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研究分野別サイレントキーワード
「生物物理」サイレントキーワードを含む研究
【数物系科学】物理学:ソフトマター生物物理を含む研究件
❏非平衡下での生体膜の構造形成(21K03481)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】曲率誘導タンパク質 / 反応拡散波 / シミュレーション / 生物物理 / ソフトマター
【概要】非平衡下で生体膜がとる多様な形状変化、パターン形成を明らかにするのが本研究課題の目的である。今年度は、曲率誘導タンパク質および、その制御因子の膜への吸着、膜上の拡散が引き起こす現象について反抗拡散方程式と膜変形をカップルさせた計算を行い、膜変形を伴う反応拡散波について調べた。球面では空間的に一様な振動が起こる条件でも、曲率の高い(条件によっては低い)部位から、進行波が形成されることや、波の速度が曲...
❏タンパク質による生体膜の形態制御(17K05607)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】生物物理 / ソフトマター / 生体膜 / シミュレーション
【概要】本研究では粗視化シミュレーションを用いて、曲率誘導タンパク質などによる生体膜の構造変化を研究した。(1)キラリティがチューブ形成に重要であること、(2)膜変形とのカップリングによって膜上の反応拡散波の安定性やチューリングパターンが変化すること、(3)アクチン繊維成長との相互作用が熱平衡とは異なる膜ゆらぎを誘起することなどを明らかにするとともに、(4)膜の力学物性の計算手法の開発や(5)ナビエ・スト...
❏非平衡・非一様・非従来型液体のガラス転移の研究(16H04034)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】宮崎 州正 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40449913)
【キーワード】物性基礎論 / ガラス転移 / ソフトマター / 化学物理 / 非平衡物理学 (他8件)
【概要】ガラス転移現象を、シミュレーションと理論解析により開拓することを目的とした研究を行った。従来のガラス転移研究の困難の克服するために、我々は、(i) 新規の液体モデル系を採用すること、(ii) 系を空間的に非一様にすること、そして、(iii) 系を非平衡条件下に置く、などの非従来方の設定やモデルを採用した。その結果、異常なガラス相、異常な次元依存性、理想ガラス転移点近傍の熱力学異常、せん断と密度に依...
【数物系科学】物理学:ソフトマターの物理生物物理を含む研究件
❏非平衡・非一様・非従来型液体のガラス転移の研究(16H04034)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】宮崎 州正 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40449913)
【キーワード】物性基礎論 / ガラス転移 / ソフトマター / 化学物理 / 非平衡物理学 (他8件)
【概要】ガラス転移現象を、シミュレーションと理論解析により開拓することを目的とした研究を行った。従来のガラス転移研究の困難の克服するために、我々は、(i) 新規の液体モデル系を採用すること、(ii) 系を空間的に非一様にすること、そして、(iii) 系を非平衡条件下に置く、などの非従来方の設定やモデルを採用した。その結果、異常なガラス相、異常な次元依存性、理想ガラス転移点近傍の熱力学異常、せん断と密度に依...
❏生体膜の構造形成、融合過程の分子レベルでの解明(21740308)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】ソフトマターの物理 / 生物物理 / シミュレーション / ソフトマター物理
【概要】分子シミュレーションにおける膜の曲げ弾性の測定法を比較検討し、従来の平面膜のゆらぎから求める方法に補正を加えることを提案した。この補正によってこれまでより高い精度を得ることができる。また、座屈した膜において界面張力が異方性を示すことを明らかにした。この異方性は楕円関数を用いて解析的に厳密に求めることができる。脂質膜の物性を大幅に変えることのできる新しい粗視化分子模型も開発した。 ...
【数物系科学】物理学:確率過程生物物理を含む研究件
❏非平衡定理に基づく非定常な遺伝子発現系の統計解析(25870171)
【研究テーマ】ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】長谷川 禎彦 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (20512354)
【キーワード】遺伝子発現 / 確率過程 / 概日時計 / システム生物学 / 生物物理 (他6件)
【概要】本研究課題では,非定常状態における遺伝子発現系を非平衡統計力学理論に基づいて統計解析することを目的としていた.非平衡理論に基づいた解析手法を開発することで,外部からの変動のある系,振動現象を生じる系,外在ゆらぎの影響を受ける系などの遺伝子発現系の解析を行った.振動現象の解析では,ゆらぎに対するロバスト性と外部信号に対する感度の両方を両立する条件を探り,現存の体内時計が満たしていることを明らかにした...
❏階層的ゆらぎを考慮した確率過程に基づく遺伝子発現の統計解析(23700263)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】長谷川 禎彦 東京大学, 理学系研究科, 特任助教 (20512354)
【キーワード】生体生命情報学 / 遺伝子 / 生物物理 / 遺伝子発現系 / 遺伝子発現 (他6件)
【概要】本研究課題では,環境の時間的不均一さに由来するゆらぎの強度自体の時間変動(高次ゆらぎ)が遺伝子発現系へ及ぼす影響について,統計解析及び計算機シミュレーションを用いて明らかにした.高次ゆらぎのある系における解析手法を開発し,その手法を様々なモデルに適用した.また,遺伝的振動子における構造的な不均一さに注目し,周期の異なる振動子の結合により生じる現象を解析的に計算し,周期ミスマッチのメリットを明らかに...
【数物系科学】物理学:複雑系生物物理を含む研究件
❏最適原理に基づく細胞の動的情報伝達機構の解明(16K00325)
【研究テーマ】ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】長谷川 禎彦 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (20512354)
【キーワード】シグナル伝達 / 最適制御 / 生物物理 / システム生物学 / 複雑系 (他6件)
【概要】本研究課題では,最適原理に基づく細胞の動的情報伝達機構の解明を行った.研究成果としては,細胞の動的信号のデコードメカニズムを,最適原理により導いた.そのような最適なデコード機構が分子メカニズム的に実装可能であることを示した.また,細胞の拡散による影響を理論的に調べ,どのような場合に拡散が無視できるかを理論的に明らかにした.これらの結果は,国際査読付きジャーナル論文誌に発表した. ...
❏ランダムな成長パターンの形成機構(18340115)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】松下 貢 中央大学, 理工学部, 教授 (20091746)
【キーワード】パターン形成 / バクテリア / コロニー / スケーリング / フラクタル (他13件)
【概要】自然界、社会に見られるランダムなパターンの構造と統計について主として三つの課題を研究した。1.大腸菌と緑膿菌について環境条件を変えるとコロニーパターンがどのように変化するかのダイヤグラムを確立し、そのうちの周期パターンの菌密度変化を詳しく調べた。2.ランダムパターンの成長界面の自己アフィンフラクタル性を、バクテリアコロニー、地形などを例にして詳しく調べた。3.都道府県人口、市町村人口、私たちの身長...
【数物系科学】物理学:ソフトマター物理生物物理を含む研究件
❏非平衡系のガラス・ジャミング転移(20H00128)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】宮崎 州正 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40449913)
【キーワード】非平衡統計力学 / ソフトマター物理 / 生物物理 / ガラス転移 / ジャミング転移 (他7件)
【概要】(1)ジャミング系の非線形レオロジー: ジャミング転移点近傍における非線形レオロジーを数値実験により解析した。特に、転移点近傍での応力緩和を、振動シアのプロトコルと、微小剪断後の緩和プロトコルの両方で解析を行い、その代数的緩和が従来しられていた指数から系統的に外れることを明らかにした。この指数は剪断の振幅に敏感に依存し、振幅が線形領域から非線形領域に移行すると指数が従来の値に一致することを明らかに...
