するGタンパク質を同定するとともに、このシグナル経路の光活性化をipRGCにおいて...
【医歯薬学】外科系臨床医学:Neurovascular unit神経科学を含む研究件
❏オプトジェネティクスを用いた神経血管連関における微小血流調節機序と虚血時の反応性(20K06929)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】冨田 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (60276251)
【キーワード】オプトジェネティクス / 脳微小循環 / Neurovascular unit / 脳虚血 / 神経科学
【概要】脳内ではニューロン・グリア細胞・微小血管は神経血管連関(Neurovascular unit (NVU))を形成し、相互に連絡を取り合っている。NVUを構成するニューロン、アストロサイト、血管平滑筋、ペリサイトなどの脳微小循環調節における役割を解明するため、オプトジェネティクス手法を用いてNVUを構成する特定の細胞種だけに光感受性膜タンパク質・チャネルロドプシン2(ChR2)を発現させたマウスを用...
❏β1インテグリン/RhoK介在性・新規血管内皮透過性制御機構の解明(17K16129)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊澤 良兼 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90468471)
【キーワード】血管透過性 / 血液脳関門 / タイトジャンクション / β1インテグリン / 脳血管障害 (他15件)
【概要】当研究は脳虚血モデルマウスを用い、血管透過性亢進メカニズムの解明を行った。虚血中心部においては、虚血後3時間以内に70kDa RITC dextranが血管外に漏出する可能性が示された。また、24時間の虚血暴露により、毛細血管だけでなく、径の大きい細小動脈においても血管透過性が亢進する様子が確認された。当研究と同時並行で行われた頭部MR(Myelin map)を用いた観察研究では、深部白質病変にお...
【医歯薬学】外科系臨床医学:記憶神経科学を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経筋疾患神経科学を含む研究件
❏NMJ形成シグナルの理解に基づく多様な神経筋疾患の克服(20H00496)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / 神経筋シナプス形成シグナル / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋シナプス(NMJ:Neuromuscular Junction)は骨格筋収縮の制御に必須であり、その喪失は呼吸を含む運動機能の喪失を招く。本研究代表者らは「細胞内分子Dok-7による受容体型キナーゼMuSKの活性化」がNMJ形成シグナルに必須であり、その異常がNMJ形成不全(DOK7型筋無力症)の原因であることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな制御技術を創出し、筋無力症や筋ジスト...
❏ゲノムワイドスクリーニングに基づく神経筋シナプス形成メカニズムの包括的解析(15K18500)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】植田 亮 東京大学, 医科学研究所, 助教 (10445025)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋接合部(NMJ)は、運動神経と骨格筋の筋線維(筋管)を結ぶ個体の運動制御に必須のシナプスである。その形成には筋管に存在する受容体型チロシンキナーゼMuSKと、その活性化により惹起される「NMJ形成シグナル」の駆動が重要である。「NMJ形成シグナル」はNMJ異常に起因する先天性筋無力症候群に加え、筋萎縮性側索硬化症や加齢性筋萎縮等において観察される、NMJ形成不全の理解・治療法確立において重要...
❏細胞内リン酸化シグナルによるNMJ形成・維持の制御機構(25460357)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】手塚 徹 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50312319)
【キーワード】神経科学 / 神経筋接合部 / シグナル伝達 / 神経筋疾患 / 神経筋シナプス (他6件)
【概要】我々の呼吸や運動に不可欠の構造である神経筋接合部(Neuromuscular junction: NMJ)の形成・維持には骨格筋特異的な受容体型チロシンリン酸化酵素MuSKが必須である。このMuSKの活性化には運動神経由来のMuSK活性化因子AgrinによるMuSKの共受容体Lrp4を介する活性化と骨格筋蛋白質Dok-7による細胞内からの活性化が必要であるが、本研究において、Dok-7によるMuS...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経発生神経科学を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏内因性カンナビノイドを介する逆行性シナプス伝達のメカニズムとその生理的意義の解明(17100004)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 方伸 東大, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40185963)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ニューロン / シナプス / 神経回路 (他19件)
【概要】脳内に存在するマリファナ類似物質(内因性カンナビノイド)はニューロンのシナプス後部から放出され、逆行性にシナプス前終末のカンナビノイドCB_1受容体に作用して、神経伝達物質放出の減少を引き起こす。本研究では、内因性カンナビノイドのシナプス伝達調節の機構とその脳機能における役割の解明を目指した。4年間の研究において、中枢シナプスにおける内因性カンナビノイドの生合成、放出、分解の分子機構をほぼ解明し、...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ニューロン神経科学を含む研究件
❏アップコンバージョン効果による近赤外オプトジェネティクス(15K15025)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】八尾 寛 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (00144353)
【キーワード】光遺伝学 / 近赤外光駆動 / アップコンバージョン / ナノ粒子 / チャネルロドプシン (他13件)
【概要】光遺伝学(オプトジェネティクス)は、動物の狙った神経細胞に光感受性機能タンパク質を作らせ、光のオン・オフで神経細胞の活動を制御する革新技術です。近赤外光(波長、650-1450 nm)は、可視光に比べ組織透過性に優れ、体表から脳の中まで信号を送ることができます。しかし、この信号を受け取る仕組みが今までありませんでした。私たちは、可視光に高感度のチャネルロドプシンとランタニドナノ粒子(レアメタル元素...
❏活動性の高いニューロンへの光穿孔による選択的遺伝子導入(25640007)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】狩野 方伸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (40185963)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 脳・神経 / ニューロン / シナプス
【概要】生きた動物個体の脳において、活動性の高い神経細胞に光を用いて自由に遺伝子導入できる技術を開発することが本研究の目的である。In vivoカルシウムイメージングによって同定された活動性の高いニューロンに、フェムト秒パルスレーザーを用いて細胞膜の光穿孔を行うことで、広い範囲(500ミクロン四方)に分布するニューロン一つ一つに独立に外来遺伝子を導入することを可能にする。これまでに、マウス個体脳において光...
❏大脳皮質神経細胞の運命決定機構の解明(24500394)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / ニューロン / 分化 / 遺伝子発現 / 大脳新皮質 (他9件)
【概要】知覚や随意運動などの高次の機能を担う大脳の新皮質は、発生の過程で神経幹細胞が経時的に異なるニューロンを生み出すことで6層の構造を形成する。本研究では大脳皮質の形成原理を理解するために、神経幹細胞からニューロンへの分化の過程で作動する遺伝子プログラムに焦点をあて、層特異的なニューロンの分化機構について解析を行った。まずマウスの大脳皮質において各層の神経前駆細胞に発現する遺伝子群を網羅的に同定し、これ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:マイクロデバイス神経科学を含む研究件
❏創薬評価のための血液脳関門(BBB)を有する神経組織アレイ(17H03197)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学部, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 組織チップ / 薬剤スクリーニング / 神経科学 / ドラッグスクリーニング (他8件)
【概要】膨大な種類の薬剤や毒性物質の神経細胞に対する影響を短時間で解析するためにドラッグスクリーニングに適した3次元組織アレイを作成した。紐状の神経組織を利用して作製した3次元組織アレイは、組織中心部での細胞死が観察されない、細胞数が均一、アッセイに必要な細胞数がある、形状が均一などの特徴を有していた。z'-factorが0.5以上で薬剤スクリーニングの受け入れ基準をクリアすることができ、細胞死や...
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏マイクロファイバーワイヤリングによる血管-神経網の構築(26289060)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 細胞・組織 / 神経科学 (他6件)
【概要】本研究課題では、神経細胞、血管内皮細胞を細胞ファイバーとし、デバイス中でアセンブリすることにより3次元的な血管―神経網を構築することを目指した。神経幹細胞ファイバーは、直径が細いほど分化誘導後に神経細胞の割合が高く、高配向性となることがわかった。神経ファイバーから数 mmの神経ユニットを作製し、アセンブリによる神経回路構築法を確立した。一方、HUVECからは血管新生能を有する血管内皮細胞ファイバー...
【医歯薬学】外科系臨床医学:病理学神経科学を含む研究件
❏ヒルシュスプルング病および類縁疾患の乳歯歯髄幹細胞を用いた新規治療法の開発(25670744)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田口 智章 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20197247)
【キーワード】移植・再生医療 / 歯学 / 神経科学 / 病理学 / 臨床 (他10件)
【概要】小児期に発症し蠕動不全のため機能的腸管不全をきたす疾患に、ヒルシュスプルング病とその類縁疾患がある。このうち、腸管神経節細胞僅少症(本症)は神経節細胞は存在するもののその数が少なく、腸管運動不全をきたす難病であり、現在唯一の根治術は小腸移植であるが、強い拒絶反応から本邦での実施は容易ではない。 小腸移植に代わる新規治療法として我々は再生医療に注目した。脱落乳歯より抽出した細胞を投与することで、腸管...
❏パーキンソン症状を自然発症するTUBG2欠損マウスの解析(19890283)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】久保 亜紀子 株式会社三菱化学生命科学研究所, 研究部門・分子加齢医学研究グループ, 特別研究員 (50455573)
【キーワード】脳神経疾患 / 病理学 / 老化 / 神経科学 / プロテオーム
【概要】TUBG2欠損マウスは、パーキンソン様症状を呈する神経変性疾患自然発症マウスである。このマウスの解析を行ったところ、TUBG2欠損の培養線条体神経細胞では野生型よりミトコンドリア機能が低く、細胞内のATPも少なく、細胞内のATP依存的カルシウムチャンネルの活性が落ちており、その結果神経伝達物質の放出が低くなっていることが分かった。TUBG2欠損マウスは線条体から黒質へのGABA性の抑制回路が正常に...
【医歯薬学】外科系臨床医学:腰部脊柱管狭窄症神経科学を含む研究件
❏地域住民コホート研究による腰部脊柱管狭窄症の自然経過の解明(25462305)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】腰部脊柱管狭窄症 / 疫学 / 自然経過 / 予後 / 危険因子 (他11件)
【概要】腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis, 以下LSS)の自然経過を解明するために、大規模地域住民コホート研究を縦断的に実施した。第一次調査の参加者は1009名で、4年後に第二次追跡調査を追加実施した際の参加者は778名(追跡率77%)であった。ベースラインで症候性LSSと診断された参加者が4年後も症状を有している割合は37%に過ぎなかった。一方、画像的LSSと診断された参加...
❏腰部脊柱管狭窄症の発症要因の解明:車両搭載型MRIを用いた地域住民コホート研究(22591639)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】疫学 / 腰部脊柱管狭窄症 / 医療 / 福祉 / 神経科学 (他13件)
【概要】整形外科専門医が、住民ボランティアの運動器検診を実施すると共に車両搭載型 MRI を用いて脊椎の画像検診を追加することで、一般地域住民における腰部脊柱管狭窄症の疫学的実態調査を行った。その結果、画像上に腰部脊柱管狭窄を有するものは参加者全体の約 80%を占めたが、症状を有しているものは約 10%に過ぎなかった。 ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:検診神経科学を含む研究件
❏地域住民コホート研究による腰部脊柱管狭窄症の自然経過の解明(25462305)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】腰部脊柱管狭窄症 / 疫学 / 自然経過 / 予後 / 危険因子 (他11件)
【概要】腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis, 以下LSS)の自然経過を解明するために、大規模地域住民コホート研究を縦断的に実施した。第一次調査の参加者は1009名で、4年後に第二次追跡調査を追加実施した際の参加者は778名(追跡率77%)であった。ベースラインで症候性LSSと診断された参加者が4年後も症状を有している割合は37%に過ぎなかった。一方、画像的LSSと診断された参加...
❏腰部脊柱管狭窄症の発症要因の解明:車両搭載型MRIを用いた地域住民コホート研究(22591639)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】疫学 / 腰部脊柱管狭窄症 / 医療 / 福祉 / 神経科学 (他13件)
【概要】整形外科専門医が、住民ボランティアの運動器検診を実施すると共に車両搭載型 MRI を用いて脊椎の画像検診を追加することで、一般地域住民における腰部脊柱管狭窄症の疫学的実態調査を行った。その結果、画像上に腰部脊柱管狭窄を有するものは参加者全体の約 80%を占めたが、症状を有しているものは約 10%に過ぎなかった。 ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経栄養因子神経科学を含む研究件
❏経口投与可能なTrkB作動薬による新たな内耳治療戦略の構築(17K16895)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】木下 淳 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (10755648)
【キーワード】内耳障害 / 難聴 / めまい / BDNF / TrkB (他10件)
【概要】経口投与可能なTropomyosin-receptor-kinase B(TrkB)作動薬である7,8-Dihydroxyflavone (7,8-DHF)の前庭および蝸牛障害動物モデルに対する治療効果を検証した。GM性前庭障害モデル動物に7,8-DHFを経口投与すると前庭組織において膨大部神経の温存、前庭有毛細胞の自発的再生増加、有毛細胞-膨大部神経間のシナプスリモデリングがみられ、最終的に前庭...
❏分泌型シナプス形成因子と受容体の複合体によるシナプス分化及び神経回路構築機構(23500469)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40383765)
【キーワード】シナプス形成 / シナプス可塑性 / 神経栄養因子 / シナプス / 海馬 (他9件)
【概要】分泌型シナプス形成因子であるCbln1は、2つの受容体GluD2とNeurexinの機能をリンクさせ、シナプスの形成と分化を制御する。海馬CA1神経細胞においては最も遠位部のTA層に、GluD2に類縁するGluD1受容体が限局して局在しており、TAシナプスで観察されるLTDの成立に関与することが明らかとなった。またノックアウトマウスの解析から GluD1の区画化には、Cbln1、Cbln4が必須で...
❏慢性疼痛に関わる感覚神経のネットワーク形成メカニズムの解明と治療法開発(22600011)
【研究テーマ】疼痛学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】芝田 晋介 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70407089)
【キーワード】神経栄養因子 / 感覚神経 / 神経幹細胞 / 触覚 / 痛覚 (他9件)
【概要】Musashi2およびPleiotrophinを欠損したマウスが触覚および温痛覚異常を呈したことから、発生過程における感覚神経ネットワーク形成にRNA結合蛋白質Musashi2とその下流標的因子であるPleiotrophinの発現調節機構が重要であることが分かった。また神経障害後の慢性疼痛発生機序にもこのメカニズムが重要な役割を果たしていることが示唆された ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:グリア細胞神経科学を含む研究件
❏高解像度イメージング法を用いたグリア細胞の構造解析(15K06734)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岩崎 広英 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (30342752)
【キーワード】グリア細胞 / 微細形態解析 / 電子顕微鏡 / 光学顕微鏡 / ミクログリア (他8件)
【概要】中枢神経系を構成するグリア細胞としては、アストロサイト、ミクログリア、オリゴデンドロサイトなどが知られている。このうちオリゴデンドロサイトは神経細胞の軸索の髄鞘形成に関わるが、アストロサイトやミクログリアはシナプスの形成・消失などを介して脳機能に関与している可能性が示唆されている。そこで本研究ではこれまでに研究代表者が取り組んできた、電子顕微鏡と光学顕微鏡の融合的手法である光ー電子相関顕微鏡法(C...
❏遺伝子変換マウスを用いた個体薬理・生理学研究(16209008)
【研究テーマ】薬理学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 薬理学 / 生理学 / 感染症 (他13件)
【概要】本研究では主に遺伝子ノックアウトマウスの解析を通して、プロテインチロシンホスファターゼζ(PTPζ)とNa_xイオンチャンネルの関わる生命現象とその分子・細胞機構を明らかにすることを目指す。本年度の研究成果は以下の通りである。 a)PTPζのシグナル伝達系 1.基質分子中の基質サイトの同定 PTPζの基質分子中の基質サイトの同定については、昨年度p190 RhoGAP中のY1105が明らかになった...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ナノバイオ神経科学を含む研究件
❏パーキンソン病早期診断に向けた神経変性・神経活動変化の評価(26560202)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 神経工学 / 細胞・組織 / ナノバイオ
【概要】パーキンソン病(PD)は運動障害が主症状とされるが,その発現時には神経変性が進行していることが知られており,早期診断手法の確立が重要である.本研究では早期症状の1つとされる不安やうつに関係する海馬と,海馬に投射しかつ早期段階で変性が進む縫線核(5-HT作動性ニューロンを含む)を電極アレイ基板上で共培養したPDモデル系を構築した.海馬の典型的な自発電気活動パターンとして知られている同期バーストの発生...
❏アルツハイマー性神経回路変調発生・伝搬過程の可視化(24650249)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経変性疾患 / 細胞・組織 / 神経科学 / ナノバイオ (他6件)
【概要】アルツハイマー性神経障害の発生,伝搬過程を可視化する細胞培養マイクロデバイスを開発した.多数のマイクロ電極を集積化した基板上にシリコンゴム製の立体構造物を利用して複数の細胞培養区画を配置し,区画間をトンネルで連絡する構造とした.ラット海馬から採取した神経細胞を培養し,アルツハイマー性障害発生原因物質の有力な候補とされているβアミロイド投与による神経変性障害発生・伝搬の様子を電気活動,細胞内Ca濃度...
❏神経調節システムin vitro再構成による迷走神経刺激作用機構の解明(23240065)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ / 脳・神経 (他8件)
【概要】難治性てんかんに対する治療手法として臨床医療の場で用いられている迷走神経刺激療法VNSの作用機構解明に向けて,刺激を直接受容する脳幹の神経核(青斑核,縫線核)と,その標的組織である海馬から神経細胞を採取して培養系に再構成,電気活動時空間パターンの計測と解析を行った.海馬培養神経回路網は,全体で同期したバースト発火を繰り返し生じることが特徴とされているが,脳幹神経核のニューロン群の活動には同期性は認...
【医歯薬学】外科系臨床医学:めだか神経科学を含む研究件
❏細胞系譜単位を介した終脳多様性・保存性の進化機構の解析(16H06987)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】磯江 泰子 岡山大学, 自然科学研究科, 客員研究員 (60786119)
【キーワード】終脳 / 神経新生 / 細胞系譜 / 神経幹細胞 / 硬骨魚類 (他9件)
【概要】脊椎動物の「終脳(哺乳類では「大脳」に対応)」は、背側の「外套(大脳皮質)」と腹側の「外套下部(大脳基底核)」から成る。感覚統合・記憶学習に重要な外套は種間で多様化している。外套の種多様性が生じる機構は脳進化を考える上で重要だが不明である。発生期では種間で保存されているので、生後脳発達に着目する必要があると考え、顕著な脳発達が見られ、かつ種間で外套構造の多様化が見られる硬骨魚類のメダカを研究対象と...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏多機能性GnRHペプチド神経系の生物機能に関する統合的研究(20247005)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008-04-08 - 2013-03-31
【研究代表者】岡 良隆 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70143360)
【キーワード】ペプチド / 生殖 / 性行動 / 神経生理学 / トランスジェニック (他14件)
【概要】我々は、脳内のGnRH1、GnRH2、GnRH3ニューロンのそれぞれが特異的にGFPを発現する遺伝子組換メダカを作り、それらを生きたまま可視化した。神経回路を保ったままの丸ごとの脳をin vitroに保ち、顕微鏡下で単一のGFP標識GnRHニューロンからの自発的な神経活動や神経修飾・伝達物質に対する神経応答を記録することにより、それらの機能を生理学的に解析した。また、脳下垂体からの生殖腺刺激ホルモ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:iPS細胞神経科学を含む研究件
❏プレシナプスにおけるアルツハイマー病発症の分子機序解析(17K08668)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】渡部 博貴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (30422413)
【キーワード】アルツハイマー病 / iPS細胞 / シナプス / プレセニリン / 神経科学
【概要】PS遺伝子のヒト神経細胞での生理的機能を検討するため、CRISPR/Cas9系を用いて、健常人由来ヒト人工多能性幹細胞(iPSC)からPS条件的ノックアウトiPSCを作製した。これらのiPSCを大脳皮質神経細胞へ分化誘導し、Cre発現レンチウイルスを感染させることで、神経細胞でのPS発現を消失させることに成功した。これらのPSノックアウト神経を用いてAβ産生を測定したところ、PS1/PS2の両方と...
❏血液からの神経系直接誘導:エピジェネティック変異患者由来血液を用いた神経病態解析(17K10083)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石川 充 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10613995)
【キーワード】ダイレクトリプログラミング / iN / エピゲノム / 神経疾患 / 末梢血細胞 (他11件)
【概要】本研究から、末梢血単核球からセンダイウイルスを用いて効率よく神経細胞への分化転換をさせる技術を構築した。これまでの報告に比べて、迅速かつ生存効率の高い方法である。本法では既存法と同様にグルタミン酸作動性神経細胞が主要素として産生されてくるものの、GABA作動性や、ドパミン作動性神経細胞も産生されてくることが分かった。このことから、迅速な技術の上に、今後、分化指向性を調整することで選択的な神経サブタ...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】外科系臨床医学:内耳神経科学を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏経口投与可能なTrkB作動薬による新たな内耳治療戦略の構築(17K16895)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】木下 淳 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (10755648)
【キーワード】内耳障害 / 難聴 / めまい / BDNF / TrkB (他10件)
【概要】経口投与可能なTropomyosin-receptor-kinase B(TrkB)作動薬である7,8-Dihydroxyflavone (7,8-DHF)の前庭および蝸牛障害動物モデルに対する治療効果を検証した。GM性前庭障害モデル動物に7,8-DHFを経口投与すると前庭組織において膨大部神経の温存、前庭有毛細胞の自発的再生増加、有毛細胞-膨大部神経間のシナプスリモデリングがみられ、最終的に前庭...
❏骨包透明化による全内耳イメージング技術の開発(16K15717)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 解剖学 / 蝸牛 / 内耳 (他6件)
【概要】既存の透明化手法では蝸牛内全有毛細胞を満足に観察する透明化手法は確立していなかった。我々は改良を加え内耳組織化学で頻用されるMyosin7a,Rhodamine-Phalloidinなどによる蝸牛内全有毛細胞観察に満足する透明化手法を確立した。蝸牛内全有毛細胞観察可能となったことから、有毛細胞情報データベース作成を進めてている。機械学習を用いて蝸牛内全有毛細胞座標情報をもとにコルチ器の直線化を行い...
【医歯薬学】外科系臨床医学:難聴神経科学を含む研究件
❏経口投与可能なTrkB作動薬による新たな内耳治療戦略の構築(17K16895)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】木下 淳 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (10755648)
【キーワード】内耳障害 / 難聴 / めまい / BDNF / TrkB (他10件)
【概要】経口投与可能なTropomyosin-receptor-kinase B(TrkB)作動薬である7,8-Dihydroxyflavone (7,8-DHF)の前庭および蝸牛障害動物モデルに対する治療効果を検証した。GM性前庭障害モデル動物に7,8-DHFを経口投与すると前庭組織において膨大部神経の温存、前庭有毛細胞の自発的再生増加、有毛細胞-膨大部神経間のシナプスリモデリングがみられ、最終的に前庭...