❏生体膜の構造形成、融合過程の分子レベルでの解明(21740308)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】ソフトマターの物理 / 生物物理 / シミュレーション / ソフトマター物理
【概要】分子シミュレーションにおける膜の曲げ弾性の測定法を比較検討し、従来の平面膜のゆらぎから求める方法に補正を加えることを提案した。この補正によってこれまでより高い精度を得ることができる。また、座屈した膜において界面張力が異方性を示すことを明らかにした。この異方性は楕円関数を用いて解析的に厳密に求めることができる。脂質膜の物性を大幅に変えることのできる新しい粗視化分子模型も開発した。 ...
【数物系科学】物理学:統計力学生物物理を含む研究件
❏3D-RISM理論を応用した解析的な揺らぎ計算手法の開発(18K14666)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉田 昌岳 東京工業大学, 情報理工学院, 研究員 (30737523)
【キーワード】揺らぎ / 統計力学 / 3D-RISM理論 / 生物物理学 / 分子動力学シミュレーション (他8件)
【概要】2013年にKimとHirataらによって提案された溶液中における分子の揺らぎの特徴を予測可能な新しい理論の解を得るための計算手法を2種類開発し、実装した。そして、本手法をアラニンジペプチド、メチオニンエンケファリンの2種類の分子の揺らぎの解析へ応用した。2つの手法は1つの構造周囲の小さな揺らぎを再現するものと、長時間のシミュレーションに対応するような大きな揺らぎを解析するためのものである。得られ...
❏多体問題の動力学に基づく分子系および天体系の集団運動の統合的解明(26800207)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】柳尾 朋洋 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (40444450)
【キーワード】多体問題 / 集団運動 / 分子モーター / DNA / クラスター (他19件)
【概要】ミクロな分子運動からマクロな天体運動まで、自然の各階層における多体系の集団運動を統一的に理解することは、現代科学の重要な課題である。本研究では、非線形力学、統計力学、微分幾何学の手法を駆使してこの課題に取り組んだ。その結果、ミクロな分子運動の階層においては、回転型分子モーターの運動機構やDNAの高次らせん形成に関する新たな幾何学的モデルを提案することができた。また、原子集合体の解離運動を駆動する集...
【数物系科学】物理学:非平衡統計力学生物物理を含む研究件
❏非平衡系のガラス・ジャミング転移(20H00128)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】宮崎 州正 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40449913)
【キーワード】非平衡統計力学 / ソフトマター物理 / 生物物理 / ガラス転移 / ジャミング転移 (他7件)
【概要】(1)ジャミング系の非線形レオロジー: ジャミング転移点近傍における非線形レオロジーを数値実験により解析した。特に、転移点近傍での応力緩和を、振動シアのプロトコルと、微小剪断後の緩和プロトコルの両方で解析を行い、その代数的緩和が従来しられていた指数から系統的に外れることを明らかにした。この指数は剪断の振幅に敏感に依存し、振幅が線形領域から非線形領域に移行すると指数が従来の値に一致することを明らかに...
❏シグナル伝達系の情報熱力学(16K17780)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 創祐 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (00771221)
【キーワード】情報熱力学 / シグナル伝達 / 情報幾何 / 不確定性関係 / オンサーガ相反関係 (他15件)
【概要】本研究において、情報と熱力学の間の融合理論である情報熱力学を進展させ、シグナル伝達などの生体情報処理の基礎理論として発展させることができた。主に、情報処理を含んだ形での流れと力の関係であるオンサーガ相反関係の一般化や、因果推定の熱力学、また情報幾何と呼ばれる情報理論の微分幾何形式と熱力学の対応関係を構築することで、熱コストと速度の間のトレードオフ関係としての熱力学的な不確定性関係を導出することに成...
❏非平衡確率過程模型の恒等式群と医療・美容(26310204)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【研究代表者】林 久美子 東北大学, 工学研究科, 助教 (00585979)
【キーワード】非平衡統計力学 / 分子モーター / 医療 / 生物物理 / 1分子計測 (他6件)
【概要】分子モーターキネシンやダイニンによるオルガネラ輸送は医療や美容と関連が深い。例えばアルツハイマー病などの神経疾患では軸索輸送障害が問題となるし日焼けの原因となるメラニン色素の顆粒輸送もキネシンやダイニンが担う。非平衡統計力学は輸送を扱う学問であるが、非平衡統計力学の恒等式をこのような輸送に応用した。これらの輸送は非平衡確率過程とみなせるからである。具体的にはシナプス小胞前駆体輸送とメラニン色素顆粒...
【数物系科学】地球惑星科学:ガラス転移生物物理を含む研究件
❏非平衡系のガラス・ジャミング転移(20H00128)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】宮崎 州正 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40449913)
【キーワード】非平衡統計力学 / ソフトマター物理 / 生物物理 / ガラス転移 / ジャミング転移 (他7件)
【概要】(1)ジャミング系の非線形レオロジー: ジャミング転移点近傍における非線形レオロジーを数値実験により解析した。特に、転移点近傍での応力緩和を、振動シアのプロトコルと、微小剪断後の緩和プロトコルの両方で解析を行い、その代数的緩和が従来しられていた指数から系統的に外れることを明らかにした。この指数は剪断の振幅に敏感に依存し、振幅が線形領域から非線形領域に移行すると指数が従来の値に一致することを明らかに...
❏非平衡・非一様・非従来型液体のガラス転移の研究(16H04034)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】宮崎 州正 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40449913)
【キーワード】物性基礎論 / ガラス転移 / ソフトマター / 化学物理 / 非平衡物理学 (他8件)
【概要】ガラス転移現象を、シミュレーションと理論解析により開拓することを目的とした研究を行った。従来のガラス転移研究の困難の克服するために、我々は、(i) 新規の液体モデル系を採用すること、(ii) 系を空間的に非一様にすること、そして、(iii) 系を非平衡条件下に置く、などの非従来方の設定やモデルを採用した。その結果、異常なガラス相、異常な次元依存性、理想ガラス転移点近傍の熱力学異常、せん断と密度に依...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流生物物理を含む研究件
❏近赤外ラマン円偏光二色性分光法を用いて光受容タンパク質中間体の構造を明らかにする(26410017)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50255428)
【キーワード】振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 / 分子分光学 (他8件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置の更なる高感度化と、生命科学における重要課題への適用である。本手法は円二色性分光(いわゆるCD)のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に溶液中では平面構造の分子がタンパク質中ではキラルな非平面構造になることに注目し、活性中心である補欠分子の構造的な歪みを検出できることを示してきた。特に、本研究...
❏鋭敏な聴覚の源であるモーター蛋白質プレスチンの精製とそれを用いた構造と機能の解明(18390455)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】和田 仁 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111264)
【キーワード】耳科学 / 蛋白質 / 分子モータ / Prestin / 原子間力顕微鏡 (他14件)
【概要】Prestinは哺乳類内耳外有毛細胞の細胞膜に高密度に発現している膜タンパク質である.細胞膜電位が変化すると,prestinは細胞内の陰イオンを輸送し,それに伴い構造変化すると考えられている.そして,その構造変化は外有毛細胞の伸縮運動を引き起こすと推察されている.Prestinについてその同定以来様々な研究が行われてきたが,prestinの形状や構造変化メカニズムは解明されていない.そこで本研究で...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流(アメリカ)生物物理を含む研究件
❏近赤外ラマン円偏光二色性分光法を用いて光受容タンパク質中間体の構造を明らかにする(26410017)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50255428)
【キーワード】振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 / 分子分光学 (他8件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置の更なる高感度化と、生命科学における重要課題への適用である。本手法は円二色性分光(いわゆるCD)のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に溶液中では平面構造の分子がタンパク質中ではキラルな非平面構造になることに注目し、活性中心である補欠分子の構造的な歪みを検出できることを示してきた。特に、本研究...
❏近赤外励起ラマン円偏光二色性分光を用いた生体関連分子の構造解析手法の確立(23550019)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50255428)
【キーワード】分子分光 / 振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 (他9件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置を高感度化し、これをさまざまな系に応用してその有用性を実証することである。本手法は円二色性分光のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に、本研究では近赤外光励起のラマン円偏光二色性分光法をさまざまな光受容タンパク質に応用し、発色団の捻れ構造に関する微細な情報が得られることを明らかにした。最近、発...
【数物系科学】天文学:化学物理生物物理を含む研究件
❏非平衡・非一様・非従来型液体のガラス転移の研究(16H04034)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】宮崎 州正 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40449913)
【キーワード】物性基礎論 / ガラス転移 / ソフトマター / 化学物理 / 非平衡物理学 (他8件)
【概要】ガラス転移現象を、シミュレーションと理論解析により開拓することを目的とした研究を行った。従来のガラス転移研究の困難の克服するために、我々は、(i) 新規の液体モデル系を採用すること、(ii) 系を空間的に非一様にすること、そして、(iii) 系を非平衡条件下に置く、などの非従来方の設定やモデルを採用した。その結果、異常なガラス相、異常な次元依存性、理想ガラス転移点近傍の熱力学異常、せん断と密度に依...
❏タンパク質の分子間相互作用の1分子観察(16H04094)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤芳 暁 東京工業大学, 理学院, 助教 (70371705)
【キーワード】1分子イメージング / 1分子観察 / 低温顕微鏡 / 抗原抗体反応 / 1分子計測(SMD) (他11件)
【概要】タンパク質は複合体をつくり生理機能を発現している。当該課題の研究目的は、その分子間相互作用を1分子観察できる光イメージング法を確立することにある。このような試みは世界的に見ても誰も成功していない。それは、分子間相互作用を研究するには、解像度1 nmで三次元全ての軸に対する空間情報を取得しなければならないからである。 このような背景から我々は、ナノメートルの分解能のクライオ蛍光顕微鏡の開発に取り組ん...
❏希土類イオンの単一スピン状態の1イオン光検出(15H03765)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松下 道雄 東京工業大学, 理学院, 准教授 (80260032)
【キーワード】1分子観察 / 一分子計測(SMD) / 一分子観察 / 1分子計測(SMD) / 一分子観察(SMD) (他13件)
【概要】我々は、結晶中にある無数のイオン一つ一つをそれぞれ1量子ビットずつに割り当てることで、量子ビットを高度に集積することを目指して、新しい系の探索と観察する光学顕微鏡の独自開発を10年にわたり続けてきた。当該研究では、Pr3+同士の三次元相対位置を決定する場合に、遷移双極子の向きにより、20~30 nmの系統誤差が生じることが分かった。そこで、三次元のすべての軸を高精度に決定することで、この系統誤差を...
【化学】基礎化学:分子分光学生物物理を含む研究件
❏近赤外ラマン円偏光二色性分光法を用いて光受容タンパク質中間体の構造を明らかにする(26410017)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50255428)
【キーワード】振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 / 分子分光学 (他8件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置の更なる高感度化と、生命科学における重要課題への適用である。本手法は円二色性分光(いわゆるCD)のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に溶液中では平面構造の分子がタンパク質中ではキラルな非平面構造になることに注目し、活性中心である補欠分子の構造的な歪みを検出できることを示してきた。特に、本研究...
❏近赤外励起ラマン円偏光二色性分光を用いた生体関連分子の構造解析手法の確立(23550019)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50255428)
【キーワード】分子分光 / 振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 (他9件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置を高感度化し、これをさまざまな系に応用してその有用性を実証することである。本手法は円二色性分光のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に、本研究では近赤外光励起のラマン円偏光二色性分光法をさまざまな光受容タンパク質に応用し、発色団の捻れ構造に関する微細な情報が得られることを明らかにした。最近、発...
【化学】基礎化学:振動分光生物物理を含む研究件
❏近赤外ラマン円偏光二色性分光法を用いて光受容タンパク質中間体の構造を明らかにする(26410017)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50255428)
【キーワード】振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 / 分子分光学 (他8件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置の更なる高感度化と、生命科学における重要課題への適用である。本手法は円二色性分光(いわゆるCD)のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に溶液中では平面構造の分子がタンパク質中ではキラルな非平面構造になることに注目し、活性中心である補欠分子の構造的な歪みを検出できることを示してきた。特に、本研究...
❏近赤外励起ラマン円偏光二色性分光を用いた生体関連分子の構造解析手法の確立(23550019)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50255428)
【キーワード】分子分光 / 振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 (他9件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置を高感度化し、これをさまざまな系に応用してその有用性を実証することである。本手法は円二色性分光のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に、本研究では近赤外光励起のラマン円偏光二色性分光法をさまざまな光受容タンパク質に応用し、発色団の捻れ構造に関する微細な情報が得られることを明らかにした。最近、発...
【化学】材料化学:量子化学計算生物物理を含む研究件
❏近赤外ラマン円偏光二色性分光法を用いて光受容タンパク質中間体の構造を明らかにする(26410017)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50255428)
【キーワード】振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 / 分子分光学 (他8件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置の更なる高感度化と、生命科学における重要課題への適用である。本手法は円二色性分光(いわゆるCD)のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に溶液中では平面構造の分子がタンパク質中ではキラルな非平面構造になることに注目し、活性中心である補欠分子の構造的な歪みを検出できることを示してきた。特に、本研究...
❏近赤外励起ラマン円偏光二色性分光を用いた生体関連分子の構造解析手法の確立(23550019)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50255428)
【キーワード】分子分光 / 振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 (他9件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置を高感度化し、これをさまざまな系に応用してその有用性を実証することである。本手法は円二色性分光のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に、本研究では近赤外光励起のラマン円偏光二色性分光法をさまざまな光受容タンパク質に応用し、発色団の捻れ構造に関する微細な情報が得られることを明らかにした。最近、発...
【化学】複合化学:1分子観察(SMD)生物物理を含む研究件
❏タンパク質の分子間相互作用の1分子観察(16H04094)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤芳 暁 東京工業大学, 理学院, 助教 (70371705)
【キーワード】1分子イメージング / 1分子観察 / 低温顕微鏡 / 抗原抗体反応 / 1分子計測(SMD) (他11件)
【概要】タンパク質は複合体をつくり生理機能を発現している。当該課題の研究目的は、その分子間相互作用を1分子観察できる光イメージング法を確立することにある。このような試みは世界的に見ても誰も成功していない。それは、分子間相互作用を研究するには、解像度1 nmで三次元全ての軸に対する空間情報を取得しなければならないからである。 このような背景から我々は、ナノメートルの分解能のクライオ蛍光顕微鏡の開発に取り組ん...