❏聴覚・平衡機能の加齢による障害の機序の解明と治療戦略の確立(26253081)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 老化 / 難聴 / 酸化ストレス / ミトコンドリア (他8件)
【概要】体内の抗酸化物質Mn-SODが半減すると加齢により蝸牛の酸化ストレスが増悪し、音響外傷が増悪した。二酸化ゲルマニウ投与で蝸牛組織変性が生じ、ミトコンドリア機能が低下したが、タウリン等の投与により障害が抑えられた。ゲンタシンによる半規管の有毛細胞障害は支持細胞分裂により部分再生し、TrkB agonist投与により有毛細胞がより再生し機能も回復した。内耳不死化細胞は酸化ストレスでミトコンドリアの変性...
【医歯薬学】外科系臨床医学:聴覚神経科学を含む研究件
❏聴感覚細胞の自律的な周波数特性の実現機構の解明(17K19450)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2021-03-31
【研究代表者】上川内 あづさ 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (00525264)
【キーワード】聴覚 / 周波数特性 / ショウジョウバエ / 応答性制御 / 聴感覚細胞 (他10件)
【概要】ショウジョウバエの聴感覚細胞群は主に、異なる周波数特性を持つ2種類の集団から構成される。この周波数特性を生じさせるメカニズムを検討した。まずカルシウム依存性カリウムチャネルが、ショウジョウバエの聴感覚細胞群で発現することを見出した。また、ショウジョウバエ が示す求愛歌に対する応答性に、カルシウム依存性カリウムチャネルの相互作用因子が関与する可能性を示した。さらに、聴感覚細胞は、3種類の変位応答性細...
❏水棲型嗅覚受容体が感知する新たな水溶性匂い分子の探索と生理機能の解明(21200010)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】新学術領域研究(研究課題提案型)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】視覚 / 聴覚 / 神経科学 / 生理活性 / 遺伝子 (他10件)
【概要】嗅覚は、動物の進化の過程で最も古くから存在し、生命維持のために必要な行動に直接関与する重要な感覚である。ヒトやマウスの嗅覚受容体(odorant receptor: OR) 遺伝子は、系統発生学的にClass I とClass II OR の2つのサブファミリーに分類される。Class I OR は魚類OR に類似していることから、これまで進化の名残と考えられ、嗅覚研究の対象は主にClass II...
【医歯薬学】外科系臨床医学:蝸牛神経科学を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏骨包透明化による全内耳イメージング技術の開発(16K15717)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 解剖学 / 蝸牛 / 内耳 (他6件)
【概要】既存の透明化手法では蝸牛内全有毛細胞を満足に観察する透明化手法は確立していなかった。我々は改良を加え内耳組織化学で頻用されるMyosin7a,Rhodamine-Phalloidinなどによる蝸牛内全有毛細胞観察に満足する透明化手法を確立した。蝸牛内全有毛細胞観察可能となったことから、有毛細胞情報データベース作成を進めてている。機械学習を用いて蝸牛内全有毛細胞座標情報をもとにコルチ器の直線化を行い...
【医歯薬学】外科系臨床医学:脳科学神経科学を含む研究件
❏嗅覚電気刺激の惹起する刺激臭の脳内メカニズムの解明(18K19828)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2022-03-31
【研究代表者】青山 一真 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (60783686)
【キーワード】嗅覚電気刺激 / 鼻腔内科学感覚 / 経皮電気刺激 / バーチャルリアリティ / 鼻腔内化学感覚 (他11件)
【概要】バーチャルリアリティ(VR)等の分野において,嗅覚を提示するディスプレイに関する研究は非常に重要である.しかしながら,嗅覚の提示には臭いを発する化学物質(香り物質)とそれを鼻腔に提示する機構の両方が必要であるため,香り物質を保存するタンクや香り物質を放出するアクチュエータ等の容量と重さ,金銭的コストがかかってしまう. 本研究では,電気刺激によって軽量・安価・小型な嗅覚ディスプレイ装置を構築する装置...
❏脳科学から見た箱庭療法:近赤外分光法(NIRS)によりその治療的機序を探る(25380953)
【研究テーマ】臨床心理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】秋本 倫子 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (70410157)
【キーワード】箱庭療法 / 近赤外分光法 / 社会認知神経科学 / 対人相互作用 / 実験研究 (他21件)
【概要】箱庭療法における制作プロセスやセラピストークライエントの関係性について、NIRS (近赤外分光法)を用いて検討した結果、(1)箱庭制作者の制作のプロセスでは、前頭葉ー側頭葉ネットワークが活動した。(2)制作者の脳活動と、箱庭制作を見守っているセラピストの脳活動の間に、一部で同期(パターンの一致)が認められた。臨床事例でも、箱庭療法の導入によりクライエントに対するセラピストの共感が可能になり、セラピ...
❏嗅神経細胞の神経個性獲得の分子基盤(24370087)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 福井大学, 医学部, 客員准教授 (70548859)
【キーワード】神経科学 / 神経回路 / 嗅覚 / 発生 / 軸索ガイダンス (他11件)
【概要】マウスの嗅覚系では、同一の嗅覚受容体(OR)を発現する嗅覚神経細胞は発生の過程で自身の軸索を収斂させ嗅球の特定の糸球体へと投射する。先行研究から、発現するORは複数の軸索ガイダンス、細胞選別分子の転写レベルを調節することによって軸索投射を制御することが明らかとなっている。しかしながら、どのようなシグナルによってORが活性化されるのかというシグナルソースについては明らかとされていなかった。本研究では...
【医歯薬学】社会医学:脊椎神経科学を含む研究件
❏地域住民コホート研究による腰部脊柱管狭窄症の自然経過の解明(25462305)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】腰部脊柱管狭窄症 / 疫学 / 自然経過 / 予後 / 危険因子 (他11件)
【概要】腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis, 以下LSS)の自然経過を解明するために、大規模地域住民コホート研究を縦断的に実施した。第一次調査の参加者は1009名で、4年後に第二次追跡調査を追加実施した際の参加者は778名(追跡率77%)であった。ベースラインで症候性LSSと診断された参加者が4年後も症状を有している割合は37%に過ぎなかった。一方、画像的LSSと診断された参加...
❏腰部脊柱管狭窄症の発症要因の解明:車両搭載型MRIを用いた地域住民コホート研究(22591639)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】疫学 / 腰部脊柱管狭窄症 / 医療 / 福祉 / 神経科学 (他13件)
【概要】整形外科専門医が、住民ボランティアの運動器検診を実施すると共に車両搭載型 MRI を用いて脊椎の画像検診を追加することで、一般地域住民における腰部脊柱管狭窄症の疫学的実態調査を行った。その結果、画像上に腰部脊柱管狭窄を有するものは参加者全体の約 80%を占めたが、症状を有しているものは約 10%に過ぎなかった。 ...
【医歯薬学】社会医学:核磁気共鳴画像法神経科学を含む研究件
❏地域住民コホート研究による腰部脊柱管狭窄症の自然経過の解明(25462305)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】腰部脊柱管狭窄症 / 疫学 / 自然経過 / 予後 / 危険因子 (他11件)
【概要】腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis, 以下LSS)の自然経過を解明するために、大規模地域住民コホート研究を縦断的に実施した。第一次調査の参加者は1009名で、4年後に第二次追跡調査を追加実施した際の参加者は778名(追跡率77%)であった。ベースラインで症候性LSSと診断された参加者が4年後も症状を有している割合は37%に過ぎなかった。一方、画像的LSSと診断された参加...
❏腰部脊柱管狭窄症の発症要因の解明:車両搭載型MRIを用いた地域住民コホート研究(22591639)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】疫学 / 腰部脊柱管狭窄症 / 医療 / 福祉 / 神経科学 (他13件)
【概要】整形外科専門医が、住民ボランティアの運動器検診を実施すると共に車両搭載型 MRI を用いて脊椎の画像検診を追加することで、一般地域住民における腰部脊柱管狭窄症の疫学的実態調査を行った。その結果、画像上に腰部脊柱管狭窄を有するものは参加者全体の約 80%を占めたが、症状を有しているものは約 10%に過ぎなかった。 ...
【医歯薬学】社会医学:分子神経科学を含む研究件
❏脳の機能と疾患におけるグルタミン酸受容体の動態(21300118)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40162325)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ノックアウトマウス / 発生工学 / 神経科学 (他9件)
【概要】本研究の目的は、グルタミン酸受容体の発現と安定性、さらにシナプスへの移行と除去が細胞の種類や脳部位により異なった様式で調節され、このことが単純な入力を多様な出力に変換し、複雑な神経機能発現の基礎課程となるという作業仮説を証明することである。この解析ために、4種類のAMPA型グルタミン酸受容体、4種類のNMDA型受容体はじめとして複数のfloxed型標的マウスを樹立した。また、GAD67-Creマウ...
❏内因性カンナビノイドを介する逆行性シナプス伝達のメカニズムとその生理的意義の解明(17100004)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 方伸 東大, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40185963)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ニューロン / シナプス / 神経回路 (他19件)
【概要】脳内に存在するマリファナ類似物質(内因性カンナビノイド)はニューロンのシナプス後部から放出され、逆行性にシナプス前終末のカンナビノイドCB_1受容体に作用して、神経伝達物質放出の減少を引き起こす。本研究では、内因性カンナビノイドのシナプス伝達調節の機構とその脳機能における役割の解明を目指した。4年間の研究において、中枢シナプスにおける内因性カンナビノイドの生合成、放出、分解の分子機構をほぼ解明し、...
【医歯薬学】社会医学:中枢神経系神経科学を含む研究件
❏中枢神経系幹細胞特異的遺伝子の機能解析(20590196)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】中舘 和彦 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80372895)
【キーワード】細胞・組織 / 再生医学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 神経科学 (他9件)
【概要】我々が既に単離同定している神経幹細胞に発現する新規遺伝子群のなかかのひとつSE90/radmis遺伝子について解析を進めた。in situ hybridization解析により、radmis mRNA発現は胎生期の脳室周囲層、および生後や成体脳の側脳室の脳室下層といった神経幹細胞が局在すると考えられる部位での発現が認められた。また特異的抗体による組織学的解析の結果、radmisタンパクは神経幹細胞...
❏スポーツ競技に用いられる脳機能のfMRI研究(16650158)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】内田 直 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00261181)
【キーワード】中枢神経系 / 神経科学 / スポーツ科学 / 機能的MRI / トレーニング科学 (他6件)
【概要】成果をまとめる。○スポーツに使われる脳機能を形態学的研究により行った。この研究は、機能的に発達した皮質の部位が肥大することを根拠に、皮質各部位の大きさを比較する研究である。この研究からは、バレーボール選手では両側楔部・楔前部の灰白質が大きいことが示された。これは視空間的注意・処理、運動技能を、長期間に渡って獲得・反復することに適応して生じた構造の変化を表していると考えられた。○手足の屈伸運動を運動...
【医歯薬学】社会医学:認知神経科学神経科学を含む研究件
❏運動主体感に対するメタ認知及びその神経基盤(19K20642)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】温 文 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (50646601)
【キーワード】運動主体感 / 運動制御 / メタ認知 / 認知神経科学 / 意識 (他8件)
【概要】本研究は運動主体感に対するメタ認知、すなわち、「自分が制御している」という主観的な感覚に対してどのぐらい確信を持つのかという認識を研究テーマとし、運動主体感のメタ認知の行動レベルの特徴を解明し、さらにその神経基盤を解明することを目的とした。本研究は行動実験及び認知神経科学の手法を用いた。実験参加者が画面上の物体を制御する際に、制御した物体を検出する際の自信と問うことによって、正しい判断に対して高い...
❏発達性ディスレクシアのリスク児における病態解明と早期支援システムの導入(26780524)
【研究テーマ】特別支援教育
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北 洋輔 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的障害研究部, 室長 (90627978)
【キーワード】発達性ディスレクシア / 読み書き障害 / 実験心理 / 特別支援教育 / 認知神経科学 (他12件)
【概要】文字の読み書きに著しいつまずきのある発達性ディスレクシアは、小学校入学後に初めて診断を受けるものの、既に著しい学習困難に陥っていることが少なくない。そのために、就学前の段階で早期に発見し、適切な支援を行うことが効果的とされる。この研究では、ディスレクシアの可能性のある子どもを年長の段階で発見し支援につなげるための方法を、心理学・教育学・認知神経科学の観点から開発した。そして、年長の時点から行うこと...
❏顔の感情表現認識に於ける脳機能の男女差(19830079)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】東 玲奈 早稲田大学, 国際教養学術院, 講師 (90434349)
【キーワード】実験心理学 / 神経科学 / 脳・神経 / fMRI / 認知神経科学 (他7件)
【概要】8歳から40歳の健常者を対象に、顔の感情認識プロセスに於ける脳機能の男女差、及びにその発達過程に伴う変化について観察・調査した。分析の結果、課題の妥当性が確認された上で、脳活動に男女差が見られた。しかし、男女両グループの年齢の分布にバラつきがあることが指摘されたため、一部のデータを取り換え、再分析を実施中である。 ...
【医歯薬学】社会医学:細胞内シクナル伝達神経科学を含む研究件
❏神経筋シナプス形成シグナルと形成不全の解明(17H01532)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 / 細胞内シグナル伝達 / 運動機能障害
【概要】我々は、「細胞内分子Dok-7による骨格筋特異的な受容体型キナーゼMuSKの活性化」が神経筋シナプス(NMJ)の形成に必須であり、その異常がNMJ形成不全による筋無力症の原因となることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな治療技術を創出し、NMJ形成不全を呈する多様な疾患モデルマウスに対する有効性を実証した。そこで、NMJ形成シグナルの実体解明と、筋力・運動機能の低下に伴うNMJ形成不全の...
❏神経筋シナプスの形成・維持機構と筋無力症の解明(23249013)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】細胞内シグナル伝達 / 神経筋シナプス / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】我々は、独自に発見した「アダプター様分子Dok-7による受容体型キナーゼMuSKの筋管細胞内からの活性化」と言う分子機構が、神経筋シナプス(NMJ)の形成・維持シグナルの起点となることや、DOK7遺伝子の異常がDOK7型筋無力症の原因となることを発見し、Dok-7/MuSKシグナルがNMJの形成と維持に必須であることを解明した。そこで、本研究ではNMJの形成・維持機構の解明と、その破綻による筋無力...
【医歯薬学】社会医学:扁桃体神経科学を含む研究件
❏情動を制御する嗅覚コミュニケーションの全容解明(15H05635)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清川 泰志 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (70554484)
【キーワード】警報フェロモン / 安寧フェロモン / 社会的緩衝 / 揮発性分子 / 鋤鼻系 (他18件)
【概要】本研究助成により、ストレスを受けていないラットから放出され、受容個体のストレスを緩和する安寧フェロモンの放出部位を特定し、その候補分子を4つにまで絞り込むことができた。 またこの安寧フェロモンと、これとは逆の作用を持つ警報フェロモンの脳内作用メカニズムに関しても検討した。その結果、安寧フェロモンは前嗅核後部を活性化し、その活性化が外側扁桃体核間細胞塊を介して扁桃体外側核を抑制することで、受容個体の...
❏記憶想起後の記憶フェーズ決定機構の遺伝学的解明(23300120)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他10件)
【概要】記憶想起後には、記憶を維持あるいは強化する再固定化と、逆に、記憶を減弱させる消去の二つの相反するプロセスが誘導される。本課題では、想起後に再固定化から消去へと記憶フェーズが移行するメカニズムの解明を目指した。転写因子CREBのリン酸化、ERKのリン酸化、プロテオソーム依存的タンパク質分解などの活性化を指標にして、再固定化ニューロンと消去ニューロンを海馬、扁桃体、前頭前野皮質において同定した。さらに...
【医歯薬学】社会医学:生体生命情報学神経科学を含む研究件
❏Mgイオンはエネルギー代謝を制御する新規な細胞内情報伝達物質か?(16H01751)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 神経科学 / 細胞・組織 / 神経化学
【概要】神経細胞内マグネシウム(Mg)イオン動態をイメージングにより網羅的かつ定量的に調べ、細胞内情報伝達物質としてのMgイオンの新規な役割を明らかにした。培養初期の神経細胞について研究を進めたところ、抑制性神経伝達物質であるGABAの神経回路成熟への関与を明らかにできた。このGABAの効果は細胞内Mgイオンの動員を介していた。特にこれまで明らかにされていなかったMgイオンのシグナル伝達下流で、細胞内シグ...
❏分光学的手法とインフォマティクスを利用した網羅的神経解剖学の創成(15K12143)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / 生物物理 / 神経科学 / 細胞・組織 / 可視化 (他12件)
【概要】脳領域を客合理的に分類する新規手法を開発した。ラマン分光によるスペクトル計測を脳標本で行うことより、ピクセル毎にスペクトル情報を得る。このスペクトル情報を利用して、スペクトルが似た領域を抽出し、マッピングした。この結果,神経線維をラッピングしているミエリンや、セロトニン、ドーパミン、グルタミン酸含有細胞を非染色で検出することができた。また脳領域境界を合理的に決定する方法として、核位置を利用したボロ...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】社会医学:生物物理神経科学を含む研究件
❏活動電位形状に対する非線形ダイナミクス解析手法の構築(16K16138)
【研究テーマ】感性情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00557704)
【キーワード】非定常確率過程 / 統計量 / 数理工学 / 神経科学 / 生物物理 (他7件)
【概要】神経スパイク時系列に対する様々な統計解析手法の提案・検討を行った。その結果、これまでの統計解析手法では適用が難しいとされてきたような長時間相関を有する時系列データや、極めて定常な時系列データに対して我々の開発した統計解析手法が有効であることを示された。さらに、神経スパイク時系列の複雑性としてデータの周期性やカオス性などの様々な尺度から時系列を評価し、それらの尺度と神経数理モデルとの関係性を調査した...
❏分光学的手法とインフォマティクスを利用した網羅的神経解剖学の創成(15K12143)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / 生物物理 / 神経科学 / 細胞・組織 / 可視化 (他12件)
【概要】脳領域を客合理的に分類する新規手法を開発した。ラマン分光によるスペクトル計測を脳標本で行うことより、ピクセル毎にスペクトル情報を得る。このスペクトル情報を利用して、スペクトルが似た領域を抽出し、マッピングした。この結果,神経線維をラッピングしているミエリンや、セロトニン、ドーパミン、グルタミン酸含有細胞を非染色で検出することができた。また脳領域境界を合理的に決定する方法として、核位置を利用したボロ...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】社会医学:脊髄損傷神経科学を含む研究件
❏リハビリテーションは運動野におけるミクロ機能シフトを効率化するか(17K13067)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 崇弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (70759886)
【キーワード】マーモセット / カルシウムイメージング / 脊髄損傷 / 運動制御 / リハビリテーション (他7件)
【概要】ラット両側皮質脊髄路損傷モデルに対し神経細胞活動の可塑性を検証したところ、運動野において208 ± 7.2個の神経細胞活動を記録できた(n=3)。上肢の到達運動を行なう際のラット運動野の神経活動を記録したところ、12.7個(6.1%)の細胞が到達運動に関連して活動することが確認された。これらの神経細胞は、脊髄損傷1-2週後では到達運動に関連する細胞が減少し、その後上昇することが確認された。 マーモ...
❏免疫系ー神経系クロストークによる脊髄損傷の病態解明(26713047)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神山 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30437511)
【キーワード】脊髄損傷 / Notchシグナル / エピジェネティクス / 神経科学 / オリゴデンドロサイト前駆細胞
【概要】本研究では脊髄損傷時における免疫系と神経系との細胞間相互作用を解析した。脊髄損傷部位においては損傷後に免疫細胞の集積が見られ、この免疫系細胞の周辺にはOlig2陽性のオリゴデンドロサイト前駆細胞が集積することが明らかとなった。同時にオリゴデンドロサイト前駆細胞は正常時には増殖が非常に緩やかな細胞集団であるが損傷依存的に増殖が活性化することが明らかとなった。この機構の一端として本研究では細胞間シグナ...
❏ニューロリハビリテーションに着目した水陸両用歩行訓練システムの開発(21300202)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】山本 紳一郎 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (30327762)
【キーワード】理学療法学 / リハビリテーション / 神経科学 / 歩行訓練 / 脊髄損傷 (他10件)
【概要】本研究では,ヒトと同じ二関節筋を用いた駆動機構を持ち,機能する筋にはアシストしない設定が可能で,できる限り患者自らの筋神経系を使った訓練ができる水陸両用の歩行訓練システムの開発を目指してきた.最終年度には二関節筋モデルの導入による装具フレームの強度不足を解消する再設計・製作を進め,制御システムの改良,さらに独自の空気圧人工筋の開発,ユーザインターフェイス部の開発等を進め,臨床試験実施のための礎を築...
【医歯薬学】社会医学:経頭蓋磁気刺激神経科学を含む研究件
❏身体知覚の時空間的適応性の神経機序(25242058)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
【キーワード】身体 / 時間 / 空間 / 知覚 / 適応性 (他21件)
【概要】本研究は,独自の心理物理学的発見に基づき,ヒトの身体知覚の時空的適応性の神経機序を探究した.機能的磁気共鳴画像法により,両手間の時間順序判断における確率論的最適化に関連する脳部位の候補を検出した.そして脳波によって関連脳部位候補の活動時間帯を推定し,経頭蓋磁気刺激による機能阻害実験を行った.これらの一連の脳機能計測の結果,事前の経験に応じて身体部位間の時間順序の判断精度を向上することに関与している...
❏反復的経頭蓋磁気刺激療法の慢性刺激による脳変化とコンピューターシミュレーション(22591608)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】齋藤 洋一 大阪大学, 産学連携本部, 特任教授 (20252661)
【キーワード】機能脳神経外科学 / 脳・神経 / 脳神経 / 経頭蓋磁気刺激 / 脳血流 (他7件)
【概要】大脳皮質内に生じる誘起電流を正確に予想することが必要であるので、反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)コンピューターシミュレーションを行った。MRI撮影から画像処理して、脳、とそれ以外に分けた脳内誘起電流分布を、5mmメッシュのサイズで、3次元シミュレーションに成功した。rTMSした際に、大脳皮質においてどのような血流変化が生じるかを検討することは重要である。直径20mmのラット用8の字コイルを用いて...
【医歯薬学】社会医学:脳血流神経科学を含む研究件
❏脳科学から見た箱庭療法:近赤外分光法(NIRS)によりその治療的機序を探る(25380953)
【研究テーマ】臨床心理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】秋本 倫子 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (70410157)
【キーワード】箱庭療法 / 近赤外分光法 / 社会認知神経科学 / 対人相互作用 / 実験研究 (他21件)
【概要】箱庭療法における制作プロセスやセラピストークライエントの関係性について、NIRS (近赤外分光法)を用いて検討した結果、(1)箱庭制作者の制作のプロセスでは、前頭葉ー側頭葉ネットワークが活動した。(2)制作者の脳活動と、箱庭制作を見守っているセラピストの脳活動の間に、一部で同期(パターンの一致)が認められた。臨床事例でも、箱庭療法の導入によりクライエントに対するセラピストの共感が可能になり、セラピ...
❏反復的経頭蓋磁気刺激療法の慢性刺激による脳変化とコンピューターシミュレーション(22591608)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】齋藤 洋一 大阪大学, 産学連携本部, 特任教授 (20252661)
【キーワード】機能脳神経外科学 / 脳・神経 / 脳神経 / 経頭蓋磁気刺激 / 脳血流 (他7件)
【概要】大脳皮質内に生じる誘起電流を正確に予想することが必要であるので、反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)コンピューターシミュレーションを行った。MRI撮影から画像処理して、脳、とそれ以外に分けた脳内誘起電流分布を、5mmメッシュのサイズで、3次元シミュレーションに成功した。rTMSした際に、大脳皮質においてどのような血流変化が生じるかを検討することは重要である。直径20mmのラット用8の字コイルを用いて...
【医歯薬学】社会医学:カルシウムイメージング神経科学を含む研究件
❏記憶痕跡の動態解析と操作による恐怖記憶消去機構の解析(17K14930)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金 亮 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60793916)
【キーワード】恐怖記憶消去 / 記憶痕跡 / 光遺伝学 / 恐怖記憶 / Arc (他7件)
【概要】本研究では、記憶情報を担う記憶痕跡の観点から、恐怖記憶消去のメカニズムを明らかにすることを目的とした。記憶痕跡細胞を標識・操作可能な遺伝子改変マウス、および光遺伝学的手法を用いた解析から、同一脳内において、恐怖と消去の両方を制御する細胞群を有する脳領域と別々に制御する細胞群を有する脳領域の両者が共存していることを見出した。 ...
❏リハビリテーションは運動野におけるミクロ機能シフトを効率化するか(17K13067)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 崇弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (70759886)
【キーワード】マーモセット / カルシウムイメージング / 脊髄損傷 / 運動制御 / リハビリテーション (他7件)
【概要】ラット両側皮質脊髄路損傷モデルに対し神経細胞活動の可塑性を検証したところ、運動野において208 ± 7.2個の神経細胞活動を記録できた(n=3)。上肢の到達運動を行なう際のラット運動野の神経活動を記録したところ、12.7個(6.1%)の細胞が到達運動に関連して活動することが確認された。これらの神経細胞は、脊髄損傷1-2週後では到達運動に関連する細胞が減少し、その後上昇することが確認された。 マーモ...
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
【医歯薬学】社会医学:運動学習神経科学を含む研究件
❏大脳皮質運動野における運動学習回路の階層的研究(15H02350)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松崎 政紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50353438)
【キーワード】2光子顕微鏡 / カルシウムイメージング / 運動学習 / 大脳皮質運動野 / 大脳基底核 (他13件)
【概要】2光子カルシウムイメージング法を用いてマウス大脳皮質運動野に投射する視床皮質軸索のシナプス前部の神経活動を計測することで、前肢レバー引き運動課題を学習する際、視床から運動野へ送られるシグナルが2種類あり、互いに異なる時間変化(ダイナミクス)を示すことを明らかにした。これら2種類のシグナルは「運動課題の成功率」あるいは「運動の安定性」と、それぞれ関連していた。また、シグナルは大脳皮質のどの層に入力す...
❏上肢運動学習に関する遺伝子、神経成長因子、パフォーマンスの統合的研究(24650329)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】牛場 潤一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (00383985)
【キーワード】リハビリテーション / 神経科学 / 遺伝子 / 医療・福祉 / 運動学習
【概要】マイクロアレイを用いたELISA法で定量する末梢血BDNF量ならびにPCR法によって口腔粘膜から同定するBDNF遺伝子の機能多型に関して、過去の文献と遺伝子データベースに基づいて既知のターゲットを選定し、健常成人での分類をおこなった。機能多型を有する被験者数は過去の報告よりも低く、十分な統計解析がおこなえるバリエーションは得られなかった。一方、1日1時間の到達運動訓練を連続5日間実施し、磁気共鳴画...
【医歯薬学】社会医学:運動機能障害神経科学を含む研究件
❏神経筋シナプス形成シグナルと形成不全の解明(17H01532)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 / 細胞内シグナル伝達 / 運動機能障害
【概要】我々は、「細胞内分子Dok-7による骨格筋特異的な受容体型キナーゼMuSKの活性化」が神経筋シナプス(NMJ)の形成に必須であり、その異常がNMJ形成不全による筋無力症の原因となることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな治療技術を創出し、NMJ形成不全を呈する多様な疾患モデルマウスに対する有効性を実証した。そこで、NMJ形成シグナルの実体解明と、筋力・運動機能の低下に伴うNMJ形成不全の...
❏ニューロリハビリテーションに着目した水陸両用歩行訓練システムの開発(21300202)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】山本 紳一郎 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (30327762)
【キーワード】理学療法学 / リハビリテーション / 神経科学 / 歩行訓練 / 脊髄損傷 (他10件)
【概要】本研究では,ヒトと同じ二関節筋を用いた駆動機構を持ち,機能する筋にはアシストしない設定が可能で,できる限り患者自らの筋神経系を使った訓練ができる水陸両用の歩行訓練システムの開発を目指してきた.最終年度には二関節筋モデルの導入による装具フレームの強度不足を解消する再設計・製作を進め,制御システムの改良,さらに独自の空気圧人工筋の開発,ユーザインターフェイス部の開発等を進め,臨床試験実施のための礎を築...
【医歯薬学】社会医学:神経神経科学を含む研究件
❏シナプス活動を可視化して時空間特性に迫る(23800019)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011
【研究代表者】高橋 直矢 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80609842)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 神経 / ニューロン / シナプス (他10件)
【概要】新規に開発した大規模スパインイメージング法を用いて、海馬ニューロンの樹状突起におけるシナプス入力の時空間パターンを観察することに成功した。興奮性ニューロンにおいては近傍のスパインが同時に活動していたことから、同期入力が樹状突起の局所に集約されていることが見いだされた。一方で、Parvalbumin陽性の抑制性ニューロンにおいては同期入力が分散型であることを見いだし、ニューロン種特異的なシナプス入力...
❏食性の進化(19770210)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】松尾 隆嗣 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 助教 (70301223)
【キーワード】機能進化 / 進化 / 行動 / 生態 / 遺伝 (他10件)
【概要】セイシェルショウジョウバエの食性決定にかかわる遺伝子として、匂い物質結合蛋白質をコードする二つの遺伝子Obp57d及びObp57eを同定した。これらの遺伝子をノックアウトしたキイロショウジョウバエは産卵場所選択における嗜好性が変化していた。Obp57dとObp57eはキイロショウジョウバエ種群において遺伝子重複により生じ、機能分化していることが示唆された。 ...
【医歯薬学】社会医学:神経可塑性神経科学を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏嗅覚記憶中枢キノコ体の複数出力域の網羅的同時観測による匂い地図作成と可塑性の解明(17K17681)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 崇志 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70756824)
【キーワード】2光子顕微鏡カルシウムイメージング / 嗅覚記憶学習 / ショウジョウバエ / キノコ体 / 2光子カルシウムイメージング (他12件)
【概要】ショウジョウバエのキノコ体は、忌避/報酬刺激と嗅覚刺激の連合学習による記憶形成の場である。キノコ体神経には機能が異なるサブタイプが存在し、各々の軸索束は投射先別に複数の出力領域に区画化され制御をうけると考えられている。 2光子顕微鏡を用い、サブタイプを分離した軸索束の複数出力領域における学習前の匂い応答をカルシウムイメージングし、可塑性解析の基盤となる神経科学的回路地図を構築することを計画した。発...
❏IRBITファミリーによるpH・塩素イオン濃度制御が神経機能に果たす役割の解明(16K07075)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河合 克宏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00553653)
【キーワード】IRBIT / LongIRBIT / pH / 塩素イオン / Splicing variants (他10件)
【概要】IRBITファミリーのpHおよび塩素イオン濃度制御に関与する新規相互分子を同定し、機能解析を行った。その結果、IRBITファミリーはAnion Exchanger 2/3およびAno1と相互作用し、その活性を制御することを明らかにした。IRBIT欠損神経細胞はpHおよび塩素イオン濃度変化に異常がある事がわかった。IRBITファミリーは様々な標的分子と結合する多機能性タンパク質であることから、IRB...
【医歯薬学】社会医学:電気刺激神経科学を含む研究件
❏嗅覚電気刺激の惹起する刺激臭の脳内メカニズムの解明(18K19828)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2022-03-31
【研究代表者】青山 一真 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (60783686)
【キーワード】嗅覚電気刺激 / 鼻腔内科学感覚 / 経皮電気刺激 / バーチャルリアリティ / 鼻腔内化学感覚 (他11件)
【概要】バーチャルリアリティ(VR)等の分野において,嗅覚を提示するディスプレイに関する研究は非常に重要である.しかしながら,嗅覚の提示には臭いを発する化学物質(香り物質)とそれを鼻腔に提示する機構の両方が必要であるため,香り物質を保存するタンクや香り物質を放出するアクチュエータ等の容量と重さ,金銭的コストがかかってしまう. 本研究では,電気刺激によって軽量・安価・小型な嗅覚ディスプレイ装置を構築する装置...
❏時空間精密電気刺激による細胞機能の計測と制御(19200036)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生体情報・計測 / 電気刺激 / 細胞 / 脳・神経 / 神経科学 (他8件)
【概要】時空間的に制御した電気刺激パターンの印加により細胞群に誘導される変化を調べた.心筋細胞に対する半日間の連続刺激により拍動リズムの引き込み現象が起こること,神経細胞に対する時空間的な刺激パターンの履歴が誘発応答に反映されることがわかった.また,幹細胞について多数の胚様体を同時刺激するマイクロデバイスを開発した.電気刺激の時空間パターンを精密に設計することにより,急性・慢性両面において生体現象を人為的...
【医歯薬学】社会医学:軸索神経科学を含む研究件
❏大脳皮質運動野における運動学習回路の階層的研究(15H02350)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松崎 政紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50353438)
【キーワード】2光子顕微鏡 / カルシウムイメージング / 運動学習 / 大脳皮質運動野 / 大脳基底核 (他13件)
【概要】2光子カルシウムイメージング法を用いてマウス大脳皮質運動野に投射する視床皮質軸索のシナプス前部の神経活動を計測することで、前肢レバー引き運動課題を学習する際、視床から運動野へ送られるシグナルが2種類あり、互いに異なる時間変化(ダイナミクス)を示すことを明らかにした。これら2種類のシグナルは「運動課題の成功率」あるいは「運動の安定性」と、それぞれ関連していた。また、シグナルは大脳皮質のどの層に入力す...
❏神経線維イメージングを用いた脳回路原理の探究(26250003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】神経線維 / 樹状突起 / 軸索 / カルシウム / スパイン (他9件)
【概要】光学測定系を工夫・改善し、300個以上のシナプスから100 Hzという高速での撮影を可能にした。この革新的な新技術を用いて、 i)海馬CA3野樹状突起の回路演算様式を解析した結果、興奮性入力と抑制性入力のバランスが線維の局所では崩れていることを見出した。この結果はCell Report誌で発表した。 ii)経験によって一度活動したCA1野神経細胞は、上流のCA3野からの精密な軸索回路による特異的入...
【医歯薬学】社会医学:可塑性神経科学を含む研究件
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏分泌型シナプス形成因子と受容体の複合体によるシナプス分化及び神経回路構築機構(23500469)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40383765)
【キーワード】シナプス形成 / シナプス可塑性 / 神経栄養因子 / シナプス / 海馬 (他9件)
【概要】分泌型シナプス形成因子であるCbln1は、2つの受容体GluD2とNeurexinの機能をリンクさせ、シナプスの形成と分化を制御する。海馬CA1神経細胞においては最も遠位部のTA層に、GluD2に類縁するGluD1受容体が限局して局在しており、TAシナプスで観察されるLTDの成立に関与することが明らかとなった。またノックアウトマウスの解析から GluD1の区画化には、Cbln1、Cbln4が必須で...
【医歯薬学】社会医学:近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)神経科学を含む研究件
❏MRIとNIRSの相補性を利用した気分障害の鑑別診断法・予後予測法の開発(17K16366)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】里村 嘉弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (40582531)
【キーワード】気分障害 / 脳神経画像 / MRI / NIRS / うつ病 (他10件)
【概要】うつ病患者22名と双極性障害患者20名にNIRSおよびMRIを施行し、脳画像指標による判別率の検討を行った。単独で用いた場合(73.8%, 71.4%)と比較して、NIRSおよびMRIの指標を併せて用いることで判別率は上昇した(76.2%)。また、うつ病患者45名を対象としたNIRSによる縦断的検討では、特定の脳領域のNIRS信号が重症度と関連して変動していた。 判別率をより高めるためには、重症度...
❏リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究(16K16483)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤井 進也 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40773817)
【キーワード】音楽神経科学 / 音楽 / リズム / 個人差 / 知覚 (他17件)
【概要】リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究を実施した。iOS版ハーバード式ビート評価テスト(HBAT)の開発と信頼性評価を行い、リズム知覚生成の個人差をiPhoneやiPadで簡便に客観評価できる手法を開発した。核磁気共鳴画像法(MRI)・赤外線スペクトロスコピー(NIRS)による脳機能構造評価を実施し、HBATで評価したリズム知覚の個人差に小脳灰白質構造の個人差が関連していること、HBATで...
❏母子間相互作用における2個体脳活動同時計測とその力学系シミュレーションモデル(15300086)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】池上 高志 (2004-2005) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10211715)
【キーワード】認知発達 / EEG / 神経ネットワーク / 母子間相互作用 / NIRS (他18件)
【概要】研究開始当初に掲げた2つの狙い (1)従来行われてきた(母子間)相互作用の実証的研究をより客観的な方法で検証発展させること、 (2)2個体間の相互作用に関する新たな理論的視点をあたえること、 に対応させて研究成果の概要を述べる。(1)の狙いに対しては、2者間相互作用の途中で時間遅延を容易に挿入可能なダブルTV環境を構築し、これを用いて相互作用場面に時間遅延が挿入された場合(Delay条件)を遅延の...
【医歯薬学】社会医学:磁気共鳴機能画像法(fMRI)神経科学を含む研究件
❏運動主体感に対するメタ認知及びその神経基盤(19K20642)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】温 文 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (50646601)
【キーワード】運動主体感 / 運動制御 / メタ認知 / 認知神経科学 / 意識 (他8件)
【概要】本研究は運動主体感に対するメタ認知、すなわち、「自分が制御している」という主観的な感覚に対してどのぐらい確信を持つのかという認識を研究テーマとし、運動主体感のメタ認知の行動レベルの特徴を解明し、さらにその神経基盤を解明することを目的とした。本研究は行動実験及び認知神経科学の手法を用いた。実験参加者が画面上の物体を制御する際に、制御した物体を検出する際の自信と問うことによって、正しい判断に対して高い...
❏狂犬病ウイルスを用いた網膜神経節細胞と大脳視覚領域との多シナプス性構造基盤の解明(国際共同研究強化)(15KK0333)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】澤村 裕正 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70444081)
【キーワード】磁気共鳴機能画像法 / fMRI / 頭頂葉 / 視覚認知 / 神経科学
【概要】本研究では高次視覚情報処理機構の機能的・解剖学的構造基盤の一端を明らかにすることを目標として、動画で構成された視覚刺激を提示した際の脳活動をヒト機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて測定し、頭頂葉を中心としたニューロンネットワークの研究を行った。視覚刺激に含まれる要素のうち、対象物を動かす動作を観察した際には頭頂葉のphAIPと呼ばれる領域が、動作回数に注目した場合には隣接するNPC3と呼ばれる...
❏社会的コンテクストの中での協調及び利他的行動の認知神経基盤(15K12987)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加藤 淳子 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (00251314)
【キーワード】福祉国家 / 平等 / fMRI / 心の理論 / 報酬系 (他14件)
【概要】再分配における平等の問題は、福祉国家研究のみならず、哲学や思想などでも重要課題である一方で、その背後にある動機付けや心理過程については、直接のデータをもって分析されることはなかった。本研究は、福祉国家の所得階層構造(高中低所得層)を踏まえ実際の再分配の問題を考えるため、仮想社会における再分配ルール決定の際の参加者の脳の活動をfMRIで計測することで、平等をめぐる心理過程の解明した論文を自然科学英文...
【医歯薬学】社会医学:行動学神経科学を含む研究件
❏情動を制御する嗅覚コミュニケーションの全容解明(15H05635)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清川 泰志 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (70554484)
【キーワード】警報フェロモン / 安寧フェロモン / 社会的緩衝 / 揮発性分子 / 鋤鼻系 (他18件)
【概要】本研究助成により、ストレスを受けていないラットから放出され、受容個体のストレスを緩和する安寧フェロモンの放出部位を特定し、その候補分子を4つにまで絞り込むことができた。 またこの安寧フェロモンと、これとは逆の作用を持つ警報フェロモンの脳内作用メカニズムに関しても検討した。その結果、安寧フェロモンは前嗅核後部を活性化し、その活性化が外側扁桃体核間細胞塊を介して扁桃体外側核を抑制することで、受容個体の...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
【医歯薬学】社会医学:実験心理学神経科学を含む研究件
❏身体知覚の時空間的適応性の神経機序(25242058)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
【キーワード】身体 / 時間 / 空間 / 知覚 / 適応性 (他21件)
【概要】本研究は,独自の心理物理学的発見に基づき,ヒトの身体知覚の時空的適応性の神経機序を探究した.機能的磁気共鳴画像法により,両手間の時間順序判断における確率論的最適化に関連する脳部位の候補を検出した.そして脳波によって関連脳部位候補の活動時間帯を推定し,経頭蓋磁気刺激による機能阻害実験を行った.これらの一連の脳機能計測の結果,事前の経験に応じて身体部位間の時間順序の判断精度を向上することに関与している...
❏OS型言語の文処理メカニズムに関するフィールド言語心理学的研究(22251006)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010
【研究代表者】小泉 政利 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10275597)
【キーワード】言語学 / 外国語 / 実験系心理学 / 認知科学 / 神経科学
【概要】言語の理解や産出の際に、主語が目的語に先行するSO語順がその逆のOS語順に比べて処理負荷が低く母語話者に好まれる傾向があることが、これまでの研究で分かっている(SO語順選好)。しかし、従来の文処理研究は全て英語のようにSO語順を基本語順にもつSO型言語を対象にしているため、SO語順選好が個別言語の基本語順を反映したものなのか、あるいは人間のより普遍的な認知特性を反映したものなのかが分からない。この...
❏OS型言語の文処理メカニズムに関するフィールド言語認知脳科学的研究(22222001)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小泉 政利 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10275597)
【キーワード】言語学 / 外国語 / カクチケル・マヤ語 / 神経科学 / 実験系心理学 (他9件)
【概要】(1)カクチケル・マヤ語では、文法的基本語順であるVOS語順が他の語順よりも文処理(理解・産出)の際の負荷が低い。(2)それにもかかわらず、産出頻度はVOSよりもSVOのほうが高い。(3)目的語が主語に先行する基本語順をもつOS言語であるカクチケル語の話者も、SO言語の話者と同様に、言葉にする前に出来事を認識する際の順序(=思考の順序)は、(言語で言えばSO語順に相当する)「行為者・対象」である。...
【医歯薬学】社会医学:意識神経科学を含む研究件
❏運動主体感に対するメタ認知及びその神経基盤(19K20642)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】温 文 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (50646601)
【キーワード】運動主体感 / 運動制御 / メタ認知 / 認知神経科学 / 意識 (他8件)
【概要】本研究は運動主体感に対するメタ認知、すなわち、「自分が制御している」という主観的な感覚に対してどのぐらい確信を持つのかという認識を研究テーマとし、運動主体感のメタ認知の行動レベルの特徴を解明し、さらにその神経基盤を解明することを目的とした。本研究は行動実験及び認知神経科学の手法を用いた。実験参加者が画面上の物体を制御する際に、制御した物体を検出する際の自信と問うことによって、正しい判断に対して高い...
❏ベルクソン『物質と記憶』の総合的研究―国際協働を型とする西洋哲学研究の確立(15H03154)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】平井 靖史 福岡大学, 人文学部, 教授 (40352223)
【キーワード】哲学 / 時間 / ベルクソン / 人工知能 / 意識 (他8件)
【概要】「時間論の観点から心の哲学を解明する」というベルクソン『物質と記憶』の着想は長らく難解とされてきたが、近年著しい発展を見せた「意識の諸科学」や「分析形而上学」の発展を踏まえることで、その内実を具体的な水準で明らかにできた。この取り組みのため、狭義の哲学者だけでなく、神経科学者、病理学者、人工知能研究者などの研究者らを取り込んだ新しい学際的な研究ネットワークの構築が不可欠であったが、「意識と時間」と...
【医歯薬学】歯学:組織工学神経科学を含む研究件
❏創薬評価のための血液脳関門(BBB)を有する神経組織アレイ(17H03197)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学部, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 組織チップ / 薬剤スクリーニング / 神経科学 / ドラッグスクリーニング (他8件)
【概要】膨大な種類の薬剤や毒性物質の神経細胞に対する影響を短時間で解析するためにドラッグスクリーニングに適した3次元組織アレイを作成した。紐状の神経組織を利用して作製した3次元組織アレイは、組織中心部での細胞死が観察されない、細胞数が均一、アッセイに必要な細胞数がある、形状が均一などの特徴を有していた。z'-factorが0.5以上で薬剤スクリーニングの受け入れ基準をクリアすることができ、細胞死や...