❏希土類イオンの単一スピン状態の1イオン光検出(15H03765)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松下 道雄 東京工業大学, 理学院, 准教授 (80260032)
【キーワード】1分子観察 / 一分子計測(SMD) / 一分子観察 / 1分子計測(SMD) / 一分子観察(SMD) (他13件)
【概要】我々は、結晶中にある無数のイオン一つ一つをそれぞれ1量子ビットずつに割り当てることで、量子ビットを高度に集積することを目指して、新しい系の探索と観察する光学顕微鏡の独自開発を10年にわたり続けてきた。当該研究では、Pr3+同士の三次元相対位置を決定する場合に、遷移双極子の向きにより、20~30 nmの系統誤差が生じることが分かった。そこで、三次元のすべての軸を高精度に決定することで、この系統誤差を...
❏マイクロ・ナノマシン技術を用いた分子モータの新しい単分子計測(14205035)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】金 範ジュン (金 範じゅん) 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (60334356)
【キーワード】生体分子モーター / マイクロ・ナノマシ / ナノ加工技術 / MEMS / 生物物理 (他9件)
【概要】本研究において、高感度で生体分子の活性を検出するための新しいマイクロデバイスの開発に成功し、生体分子モーターに関する新しい重要な結果を得ることができた。 【14-15年度】膜タンパクの研究:大きさ約100ミクロン程度の微小孔に、有機溶媒中に溶かした脂質をバッファで挟むことによって製作し、この平面膜を顕微鏡下で観察する実験系を組み上げた。これをマイクロシステム中で応用するために、シリコンで微細な流路...
【化学】複合化学:物理化学生物物理を含む研究件
❏溶液中の水素イオンの動力学計算手法の開発と生体分子への応用(17K15101)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】渡邉 宙志 慶應義塾大学, 理工学研究科(矢上), 特任講師 (20767199)
【キーワード】水素イオン / 分子シミュレーション / 凝縮系 / 量子化学 / ダイナミクス (他11件)
【概要】我々は溶媒の量子化学効果を取り込む手法を検証・改良する過程において、全てのハイブリッドモデルシミュレーションが影響をうけるアーティファクトを発見した。このアーティファクトは今まで議論されたことはなかったが、水素イオンのダイナミクスを再現する上でそれを補正することが非常に重要になる。そこで当初の予定を変更し、このアーティファクトの詳細な分析と補正法の提唱を行いその有効性を示すことに成功した。 さらに...
❏希土類イオンの単一スピン状態の1イオン光検出(15H03765)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松下 道雄 東京工業大学, 理学院, 准教授 (80260032)
【キーワード】1分子観察 / 一分子計測(SMD) / 一分子観察 / 1分子計測(SMD) / 一分子観察(SMD) (他13件)
【概要】我々は、結晶中にある無数のイオン一つ一つをそれぞれ1量子ビットずつに割り当てることで、量子ビットを高度に集積することを目指して、新しい系の探索と観察する光学顕微鏡の独自開発を10年にわたり続けてきた。当該研究では、Pr3+同士の三次元相対位置を決定する場合に、遷移双極子の向きにより、20~30 nmの系統誤差が生じることが分かった。そこで、三次元のすべての軸を高精度に決定することで、この系統誤差を...
【生物学】生物学:生細胞分子動態生物物理を含む研究件
❏動態・局在ナノ相関法開拓:超解像1分子同時イメージングによる転写制御の相分離解明(19H03192)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (00192659)
【キーワード】生物物理 / バイオイメージング / 超解像顕微鏡 / 1分子イメージング / 生体分子計測 (他14件)
【概要】超解像顕微鏡法と1分子イメージングの同時観察から得られる分子局在・分子動態・分子間相互作用の定量データ群を、統合的に関連付ける新しい方法を開拓した。生細胞で、超解像イメージングと1分子蛍光イメージングとを同時観察できる蛍光顕微鏡を、従来開発技術を改良し高精度化した。1分子イメージング動態解析、超解像解析ともに、従来法の改良に加え、種々の定量法を導入し、多種の定量データを取得可能にした。ナノ局在・1...
❏超解像1分子イメージング解析法の開発による細胞分子動態制御のナノ定量(25291032)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (00192659)
【キーワード】1分子イメージング / バイオイメージング / 細胞機能と構造 / 超解像顕微鏡 / 生体分子計測 (他8件)
【概要】光学顕微鏡における生細胞蛍光1分子超解像顕微鏡法を超解像法へと発展させ、生細胞分子動態を定量し、分子機構を解明することを目的として、次の3項目を行った。1.超解像1分子顕微鏡システムの改良。照明光の均質化、結像系の最適化、画像の位置ずれ抑制を中心に、高解像度化を行った。2.超解像多色同期1分子イメージング解析法の改良。超解像分子動態・相互作用解析における多色同期画像を用いた高精度解析において、多色...
【生物学】生物学:細胞情報・動態生物物理を含む研究件
❏動態・局在ナノ相関法開拓:超解像1分子同時イメージングによる転写制御の相分離解明(19H03192)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (00192659)
【キーワード】生物物理 / バイオイメージング / 超解像顕微鏡 / 1分子イメージング / 生体分子計測 (他14件)
【概要】超解像顕微鏡法と1分子イメージングの同時観察から得られる分子局在・分子動態・分子間相互作用の定量データ群を、統合的に関連付ける新しい方法を開拓した。生細胞で、超解像イメージングと1分子蛍光イメージングとを同時観察できる蛍光顕微鏡を、従来開発技術を改良し高精度化した。1分子イメージング動態解析、超解像解析ともに、従来法の改良に加え、種々の定量法を導入し、多種の定量データを取得可能にした。ナノ局在・1...
❏超解像1分子イメージング解析法の開発による細胞分子動態制御のナノ定量(25291032)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (00192659)
【キーワード】1分子イメージング / バイオイメージング / 細胞機能と構造 / 超解像顕微鏡 / 生体分子計測 (他8件)
【概要】光学顕微鏡における生細胞蛍光1分子超解像顕微鏡法を超解像法へと発展させ、生細胞分子動態を定量し、分子機構を解明することを目的として、次の3項目を行った。1.超解像1分子顕微鏡システムの改良。照明光の均質化、結像系の最適化、画像の位置ずれ抑制を中心に、高解像度化を行った。2.超解像多色同期1分子イメージング解析法の改良。超解像分子動態・相互作用解析における多色同期画像を用いた高精度解析において、多色...
【生物学】基礎生物学:光受容タンパク質生物物理を含む研究件
❏近赤外ラマン円偏光二色性分光法を用いて光受容タンパク質中間体の構造を明らかにする(26410017)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50255428)
【キーワード】振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 / 分子分光学 (他8件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置の更なる高感度化と、生命科学における重要課題への適用である。本手法は円二色性分光(いわゆるCD)のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に溶液中では平面構造の分子がタンパク質中ではキラルな非平面構造になることに注目し、活性中心である補欠分子の構造的な歪みを検出できることを示してきた。特に、本研究...
❏近赤外励起ラマン円偏光二色性分光を用いた生体関連分子の構造解析手法の確立(23550019)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】海野 雅司 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50255428)
【キーワード】分子分光 / 振動分光 / 生物物理 / 光受容タンパク質 / 量子化学計算 (他9件)
【概要】本研究の大きな目的は申請者らが開発してきたラマン円偏光二色性分光装置を高感度化し、これをさまざまな系に応用してその有用性を実証することである。本手法は円二色性分光のラマン分光版で、通常のラマン分光に比べて極めて多くの構造情報を提供する。特に、本研究では近赤外光励起のラマン円偏光二色性分光法をさまざまな光受容タンパク質に応用し、発色団の捻れ構造に関する微細な情報が得られることを明らかにした。最近、発...