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
【医歯薬学】歯学:発生学神経科学を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏嗅神経細胞の神経個性獲得の分子基盤(24370087)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 福井大学, 医学部, 客員准教授 (70548859)
【キーワード】神経科学 / 神経回路 / 嗅覚 / 発生 / 軸索ガイダンス (他11件)
【概要】マウスの嗅覚系では、同一の嗅覚受容体(OR)を発現する嗅覚神経細胞は発生の過程で自身の軸索を収斂させ嗅球の特定の糸球体へと投射する。先行研究から、発現するORは複数の軸索ガイダンス、細胞選別分子の転写レベルを調節することによって軸索投射を制御することが明らかとなっている。しかしながら、どのようなシグナルによってORが活性化されるのかというシグナルソースについては明らかとされていなかった。本研究では...
【医歯薬学】歯学:光遺伝学神経科学を含む研究件
❏記憶痕跡の動態解析と操作による恐怖記憶消去機構の解析(17K14930)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金 亮 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60793916)
【キーワード】恐怖記憶消去 / 記憶痕跡 / 光遺伝学 / 恐怖記憶 / Arc (他7件)
【概要】本研究では、記憶情報を担う記憶痕跡の観点から、恐怖記憶消去のメカニズムを明らかにすることを目的とした。記憶痕跡細胞を標識・操作可能な遺伝子改変マウス、および光遺伝学的手法を用いた解析から、同一脳内において、恐怖と消去の両方を制御する細胞群を有する脳領域と別々に制御する細胞群を有する脳領域の両者が共存していることを見出した。 ...
❏嗅覚記憶中枢キノコ体の複数出力域の網羅的同時観測による匂い地図作成と可塑性の解明(17K17681)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 崇志 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70756824)
【キーワード】2光子顕微鏡カルシウムイメージング / 嗅覚記憶学習 / ショウジョウバエ / キノコ体 / 2光子カルシウムイメージング (他12件)
【概要】ショウジョウバエのキノコ体は、忌避/報酬刺激と嗅覚刺激の連合学習による記憶形成の場である。キノコ体神経には機能が異なるサブタイプが存在し、各々の軸索束は投射先別に複数の出力領域に区画化され制御をうけると考えられている。 2光子顕微鏡を用い、サブタイプを分離した軸索束の複数出力領域における学習前の匂い応答をカルシウムイメージングし、可塑性解析の基盤となる神経科学的回路地図を構築することを計画した。発...
❏大脳皮質運動野における運動学習回路の階層的研究(15H02350)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松崎 政紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50353438)
【キーワード】2光子顕微鏡 / カルシウムイメージング / 運動学習 / 大脳皮質運動野 / 大脳基底核 (他13件)
【概要】2光子カルシウムイメージング法を用いてマウス大脳皮質運動野に投射する視床皮質軸索のシナプス前部の神経活動を計測することで、前肢レバー引き運動課題を学習する際、視床から運動野へ送られるシグナルが2種類あり、互いに異なる時間変化(ダイナミクス)を示すことを明らかにした。これら2種類のシグナルは「運動課題の成功率」あるいは「運動の安定性」と、それぞれ関連していた。また、シグナルは大脳皮質のどの層に入力す...
【医歯薬学】歯学:解剖学神経科学を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏骨包透明化による全内耳イメージング技術の開発(16K15717)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 解剖学 / 蝸牛 / 内耳 (他6件)
【概要】既存の透明化手法では蝸牛内全有毛細胞を満足に観察する透明化手法は確立していなかった。我々は改良を加え内耳組織化学で頻用されるMyosin7a,Rhodamine-Phalloidinなどによる蝸牛内全有毛細胞観察に満足する透明化手法を確立した。蝸牛内全有毛細胞観察可能となったことから、有毛細胞情報データベース作成を進めてている。機械学習を用いて蝸牛内全有毛細胞座標情報をもとにコルチ器の直線化を行い...
❏高解像度イメージング法を用いたグリア細胞の構造解析(15K06734)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岩崎 広英 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (30342752)
【キーワード】グリア細胞 / 微細形態解析 / 電子顕微鏡 / 光学顕微鏡 / ミクログリア (他8件)
【概要】中枢神経系を構成するグリア細胞としては、アストロサイト、ミクログリア、オリゴデンドロサイトなどが知られている。このうちオリゴデンドロサイトは神経細胞の軸索の髄鞘形成に関わるが、アストロサイトやミクログリアはシナプスの形成・消失などを介して脳機能に関与している可能性が示唆されている。そこで本研究ではこれまでに研究代表者が取り組んできた、電子顕微鏡と光学顕微鏡の融合的手法である光ー電子相関顕微鏡法(C...
【医歯薬学】歯学:発生神経科学を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏嗅神経細胞の神経個性獲得の分子基盤(24370087)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 福井大学, 医学部, 客員准教授 (70548859)
【キーワード】神経科学 / 神経回路 / 嗅覚 / 発生 / 軸索ガイダンス (他11件)
【概要】マウスの嗅覚系では、同一の嗅覚受容体(OR)を発現する嗅覚神経細胞は発生の過程で自身の軸索を収斂させ嗅球の特定の糸球体へと投射する。先行研究から、発現するORは複数の軸索ガイダンス、細胞選別分子の転写レベルを調節することによって軸索投射を制御することが明らかとなっている。しかしながら、どのようなシグナルによってORが活性化されるのかというシグナルソースについては明らかとされていなかった。本研究では...
❏嗅神経細胞における神経個性獲得のメカニズム(22700364)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特任助教 (70548859)
【キーワード】神経回路網 / 神経回路形成 / 嗅覚 / 軸索投射 / 神経科学 (他10件)
【概要】複雑な神経回路の形成メカニズムを明らかにすることは神経科学における中心課題の一つである。マウスの嗅覚系では、発現する嗅覚受容体が中心的な役割を担うことが知られているが、嗅覚受容体タンパク質を活性化するシグナルの実態については明らかにされていなかった。本研究課題では、嗅覚受容体が持つリガンドに依存しない基礎的活性に着目し、個々の受容体ごとに活性の度合いが異なっており、そのシグナル強度の差が軸索の投射...
【医歯薬学】歯学:再生医学神経科学を含む研究件
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
❏上衣細胞繊毛の平面内極性決定機構(20770182)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】廣田 ゆき 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (00453548)
【キーワード】細胞分化 / 繊毛 / 神経科学 / 上衣細胞 / 発生・分化 (他6件)
【概要】運動性繊毛は上皮組織表面に液体の流れを作り出し、様々な生理的機能を持つ。運動性繊毛がその機能を獲得するためには、繊毛細胞が分化過程で平面細胞極性を形成することが重要であるがその詳細なメカニズムは不明である。本研究では上衣細胞の繊毛の平面細胞極性において基底小体が細胞内で局在することを見いだし、その分子メカニズムとして細胞内モーター分子である非筋細胞ミオシンIIの機能が重要であることを明らかにした。...
❏中枢神経系幹細胞特異的遺伝子の機能解析(20590196)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】中舘 和彦 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80372895)
【キーワード】細胞・組織 / 再生医学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 神経科学 (他9件)
【概要】我々が既に単離同定している神経幹細胞に発現する新規遺伝子群のなかかのひとつSE90/radmis遺伝子について解析を進めた。in situ hybridization解析により、radmis mRNA発現は胎生期の脳室周囲層、および生後や成体脳の側脳室の脳室下層といった神経幹細胞が局在すると考えられる部位での発現が認められた。また特異的抗体による組織学的解析の結果、radmisタンパクは神経幹細胞...
【医歯薬学】歯学:移植・再生医療神経科学を含む研究件
❏ヒルシュスプルング病および類縁疾患の乳歯歯髄幹細胞を用いた新規治療法の開発(25670744)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田口 智章 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20197247)
【キーワード】移植・再生医療 / 歯学 / 神経科学 / 病理学 / 臨床 (他10件)
【概要】小児期に発症し蠕動不全のため機能的腸管不全をきたす疾患に、ヒルシュスプルング病とその類縁疾患がある。このうち、腸管神経節細胞僅少症(本症)は神経節細胞は存在するもののその数が少なく、腸管運動不全をきたす難病であり、現在唯一の根治術は小腸移植であるが、強い拒絶反応から本邦での実施は容易ではない。 小腸移植に代わる新規治療法として我々は再生医療に注目した。脱落乳歯より抽出した細胞を投与することで、腸管...
❏樹状細胞が分泌する新規神経幹細胞増殖因子の機能解析(20500341)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大多 茂樹 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20365406)
【キーワード】神経科学移植 / 再生医療 / 神経幹細胞 / 神経科学 / 移植・再生医療
【概要】樹状細胞が分泌するMacrophage migration inhibitory factor(MIF)が神経幹・前駆細胞の細胞増殖活性を有すことや、神経幹・前駆細胞の自己複製能を亢進する活性を有することを新たに明らかにするとともに、それらの活性を担う分子機構を解明することに成功した。また、MIFが神経幹・前駆細胞の細胞移動能を調節できることも、新たに明らかにした。これらの知見は、MIFによる内在...
【医歯薬学】歯学:光操作神経科学を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏アップコンバージョン効果による近赤外オプトジェネティクス(15K15025)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】八尾 寛 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (00144353)
【キーワード】光遺伝学 / 近赤外光駆動 / アップコンバージョン / ナノ粒子 / チャネルロドプシン (他13件)
【概要】光遺伝学(オプトジェネティクス)は、動物の狙った神経細胞に光感受性機能タンパク質を作らせ、光のオン・オフで神経細胞の活動を制御する革新技術です。近赤外光(波長、650-1450 nm)は、可視光に比べ組織透過性に優れ、体表から脳の中まで信号を送ることができます。しかし、この信号を受け取る仕組みが今までありませんでした。私たちは、可視光に高感度のチャネルロドプシンとランタニドナノ粒子(レアメタル元素...
【医歯薬学】薬学:シナプス可塑性神経科学を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏嗅覚記憶中枢キノコ体の複数出力域の網羅的同時観測による匂い地図作成と可塑性の解明(17K17681)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 崇志 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70756824)
【キーワード】2光子顕微鏡カルシウムイメージング / 嗅覚記憶学習 / ショウジョウバエ / キノコ体 / 2光子カルシウムイメージング (他12件)
【概要】ショウジョウバエのキノコ体は、忌避/報酬刺激と嗅覚刺激の連合学習による記憶形成の場である。キノコ体神経には機能が異なるサブタイプが存在し、各々の軸索束は投射先別に複数の出力領域に区画化され制御をうけると考えられている。 2光子顕微鏡を用い、サブタイプを分離した軸索束の複数出力領域における学習前の匂い応答をカルシウムイメージングし、可塑性解析の基盤となる神経科学的回路地図を構築することを計画した。発...
❏海馬神経伝達および神経ネットワークにおける細胞内Ca ホメオスタシスの役割(16K08070)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 公一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (50330874)
【キーワード】シナプス可塑性 / 加齢 / Ca2+ホメオスタシス / 記憶・学習 / シナプス (他9件)
【概要】海馬神経伝達および神経ネットワークにおけるCa2+シグナルは細胞内Ca2+ホメオスタシスの基に一定に成り立っており、これが崩壊するとシナプス機能にも大きく影響があると考えられる。本研究により記憶・学習の素過程とされるシナプス可塑性へのCa2+ホメオスタシス関連分子群の関与、および加齢性認知機能低下のメカニズムとしてCa2+ホメオスタシスの加齢性変化が関与していることが定量的に明らかになった。 ...
【医歯薬学】薬学:樹状突起神経科学を含む研究件
❏小脳をモデルにin vivoで解き明かす、神経回路形成のシナプスを介した制御機構(16K07001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹尾 ゆかり 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特別研究員(PD) (90624320)
【キーワード】神経細胞 / 樹状突起 / 発達 / 神経活動 / 小脳 (他9件)
【概要】脳の神経細胞が回路を形成するメカニズムを理解するため、本研究では、生きたマウスの小脳プルキンエ細胞を使って、神経細胞樹状突起が形成される過程を2光子顕微鏡を使って観察することに成功した。その結果、樹状突起が完成する前には多くの不要な樹状突起が退縮することが明らかになった。さらに、この樹状突起退縮過程には神経活動と、NMDA型グルタミン酸受容体およびCaMK2キナーゼ蛋白質が、必要であることも見出し...
❏神経線維イメージングを用いた脳回路原理の探究(26250003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】神経線維 / 樹状突起 / 軸索 / カルシウム / スパイン (他9件)
【概要】光学測定系を工夫・改善し、300個以上のシナプスから100 Hzという高速での撮影を可能にした。この革新的な新技術を用いて、 i)海馬CA3野樹状突起の回路演算様式を解析した結果、興奮性入力と抑制性入力のバランスが線維の局所では崩れていることを見出した。この結果はCell Report誌で発表した。 ii)経験によって一度活動したCA1野神経細胞は、上流のCA3野からの精密な軸索回路による特異的入...
❏In vivoイメージングによるプルキンエ細胞樹状突起形態形成メカニズムの解明(24650171)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】竹尾 ゆかり 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (90624320)
【キーワード】樹状突起 / in vivoイメージング / プルキンエ細胞 / 神経科学 / 小脳 (他7件)
【概要】神経細胞樹状突起の形成機構の解明は、神経系の正常機能や疾患の理解に重要な課題である。本研究では、小脳プルキンエ細胞を用いて樹状突起形成のメカニズム解明を目指した。プルキンエ細胞は生後2週目に成熟型樹状突起を発達させる。その過程でRORalpha遺伝子が枝分かれおよび突起のスパイン形成に必須であること、また、神経活動が不要な一次突起の除去および、突起の同一平面上への伸長を制御することを見出した。さら...
【医歯薬学】薬学:再生医療神経科学を含む研究件
❏創薬評価のための血液脳関門(BBB)を有する神経組織アレイ(17H03197)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学部, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 組織チップ / 薬剤スクリーニング / 神経科学 / ドラッグスクリーニング (他8件)
【概要】膨大な種類の薬剤や毒性物質の神経細胞に対する影響を短時間で解析するためにドラッグスクリーニングに適した3次元組織アレイを作成した。紐状の神経組織を利用して作製した3次元組織アレイは、組織中心部での細胞死が観察されない、細胞数が均一、アッセイに必要な細胞数がある、形状が均一などの特徴を有していた。z'-factorが0.5以上で薬剤スクリーニングの受け入れ基準をクリアすることができ、細胞死や...
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏再生医療技術を利用したファイバー型バイオ神経インターフェース(26630088)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロ・ナノデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 神経移植 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究課題では,移植医療に応用できるように神経細胞と生体適合性材料から形成される直径100-200 μm,長さ数メートルのバイオ神経インターフェースの構築を目指した。最初にマウスの神経幹細胞から形成される神経ファイバーの安定的な構築方法を確立した。次に、神経細胞ファイバー48本から形成される神経ファイバーバンドルを作製し、脊髄損傷モデルマウスへの治療効果を確認するため移植実験を行った。移植した神経...
【医歯薬学】薬学:細胞・組織神経科学を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
【医歯薬学】薬学:細胞移動神経科学を含む研究件
❏中枢神経系における神経細胞社会の構築機構(22240041)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】大脳皮質 / 発生・分化 / 細胞移動 / 神経科学 / 脳・神経
【概要】哺乳類特有の脳構造である大脳皮質脳室下帯/多極性細胞蓄積帯MAZにおいて、それを構成する細胞の産生様式を制御する分子の検索を行い、機能解析や比較ゲノム解析の結果、重要な候補分子を見いだした。さらに、MAZの多極性移動神経細胞に発現する受容体とその内在性リガンドを複数同定するとともに、多極性移動神経細胞の特徴的な動態がPI(3,4)P2-ラメリポディン-Ena/VASP-アクチン系によって制御される...
❏抑制性神経細胞の大脳皮質内への分配の制御機構(21650078)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】大脳皮質 / 発生・分化 / 神経科学 / 脳・神経 / 細胞移動
【概要】高度な知能・精神活動などを担う大脳新皮質を、哺乳類が進化において獲得した仕組みの一端を示した。すなわち、他の神経細胞の活動を抑制する働きをする「抑制性神経細胞」と呼ばれる細胞の移動能が、哺乳類で新皮質内に進入できるように変化したことが鍵を握ることを発見した。大脳新皮質の抑制性神経細胞は、統合失調症などの精神疾患と関連する可能性が近年注目されており、ヒトが高度な脳機能を獲得した仕組みの解明につながる...
❏中枢神経系における神経細胞社会の構築機構(19200031)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】大脳皮質 / 発生・分化 / 神経科学 / 脳・神経 / 細胞移動 (他10件)
【概要】大脳皮質神経細胞の移動過程に注目し、まずは辺縁帯直下で移動終了過程にある細胞に強く発現する遺伝子を多数同定した。また、いくつかの分子について層形成や細胞動態における機能を見いだした。さらに、脳室帯で誕生した神経細胞と脳室下帯/中間帯で誕生した神経細胞とでは移動プロファイルが全く異なることを見いだした。前者は、脳室下帯とオーバーラップする部位で一時的に長時間滞留することを発見し、多極性細胞蓄積帯と命...
【医歯薬学】薬学:細胞死神経科学を含む研究件
❏神経細胞が細胞死を免れる機構の解明(16K14567)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90280734)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 細胞死
【概要】マウスの全大脳半球培養の際に大量の神経細胞死が生じることを確認し、ある特定の培地成分の有無によって神経細胞死が大きく影響を受けることを発見した。この成分が神経細胞死を誘導する機構を検討し、分子的機序の一部を明らかにした。さらに、この成分による神経細胞死誘導を阻害できる薬剤を見出した。 また、マウス胎生期に一過的に虚血にして神経細胞死等を誘導した際に発現が変動する分子群を同定し、変化の大きいシグナル...
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】薬学:カルシウム神経科学を含む研究件
❏食欲長期記憶固定を制御するArc依存的神経回路動態解明(19F19810)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / カルシウム / Arc / 神経科学
【概要】前初期遺伝子Arcは、記憶形成時に少数の高度に活性化されたニューロンで発現することを受入研究者らは明らかにしてきた。Arcは一度発現されると、活性化ニューロンの多くで、後期異シナプス性抑圧を誘導し、記憶・学習の制御に寄与する。しかしこのメカニズムの詳細は解明されていない。そこで、受入研究者は、記憶学習時のArc発現を可視化する実験系を提供した。一方、外国人特別研究員は、Arc誘導時の後期長期抑圧が...
❏IRBITファミリーによるpH・塩素イオン濃度制御が神経機能に果たす役割の解明(16K07075)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河合 克宏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00553653)
【キーワード】IRBIT / LongIRBIT / pH / 塩素イオン / Splicing variants (他10件)
【概要】IRBITファミリーのpHおよび塩素イオン濃度制御に関与する新規相互分子を同定し、機能解析を行った。その結果、IRBITファミリーはAnion Exchanger 2/3およびAno1と相互作用し、その活性を制御することを明らかにした。IRBIT欠損神経細胞はpHおよび塩素イオン濃度変化に異常がある事がわかった。IRBITファミリーは様々な標的分子と結合する多機能性タンパク質であることから、IRB...
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
【医歯薬学】薬学:発生・分化神経科学を含む研究件
❏血液からの神経系直接誘導:エピジェネティック変異患者由来血液を用いた神経病態解析(17K10083)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石川 充 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10613995)
【キーワード】ダイレクトリプログラミング / iN / エピゲノム / 神経疾患 / 末梢血細胞 (他11件)
【概要】本研究から、末梢血単核球からセンダイウイルスを用いて効率よく神経細胞への分化転換をさせる技術を構築した。これまでの報告に比べて、迅速かつ生存効率の高い方法である。本法では既存法と同様にグルタミン酸作動性神経細胞が主要素として産生されてくるものの、GABA作動性や、ドパミン作動性神経細胞も産生されてくることが分かった。このことから、迅速な技術の上に、今後、分化指向性を調整することで選択的な神経サブタ...
❏神経細胞が細胞死を免れる機構の解明(16K14567)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90280734)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 細胞死
【概要】マウスの全大脳半球培養の際に大量の神経細胞死が生じることを確認し、ある特定の培地成分の有無によって神経細胞死が大きく影響を受けることを発見した。この成分が神経細胞死を誘導する機構を検討し、分子的機序の一部を明らかにした。さらに、この成分による神経細胞死誘導を阻害できる薬剤を見出した。 また、マウス胎生期に一過的に虚血にして神経細胞死等を誘導した際に発現が変動する分子群を同定し、変化の大きいシグナル...
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
【医歯薬学】薬学:神経回路神経科学を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏嗅神経細胞の神経個性獲得の分子基盤(24370087)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 福井大学, 医学部, 客員准教授 (70548859)
【キーワード】神経科学 / 神経回路 / 嗅覚 / 発生 / 軸索ガイダンス (他11件)
【概要】マウスの嗅覚系では、同一の嗅覚受容体(OR)を発現する嗅覚神経細胞は発生の過程で自身の軸索を収斂させ嗅球の特定の糸球体へと投射する。先行研究から、発現するORは複数の軸索ガイダンス、細胞選別分子の転写レベルを調節することによって軸索投射を制御することが明らかとなっている。しかしながら、どのようなシグナルによってORが活性化されるのかというシグナルソースについては明らかとされていなかった。本研究では...
❏嗅神経細胞における神経個性獲得のメカニズム(22700364)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特任助教 (70548859)
【キーワード】神経回路網 / 神経回路形成 / 嗅覚 / 軸索投射 / 神経科学 (他10件)
【概要】複雑な神経回路の形成メカニズムを明らかにすることは神経科学における中心課題の一つである。マウスの嗅覚系では、発現する嗅覚受容体が中心的な役割を担うことが知られているが、嗅覚受容体タンパク質を活性化するシグナルの実態については明らかにされていなかった。本研究課題では、嗅覚受容体が持つリガンドに依存しない基礎的活性に着目し、個々の受容体ごとに活性の度合いが異なっており、そのシグナル強度の差が軸索の投射...