❏湿度制御X線回折実験による蛋白質内部運動と水和構造変化の相関に関する研究(19204042)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】中迫 雅由 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30227764)
【キーワード】生物物理 / ナノマシン / 表面・界面物性 / 放射線・X線・粒子線 / 生体分子 (他13件)
【概要】蛋白質結晶周辺の湿度を変化させ、結晶内のバルク水量を非破壊・可逆的に制御可能な装置の開発を進め、湿潤空気流量300~450ml/minで相対湿度20~96%rhの範囲で実験を行うことが可能な装置とその実験手順を確立し各種蛋白質結晶に適用した。サブゼロ温度領域で蛋白質のダイナミクスを探る実験、種々の蛋白質結晶についての構造解析、分子動力学計算を通じた蛋白質の運動と水和構造変化の相関解析も実施した。...
【工学】機械工学:生体分子モーター生物物理を含む研究件
❏生物運動の制御基盤;化学力学フィードバックループ(22227005)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】石渡 信一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10130866)
【キーワード】生体分子モーター / 1分子生物学 / 化学力学フィードバック / 筋収縮自励振動 / SPOC (他21件)
【概要】本研究の第一の目標は、輸送・振動・分裂などの生物要素運動に必要な分子モーターや細胞骨格動態などが生み出す力が、要素運動の制御にフィードバックするという化学力学フィードバックループ(CMFループ)の存在を明らかにすることであった。その点、筋収縮自励振動(SPOC)現象における「ミオシンクロスブリッジ(CB)による力発生、筋フィラメントの滑り運動、フィラメント格子間隔の変化、CB形成確率の変化」という...
❏マイクロ・ナノマシン技術を用いた分子モータの新しい単分子計測(14205035)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】金 範ジュン (金 範じゅん) 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (60334356)
【キーワード】生体分子モーター / マイクロ・ナノマシ / ナノ加工技術 / MEMS / 生物物理 (他9件)
【概要】本研究において、高感度で生体分子の活性を検出するための新しいマイクロデバイスの開発に成功し、生体分子モーターに関する新しい重要な結果を得ることができた。 【14-15年度】膜タンパクの研究:大きさ約100ミクロン程度の微小孔に、有機溶媒中に溶かした脂質をバッファで挟むことによって製作し、この平面膜を顕微鏡下で観察する実験系を組み上げた。これをマイクロシステム中で応用するために、シリコンで微細な流路...
【工学】プロセス・化学工学:生体分子計測生物物理を含む研究件
❏動態・局在ナノ相関法開拓:超解像1分子同時イメージングによる転写制御の相分離解明(19H03192)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (00192659)
【キーワード】生物物理 / バイオイメージング / 超解像顕微鏡 / 1分子イメージング / 生体分子計測 (他14件)
【概要】超解像顕微鏡法と1分子イメージングの同時観察から得られる分子局在・分子動態・分子間相互作用の定量データ群を、統合的に関連付ける新しい方法を開拓した。生細胞で、超解像イメージングと1分子蛍光イメージングとを同時観察できる蛍光顕微鏡を、従来開発技術を改良し高精度化した。1分子イメージング動態解析、超解像解析ともに、従来法の改良に加え、種々の定量法を導入し、多種の定量データを取得可能にした。ナノ局在・1...
❏超解像1分子イメージング解析法の開発による細胞分子動態制御のナノ定量(25291032)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (00192659)
【キーワード】1分子イメージング / バイオイメージング / 細胞機能と構造 / 超解像顕微鏡 / 生体分子計測 (他8件)
【概要】光学顕微鏡における生細胞蛍光1分子超解像顕微鏡法を超解像法へと発展させ、生細胞分子動態を定量し、分子機構を解明することを目的として、次の3項目を行った。1.超解像1分子顕微鏡システムの改良。照明光の均質化、結像系の最適化、画像の位置ずれ抑制を中心に、高解像度化を行った。2.超解像多色同期1分子イメージング解析法の改良。超解像分子動態・相互作用解析における多色同期画像を用いた高精度解析において、多色...
【工学】総合工学:表面・界面物性生物物理を含む研究件
❏生体膜の膜ゆらぎ計測とその生体膜機能との相関(15H03824)
【研究テーマ】分析化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】藤浪 眞紀 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (50311436)
【キーワード】分析科学 / 生体物理 / 生体分子 / 生体膜 / 表面・界面物性 (他7件)
【概要】本研究では,自立型脂質二重膜である黒膜について,レーザー誘起界面変形法(LISD),光褪色後蛍光回復法(FRAP)の適用を可能にすると共にコレステロール濃度・浸透圧依存性の測定を行った。浸透圧が増加した場合,膜張力と拡散係数が共に増加したのに対し,コレステロール濃度が増加した場合は膜張力が増加したのに対して拡散係数の減少が見られた。これらの結果は膜張力と流動性についての系統的な測定結果として重要で...
❏湿度制御X線回折実験による蛋白質内部運動と水和構造変化の相関に関する研究(19204042)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】中迫 雅由 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30227764)
【キーワード】生物物理 / ナノマシン / 表面・界面物性 / 放射線・X線・粒子線 / 生体分子 (他13件)
【概要】蛋白質結晶周辺の湿度を変化させ、結晶内のバルク水量を非破壊・可逆的に制御可能な装置の開発を進め、湿潤空気流量300~450ml/minで相対湿度20~96%rhの範囲で実験を行うことが可能な装置とその実験手順を確立し各種蛋白質結晶に適用した。サブゼロ温度領域で蛋白質のダイナミクスを探る実験、種々の蛋白質結晶についての構造解析、分子動力学計算を通じた蛋白質の運動と水和構造変化の相関解析も実施した。...
【工学】総合工学:原子間力顕微鏡生物物理を含む研究件
❏高速バイオAFMが拓く新構造生物学(24227005)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】安藤 敏夫 金沢大学, バイオAFM先端研究センター, 特任教授 (50184320)
【キーワード】走査プローブ顕微鏡 / 1分子計測・操作 / バイオイメージング / タンパク質 / 細胞 (他19件)
【概要】三つの課題に取り組んだ。課題1では、既に確立した高速AFMを利用して多様な蛋白質系で起こる動的プロセスを観察し、機能メカニズムに迫るとともに、従来技術では困難な天然変性蛋白質の構造解析が高速AFMで可能であることを実証した。課題2では、振動を起こさずに広域を高速走査する技術やイメージング中に試料を操作可能なインターラクティブ高速AFMを開発し、その有効性を実証した。また、カンチレバー走査方式の高速...
❏鋭敏な聴覚の源であるモーター蛋白質プレスチンの精製とそれを用いた構造と機能の解明(18390455)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】和田 仁 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111264)
【キーワード】耳科学 / 蛋白質 / 分子モータ / Prestin / 原子間力顕微鏡 (他14件)
【概要】Prestinは哺乳類内耳外有毛細胞の細胞膜に高密度に発現している膜タンパク質である.細胞膜電位が変化すると,prestinは細胞内の陰イオンを輸送し,それに伴い構造変化すると考えられている.そして,その構造変化は外有毛細胞の伸縮運動を引き起こすと推察されている.Prestinについてその同定以来様々な研究が行われてきたが,prestinの形状や構造変化メカニズムは解明されていない.そこで本研究で...