【医歯薬学】薬学:ミトコンドリア神経科学を含む研究件
❏聴覚・平衡機能の加齢による障害の機序の解明と治療戦略の確立(26253081)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 老化 / 難聴 / 酸化ストレス / ミトコンドリア (他8件)
【概要】体内の抗酸化物質Mn-SODが半減すると加齢により蝸牛の酸化ストレスが増悪し、音響外傷が増悪した。二酸化ゲルマニウ投与で蝸牛組織変性が生じ、ミトコンドリア機能が低下したが、タウリン等の投与により障害が抑えられた。ゲンタシンによる半規管の有毛細胞障害は支持細胞分裂により部分再生し、TrkB agonist投与により有毛細胞がより再生し機能も回復した。内耳不死化細胞は酸化ストレスでミトコンドリアの変性...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】薬学:生理活性物質神経科学を含む研究件
❏内因性カンナビノイドによる逆行性シナプス伝達の脳機能・脳病態における役割の解明(21220006)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】狩野 方伸 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40185963)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 脳・神経 / シナプス / 生理活性物質 (他7件)
【概要】これまでの研究を継続・発展させ、平成25年度に以下の研究を行った。脳スライス及びin vivoの個体脳の解析は狩野が、培養海馬ニューロンの解析は少作が、行動学的解析は岸本と狩野が担当した。また、遺伝子改変マウスの維持は崎村が担当した。 1. 内因性カンナビノイド(eCB)系によるNMDA受容体機能調節のメカニズム: 逆行性シナプス伝達を担うeCBである2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)の合...
❏水棲型嗅覚受容体が感知する新たな水溶性匂い分子の探索と生理機能の解明(21200010)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】新学術領域研究(研究課題提案型)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】視覚 / 聴覚 / 神経科学 / 生理活性 / 遺伝子 (他10件)
【概要】嗅覚は、動物の進化の過程で最も古くから存在し、生命維持のために必要な行動に直接関与する重要な感覚である。ヒトやマウスの嗅覚受容体(odorant receptor: OR) 遺伝子は、系統発生学的にClass I とClass II OR の2つのサブファミリーに分類される。Class I OR は魚類OR に類似していることから、これまで進化の名残と考えられ、嗅覚研究の対象は主にClass II...
【医歯薬学】薬学:生理活性神経科学を含む研究件
❏水棲型嗅覚受容体が感知する新たな水溶性匂い分子の探索と生理機能の解明(21200010)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】新学術領域研究(研究課題提案型)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】視覚 / 聴覚 / 神経科学 / 生理活性 / 遺伝子 (他10件)
【概要】嗅覚は、動物の進化の過程で最も古くから存在し、生命維持のために必要な行動に直接関与する重要な感覚である。ヒトやマウスの嗅覚受容体(odorant receptor: OR) 遺伝子は、系統発生学的にClass I とClass II OR の2つのサブファミリーに分類される。Class I OR は魚類OR に類似していることから、これまで進化の名残と考えられ、嗅覚研究の対象は主にClass II...
❏多機能性GnRHペプチド神経系の生物機能に関する統合的研究(20247005)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008-04-08 - 2013-03-31
【研究代表者】岡 良隆 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70143360)
【キーワード】ペプチド / 生殖 / 性行動 / 神経生理学 / トランスジェニック (他14件)
【概要】我々は、脳内のGnRH1、GnRH2、GnRH3ニューロンのそれぞれが特異的にGFPを発現する遺伝子組換メダカを作り、それらを生きたまま可視化した。神経回路を保ったままの丸ごとの脳をin vitroに保ち、顕微鏡下で単一のGFP標識GnRHニューロンからの自発的な神経活動や神経修飾・伝達物質に対する神経応答を記録することにより、それらの機能を生理学的に解析した。また、脳下垂体からの生殖腺刺激ホルモ...
【医歯薬学】薬学:幹細胞神経科学を含む研究件
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
❏中枢神経系幹細胞特異的遺伝子の機能解析(20590196)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】中舘 和彦 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80372895)
【キーワード】細胞・組織 / 再生医学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 神経科学 (他9件)
【概要】我々が既に単離同定している神経幹細胞に発現する新規遺伝子群のなかかのひとつSE90/radmis遺伝子について解析を進めた。in situ hybridization解析により、radmis mRNA発現は胎生期の脳室周囲層、および生後や成体脳の側脳室の脳室下層といった神経幹細胞が局在すると考えられる部位での発現が認められた。また特異的抗体による組織学的解析の結果、radmisタンパクは神経幹細胞...
【医歯薬学】薬学:神経幹細胞神経科学を含む研究件
❏細胞系譜単位を介した終脳多様性・保存性の進化機構の解析(16H06987)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】磯江 泰子 岡山大学, 自然科学研究科, 客員研究員 (60786119)
【キーワード】終脳 / 神経新生 / 細胞系譜 / 神経幹細胞 / 硬骨魚類 (他9件)
【概要】脊椎動物の「終脳(哺乳類では「大脳」に対応)」は、背側の「外套(大脳皮質)」と腹側の「外套下部(大脳基底核)」から成る。感覚統合・記憶学習に重要な外套は種間で多様化している。外套の種多様性が生じる機構は脳進化を考える上で重要だが不明である。発生期では種間で保存されているので、生後脳発達に着目する必要があると考え、顕著な脳発達が見られ、かつ種間で外套構造の多様化が見られる硬骨魚類のメダカを研究対象と...
❏慢性疼痛に関わる感覚神経のネットワーク形成メカニズムの解明と治療法開発(22600011)
【研究テーマ】疼痛学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】芝田 晋介 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70407089)
【キーワード】神経栄養因子 / 感覚神経 / 神経幹細胞 / 触覚 / 痛覚 (他9件)
【概要】Musashi2およびPleiotrophinを欠損したマウスが触覚および温痛覚異常を呈したことから、発生過程における感覚神経ネットワーク形成にRNA結合蛋白質Musashi2とその下流標的因子であるPleiotrophinの発現調節機構が重要であることが分かった。また神経障害後の慢性疼痛発生機序にもこのメカニズムが重要な役割を果たしていることが示唆された ...
❏樹状細胞が分泌する新規神経幹細胞増殖因子の機能解析(20500341)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大多 茂樹 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20365406)
【キーワード】神経科学移植 / 再生医療 / 神経幹細胞 / 神経科学 / 移植・再生医療
【概要】樹状細胞が分泌するMacrophage migration inhibitory factor(MIF)が神経幹・前駆細胞の細胞増殖活性を有すことや、神経幹・前駆細胞の自己複製能を亢進する活性を有することを新たに明らかにするとともに、それらの活性を担う分子機構を解明することに成功した。また、MIFが神経幹・前駆細胞の細胞移動能を調節できることも、新たに明らかにした。これらの知見は、MIFによる内在...
【医歯薬学】薬学:MRI神経科学を含む研究件
❏興奮性・抑制性ニューロン比率の最適性原理に基づく精神疾患発症メカニズムの解明(22K18419)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2022-06-30 - 2026-03-31
【研究代表者】池口 徹 東京理科大学, 工学部情報工学科, 教授 (30222863)
【キーワード】神経科学 / 興奮性ニューロン / 抑制性ニューロン / 神経疾患 / MRI
【概要】
❏MRIとNIRSの相補性を利用した気分障害の鑑別診断法・予後予測法の開発(17K16366)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】里村 嘉弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (40582531)
【キーワード】気分障害 / 脳神経画像 / MRI / NIRS / うつ病 (他10件)
【概要】うつ病患者22名と双極性障害患者20名にNIRSおよびMRIを施行し、脳画像指標による判別率の検討を行った。単独で用いた場合(73.8%, 71.4%)と比較して、NIRSおよびMRIの指標を併せて用いることで判別率は上昇した(76.2%)。また、うつ病患者45名を対象としたNIRSによる縦断的検討では、特定の脳領域のNIRS信号が重症度と関連して変動していた。 判別率をより高めるためには、重症度...
❏リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究(16K16483)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤井 進也 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40773817)
【キーワード】音楽神経科学 / 音楽 / リズム / 個人差 / 知覚 (他17件)
【概要】リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究を実施した。iOS版ハーバード式ビート評価テスト(HBAT)の開発と信頼性評価を行い、リズム知覚生成の個人差をiPhoneやiPadで簡便に客観評価できる手法を開発した。核磁気共鳴画像法(MRI)・赤外線スペクトロスコピー(NIRS)による脳機能構造評価を実施し、HBATで評価したリズム知覚の個人差に小脳灰白質構造の個人差が関連していること、HBATで...
【医歯薬学】薬学:Gタンパク質共役型受容体神経科学を含む研究件
❏神経前駆細胞の細胞運命を制御するG蛋白質共役受容体シグナルの役割解析(17K07045)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】眞田 佳門 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50431896)
【キーワード】大脳新皮質 / 神経細胞移動 / G蛋白質共役受容体 / リゾフォスファチジン酸 / 神経前駆細胞 (他7件)
【概要】脳の発生過程において、神経細胞は神経前駆細胞から誕生し、新生した神経細胞は目的地に向かって移動する。これら一連のプロセスは脳発生に極めて重要であるが、 神経細胞の誕生および神経細胞移動をコントロールする細胞外因子およびその作用機序に関する研究は充分ではない。本研究では、細胞外分子であるリゾフォスファチジン酸が重要であり、リゾフォスファチジン酸の情報を神経細胞が受け取り(リゾフォスファチジン酸受容体...
❏シナプス機能および記憶学習を制御する細胞接着型GPCRの新しい活動機構(16K15183)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70383718)
【キーワード】細胞接着 / Gタンパク質共役型受容体 / シナプス / 記憶・学習 / Gタンパク質共役型受容体 (他7件)
【概要】近年、記憶・学習を担う「シナプス」を制御する分子として、細胞接着型Gタンパク共役受容体 (adhesion-GPCR; ADGR) が注目されている。ADGRは種々の機能ドメインを有する細胞外領域と、GPCRに共通な7回膜貫通部位およびGタンパクと結合する細胞内領域からなるユニークな分子であるが、シナプスでどのように働いているかは不明な点が多い。本研究では、ADGRメンバーのBAI3が、運動記憶を...
【医歯薬学】薬学:神経科学を含む研究件
❏リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究(16K16483)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤井 進也 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40773817)
【キーワード】音楽神経科学 / 音楽 / リズム / 個人差 / 知覚 (他17件)
【概要】リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究を実施した。iOS版ハーバード式ビート評価テスト(HBAT)の開発と信頼性評価を行い、リズム知覚生成の個人差をiPhoneやiPadで簡便に客観評価できる手法を開発した。核磁気共鳴画像法(MRI)・赤外線スペクトロスコピー(NIRS)による脳機能構造評価を実施し、HBATで評価したリズム知覚の個人差に小脳灰白質構造の個人差が関連していること、HBATで...
❏社会的コンテクストの中での協調及び利他的行動の認知神経基盤(15K12987)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加藤 淳子 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (00251314)
【キーワード】福祉国家 / 平等 / fMRI / 心の理論 / 報酬系 (他14件)
【概要】再分配における平等の問題は、福祉国家研究のみならず、哲学や思想などでも重要課題である一方で、その背後にある動機付けや心理過程については、直接のデータをもって分析されることはなかった。本研究は、福祉国家の所得階層構造(高中低所得層)を踏まえ実際の再分配の問題を考えるため、仮想社会における再分配ルール決定の際の参加者の脳の活動をfMRIで計測することで、平等をめぐる心理過程の解明した論文を自然科学英文...
❏神経補綴を用いた新奇モダリティ創発の試み(26640003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (10302613)
【キーワード】脳 / 感覚 / 大脳皮質 / 地磁気 / 地磁気感覚 (他8件)
【概要】もし今まで感知できなかった情報を、人工センサを通じて脳に直接送る方法が開発された時、被験体の脳はその情報を人工センサとともに、すみやかに同化し、活用することができるだろうか。本研究では、磁界の向きを感知し、脳へシグナルを送る「磁気知覚センサ」を開発した。この磁気知覚センサをラットの脳に刺激電極を介して接続することにより、ラットは一次視覚野に直接送られるシグナルを手掛かりとして空間記憶課題を解くこと...
【医歯薬学】薬学:生体分子神経科学を含む研究件
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏神経伝達物質放出の修飾機構解明のための分子生理学的研究(23220008)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】シナプス前終末の細胞内小器官に存在するカルシウム動態を調節する複数の機能分子の役割を明らかにするために、それらの分子の遺伝子改変マウスを用いて興奮性シナプス伝達を解析したところ、シナプス前性のシナプス可塑性に異常があることを見出した。また、神経伝達物質放出を制御する蛋白複合体と相互作用するシナプス前分子の機能解析を行ったところ、神経伝達物質の放出の制御とシナプス前終末内のシナプス小胞の動態に関与す...
❏新規D-セリンシグナリングを介したシナプス可塑性および記憶・学習制御機構の解明(23689012)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70383718)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / アミノ酸 / シナプス
【概要】本研究では、発達期小脳に豊富に存在するD-セリンの生理的役割について追究した。その結果、D-セリンは神経活動依存的にグリア細胞から放出され、神経細胞に発現するデルタ2型グルタミン酸受容体と結合することにより、記憶・学習の分子基盤とされるシナプス可塑性を制御することがわかった。興味深いことに、デルタ2受容体は細胞内最C末端領域で結合するチロシン脱リン酸化酵素PTPMEGを介してシナプス可塑性を調節し...
【医歯薬学】薬学:ショウジョウバエ神経科学を含む研究件
❏聴感覚細胞の自律的な周波数特性の実現機構の解明(17K19450)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2021-03-31
【研究代表者】上川内 あづさ 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (00525264)
【キーワード】聴覚 / 周波数特性 / ショウジョウバエ / 応答性制御 / 聴感覚細胞 (他10件)
【概要】ショウジョウバエの聴感覚細胞群は主に、異なる周波数特性を持つ2種類の集団から構成される。この周波数特性を生じさせるメカニズムを検討した。まずカルシウム依存性カリウムチャネルが、ショウジョウバエの聴感覚細胞群で発現することを見出した。また、ショウジョウバエ が示す求愛歌に対する応答性に、カルシウム依存性カリウムチャネルの相互作用因子が関与する可能性を示した。さらに、聴感覚細胞は、3種類の変位応答性細...
❏嗅覚記憶中枢キノコ体の複数出力域の網羅的同時観測による匂い地図作成と可塑性の解明(17K17681)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 崇志 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70756824)
【キーワード】2光子顕微鏡カルシウムイメージング / 嗅覚記憶学習 / ショウジョウバエ / キノコ体 / 2光子カルシウムイメージング (他12件)
【概要】ショウジョウバエのキノコ体は、忌避/報酬刺激と嗅覚刺激の連合学習による記憶形成の場である。キノコ体神経には機能が異なるサブタイプが存在し、各々の軸索束は投射先別に複数の出力領域に区画化され制御をうけると考えられている。 2光子顕微鏡を用い、サブタイプを分離した軸索束の複数出力領域における学習前の匂い応答をカルシウムイメージングし、可塑性解析の基盤となる神経科学的回路地図を構築することを計画した。発...
❏視神経軸索投射の層・カラム特異的認識メカニズムの分子基盤(26291047)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 崇之 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60612760)
【キーワード】神経遺伝学 / ショウジョウバエ / 軸索投射 / 受容体型膜タンパク質 / 軸索間相互作用 (他18件)
【概要】Fmiの機能解析をサナギ初期において初めて行ったところ、Fmiはフィロポーディアの形成と伸長を促進する機能を持っていることがわかり、Gogoはこれを抑制する機能を持っていることが分かった。このGogoの機能が、サナギ初期でR8軸索どうしが距離を一定に保つことにつながっている。サナギの後半でGogoの発現が弱くなると、Fmiのフィロポーディア伸長のスイッチが入り、R8がM3に到達することになる。これ...
【医歯薬学】薬学:アルツハイマー病神経科学を含む研究件
❏脳間質液循環に着目したタウ脳内動態の解明(18K07388)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 薫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (00735152)
【キーワード】タウ / 伝播 / glymphatic system / aquaporin-4 / 神経科学 (他6件)
【概要】アルツハイマー病をはじめとする神経変性疾患では、細胞外に存在するタウが「細胞間伝播」を生じ病態を拡大することから、その脳内動態の解明は重要と考えられる。これまで細胞外のタウがどのように脳外へ除去されているのかは不明であったが、本研究では脳間質液中に存在するタウが、脳脊髄液に移行すると、深頚部リンパ節を経由して脳外へ排出されていること、またこの過程にAQP4が関与することを見出した。AQP4を欠損す...
❏アクアポリン4機能と脳リンパ排泄機構に着目したアルツハイマー病発症機構の解明(17K19637)
【研究テーマ】ブレインサイエンスおよびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10317331)
【キーワード】アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アクアポリン4 / 動物モデル / アミロイドβ (他11件)
【概要】アルツハイマー病モデルである5xFADをアクアポリン4ノックアウトマウスと交配することによりアルツハイマー病病態におけるアクアポリン4機能の意義について検討を行った。その結果、アルツハイマー病の典型的な病理像である老人斑の蓄積、その周囲のグリオシスに対しては アクアポリン4機能欠損による影響はほとんどなかったが、20週齢以降アクアポリン4ノックアウトの個体において夜間の活動が徐々に低下するとともに...
❏プレシナプスにおけるアルツハイマー病発症の分子機序解析(17K08668)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】渡部 博貴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (30422413)
【キーワード】アルツハイマー病 / iPS細胞 / シナプス / プレセニリン / 神経科学
【概要】PS遺伝子のヒト神経細胞での生理的機能を検討するため、CRISPR/Cas9系を用いて、健常人由来ヒト人工多能性幹細胞(iPSC)からPS条件的ノックアウトiPSCを作製した。これらのiPSCを大脳皮質神経細胞へ分化誘導し、Cre発現レンチウイルスを感染させることで、神経細胞でのPS発現を消失させることに成功した。これらのPSノックアウト神経を用いてAβ産生を測定したところ、PS1/PS2の両方と...
【医歯薬学】薬学:蛍光プローブ神経科学を含む研究件
❏神経細胞における動的な生化学情報処理機構の解明(26830043)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】Ca2+シグナル / シナプス可塑性 / シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 (他11件)
【概要】脳機能を理解するためには、複雑な脳の中での神経活動とそれによって活性化される生化学反応を計測し、演算を理解する必要がある。神経細胞での生化学演算を計測するために、本研究では非常にダイナミックレンジを改善した新型のCa2+依存的酵素に対するプローブを開発した。そして、これらのプローブを用いて、Ca2+依存的リン酸化酵素(CaMKII)と脱リン酸化酵素(カルシニューリン)の活性化の時空間的プロファイル...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】薬学:細胞神経科学を含む研究件
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
❏時空間精密電気刺激による細胞機能の計測と制御(19200036)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生体情報・計測 / 電気刺激 / 細胞 / 脳・神経 / 神経科学 (他8件)
【概要】時空間的に制御した電気刺激パターンの印加により細胞群に誘導される変化を調べた.心筋細胞に対する半日間の連続刺激により拍動リズムの引き込み現象が起こること,神経細胞に対する時空間的な刺激パターンの履歴が誘発応答に反映されることがわかった.また,幹細胞について多数の胚様体を同時刺激するマイクロデバイスを開発した.電気刺激の時空間パターンを精密に設計することにより,急性・慢性両面において生体現象を人為的...
【医歯薬学】薬学:分子認識神経科学を含む研究件
❏アルツハイマー性神経回路変調発生・伝搬過程の可視化(24650249)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経変性疾患 / 細胞・組織 / 神経科学 / ナノバイオ (他6件)
【概要】アルツハイマー性神経障害の発生,伝搬過程を可視化する細胞培養マイクロデバイスを開発した.多数のマイクロ電極を集積化した基板上にシリコンゴム製の立体構造物を利用して複数の細胞培養区画を配置し,区画間をトンネルで連絡する構造とした.ラット海馬から採取した神経細胞を培養し,アルツハイマー性障害発生原因物質の有力な候補とされているβアミロイド投与による神経変性障害発生・伝搬の様子を電気活動,細胞内Ca濃度...
❏神経調節システムin vitro再構成による迷走神経刺激作用機構の解明(23240065)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ / 脳・神経 (他8件)
【概要】難治性てんかんに対する治療手法として臨床医療の場で用いられている迷走神経刺激療法VNSの作用機構解明に向けて,刺激を直接受容する脳幹の神経核(青斑核,縫線核)と,その標的組織である海馬から神経細胞を採取して培養系に再構成,電気活動時空間パターンの計測と解析を行った.海馬培養神経回路網は,全体で同期したバースト発火を繰り返し生じることが特徴とされているが,脳幹神経核のニューロン群の活動には同期性は認...
❏前脳基底部・海馬・大脳皮質共培養系構築による学習調節機構の解明(21650106)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 細胞・組織 / 分子認識 / ナノバイオ
【概要】平成22年度の研究実施計画として設定した2つの課題に対して以下の成果を得た. 1.マイクロ構造を利用した共培養チャンバの設計と製作 2つの独立した共培養系をマイクロ通路で結合する細胞培養チャンバの製作プロセスにつき検討した.PDMS (poly-dimethylsiloxane)を利用して,2つのマイクロチャンバとそれを結ぶトンネル構造を形成した。2つのマイクロチャンバに播種した細胞をそれぞれPK...
【医歯薬学】薬学:細胞分化神経科学を含む研究件
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
❏脳部位特異的な神経細胞の分化制御(24650202)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 発生・分化 / 細胞分化
【概要】マウス胎仔由来の大脳皮質抑制性神経細胞前駆細胞、すなわち内側基底核原基の細胞を、出生直後の大脳皮質前部または後部の細胞と混合して共培養する実験を行った。その結果、大脳皮質前部の細胞と共培養すると、後部の細胞と共培養したときに比べてソマトスタチン陽性の抑制性神経細胞が有意に多く分化してくることが見いだされた。そこで次に、セルカルチャーインサートによって大脳皮質細胞と内側基底核原基細胞を隔てた状態で共...
❏上衣細胞繊毛の平面内極性決定機構(20770182)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】廣田 ゆき 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (00453548)
【キーワード】細胞分化 / 繊毛 / 神経科学 / 上衣細胞 / 発生・分化 (他6件)
【概要】運動性繊毛は上皮組織表面に液体の流れを作り出し、様々な生理的機能を持つ。運動性繊毛がその機能を獲得するためには、繊毛細胞が分化過程で平面細胞極性を形成することが重要であるがその詳細なメカニズムは不明である。本研究では上衣細胞の繊毛の平面細胞極性において基底小体が細胞内で局在することを見いだし、その分子メカニズムとして細胞内モーター分子である非筋細胞ミオシンIIの機能が重要であることを明らかにした。...
【医歯薬学】薬学:補体神経科学を含む研究件
❏補体様分泌因子とグルタミン酸受容体クロストークによるシナプス成熟の分子機構解明(17H03562)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40383765)
【キーワード】シナプス / グルタミン酸受容体 / カイニン酸受容体 / 海馬 / カイニン酸 (他7件)
【概要】C1qlファミリー分子と結合するneurexin3のスプライシング特異的ノックアウトマウスを作製した。特異的抗体にて両者が共局在するシナプスを明らかとしたが、ノックアウトマウスにおいて両者のシナプス局在相互作用は見られなかった。しかし本マウスでシナプス前部機能に対し共通した異常が観察されたことから、両者が協働してシナプス前部に働きかける可能性を示唆した。また、同様にC1qlファミリー分子と結合する...
❏新規分泌性C1qファミリー分子による機能的シナプス回路形成および記憶学習制御(26293042)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70383718)
【キーワード】シナプス / 小脳 / 運動記憶 / プルキンエ細胞 / 精神神経疾患 (他10件)
【概要】神経細胞どうしをつなぐ「シナプス」の形態および機能を制御する分子機構の解明は、「記憶」の形成過程を理解する上で重要である。本研究において、私たちは補体C1qの機能ドメインを有する新規C1qファミリー分子群が、小脳や海馬の興奮性シナプスを動的に制御していることを明らかにした (Elegheert, Kakegawa et al., Science, ’16; Matsuda et al., Neur...
【医歯薬学】薬学:てんかん神経科学を含む研究件
❏侵襲的脳活動計測・刺激介入による腹側言語経路の包括的解明(26282218)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松本 理器 京都大学, 医学研究科, 准教授 (00378754)
【キーワード】腹側言語経路 / 意味記憶 / 言語 / 皮質電気刺激 / 皮質皮質間誘発電位 (他14件)
【概要】近年、古典的な背側言語経路に加えて腹側言語経路が存在し、言語理解に関わる経路として重要視されている。我々は、この経路の機能、解剖および病態下の代償機転の包括的な解明を目指した。頭蓋内電極を用いた意味認知課題下の神経活動の計測・デコーディングと皮質電気刺激による介入から、側頭葉前方底部が意味認知機能の中核領域であり、前後方向に機能勾配が存在することを明らかにした。電気的線維追跡法(CCEP計測)から...
❏難治性てんかん・非定型レット症候群の原因遺伝子欠損マウス作製・解析と分子標的解明(21659252)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】田中 輝幸 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10246647)
【キーワード】脳神経疾患 / 神経科学 / 遺伝子 / てんかん / 発達障害
【概要】本年度は、全身型Cdk15ノックアウト(KO)マウスの、脳形態、皮質層構造、海馬構築、軸索・樹状突起微小形態につき詳細な解析を行った。海馬神経細胞分散培養、大脳スライス標本のゴルジ染色、更にCdk15 KOマウスとThy1-GFPトランスジェニックマウスの交配により神経細胞をGFP標識したマウスの大脳スライス標本の共焦点レーザー顕微鏡撮影により、樹状突起スパインの形態・数の詳細な解析を行い、Cdk...
【医歯薬学】薬学:神経細胞神経科学を含む研究件
❏小脳をモデルにin vivoで解き明かす、神経回路形成のシナプスを介した制御機構(16K07001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹尾 ゆかり 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特別研究員(PD) (90624320)
【キーワード】神経細胞 / 樹状突起 / 発達 / 神経活動 / 小脳 (他9件)
【概要】脳の神経細胞が回路を形成するメカニズムを理解するため、本研究では、生きたマウスの小脳プルキンエ細胞を使って、神経細胞樹状突起が形成される過程を2光子顕微鏡を使って観察することに成功した。その結果、樹状突起が完成する前には多くの不要な樹状突起が退縮することが明らかになった。さらに、この樹状突起退縮過程には神経活動と、NMDA型グルタミン酸受容体およびCaMK2キナーゼ蛋白質が、必要であることも見出し...
❏ヒト嗅覚受容体の新規リガンド同定法の確立(16K14576)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科, 研究員 (70548859)
【キーワード】嗅覚 / 神経細胞 / 嗅覚受容体 / 直接変換法 / リガンド (他9件)
【概要】ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定することは、ヒトの匂い受容の理解にとって必須である。本申請課題では、ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定するアッセイ系の確立するため、ヒト嗅神経をin vitroで作出する方法を計画した。発生期の嗅覚神経細胞の遺伝子発現プロファイルデータから候補となる転写因子を絞り込んだ。現在、レンチウイルスを用いてヒト線維芽細胞に遺伝子導入し、嗅覚神経細胞への分化誘導を試みている。 ...
❏神経線維イメージングを用いた脳回路原理の探究(26250003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】神経線維 / 樹状突起 / 軸索 / カルシウム / スパイン (他9件)
【概要】光学測定系を工夫・改善し、300個以上のシナプスから100 Hzという高速での撮影を可能にした。この革新的な新技術を用いて、 i)海馬CA3野樹状突起の回路演算様式を解析した結果、興奮性入力と抑制性入力のバランスが線維の局所では崩れていることを見出した。この結果はCell Report誌で発表した。 ii)経験によって一度活動したCA1野神経細胞は、上流のCA3野からの精密な軸索回路による特異的入...
【医歯薬学】薬学:炎症神経科学を含む研究件
❏神経傷害性疼痛における生理活性脂質の役割の解明(23592276)
【研究テーマ】麻酔・蘇生学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
【キーワード】脂質 / 炎症 / 疼痛学 / 神経科学
【概要】強力な白血球活性化作用を持つロイコトリエンB4(LTB4)とその受容体BLT1の急性痛への関与について、BLT1遺伝子欠損マウスを用いて研究を行った。ホルマリン足底注入による急性痛モデルでの疼痛行動は、BLT1遺伝子欠損マウスで有意に減弱していた。脊髄での痛覚感作に関わる急性活性化因子CREBの活性化がBLT1欠損マウスで減弱し、またホルマリン注入局所の炎症所見が低下していた。さらにBLT1拮抗薬...
❏痛覚過敏病態形成における脂質シグナル分子の役割の解明(19603001)
【研究テーマ】疼痛学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
【キーワード】脂質 / 神経科学 / 炎症 / 炎症性疼痛 / 炎症性疼痛n (他6件)
【概要】強力な白血球活性化作用を持つロイコトリエンB4(LTB4)とその高親和性受容体BLT1が、炎症性疼痛及び組織傷害性疼痛に対し、どのように関与しているのかBLT1遺伝子欠損マウスを用いて研究した。BLT1遺伝子欠損マウスは野生型マウスと比較し、ホルマリン及びカプサイシン足底注入による炎症性疼痛モデルで疼痛行動の抑制が認められた。組織傷害モデルとして足底筋切開による術後痛モデルを作成し、機械的刺激に対...
【医歯薬学】薬学:転写因子神経科学を含む研究件
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
❏脳内の神経細胞の分化方向を人為的に変換させる試み(25640039)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】大脳新皮質 / 神経細胞 / 層特異性 / 転写因子 / 発生・分化 (他8件)
【概要】マウスの発生期大脳新皮質内で、人為的に特定の遺伝子を強制発現することにより、抑制性神経細胞を多く作らせることに成功した。また、大脳新皮質の第2-3層の神経細胞と第4層の神経細胞に関して、二種の転写因子Brn1/2とRorbが相互抑制しており、前者が優位になると2-3層神経細胞に、後者が優位になると4層神経細胞に分化することを見出した。すなわち、この両者を使い分けることによって、未成熟神経細胞からの...
❏大脳皮質神経細胞の運命決定機構の解明(24500394)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / ニューロン / 分化 / 遺伝子発現 / 大脳新皮質 (他9件)
【概要】知覚や随意運動などの高次の機能を担う大脳の新皮質は、発生の過程で神経幹細胞が経時的に異なるニューロンを生み出すことで6層の構造を形成する。本研究では大脳皮質の形成原理を理解するために、神経幹細胞からニューロンへの分化の過程で作動する遺伝子プログラムに焦点をあて、層特異的なニューロンの分化機構について解析を行った。まずマウスの大脳皮質において各層の神経前駆細胞に発現する遺伝子群を網羅的に同定し、これ...
【医歯薬学】薬学:神経変性疾患神経科学を含む研究件
❏酸素化アミロイドのクリアランス機構の解明(18K06653)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】堀 由起子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (80610683)
【キーワード】神経変性疾患 / 神経科学 / 脳神経疾患
【概要】アルツハイマー病(AD)の発症原因として、脳内にアミロイドβペプチド(Aβ)やタウがアミロイドを形成して蓄積することが挙げられる。我々はこれまで、光照射によって活性化される光酸素化触媒を開発し、アミロイドに対する選択的な酸素原子付加(酸素化)による凝集阻害と除去の可能性を見出してきた。本研究ではそのメカニズム解明を目的として研究を遂行し、光酸素化によってアミロイドの構造・性質が変容する可能性を見出...
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
❏アルツハイマー病発症機序の解明を目指す神経細胞特異的解析手法の開発(15H06587)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【研究代表者】渡部 博貴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (30422413)
【キーワード】アルツハイマー病 / シングルセル / 神経変性疾患 / モデルマウス / 神経疾患 (他6件)
【概要】アルツハイマー病発症初期に病理像が出現する成体マウス脳の嗅内野と海馬における神経細胞を単離する手技を検討する。マウス脳組織スライス片から、実体顕微鏡下で嗅内野第2/3層付近を微小切除し、神経細胞を含む組織片の酵素処理を行った。神経突起を含む分散した神経細胞をマイクロピペットで拾い、単一神経細胞cDNAライブラリーの調製を行った。これらのcDNAライブラリーを用いてRT-PCRを行ったところ、嗅内野...
【医歯薬学】薬学:伝播神経科学を含む研究件
❏脳間質液循環に着目したタウ脳内動態の解明(18K07388)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 薫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (00735152)
【キーワード】タウ / 伝播 / glymphatic system / aquaporin-4 / 神経科学 (他6件)
【概要】アルツハイマー病をはじめとする神経変性疾患では、細胞外に存在するタウが「細胞間伝播」を生じ病態を拡大することから、その脳内動態の解明は重要と考えられる。これまで細胞外のタウがどのように脳外へ除去されているのかは不明であったが、本研究では脳間質液中に存在するタウが、脳脊髄液に移行すると、深頚部リンパ節を経由して脳外へ排出されていること、またこの過程にAQP4が関与することを見出した。AQP4を欠損す...
❏活動依存的アルファシヌクレイン放出解明に基づく新規パーキンソン病治療標的の探索(16K20969)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山田 薫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (00735152)
【キーワード】α-synuclein / 伝播 / 神経活動 / 神経科学
【概要】パーキンソン病、レビー小体型認知症で蓄積するα-synucleinは細胞質タンパク質でありながら、細胞外にも分泌される。しかしながらシグナル配列を有さないα-synucleinの分泌機構は不明である。本研究では、in vivo microdialysis法、初代培養神経細胞を用い、α-synucleinの分泌が神経活動特にグルタミン酸作動性の神経伝達によって制御されていることを明らかにした。またシ...
【医歯薬学】薬学:網膜神経科学を含む研究件
❏非視覚性の光受容ニューロンにおけるオプシンの機能分化と新たな光シグナリング経路(24657052)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小島 大輔 東京大学, 理学系研究科, 講師 (60376530)
【キーワード】オプシン / 神経科学 / シグナル伝達 / 光生物学 / 網膜 (他8件)
【概要】概日時計を明暗サイクルに同調させる「概日光受容」は、様々な動物において見出される普遍的な機能である。哺乳類の概日光受容は網膜の光感受性神経節細胞ipRGCが担うが、私どもの研究成果から、ipRGCの光受容蛋白質OPN4が新たなシグナル伝達経路を駆動する可能性が浮かび上がってきた。本研究では、この新規シグナル経路に関与するGタンパク質を同定するとともに、このシグナル経路の光活性化をipRGCにおいて...
❏視覚系の人工境下再構成に関する基礎的研究(17650129)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生物・生体工学 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳スライス / 器官培養 (他9件)
【概要】研究計画最終年度となる平成19年度は、視覚系を構成する網膜と上丘試料の共培養条件確立に引き続き、培養細胞系の自発、誘発活動計測を実施し、成果のとりまとめを行った。視覚機能が十分発達したadultラットから採取した網膜試料を用いることにより、光刺激に対する応答が計測可能であることを確認したが、この時期の試料は培養系には適さないことが明らかになった。これに対し、新生ラットから採取した試料を利用すること...
【医歯薬学】薬学:薬理学神経科学を含む研究件
❏興奮性および抑制性アストロサイトの局在と産生機序解明(23300136)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】池中 一裕 生理学研究所, 分子生理研究系, 教授 (00144527)
【キーワード】ATP / グルタミン酸 / イメージング / アストロサイト / 神経科学 (他7件)
【概要】我々のATPイメージングが海馬などのスライスでも可能であるかどうか検討した結果、海馬スライスのみならず、大脳皮質でもATP放出を観察することができた。この放出は領域特異的であり、アストロサイトがATPを放出し神経回路を制御していることを示唆した。また、チャンネルや開口放出の阻害剤を用いた薬理学実験の結果、どの薬剤を用いても放出イベント数は減少しなかったことから、この放出は薬理学的に多様なものである...
❏遺伝子変換マウスを用いた個体薬理・生理学研究(16209008)
【研究テーマ】薬理学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 薬理学 / 生理学 / 感染症 (他13件)
【概要】本研究では主に遺伝子ノックアウトマウスの解析を通して、プロテインチロシンホスファターゼζ(PTPζ)とNa_xイオンチャンネルの関わる生命現象とその分子・細胞機構を明らかにすることを目指す。本年度の研究成果は以下の通りである。 a)PTPζのシグナル伝達系 1.基質分子中の基質サイトの同定 PTPζの基質分子中の基質サイトの同定については、昨年度p190 RhoGAP中のY1105が明らかになった...
【医歯薬学】薬学:パーキンソン病神経科学を含む研究件
❏自発的な運動開始に関与する皮質ー皮質下ネットワークの解明(20K15927)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】寺田 晋一郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40847274)
【キーワード】システム神経科学 / 脳計測科学 / パーキンソン病 / 2光子イメージング / 神経科学 (他6件)
【概要】我々は自らの意思に基づき運動を開始することができる。随意的な運動の開始に先行して起きる脳活動は準備電位と呼ばれ、人における自由意志との関連なども含めた広範な研究がなされてきたが、その発生機構については未だに不明な点が多い。パーキンソン病患者では自発的には運動開始が困難だが、外発的な刺激に対しては比較的頑健に運動開始が可能であることが知られており、自発的と外発的という二つの運動開始手法を比較すること...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】薬学:大脳皮質神経科学を含む研究件
❏順行性ウイルスベクターを用いた知覚神経回路形成機構の解析(16K14564)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 神経回路形成 / 経シナプストレーサー / 知覚神経回路 / 回路形成 (他6件)
【概要】大脳皮質を構成するニューロンは共通の投射標的をもつ6層のニューロンを領野ごとに修飾し、複雑かつ秩序だった3次元の神経回路をつくることで視覚・体性感覚・聴覚等の高次の知覚を発現する。この知覚神経回路の構築には内因性の遺伝子プログラムに加え、末梢感覚器官からの神経入力が重要な役割を担うと考えられているが、その寄与については不明な点が多く残されていた。本研究では、知覚神経回路形成過程の入力依存性を明らか...
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
❏大脳皮質層形成のメカニズム(15H02355)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90280734)
【キーワード】大脳皮質 / 発生・分化 / 層構造 / 神経科学 / 脳・神経
【概要】大脳皮質の興奮性神経細胞は脳室面近くで産生されたのち放射状に移動し、脳表面に平行な多層構造を作る。この層構造は、移動終点にある細胞から分泌されるリーリン分子が欠損すると全体として逆転するが、リーリンの作用機序はよくわかっていなかった。本研究では、リーリンが神経細胞に直接作用して、N-カドヘリン依存的な相互接着を一過的に促進することを見出し、確かに正常脳では脳表面直下に細胞が縦に並んだクラスターが形...
【医歯薬学】看護学:イメージンク神経科学を含む研究件
❏超解像イメージングによるスパインシナプスの動態解析(20K15892)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】柏木 有太郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (90840893)
【キーワード】シナプス / 超解像顕微鏡 / 神経科学 / 細胞生物学 / イメージング (他6件)
【概要】記憶や学習といった脳機能には、シナプスが新たに作られ、外部からの刺激によって可塑的に変化し、また数年以上もの長期にわたって維持されることが必要である。シナプスが変化する過程で、スパインの頭部体積の増減やシナプス小胞の増減に関連して軸索末端の形態変化が起こる。またスパイン頭部や軸索末端から微細な突起が伸びだす様子も知られており、両者が接触を介して複雑な情報交換をしていることが示唆される。シナプスとそ...
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏神経線維イメージングを用いた脳回路原理の探究(26250003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】神経線維 / 樹状突起 / 軸索 / カルシウム / スパイン (他9件)
【概要】光学測定系を工夫・改善し、300個以上のシナプスから100 Hzという高速での撮影を可能にした。この革新的な新技術を用いて、 i)海馬CA3野樹状突起の回路演算様式を解析した結果、興奮性入力と抑制性入力のバランスが線維の局所では崩れていることを見出した。この結果はCell Report誌で発表した。 ii)経験によって一度活動したCA1野神経細胞は、上流のCA3野からの精密な軸索回路による特異的入...
【医歯薬学】看護学:老化神経科学を含む研究件
❏アクアポリン4機能と脳リンパ排泄機構に着目したアルツハイマー病発症機構の解明(17K19637)
【研究テーマ】ブレインサイエンスおよびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10317331)
【キーワード】アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アクアポリン4 / 動物モデル / アミロイドβ (他11件)
【概要】アルツハイマー病モデルである5xFADをアクアポリン4ノックアウトマウスと交配することによりアルツハイマー病病態におけるアクアポリン4機能の意義について検討を行った。その結果、アルツハイマー病の典型的な病理像である老人斑の蓄積、その周囲のグリオシスに対しては アクアポリン4機能欠損による影響はほとんどなかったが、20週齢以降アクアポリン4ノックアウトの個体において夜間の活動が徐々に低下するとともに...
❏海馬神経伝達および神経ネットワークにおける細胞内Ca ホメオスタシスの役割(16K08070)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 公一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (50330874)
【キーワード】シナプス可塑性 / 加齢 / Ca2+ホメオスタシス / 記憶・学習 / シナプス (他9件)
【概要】海馬神経伝達および神経ネットワークにおけるCa2+シグナルは細胞内Ca2+ホメオスタシスの基に一定に成り立っており、これが崩壊するとシナプス機能にも大きく影響があると考えられる。本研究により記憶・学習の素過程とされるシナプス可塑性へのCa2+ホメオスタシス関連分子群の関与、および加齢性認知機能低下のメカニズムとしてCa2+ホメオスタシスの加齢性変化が関与していることが定量的に明らかになった。 ...
❏聴覚・平衡機能の加齢による障害の機序の解明と治療戦略の確立(26253081)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 老化 / 難聴 / 酸化ストレス / ミトコンドリア (他8件)
【概要】体内の抗酸化物質Mn-SODが半減すると加齢により蝸牛の酸化ストレスが増悪し、音響外傷が増悪した。二酸化ゲルマニウ投与で蝸牛組織変性が生じ、ミトコンドリア機能が低下したが、タウリン等の投与により障害が抑えられた。ゲンタシンによる半規管の有毛細胞障害は支持細胞分裂により部分再生し、TrkB agonist投与により有毛細胞がより再生し機能も回復した。内耳不死化細胞は酸化ストレスでミトコンドリアの変性...
【医歯薬学】看護学:脳神経疾患神経科学を含む研究件
❏人工的酸素付加によるアミロイド動態制御機構の解明(21H02622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】堀 由起子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80610683)
【キーワード】脳神経疾患 / 神経科学
【概要】アルツハイマー病(AD)の特徴的な病理学的所見は、それぞれAβとタウから構成される2種類のアミロイド蓄積である。これらのアミロイドの形成と蓄積がAD発症の原因であると考えられていることから、Aβおよびタウの凝集抑制あるいはそのクリアランス促進がADの根本的治療に繋がると考えられている。そこでAD治療を目指して、これまでにアミロイドに対して光酸素化触媒と光刺激による人工的な酸素原子付加を検討してきた...
❏酸素化アミロイドのクリアランス機構の解明(18K06653)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】堀 由起子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (80610683)
【キーワード】神経変性疾患 / 神経科学 / 脳神経疾患
【概要】アルツハイマー病(AD)の発症原因として、脳内にアミロイドβペプチド(Aβ)やタウがアミロイドを形成して蓄積することが挙げられる。我々はこれまで、光照射によって活性化される光酸素化触媒を開発し、アミロイドに対する選択的な酸素原子付加(酸素化)による凝集阻害と除去の可能性を見出してきた。本研究ではそのメカニズム解明を目的として研究を遂行し、光酸素化によってアミロイドの構造・性質が変容する可能性を見出...
❏アクアポリン4機能と脳リンパ排泄機構に着目したアルツハイマー病発症機構の解明(17K19637)
【研究テーマ】ブレインサイエンスおよびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10317331)
【キーワード】アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アクアポリン4 / 動物モデル / アミロイドβ (他11件)
【概要】アルツハイマー病モデルである5xFADをアクアポリン4ノックアウトマウスと交配することによりアルツハイマー病病態におけるアクアポリン4機能の意義について検討を行った。その結果、アルツハイマー病の典型的な病理像である老人斑の蓄積、その周囲のグリオシスに対しては アクアポリン4機能欠損による影響はほとんどなかったが、20週齢以降アクアポリン4ノックアウトの個体において夜間の活動が徐々に低下するとともに...
【医歯薬学】看護学:加齢神経科学を含む研究件
❏海馬神経伝達および神経ネットワークにおける細胞内Ca ホメオスタシスの役割(16K08070)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 公一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (50330874)
【キーワード】シナプス可塑性 / 加齢 / Ca2+ホメオスタシス / 記憶・学習 / シナプス (他9件)
【概要】海馬神経伝達および神経ネットワークにおけるCa2+シグナルは細胞内Ca2+ホメオスタシスの基に一定に成り立っており、これが崩壊するとシナプス機能にも大きく影響があると考えられる。本研究により記憶・学習の素過程とされるシナプス可塑性へのCa2+ホメオスタシス関連分子群の関与、および加齢性認知機能低下のメカニズムとしてCa2+ホメオスタシスの加齢性変化が関与していることが定量的に明らかになった。 ...