【工学】総合工学:走査プローブ顕微鏡生物物理を含む研究件
❏高速バイオAFMが拓く新構造生物学(24227005)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】安藤 敏夫 金沢大学, バイオAFM先端研究センター, 特任教授 (50184320)
【キーワード】走査プローブ顕微鏡 / 1分子計測・操作 / バイオイメージング / タンパク質 / 細胞 (他19件)
【概要】三つの課題に取り組んだ。課題1では、既に確立した高速AFMを利用して多様な蛋白質系で起こる動的プロセスを観察し、機能メカニズムに迫るとともに、従来技術では困難な天然変性蛋白質の構造解析が高速AFMで可能であることを実証した。課題2では、振動を起こさずに広域を高速走査する技術やイメージング中に試料を操作可能なインターラクティブ高速AFMを開発し、その有効性を実証した。また、カンチレバー走査方式の高速...
❏鋭敏な聴覚の源であるモーター蛋白質プレスチンの精製とそれを用いた構造と機能の解明(18390455)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】和田 仁 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111264)
【キーワード】耳科学 / 蛋白質 / 分子モータ / Prestin / 原子間力顕微鏡 (他14件)
【概要】Prestinは哺乳類内耳外有毛細胞の細胞膜に高密度に発現している膜タンパク質である.細胞膜電位が変化すると,prestinは細胞内の陰イオンを輸送し,それに伴い構造変化すると考えられている.そして,その構造変化は外有毛細胞の伸縮運動を引き起こすと推察されている.Prestinについてその同定以来様々な研究が行われてきたが,prestinの形状や構造変化メカニズムは解明されていない.そこで本研究で...
【工学】総合工学:レオロジー生物物理を含む研究件
❏非平衡系のガラス・ジャミング転移(20H00128)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】宮崎 州正 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40449913)
【キーワード】非平衡統計力学 / ソフトマター物理 / 生物物理 / ガラス転移 / ジャミング転移 (他7件)
【概要】(1)ジャミング系の非線形レオロジー: ジャミング転移点近傍における非線形レオロジーを数値実験により解析した。特に、転移点近傍での応力緩和を、振動シアのプロトコルと、微小剪断後の緩和プロトコルの両方で解析を行い、その代数的緩和が従来しられていた指数から系統的に外れることを明らかにした。この指数は剪断の振幅に敏感に依存し、振幅が線形領域から非線形領域に移行すると指数が従来の値に一致することを明らかに...
❏非平衡・非一様・非従来型液体のガラス転移の研究(16H04034)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】宮崎 州正 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40449913)
【キーワード】物性基礎論 / ガラス転移 / ソフトマター / 化学物理 / 非平衡物理学 (他8件)
【概要】ガラス転移現象を、シミュレーションと理論解析により開拓することを目的とした研究を行った。従来のガラス転移研究の困難の克服するために、我々は、(i) 新規の液体モデル系を採用すること、(ii) 系を空間的に非一様にすること、そして、(iii) 系を非平衡条件下に置く、などの非従来方の設定やモデルを採用した。その結果、異常なガラス相、異常な次元依存性、理想ガラス転移点近傍の熱力学異常、せん断と密度に依...
【工学】総合工学:分子シミュレーション生物物理を含む研究件
❏溶液中の水素イオンの動力学計算手法の開発と生体分子への応用(17K15101)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】渡邉 宙志 慶應義塾大学, 理工学研究科(矢上), 特任講師 (20767199)
【キーワード】水素イオン / 分子シミュレーション / 凝縮系 / 量子化学 / ダイナミクス (他11件)
【概要】我々は溶媒の量子化学効果を取り込む手法を検証・改良する過程において、全てのハイブリッドモデルシミュレーションが影響をうけるアーティファクトを発見した。このアーティファクトは今まで議論されたことはなかったが、水素イオンのダイナミクスを再現する上でそれを補正することが非常に重要になる。そこで当初の予定を変更し、このアーティファクトの詳細な分析と補正法の提唱を行いその有効性を示すことに成功した。 さらに...
❏分子シミュレーションによるABCトランスポーターの「ジャンケン」メカニズムの解明(25870220)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】古田 忠臣 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 助教 (10431834)
【キーワード】ABCトランスポーター / ATP / 基質 / 輸送 / カップリングヘリックス (他9件)
【概要】ATP-binding cassette (ABC)トランスポーターは、ATPの結合・加水分解・解離のエネルギーを用いて細胞膜を介して様々な基質を輸送する膜内在性タンパク質の大きなスーパーファミリーの一つである。本研究では、細菌のABCトランスポーターMsbA, TM287/288を対象としてカップリングヘリックス(CHs)の役割やATP結合の影響に着目した分子シミュレーションによる解析を行った。...
【工学】総合工学:ダイナミクス生物物理を含む研究件
❏溶液中の水素イオンの動力学計算手法の開発と生体分子への応用(17K15101)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】渡邉 宙志 慶應義塾大学, 理工学研究科(矢上), 特任講師 (20767199)
【キーワード】水素イオン / 分子シミュレーション / 凝縮系 / 量子化学 / ダイナミクス (他11件)
【概要】我々は溶媒の量子化学効果を取り込む手法を検証・改良する過程において、全てのハイブリッドモデルシミュレーションが影響をうけるアーティファクトを発見した。このアーティファクトは今まで議論されたことはなかったが、水素イオンのダイナミクスを再現する上でそれを補正することが非常に重要になる。そこで当初の予定を変更し、このアーティファクトの詳細な分析と補正法の提唱を行いその有効性を示すことに成功した。 さらに...
❏高速バイオAFMが拓く新構造生物学(24227005)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】安藤 敏夫 金沢大学, バイオAFM先端研究センター, 特任教授 (50184320)
【キーワード】走査プローブ顕微鏡 / 1分子計測・操作 / バイオイメージング / タンパク質 / 細胞 (他19件)
【概要】三つの課題に取り組んだ。課題1では、既に確立した高速AFMを利用して多様な蛋白質系で起こる動的プロセスを観察し、機能メカニズムに迫るとともに、従来技術では困難な天然変性蛋白質の構造解析が高速AFMで可能であることを実証した。課題2では、振動を起こさずに広域を高速走査する技術やイメージング中に試料を操作可能なインターラクティブ高速AFMを開発し、その有効性を実証した。また、カンチレバー走査方式の高速...
【工学】総合工学:放射線・X線・粒子線生物物理を含む研究件
❏湿度制御X線回折実験による蛋白質内部運動と水和構造変化の相関に関する研究(19204042)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】中迫 雅由 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30227764)
【キーワード】生物物理 / ナノマシン / 表面・界面物性 / 放射線・X線・粒子線 / 生体分子 (他13件)
【概要】蛋白質結晶周辺の湿度を変化させ、結晶内のバルク水量を非破壊・可逆的に制御可能な装置の開発を進め、湿潤空気流量300~450ml/minで相対湿度20~96%rhの範囲で実験を行うことが可能な装置とその実験手順を確立し各種蛋白質結晶に適用した。サブゼロ温度領域で蛋白質のダイナミクスを探る実験、種々の蛋白質結晶についての構造解析、分子動力学計算を通じた蛋白質の運動と水和構造変化の相関解析も実施した。...
❏小型単色エネルギー可変硬X線源の利用推進(17360454)
【研究テーマ】原子力学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】上坂 充 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (30232739)
【キーワード】電子線形加速器 / X-band / コンプトン散乱X線源 / 2色X線CT / 放射線,X線,粒子線 (他9件)
【概要】東大原子力専攻において、X-bandマルチバンチ電子線形加速器を用いた小型コンプトン散乱X線源の開発を進めてきている。本研究においては、全システムの構築と性能評価を目的とし、平成18年度ではシステム全体の構築、特にX-band熱陰極RF電子銃によるビーム生成試験と、加速管を含む全立体回路の構築、コンプトン散乱用レーザーシステムの構築を実施してきた。これまでに、X-bandクライストロンによる大電力...
【工学】総合工学:マイクロ・ナノデバイス生物物理を含む研究件
❏超ハイスループット一分子計測にむけたデジタルナノ流体及び高速計測技術開発(16H05971)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】太田 禎生 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (70731214)
【キーワード】デジタルマイクロフルイディクス / マイクロ液滴技術 / ラチェット / マイクロ流体技術 / 分子・細胞解析技術 (他13件)
【概要】高感度・並列集積化バイオアッセイの実現に向け、まずデジタルマイクロ流体技術とマイクロチャンバーアレイを融合したデバイス構造を設計・作製し、機能を検証し、さらに溶液の入れ替えを行うことにより繰り返しデジタル計数法を検証した。また流路壁形状を非対称にすることにより、新規ラチェット機構による液滴の整流機構を実現した。さらに電極形状を工夫することにより、流路壁の表面や形状のばらつきに伴う影響を無くし、より...
❏周波数応答に基づく遺伝子制御回路のモデル集合同定法と実験系の構築(16H07175)
【研究テーマ】制御・システム工学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】堀 豊 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 助教 (10778591)
【キーワード】遺伝子回路 / 確率システム / システム同定 / 凸最適化 / マイクロ流路 (他8件)
【概要】本研究では,微生物の細胞内で動作する人工的な反応系(遺伝子回路)のダイナミクスをシステム工学的なアプローチで数理モデル化するために必要な理論,およびモデル化に必要なデータを取得するためのマイクロ流路実験系の構築を行った. 特に,生化学反応システムの数理モデルが計測データの少なさや反応ダイナミクスの確率ゆらぎなどの影響により大きな「不確かさ」を有することに着目し,不確かさを定量的に扱うためのパラメタ...
❏非平衡場を利用したマイクロハイドロゲルの時空間動的セルフアセンブリ(24651159)
【研究テーマ】マイクロ・ナノデバイス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (20511249)
【キーワード】自己組織化 / 自律システム / マイクロマシン / マイクロ流体 / 生物物理 (他8件)
【概要】従来の自己組織化システムは,系の安定点に収束させることで,ある構造を構築する“self-assembly”を利用したものが一般的であったが,この場合,結晶などの均一な構造を作ることが限界であり,生命システムなどの複雑で自律的なシステムを構築することができなかった.本研究では,動的な自己組織化としての“self-organization”を目指して研究を行った.すなわち,非平衡環境下で,分子のスケー...
【工学】総合工学:シミュレーション生物物理を含む研究件
❏非平衡下での生体膜の構造形成(21K03481)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】曲率誘導タンパク質 / 反応拡散波 / シミュレーション / 生物物理 / ソフトマター
【概要】非平衡下で生体膜がとる多様な形状変化、パターン形成を明らかにするのが本研究課題の目的である。今年度は、曲率誘導タンパク質および、その制御因子の膜への吸着、膜上の拡散が引き起こす現象について反抗拡散方程式と膜変形をカップルさせた計算を行い、膜変形を伴う反応拡散波について調べた。球面では空間的に一様な振動が起こる条件でも、曲率の高い(条件によっては低い)部位から、進行波が形成されることや、波の速度が曲...
❏タンパク質による生体膜の形態制御(17K05607)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】生物物理 / ソフトマター / 生体膜 / シミュレーション
【概要】本研究では粗視化シミュレーションを用いて、曲率誘導タンパク質などによる生体膜の構造変化を研究した。(1)キラリティがチューブ形成に重要であること、(2)膜変形とのカップリングによって膜上の反応拡散波の安定性やチューリングパターンが変化すること、(3)アクチン繊維成長との相互作用が熱平衡とは異なる膜ゆらぎを誘起することなどを明らかにするとともに、(4)膜の力学物性の計算手法の開発や(5)ナビエ・スト...
❏架橋による生体膜の構造制御(25400425)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】生物物理 / ソフトマター / 細胞 / 生体膜 / シミュレーション
【概要】数値計算を主に用いて、タンパク質などによる生体膜の形状制御の仕組みを研究した。まず、膜間のゆらぎのエントロピーによって生体膜間を架橋する結合サイトが凝集する条件を明らかにした。次に、高分子修飾によって大きな膜ドメインが不安定化し、多数のマイクロドメインが形成されることがあることを示した。そして、バナナ状タンパク質の吸着により、多角形膜チューブや多面体ベシクルが形成することを明らかにした。タンパク質...
【工学】総合工学:可視化生物物理を含む研究件
❏撃力刺激組合せによる非定常力学刺激への細胞応答の解析(17H04735)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中川 桂一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00737926)
【キーワード】メカノバイオロジー / メカニカルストレス / 可視化 / 音響波 / 生物物理 (他11件)
【概要】本研究では,HzからkHz(1000分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システム,およびMHz(100万分の1秒に相当)からサブGHz(10憶分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システムの開発を行いました.それぞれのシステムにおいて,細胞応答として細胞内カルシウムイオン濃度を計測することが可能です.開発したシステムにより細胞を刺激し,カルシウムイオン濃度の変化を...
❏分光学的手法とインフォマティクスを利用した網羅的神経解剖学の創成(15K12143)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / 生物物理 / 神経科学 / 細胞・組織 / 可視化 (他12件)
【概要】脳領域を客合理的に分類する新規手法を開発した。ラマン分光によるスペクトル計測を脳標本で行うことより、ピクセル毎にスペクトル情報を得る。このスペクトル情報を利用して、スペクトルが似た領域を抽出し、マッピングした。この結果,神経線維をラッピングしているミエリンや、セロトニン、ドーパミン、グルタミン酸含有細胞を非染色で検出することができた。また脳領域境界を合理的に決定する方法として、核位置を利用したボロ...
❏神経細胞その場破壊技術による線虫神経回路のシステム生物学的解析(19650071)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】神経科学 / 可視化 / 生体生命情報学 / 行動学 / 生物物理
【概要】線虫神経系は、遺伝子から行動までを繋げることが可能な理想的な実験系である。そのために種々の疾病の原因を探る研究として、突然変異体の単離とその原因遺伝子を明らかにする順遺伝学的な方法と最近のRNAi技術に代表されるような逆遺伝学的な解析手法が用いられてきている。しかしながら神経系に関わる疾患(学習および行動異常等)に関しては、原因遺伝子とその機能を直接結びつけることが従来困難であった。その最大の理由...
【総合生物】ゲノム科学:数理工学生物物理を含む研究件
❏発生系譜のインフォマティクス技術の構築と、胚の生きの良さの定量化への応用(16H06155)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小林 徹也 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (90513359)
【キーワード】着床前胚 / 4Dイメージング / 力学モデル / 系譜解析 / トラッキング (他21件)
【概要】本研究では、哺乳類着床前胚の発生系譜を定量的に解析する手法の構築を目指し、画像解析技術・統計解析技術・シミュレーション技術の構築を行った。 画像解析では、胚内の細胞を同定する手法を改良し、最終的にはそこから得られたデータを用いた深層画像解析法の提案を行った。系譜統計解析では、細胞の分裂待ち時間などから細胞の潜在情報を推定する手法を提案した。そして、胚内の細胞における力学的相互作用と発生プロセスの再...