❏聴覚・平衡機能の加齢による障害の機序の解明と治療戦略の確立(26253081)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 老化 / 難聴 / 酸化ストレス / ミトコンドリア (他8件)
【概要】体内の抗酸化物質Mn-SODが半減すると加齢により蝸牛の酸化ストレスが増悪し、音響外傷が増悪した。二酸化ゲルマニウ投与で蝸牛組織変性が生じ、ミトコンドリア機能が低下したが、タウリン等の投与により障害が抑えられた。ゲンタシンによる半規管の有毛細胞障害は支持細胞分裂により部分再生し、TrkB agonist投与により有毛細胞がより再生し機能も回復した。内耳不死化細胞は酸化ストレスでミトコンドリアの変性...
【医歯薬学】看護学:脳波神経科学を含む研究件
❏運動主体感に対するメタ認知及びその神経基盤(19K20642)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】温 文 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (50646601)
【キーワード】運動主体感 / 運動制御 / メタ認知 / 認知神経科学 / 意識 (他8件)
【概要】本研究は運動主体感に対するメタ認知、すなわち、「自分が制御している」という主観的な感覚に対してどのぐらい確信を持つのかという認識を研究テーマとし、運動主体感のメタ認知の行動レベルの特徴を解明し、さらにその神経基盤を解明することを目的とした。本研究は行動実験及び認知神経科学の手法を用いた。実験参加者が画面上の物体を制御する際に、制御した物体を検出する際の自信と問うことによって、正しい判断に対して高い...
❏同期する脳を用いた協働場の評価と創成 双方向脳神経科学の開拓研究(19K21947)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】三木 則尚 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70383982)
【キーワード】双方向神経科学 / 情報工学 / 神経科学 / メディアアート / マイクロ・ナノ工学 (他14件)
【概要】本研究の最終目的は、人と人との協働において生起される同期脳活動の、機序解明から協働場設計・評価への応用までを網羅する双方向脳神経科学という新奇学術分野の開拓である。そのため、脳活動計測を支援するICT専門家と、認知神経科学、心理学、メディアアートの専門家からなるユニークな研究グループを構成した。本研究期間においては、被験者に極めて低負荷に迅速に取り付け、かつ長時間計測可能なシステム、協調作業中にお...
【医歯薬学】看護学:海馬神経科学を含む研究件
❏海馬CA2野の回路特性の解明(17K19441)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】海馬 / 再帰回路 / CA2 / 細胞外マトリックス / 発現 (他9件)
【概要】海馬CA2野は海馬亜領域の中でも異質である。近年、その独特な空間表象や社会記憶に果たす機能が明らかになりつつあるが、長い間注目されなかった領域ゆえに局所回路はほとんど未解明である。特に、錐体細胞が互いに結合しあう興奮性再帰回路がCA2野に存在するのかについては物議を醸している。私たちは、複数のCA2錐体細胞で同時ホールセルパッチクランプ記録を行い、CA2からCA2への興奮性シナプス結合を測定した。...
❏補体様分泌因子とグルタミン酸受容体クロストークによるシナプス成熟の分子機構解明(17H03562)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40383765)
【キーワード】シナプス / グルタミン酸受容体 / カイニン酸受容体 / 海馬 / カイニン酸 (他7件)
【概要】C1qlファミリー分子と結合するneurexin3のスプライシング特異的ノックアウトマウスを作製した。特異的抗体にて両者が共局在するシナプスを明らかとしたが、ノックアウトマウスにおいて両者のシナプス局在相互作用は見られなかった。しかし本マウスでシナプス前部機能に対し共通した異常が観察されたことから、両者が協働してシナプス前部に働きかける可能性を示唆した。また、同様にC1qlファミリー分子と結合する...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
【医歯薬学】看護学:生理学神経科学を含む研究件
❏卵黄栄養依存から採餌行動への移行を司る魚類神経メカニズムの解明(20H03071)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】馬谷 千恵 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (60779346)
【キーワード】真骨魚類 / 発達 / 神経科学 / 代謝 / 生理学
【概要】魚類に代表される卵生動物は、卵黄を有する期間は体内栄養に依存して発育するが、卵黄が退縮すると体外に存在する餌を求める採餌行動を示すようになる。この採餌行動への移行に問題がある個体は死亡もしくは成長不良を引き起こすことが報告されている。ところが、「卵黄が退縮したことを検知して採餌行動を誘導する、生存に重要な分子メカニズム」は今日まで明らかとされていない。そこで本研究では、真骨魚類の一種のメダカをモデ...
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏海馬神経伝達および神経ネットワークにおける細胞内Ca ホメオスタシスの役割(16K08070)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 公一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (50330874)
【キーワード】シナプス可塑性 / 加齢 / Ca2+ホメオスタシス / 記憶・学習 / シナプス (他9件)
【概要】海馬神経伝達および神経ネットワークにおけるCa2+シグナルは細胞内Ca2+ホメオスタシスの基に一定に成り立っており、これが崩壊するとシナプス機能にも大きく影響があると考えられる。本研究により記憶・学習の素過程とされるシナプス可塑性へのCa2+ホメオスタシス関連分子群の関与、および加齢性認知機能低下のメカニズムとしてCa2+ホメオスタシスの加齢性変化が関与していることが定量的に明らかになった。 ...
【医歯薬学】看護学:地域住民コホート神経科学を含む研究件
❏地域住民コホート研究による腰部脊柱管狭窄症の自然経過の解明(25462305)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】腰部脊柱管狭窄症 / 疫学 / 自然経過 / 予後 / 危険因子 (他11件)
【概要】腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis, 以下LSS)の自然経過を解明するために、大規模地域住民コホート研究を縦断的に実施した。第一次調査の参加者は1009名で、4年後に第二次追跡調査を追加実施した際の参加者は778名(追跡率77%)であった。ベースラインで症候性LSSと診断された参加者が4年後も症状を有している割合は37%に過ぎなかった。一方、画像的LSSと診断された参加...
❏腰部脊柱管狭窄症の発症要因の解明:車両搭載型MRIを用いた地域住民コホート研究(22591639)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】疫学 / 腰部脊柱管狭窄症 / 医療 / 福祉 / 神経科学 (他13件)
【概要】整形外科専門医が、住民ボランティアの運動器検診を実施すると共に車両搭載型 MRI を用いて脊椎の画像検診を追加することで、一般地域住民における腰部脊柱管狭窄症の疫学的実態調査を行った。その結果、画像上に腰部脊柱管狭窄を有するものは参加者全体の約 80%を占めたが、症状を有しているものは約 10%に過ぎなかった。 ...
【医歯薬学】看護学:脳・神経神経科学を含む研究件
❏中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】蝸牛
【研究期間】内耳
【研究代表者】時間
【キーワード】易障害性
【概要】
❏食欲長期記憶固定を制御するArc依存的神経回路動態解明(19F19810)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / カルシウム / Arc / 神経科学
【概要】前初期遺伝子Arcは、記憶形成時に少数の高度に活性化されたニューロンで発現することを受入研究者らは明らかにしてきた。Arcは一度発現されると、活性化ニューロンの多くで、後期異シナプス性抑圧を誘導し、記憶・学習の制御に寄与する。しかしこのメカニズムの詳細は解明されていない。そこで、受入研究者は、記憶学習時のArc発現を可視化する実験系を提供した。一方、外国人特別研究員は、Arc誘導時の後期長期抑圧が...
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
【医歯薬学】看護学:遺伝子神経科学を含む研究件
❏アクアポリン4機能と脳リンパ排泄機構に着目したアルツハイマー病発症機構の解明(17K19637)
【研究テーマ】ブレインサイエンスおよびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10317331)
【キーワード】アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アクアポリン4 / 動物モデル / アミロイドβ (他11件)
【概要】アルツハイマー病モデルである5xFADをアクアポリン4ノックアウトマウスと交配することによりアルツハイマー病病態におけるアクアポリン4機能の意義について検討を行った。その結果、アルツハイマー病の典型的な病理像である老人斑の蓄積、その周囲のグリオシスに対しては アクアポリン4機能欠損による影響はほとんどなかったが、20週齢以降アクアポリン4ノックアウトの個体において夜間の活動が徐々に低下するとともに...
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
【医歯薬学】看護学:脂質神経科学を含む研究件
❏疼痛遷延化に関わる局所炎症反応とリゾリン脂質の役割の解明(20K09190)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
【キーワード】疼痛学 / 脂質 / 神経科学
【概要】急性組織障害性炎症性疼痛の病態形成に対し、リゾホスファチジン酸(LPA)がどのように関与しているのか解明する。LPAは①組織障害時にホスホリパーゼA2(PLA2)を初発酵素として産生される生理活性脂質の一つであり、また別経路として②血液中や髄液中の変換酵素Autotaxin (ATX)によってリゾホスファチジルコリン(LPC)より産生される。組織障害早期にLPAがどこで産生され、どの受容体を介し、...
❏CRPS発症と慢性化に関わる局所炎症反応と生理活性脂質の役割の解明(17K11103)
【研究テーマ】麻酔科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
【キーワード】脂質 / 疼痛学 / 神経科学
【概要】CRPSリスクのある術後痛モデルで創傷部生理活性脂質を解析した。アラキドン酸由来脂質と抗炎症作用があるEPA由来脂質が増加した。炎症 性と抗炎症性脂質の産生バランスが術後痛に影響することが示唆された。リゾホスファチジン酸LPAの急性痛と腰部脊柱管狭窄症(CEC)への影響を産生経路と共に検討した。急性痛反応はLPA受容体拮抗薬投与により抑制され、急性痛にLPAシグナルが関与していることが分かった。C...
❏術後痛病態形成における炎症活性化脂質シグナルの役割の解明(26462377)
【研究テーマ】麻酔科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
【キーワード】脂質 / 疼痛学 / 術後痛 / 疼痛 / 神経科学
【概要】強力な白血球活性化因子ロイコトリエンB4(LTB4)が術後疼痛病態形成にどのように関与するか、LTB4受容体(BLT1)遺伝子欠損マウスと足底切開による術後痛モデルを用い研究を行った。機械的刺激による痛覚反応は、術後2日目、3日目、4日目にBLT1欠損マウスで有意に減弱し、切開部位の好中球浸潤とサイトカイン含量も、術後1日目に有意に低下した。組織損傷時に産生されるLTB4が受容体BLT1を介して好...
【医歯薬学】看護学:ゲノム神経科学を含む研究件
❏ヒト嗅覚受容体の新規リガンド同定法の確立(16K14576)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科, 研究員 (70548859)
【キーワード】嗅覚 / 神経細胞 / 嗅覚受容体 / 直接変換法 / リガンド (他9件)
【概要】ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定することは、ヒトの匂い受容の理解にとって必須である。本申請課題では、ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定するアッセイ系の確立するため、ヒト嗅神経をin vitroで作出する方法を計画した。発生期の嗅覚神経細胞の遺伝子発現プロファイルデータから候補となる転写因子を絞り込んだ。現在、レンチウイルスを用いてヒト線維芽細胞に遺伝子導入し、嗅覚神経細胞への分化誘導を試みている。 ...
❏CDC42遺伝子異常症の病態解明(16K09974)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】武内 俊樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60383741)
【キーワード】武内・小崎症候群 / 巨大血小板 / 知的障害 / 血小板減少症 / リンパ浮腫 (他10件)
【概要】研究成果として、巨大血小板の電子顕微鏡を用いた形態解析、遺伝子改変モデル動物を用いた機能解析の結果、国内外の本患者の表現型スペクトラムについて、研究分担者である上原朋子を筆頭著者、研究代表者(武内俊樹)を責任連絡著者として、国際学会誌Scientific Reportsに英文論文として発表した。国内外の5人の患者について、詳細な表現型の比較検討を行った。その結果、巨大血小板性血小板減少症、知的障害...
❏トランスポゾンを用いた遺伝子トラップに基づく新しい生命科学研究の基盤創成(15H02370)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】川上 浩一 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (70195048)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 遺伝学 / 神経科学 / 発生・分化 (他9件)
【概要】(1)遺伝子トラップスクリーンを実施し、さまざまな細胞・組織・器官特異的にGal4FFを発現するトランスジェニックフィッシュを多数作製した。これらの系統におけるトランスポソン挿入部位を決定した。 (2)細胞・組織・器官特異的Gal4FF発現トランスジェニックフィッシュを基に共同研究を実施し研究成果を英文論文40報として発表した。 (3)ボツリヌス毒素遺伝子を用いてGal4FF発現神経細胞の機能を効...
【医歯薬学】看護学:臨床神経科学を含む研究件
❏運動恐怖の情動定量化と組み合わせた難治性疼痛罹患肢の高次運動機能障害の機序解明(16K10981)
【研究テーマ】麻酔科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】住谷 昌彦 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80420420)
【キーワード】運動恐怖 / 知覚運動協応 / 3次元動作解析 / 上肢運動 / 神経科学 (他7件)
【概要】条件付けbeep音によりNRS=6程度の恐怖心を惹起した。条件付けbeep音を先行させると、加速期、減速期ともに時間が延長(運動速度の低下)が観察された。さらに、加速期、減速期ともに運動滑らかさJerkが大きくなり運動の巧緻性が失われた。筋電計側において上腕二頭筋と上腕三頭筋の収縮に同期性が出現し、この傾向は減速期で特に顕著であった。また、慢性疼痛患者における運動恐怖のパス解析を用いたモデル化では...
❏ヒルシュスプルング病および類縁疾患の乳歯歯髄幹細胞を用いた新規治療法の開発(25670744)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田口 智章 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20197247)
【キーワード】移植・再生医療 / 歯学 / 神経科学 / 病理学 / 臨床 (他10件)
【概要】小児期に発症し蠕動不全のため機能的腸管不全をきたす疾患に、ヒルシュスプルング病とその類縁疾患がある。このうち、腸管神経節細胞僅少症(本症)は神経節細胞は存在するもののその数が少なく、腸管運動不全をきたす難病であり、現在唯一の根治術は小腸移植であるが、強い拒絶反応から本邦での実施は容易ではない。 小腸移植に代わる新規治療法として我々は再生医療に注目した。脱落乳歯より抽出した細胞を投与することで、腸管...
❏腰部脊柱管狭窄症の発症要因の解明:車両搭載型MRIを用いた地域住民コホート研究(22591639)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】疫学 / 腰部脊柱管狭窄症 / 医療 / 福祉 / 神経科学 (他13件)
【概要】整形外科専門医が、住民ボランティアの運動器検診を実施すると共に車両搭載型 MRI を用いて脊椎の画像検診を追加することで、一般地域住民における腰部脊柱管狭窄症の疫学的実態調査を行った。その結果、画像上に腰部脊柱管狭窄を有するものは参加者全体の約 80%を占めたが、症状を有しているものは約 10%に過ぎなかった。 ...
【医歯薬学】看護学:発達神経科学を含む研究件
❏卵黄栄養依存から採餌行動への移行を司る魚類神経メカニズムの解明(20H03071)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】馬谷 千恵 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (60779346)
【キーワード】真骨魚類 / 発達 / 神経科学 / 代謝 / 生理学
【概要】魚類に代表される卵生動物は、卵黄を有する期間は体内栄養に依存して発育するが、卵黄が退縮すると体外に存在する餌を求める採餌行動を示すようになる。この採餌行動への移行に問題がある個体は死亡もしくは成長不良を引き起こすことが報告されている。ところが、「卵黄が退縮したことを検知して採餌行動を誘導する、生存に重要な分子メカニズム」は今日まで明らかとされていない。そこで本研究では、真骨魚類の一種のメダカをモデ...
❏海馬CA2野の回路特性の解明(17K19441)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】海馬 / 再帰回路 / CA2 / 細胞外マトリックス / 発現 (他9件)
【概要】海馬CA2野は海馬亜領域の中でも異質である。近年、その独特な空間表象や社会記憶に果たす機能が明らかになりつつあるが、長い間注目されなかった領域ゆえに局所回路はほとんど未解明である。特に、錐体細胞が互いに結合しあう興奮性再帰回路がCA2野に存在するのかについては物議を醸している。私たちは、複数のCA2錐体細胞で同時ホールセルパッチクランプ記録を行い、CA2からCA2への興奮性シナプス結合を測定した。...
❏小脳をモデルにin vivoで解き明かす、神経回路形成のシナプスを介した制御機構(16K07001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹尾 ゆかり 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特別研究員(PD) (90624320)
【キーワード】神経細胞 / 樹状突起 / 発達 / 神経活動 / 小脳 (他9件)
【概要】脳の神経細胞が回路を形成するメカニズムを理解するため、本研究では、生きたマウスの小脳プルキンエ細胞を使って、神経細胞樹状突起が形成される過程を2光子顕微鏡を使って観察することに成功した。その結果、樹状突起が完成する前には多くの不要な樹状突起が退縮することが明らかになった。さらに、この樹状突起退縮過程には神経活動と、NMDA型グルタミン酸受容体およびCaMK2キナーゼ蛋白質が、必要であることも見出し...
【医歯薬学】看護学:発達障害神経科学を含む研究件
❏発達性ディスレクシアのリスク児における病態解明と早期支援システムの導入(26780524)
【研究テーマ】特別支援教育
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北 洋輔 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的障害研究部, 室長 (90627978)
【キーワード】発達性ディスレクシア / 読み書き障害 / 実験心理 / 特別支援教育 / 認知神経科学 (他12件)
【概要】文字の読み書きに著しいつまずきのある発達性ディスレクシアは、小学校入学後に初めて診断を受けるものの、既に著しい学習困難に陥っていることが少なくない。そのために、就学前の段階で早期に発見し、適切な支援を行うことが効果的とされる。この研究では、ディスレクシアの可能性のある子どもを年長の段階で発見し支援につなげるための方法を、心理学・教育学・認知神経科学の観点から開発した。そして、年長の時点から行うこと...
❏難治性てんかん・非定型レット症候群の原因遺伝子欠損マウス作製・解析と分子標的解明(21659252)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】田中 輝幸 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10246647)
【キーワード】脳神経疾患 / 神経科学 / 遺伝子 / てんかん / 発達障害
【概要】本年度は、全身型Cdk15ノックアウト(KO)マウスの、脳形態、皮質層構造、海馬構築、軸索・樹状突起微小形態につき詳細な解析を行った。海馬神経細胞分散培養、大脳スライス標本のゴルジ染色、更にCdk15 KOマウスとThy1-GFPトランスジェニックマウスの交配により神経細胞をGFP標識したマウスの大脳スライス標本の共焦点レーザー顕微鏡撮影により、樹状突起スパインの形態・数の詳細な解析を行い、Cdk...
【医歯薬学】看護学:時間神経科学を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究(16K16483)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤井 進也 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40773817)
【キーワード】音楽神経科学 / 音楽 / リズム / 個人差 / 知覚 (他17件)
【概要】リズム知覚生成の個人差に関する音楽神経科学研究を実施した。iOS版ハーバード式ビート評価テスト(HBAT)の開発と信頼性評価を行い、リズム知覚生成の個人差をiPhoneやiPadで簡便に客観評価できる手法を開発した。核磁気共鳴画像法(MRI)・赤外線スペクトロスコピー(NIRS)による脳機能構造評価を実施し、HBATで評価したリズム知覚の個人差に小脳灰白質構造の個人差が関連していること、HBATで...
❏事象間の随伴性と接近性に依存する学習の行動神経薬理学的メカニズムの検討(16K21364)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】神前 裕 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (80738469)
【キーワード】連合学習 / 薬物依存 / 随伴性学習 / 習慣形成 / パヴロフ型条件づけ (他13件)
【概要】動物が様々な事象間の関係性を学習する際、それらの時空間的接近性に依存した学習と、随伴性(相関)を反映した学習が生じ、これらは異なる神経基盤を持つと考えられる。本研究はこの2種類の学習の基礎的な生成原理を検証した。マウスにおいてメタンフェタミンの慢性投与が随伴性学習を阻害することを道具的条件づけ事態において示した。またメタンフェタミンと環境刺激との条件づけにおいて、文脈手がかりと局所的な匂い手がかり...
【医歯薬学】看護学:シグナル伝達神経科学を含む研究件
❏NMJ形成シグナルの理解に基づく多様な神経筋疾患の克服(20H00496)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / 神経筋シナプス形成シグナル / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋シナプス(NMJ:Neuromuscular Junction)は骨格筋収縮の制御に必須であり、その喪失は呼吸を含む運動機能の喪失を招く。本研究代表者らは「細胞内分子Dok-7による受容体型キナーゼMuSKの活性化」がNMJ形成シグナルに必須であり、その異常がNMJ形成不全(DOK7型筋無力症)の原因であることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな制御技術を創出し、筋無力症や筋ジスト...
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏E-SAREと次世代GECIを活用した神経活動可視化操作ツールキットの創成と応用(17K19442)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 神経活動
【概要】細胞種特異的に多色の次世代GECIプローブを同時に発現する実験システム構築に向けた開発を行い、特に青色GECI (XCaMP-B)、並びに黄色GECI (XCaMP-Y) を創出し、赤/緑GECIなどと共計測する条件を定め、シナプスプレポストに発現するシステムの構築を試みた。一方、活動応答性人工プロモーターE-SAREの原理に基づき、記憶痕跡細胞ネットワークにのみ発現誘導させる遺伝子改変マウスを用...
【医歯薬学】看護学:ストレス神経科学を含む研究件
❏東南アジア地域の乳牛における暑熱ストレス耐性の遺伝学的背景の探索(16H02766)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大蔵 聡 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20263163)
【キーワード】応用動物 / 獣医学 / 畜産学 / 神経科学 / ストレス (他8件)
【概要】本研究では、東南アジア地域で飼育されている乳用牛について、生理学的および遺伝学的解析により暑熱ストレスに強いウシの特徴を見出し、それらのウシが暑熱ストレス耐性を有するメカニズムを解明することを目的とした。カンボジア国内の農場で飼養されている乳用牛を対象として、ホルター型心電計を用いた心拍変動解析法により、心拍変動の周波数成分パラメータを用いて暑熱ストレス耐性を有する個体を選抜できることを明らかにし...
❏多元的神経活動解析によるシクロオキシゲナーゼ-2依存的ストレス応答経路の解明(22780260)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】松脇 貴志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特任助教 (20447361)
【キーワード】ストレス / 生理学 / 神経科学
【概要】脳内ストレス刺激仲介因子として働くシクロオキシゲナーゼ2の発現を制御する候補の1つとしてインターロイキン1βを同定した。また、感染・栄養・拘束という3種類のストレス条件のうち感染・拘束ストレス下において、神経内分泌系のストレス反応の中心を担うグルココルチコイドの分泌にシクロオキシゲナーゼ2が必須であることを明らかにした。さらに、幼児期のスクロース摂取による過栄養ストレス環境が成熟後の不安傾向を減弱...
【医歯薬学】看護学:うつ病神経科学を含む研究件
❏MRIとNIRSの相補性を利用した気分障害の鑑別診断法・予後予測法の開発(17K16366)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】里村 嘉弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (40582531)
【キーワード】気分障害 / 脳神経画像 / MRI / NIRS / うつ病 (他10件)
【概要】うつ病患者22名と双極性障害患者20名にNIRSおよびMRIを施行し、脳画像指標による判別率の検討を行った。単独で用いた場合(73.8%, 71.4%)と比較して、NIRSおよびMRIの指標を併せて用いることで判別率は上昇した(76.2%)。また、うつ病患者45名を対象としたNIRSによる縦断的検討では、特定の脳領域のNIRS信号が重症度と関連して変動していた。 判別率をより高めるためには、重症度...
❏オプトジェネティクスによる「うつ病のセロトニン仮説」への挑戦(25713043)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大村 優 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80597659)
【キーワード】うつ病 / 光遺伝学 / 精神薬理学 / 神経科学
【概要】「脳内セロトニンが減るとうつ病になり、脳内セロトニンが増加すればうつ病は改善する」という「うつ病のセロトニン仮説」は一般に広く信じられている。しかし、この仮説は1950年代から存在しているにも関わらず、セロトニンとうつ病もしくはうつ様症状を直接的に結び付ける決定的証拠はいまだに存在しない。本研究は近年発展著しい光遺伝学を用いてこの仮説の検証に取り組んだ。セロトニン神経活動を光照射のON/OFFで操...
【医歯薬学】看護学:分子生物学神経科学を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏神経細胞における動的な生化学情報処理機構の解明(26830043)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】Ca2+シグナル / シナプス可塑性 / シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 (他11件)
【概要】脳機能を理解するためには、複雑な脳の中での神経活動とそれによって活性化される生化学反応を計測し、演算を理解する必要がある。神経細胞での生化学演算を計測するために、本研究では非常にダイナミックレンジを改善した新型のCa2+依存的酵素に対するプローブを開発した。そして、これらのプローブを用いて、Ca2+依存的リン酸化酵素(CaMKII)と脱リン酸化酵素(カルシニューリン)の活性化の時空間的プロファイル...
❏嗅神経細胞における神経個性獲得のメカニズム(22700364)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特任助教 (70548859)
【キーワード】神経回路網 / 神経回路形成 / 嗅覚 / 軸索投射 / 神経科学 (他10件)
【概要】複雑な神経回路の形成メカニズムを明らかにすることは神経科学における中心課題の一つである。マウスの嗅覚系では、発現する嗅覚受容体が中心的な役割を担うことが知られているが、嗅覚受容体タンパク質を活性化するシグナルの実態については明らかにされていなかった。本研究課題では、嗅覚受容体が持つリガンドに依存しない基礎的活性に着目し、個々の受容体ごとに活性の度合いが異なっており、そのシグナル強度の差が軸索の投射...
【医歯薬学】看護学:認知症神経科学を含む研究件
❏アクアポリン4機能と脳リンパ排泄機構に着目したアルツハイマー病発症機構の解明(17K19637)
【研究テーマ】ブレインサイエンスおよびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10317331)
【キーワード】アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アクアポリン4 / 動物モデル / アミロイドβ (他11件)
【概要】アルツハイマー病モデルである5xFADをアクアポリン4ノックアウトマウスと交配することによりアルツハイマー病病態におけるアクアポリン4機能の意義について検討を行った。その結果、アルツハイマー病の典型的な病理像である老人斑の蓄積、その周囲のグリオシスに対しては アクアポリン4機能欠損による影響はほとんどなかったが、20週齢以降アクアポリン4ノックアウトの個体において夜間の活動が徐々に低下するとともに...
❏高齢ドライバーの危険判断能力-光トポグラフィと皮膚電位反応を用いた検討-(19591374)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】三村 將 昭和大学, 医学部・精神医学教室, 准教授 (00190728)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 老化 / 自動車運転 / 光トポグラフィ (他17件)
【概要】本研究では、健常高齢ドライバーと脳損傷ドライバーを対象に、光トポグラフィを用いて客観的に運転安全性の評価を行うことを目的とした。その結果、軽度のアルツハイマー病患者においては、危険場面を疑似運転中に、ブレーキ反応の遅延とともに、前頭葉の活動性低下をみたケースでは、運転リスクが高いと考えられた。また、有効視野計測(UFOV)の手法にgo/no-go課題を加えた独自の課題(VFIT)を用いた検討では、...
【医歯薬学】看護学:疼痛神経科学を含む研究件
❏運動恐怖の情動定量化と組み合わせた難治性疼痛罹患肢の高次運動機能障害の機序解明(16K10981)
【研究テーマ】麻酔科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】住谷 昌彦 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80420420)
【キーワード】運動恐怖 / 知覚運動協応 / 3次元動作解析 / 上肢運動 / 神経科学 (他7件)
【概要】条件付けbeep音によりNRS=6程度の恐怖心を惹起した。条件付けbeep音を先行させると、加速期、減速期ともに時間が延長(運動速度の低下)が観察された。さらに、加速期、減速期ともに運動滑らかさJerkが大きくなり運動の巧緻性が失われた。筋電計側において上腕二頭筋と上腕三頭筋の収縮に同期性が出現し、この傾向は減速期で特に顕著であった。また、慢性疼痛患者における運動恐怖のパス解析を用いたモデル化では...
❏術後痛病態形成における炎症活性化脂質シグナルの役割の解明(26462377)
【研究テーマ】麻酔科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
【キーワード】脂質 / 疼痛学 / 術後痛 / 疼痛 / 神経科学
【概要】強力な白血球活性化因子ロイコトリエンB4(LTB4)が術後疼痛病態形成にどのように関与するか、LTB4受容体(BLT1)遺伝子欠損マウスと足底切開による術後痛モデルを用い研究を行った。機械的刺激による痛覚反応は、術後2日目、3日目、4日目にBLT1欠損マウスで有意に減弱し、切開部位の好中球浸潤とサイトカイン含量も、術後1日目に有意に低下した。組織損傷時に産生されるLTB4が受容体BLT1を介して好...
【医歯薬学】看護学:情報工学神経科学を含む研究件
❏同期する脳を用いた協働場の評価と創成 双方向脳神経科学の開拓研究(19K21947)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】三木 則尚 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70383982)
【キーワード】双方向神経科学 / 情報工学 / 神経科学 / メディアアート / マイクロ・ナノ工学 (他14件)
【概要】本研究の最終目的は、人と人との協働において生起される同期脳活動の、機序解明から協働場設計・評価への応用までを網羅する双方向脳神経科学という新奇学術分野の開拓である。そのため、脳活動計測を支援するICT専門家と、認知神経科学、心理学、メディアアートの専門家からなるユニークな研究グループを構成した。本研究期間においては、被験者に極めて低負荷に迅速に取り付け、かつ長時間計測可能なシステム、協調作業中にお...
❏前頭前野における情報量計算の神経機構(22500377)
【研究テーマ】融合社会脳科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】中村 清彦 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (10172397)
【キーワード】認知科学 / 神経科学 / 情報工学 / 情報科学 / シャノン情報量 (他7件)
【概要】ヒトはより多くのことを知りたいという欲求、すなわちより多くの情報を求める欲求をもっている。本研究は、情報の量を計算する脳内神経機構に焦点を絞り、下記の解析を行った。まず、情報量の定義としてShannon情報量、正解確率増加分、認識確率変化量を取り上げ、これらのうちのどの定義がサルの前頭前野から記録した神経活動と整合性をもつかを調べた。その結果、Shannon情報量と正解確率増加分に対して整合する活...
❏運動機能及び感覚機能代行におけるダイナミカルカップリングに関する研究(19300199)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】兪 文偉 千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20312390)
【キーワード】生活支援技術 / 機能代行 / ユーザインタフェース / リハビリテーション / 情報工学 (他6件)
【概要】本研究は運動機能及び感覚機能代行における機能補助機器とその使用者間の動的協調の実現を目指すものである。研究期間中,機能補助機器を筋電義手に限定し,(a)様々な動的タスクにおける肩・アーム・手複合体の協調特性の計測や動的補助動作を実現するための使用者運動意図の識別方法の開発,(b)使用者への感覚提示方法の提案,(c)(a)と(b)の統合で,動的協調を実現するためのインタフェースの構築を行い,その有効...
【医歯薬学】看護学:遺伝子発現神経科学を含む研究件
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
❏大脳皮質神経細胞の運命決定機構の解明(24500394)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / ニューロン / 分化 / 遺伝子発現 / 大脳新皮質 (他9件)
【概要】知覚や随意運動などの高次の機能を担う大脳の新皮質は、発生の過程で神経幹細胞が経時的に異なるニューロンを生み出すことで6層の構造を形成する。本研究では大脳皮質の形成原理を理解するために、神経幹細胞からニューロンへの分化の過程で作動する遺伝子プログラムに焦点をあて、層特異的なニューロンの分化機構について解析を行った。まずマウスの大脳皮質において各層の神経前駆細胞に発現する遺伝子群を網羅的に同定し、これ...
【医歯薬学】看護学:医療・福祉神経科学を含む研究件
❏上肢運動学習に関する遺伝子、神経成長因子、パフォーマンスの統合的研究(24650329)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】牛場 潤一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (00383985)
【キーワード】リハビリテーション / 神経科学 / 遺伝子 / 医療・福祉 / 運動学習
【概要】マイクロアレイを用いたELISA法で定量する末梢血BDNF量ならびにPCR法によって口腔粘膜から同定するBDNF遺伝子の機能多型に関して、過去の文献と遺伝子データベースに基づいて既知のターゲットを選定し、健常成人での分類をおこなった。機能多型を有する被験者数は過去の報告よりも低く、十分な統計解析がおこなえるバリエーションは得られなかった。一方、1日1時間の到達運動訓練を連続5日間実施し、磁気共鳴画...
❏セロトニン欠乏モデルマウスを用いた脳内モノアミン調節機構とPTSD発症機序の解析(21500305)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】一瀬 宏 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (90192492)
【キーワード】臨床神経科学 / 脳神経疾患 / 神経科学 / 医療・福祉 / 蛋白質 (他7件)
【概要】申請者らが世界で初めて作製したジヒドロプテリジン還元酵素の遺伝子破壊マウスにおいて、セロトニン欠乏が起こりPTSD様症状を発症する機序について解析した。その結果、本マウスで生じている高フェニルアラニン血症が主な原因となり、高度の脳内セロトニンの欠乏が起きていること、低フェニルアラニン食により血中フェニルアラニン濃度を低下させると、脳内セロトニンも増加することを明らかとした。 ...
❏Cybernetic orthosisの開発とニューロ・リハビリテーション(20300198)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】原 行弘 日本医科大学, 医学科, 教授 (20198899)
【キーワード】リハビリテーション / 神経科学 / 脳神経疾患 / 機能的電気刺激 / 医療・福祉 (他6件)
【概要】筋電比例式機能的電気刺激装置を小型化し内蔵した前腕スリーブを開発した。内側にはメッシュ素材の布を装着し、表面電極の固定位置を可変式とし、金属不織布で覆うことでノイズ除去を行う工夫がしてある。装着の困難さを解決するため、スリーブを装着してから開窓式の表面電極の固定部分を装着する二段階装着方式とし、表面電極が常に一定の位置に固定される。若干の動作不安定性があるが、携帯性に優れる点は被験者に好評であり、...
【医歯薬学】看護学:疫学神経科学を含む研究件
❏地域住民コホート研究による腰部脊柱管狭窄症の自然経過の解明(25462305)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】腰部脊柱管狭窄症 / 疫学 / 自然経過 / 予後 / 危険因子 (他11件)
【概要】腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis, 以下LSS)の自然経過を解明するために、大規模地域住民コホート研究を縦断的に実施した。第一次調査の参加者は1009名で、4年後に第二次追跡調査を追加実施した際の参加者は778名(追跡率77%)であった。ベースラインで症候性LSSと診断された参加者が4年後も症状を有している割合は37%に過ぎなかった。一方、画像的LSSと診断された参加...
❏腰部脊柱管狭窄症の発症要因の解明:車両搭載型MRIを用いた地域住民コホート研究(22591639)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70275361)
【キーワード】疫学 / 腰部脊柱管狭窄症 / 医療 / 福祉 / 神経科学 (他13件)
【概要】整形外科専門医が、住民ボランティアの運動器検診を実施すると共に車両搭載型 MRI を用いて脊椎の画像検診を追加することで、一般地域住民における腰部脊柱管狭窄症の疫学的実態調査を行った。その結果、画像上に腰部脊柱管狭窄を有するものは参加者全体の約 80%を占めたが、症状を有しているものは約 10%に過ぎなかった。 ...
【医歯薬学】看護学:トランスレーショナルリサーチ神経科学を含む研究件
❏映像解析による「マウス社会的ストレス応答指標」の開発(16K12606)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】社会行動 / 神経科学 / 衛生学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 (他7件)
【概要】「社会性」は認知機能と並んでヒトをヒトたらしめる重要な機能であり、化学物質など環境危惧要因の曝露がそれを害する恐れが指摘されている。我々は動物実験において、ダイオキシン等の胎仔期曝露が、発達障害当事者やそのモデルマウスが示すような社会的場面を避ける行動ならびに社会的ストレス場面における脳活動異常を引き起こすことを明らかにしてきた。本研究では、独自開発を進めてきた映像解析システムを用い、社会的ストレ...
❏ヒトGWASデータに基づいたAhr発達神経毒性の分子機構の解明(26241016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】神経科学 / 社会医学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 / 行動神経内分泌学 (他7件)
【概要】ダイオキシンは芳香族炭化水素受容体(AhR)を介して致死毒性や催奇形性、免疫毒性を示すことが明らとなっているが、発達神経毒性におけるAhRの関与は未だ明確な結論が出ていない。そこでダイオキシン影響の検出に成功した独自開発の行動課題を用いて解析した結果、AhR遺伝子欠損マウスはダイオキシンを曝露しなくとも、ダイオキシン胎仔期曝露に類似した社会行動異常を示すという結論を得た。恒常的活性型AhR遺伝子を...
【医歯薬学】看護学:社会医学神経科学を含む研究件
❏映像解析による「マウス社会的ストレス応答指標」の開発(16K12606)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】社会行動 / 神経科学 / 衛生学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 (他7件)
【概要】「社会性」は認知機能と並んでヒトをヒトたらしめる重要な機能であり、化学物質など環境危惧要因の曝露がそれを害する恐れが指摘されている。我々は動物実験において、ダイオキシン等の胎仔期曝露が、発達障害当事者やそのモデルマウスが示すような社会的場面を避ける行動ならびに社会的ストレス場面における脳活動異常を引き起こすことを明らかにしてきた。本研究では、独自開発を進めてきた映像解析システムを用い、社会的ストレ...
❏ヒトGWASデータに基づいたAhr発達神経毒性の分子機構の解明(26241016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】神経科学 / 社会医学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 / 行動神経内分泌学 (他7件)
【概要】ダイオキシンは芳香族炭化水素受容体(AhR)を介して致死毒性や催奇形性、免疫毒性を示すことが明らとなっているが、発達神経毒性におけるAhRの関与は未だ明確な結論が出ていない。そこでダイオキシン影響の検出に成功した独自開発の行動課題を用いて解析した結果、AhR遺伝子欠損マウスはダイオキシンを曝露しなくとも、ダイオキシン胎仔期曝露に類似した社会行動異常を示すという結論を得た。恒常的活性型AhR遺伝子を...
❏新たな連合学習試験法による化学物質曝露と軽度発達障害の因果関係解析(18681008)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】掛山 正心 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30353535)
【キーワード】有害化学物質 / 脳神経疾患 / 社会医学 / 環境 / 神経科学 (他7件)
【概要】発達期の脳は脆弱であり、化学物質影響科学のターゲットとして極めて重要である。ラットにおいて連合学習と行動異常の両面を検出する新たな行動毒性試験法を確立し、ダイオキシン等環境化学物質の低用量曝露を陽性条件として、胎児期から出生直後にかけての環境中有害化学物質が高次脳機能の発達に及ぼす影響について解析した。ダイオキシン等化学物質の比較的低用量の曝露により、軽度発達障害を引き起こす可能性が示唆された。...
【医歯薬学】看護学:リハビリテーション神経科学を含む研究件
❏リハビリテーションは運動野におけるミクロ機能シフトを効率化するか(17K13067)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 崇弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (70759886)
【キーワード】マーモセット / カルシウムイメージング / 脊髄損傷 / 運動制御 / リハビリテーション (他7件)
【概要】ラット両側皮質脊髄路損傷モデルに対し神経細胞活動の可塑性を検証したところ、運動野において208 ± 7.2個の神経細胞活動を記録できた(n=3)。上肢の到達運動を行なう際のラット運動野の神経活動を記録したところ、12.7個(6.1%)の細胞が到達運動に関連して活動することが確認された。これらの神経細胞は、脊髄損傷1-2週後では到達運動に関連する細胞が減少し、その後上昇することが確認された。 マーモ...
❏上肢運動学習に関する遺伝子、神経成長因子、パフォーマンスの統合的研究(24650329)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】牛場 潤一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (00383985)
【キーワード】リハビリテーション / 神経科学 / 遺伝子 / 医療・福祉 / 運動学習
【概要】マイクロアレイを用いたELISA法で定量する末梢血BDNF量ならびにPCR法によって口腔粘膜から同定するBDNF遺伝子の機能多型に関して、過去の文献と遺伝子データベースに基づいて既知のターゲットを選定し、健常成人での分類をおこなった。機能多型を有する被験者数は過去の報告よりも低く、十分な統計解析がおこなえるバリエーションは得られなかった。一方、1日1時間の到達運動訓練を連続5日間実施し、磁気共鳴画...
❏ニューロリハビリテーションに着目した水陸両用歩行訓練システムの開発(21300202)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】山本 紳一郎 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (30327762)
【キーワード】理学療法学 / リハビリテーション / 神経科学 / 歩行訓練 / 脊髄損傷 (他10件)
【概要】本研究では,ヒトと同じ二関節筋を用いた駆動機構を持ち,機能する筋にはアシストしない設定が可能で,できる限り患者自らの筋神経系を使った訓練ができる水陸両用の歩行訓練システムの開発を目指してきた.最終年度には二関節筋モデルの導入による装具フレームの強度不足を解消する再設計・製作を進め,制御システムの改良,さらに独自の空気圧人工筋の開発,ユーザインターフェイス部の開発等を進め,臨床試験実施のための礎を築...
【医歯薬学】看護学:遺伝学神経科学を含む研究件
❏トランスポゾンを用いた遺伝子トラップに基づく新しい生命科学研究の基盤創成(15H02370)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】川上 浩一 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (70195048)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 遺伝学 / 神経科学 / 発生・分化 (他9件)
【概要】(1)遺伝子トラップスクリーンを実施し、さまざまな細胞・組織・器官特異的にGal4FFを発現するトランスジェニックフィッシュを多数作製した。これらの系統におけるトランスポソン挿入部位を決定した。 (2)細胞・組織・器官特異的Gal4FF発現トランスジェニックフィッシュを基に共同研究を実施し研究成果を英文論文40報として発表した。 (3)ボツリヌス毒素遺伝子を用いてGal4FF発現神経細胞の機能を効...
❏神経細胞成長・シナプス可塑性・行動学習におけるmTORキナーゼの役割(22300106)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】饗場 篤 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20271116)
【キーワード】脳・神経 / 遺伝学 / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】mTORシグナルは結節性硬化症や自閉症といったヒトの疾患に深く関与することから、神経細胞において重要な役割を担っていることが考えられる。そこで、活性化型mTOR変異体を用いて、神経細胞において直接mTOR経路を亢進することができるトランスジェニックマウスの作製・解析を行った。前脳におけるmTORの活性化はてんかん発作および神経変性を引き起こし、小脳においてはプルキンエ細胞の形態とシナプス除去に異常...
❏ショウジョウバエ視覚中枢を用いた脳の層構造形成機構の解明(19700316)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】佐藤 純 金沢大学, フロンティアサイエンス機構, 特任准教授 (30345235)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 発生・分化 / 遺伝学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】ショウジョウバエ視覚中枢のメダラ神経節の発生過程を制御する分子機構を解析し、転写因子Drfの発現によって規定される神経細胞は約60種存在するメダラ神経細胞のうち9種の神経細胞を構成すること、高次の神経節であるロビュラの第1層および第4層特異的に投射すること、ロビュラに至る投射は幼虫期においてすでに見られることがわかった。また、神経細胞の種類と細胞体の位置には強い相関があることがわかった。 ...
【医歯薬学】看護学:神経疾患神経科学を含む研究件
❏興奮性・抑制性ニューロン比率の最適性原理に基づく精神疾患発症メカニズムの解明(22K18419)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2022-06-30 - 2026-03-31
【研究代表者】池口 徹 東京理科大学, 工学部情報工学科, 教授 (30222863)
【キーワード】神経科学 / 興奮性ニューロン / 抑制性ニューロン / 神経疾患 / MRI
【概要】
❏血液からの神経系直接誘導:エピジェネティック変異患者由来血液を用いた神経病態解析(17K10083)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石川 充 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10613995)
【キーワード】ダイレクトリプログラミング / iN / エピゲノム / 神経疾患 / 末梢血細胞 (他11件)
【概要】本研究から、末梢血単核球からセンダイウイルスを用いて効率よく神経細胞への分化転換をさせる技術を構築した。これまでの報告に比べて、迅速かつ生存効率の高い方法である。本法では既存法と同様にグルタミン酸作動性神経細胞が主要素として産生されてくるものの、GABA作動性や、ドパミン作動性神経細胞も産生されてくることが分かった。このことから、迅速な技術の上に、今後、分化指向性を調整することで選択的な神経サブタ...
❏アルツハイマー病発症機序の解明を目指す神経細胞特異的解析手法の開発(15H06587)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【研究代表者】渡部 博貴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (30422413)
【キーワード】アルツハイマー病 / シングルセル / 神経変性疾患 / モデルマウス / 神経疾患 (他6件)
【概要】アルツハイマー病発症初期に病理像が出現する成体マウス脳の嗅内野と海馬における神経細胞を単離する手技を検討する。マウス脳組織スライス片から、実体顕微鏡下で嗅内野第2/3層付近を微小切除し、神経細胞を含む組織片の酵素処理を行った。神経突起を含む分散した神経細胞をマイクロピペットで拾い、単一神経細胞cDNAライブラリーの調製を行った。これらのcDNAライブラリーを用いてRT-PCRを行ったところ、嗅内野...