❏活動電位形状に対する非線形ダイナミクス解析手法の構築(16K16138)
【研究テーマ】感性情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00557704)
【キーワード】非定常確率過程 / 統計量 / 数理工学 / 神経科学 / 生物物理 (他7件)
【概要】神経スパイク時系列に対する様々な統計解析手法の提案・検討を行った。その結果、これまでの統計解析手法では適用が難しいとされてきたような長時間相関を有する時系列データや、極めて定常な時系列データに対して我々の開発した統計解析手法が有効であることを示された。さらに、神経スパイク時系列の複雑性としてデータの周期性やカオス性などの様々な尺度から時系列を評価し、それらの尺度と神経数理モデルとの関係性を調査した...
【総合生物】生体分子化学:1分子計測(SDM)生物物理を含む研究件
❏超ハイスループット一分子計測にむけたデジタルナノ流体及び高速計測技術開発(16H05971)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】太田 禎生 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (70731214)
【キーワード】デジタルマイクロフルイディクス / マイクロ液滴技術 / ラチェット / マイクロ流体技術 / 分子・細胞解析技術 (他13件)
【概要】高感度・並列集積化バイオアッセイの実現に向け、まずデジタルマイクロ流体技術とマイクロチャンバーアレイを融合したデバイス構造を設計・作製し、機能を検証し、さらに溶液の入れ替えを行うことにより繰り返しデジタル計数法を検証した。また流路壁形状を非対称にすることにより、新規ラチェット機構による液滴の整流機構を実現した。さらに電極形状を工夫することにより、流路壁の表面や形状のばらつきに伴う影響を無くし、より...
❏1分子・少数分子・細胞内モーター分子の運動機構を実験・理論の両面から解明する(16H04773)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】樋口 秀男 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90165093)
【キーワード】分子モーター / 1分子 / 少数分子 / キネシン / ミオシン (他14件)
【概要】細胞内の物質輸送や細胞分裂を担うモータータンパク質であるキネシン、ミオシンV、ダイニンは一定の歩幅で長距離を解離することなく、前進運動や後退運動を行う。これら三種類のモータータンパク質の1分子の運動特性を統一的に記述するために運動を単純化して、2つの状態を遷移する数理モデルを提案し、このモデルによって本研究や過去の実験結果をうまく説明することができた。 また、筋肉由来のミオシン多分子による力発生を...
❏タンパク質の分子間相互作用の1分子観察(16H04094)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤芳 暁 東京工業大学, 理学院, 助教 (70371705)
【キーワード】1分子イメージング / 1分子観察 / 低温顕微鏡 / 抗原抗体反応 / 1分子計測(SMD) (他11件)
【概要】タンパク質は複合体をつくり生理機能を発現している。当該課題の研究目的は、その分子間相互作用を1分子観察できる光イメージング法を確立することにある。このような試みは世界的に見ても誰も成功していない。それは、分子間相互作用を研究するには、解像度1 nmで三次元全ての軸に対する空間情報を取得しなければならないからである。 このような背景から我々は、ナノメートルの分解能のクライオ蛍光顕微鏡の開発に取り組ん...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:人工細胞生物物理を含む研究件
❏細胞モデルによる細胞内異常拡散メカニズムの解明(18H01187)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】柳澤 実穂 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50555802)
【キーワード】細胞モデル / 高分子混雑 / 異常拡散 / 蛍光相関分光法 / 粘弾性 (他8件)
【概要】細胞中では、ブラウン運動とは異なる異常拡散が生じる。本研究では、高濃度高分子溶液を脂質膜で閉じ込めた細胞サイズの液滴により細胞の構造を再現し、蛍光相関分光法を用いた拡散挙動の解析から、構造的な特徴が分子拡散へ及ぼす影響の解明を目指した。その結果、異常拡散性は、高分子がつくる混雑環境にのみ依存して液滴半径には依存しなかった。一方、拡散係数は液滴半径が約20um以下で低下すること、その低下度は液滴を覆...
❏計算機デザインと進化分子工学による新規人工膜タンパク質の創生(17H00888)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松浦 友亮 東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (50362653)
【キーワード】膜タンパク質 / リポソーム / 進化分子工学 / 人工細胞 / 無細胞タンパク質合成系 (他12件)
【概要】自然界が進化によって探索した配列空間はほんの一部である。合理的デザインにより、現在までに可溶性タンパク質については、未開拓配列空間に多くの構造・機能を持つ人工タンパク質が存在することが明らかになってきた。本研究では、膜タンパク質でも機能・構造を持つ人工膜タンパク質を持つ分子が存在すること示した。具体的には、2 nmのポアを持つ人工膜タンパク質を設計し、その機能を人工細胞リアクターを用いて明らかにし...
❏生物運動の制御基盤;化学力学フィードバックループ(22227005)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】石渡 信一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10130866)
【キーワード】生体分子モーター / 1分子生物学 / 化学力学フィードバック / 筋収縮自励振動 / SPOC (他21件)
【概要】本研究の第一の目標は、輸送・振動・分裂などの生物要素運動に必要な分子モーターや細胞骨格動態などが生み出す力が、要素運動の制御にフィードバックするという化学力学フィードバックループ(CMFループ)の存在を明らかにすることであった。その点、筋収縮自励振動(SPOC)現象における「ミオシンクロスブリッジ(CB)による力発生、筋フィラメントの滑り運動、フィラメント格子間隔の変化、CB形成確率の変化」という...
【総合生物】神経科学:超解像顕微鏡生物物理を含む研究件
❏動態・局在ナノ相関法開拓:超解像1分子同時イメージングによる転写制御の相分離解明(19H03192)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (00192659)
【キーワード】生物物理 / バイオイメージング / 超解像顕微鏡 / 1分子イメージング / 生体分子計測 (他14件)
【概要】超解像顕微鏡法と1分子イメージングの同時観察から得られる分子局在・分子動態・分子間相互作用の定量データ群を、統合的に関連付ける新しい方法を開拓した。生細胞で、超解像イメージングと1分子蛍光イメージングとを同時観察できる蛍光顕微鏡を、従来開発技術を改良し高精度化した。1分子イメージング動態解析、超解像解析ともに、従来法の改良に加え、種々の定量法を導入し、多種の定量データを取得可能にした。ナノ局在・1...
❏超解像1分子イメージング解析法の開発による細胞分子動態制御のナノ定量(25291032)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (00192659)
【キーワード】1分子イメージング / バイオイメージング / 細胞機能と構造 / 超解像顕微鏡 / 生体分子計測 (他8件)
【概要】光学顕微鏡における生細胞蛍光1分子超解像顕微鏡法を超解像法へと発展させ、生細胞分子動態を定量し、分子機構を解明することを目的として、次の3項目を行った。1.超解像1分子顕微鏡システムの改良。照明光の均質化、結像系の最適化、画像の位置ずれ抑制を中心に、高解像度化を行った。2.超解像多色同期1分子イメージング解析法の改良。超解像分子動態・相互作用解析における多色同期画像を用いた高精度解析において、多色...
【総合生物】神経科学:筋肉生理学生物物理を含む研究件
❏In vivoナノ計測による心筋収縮制御機構の解明(15H04677)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生物物理 / ナノバイオ / 分子イメージング / 心筋 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】1)ラット幼若心筋細胞のZ線にα-actinin-YC-Nano140を発現させ、細胞内局所のCa濃度とサルコメア長の同時計測を行った。2)マウス摘出心臓において、心筋細胞内局所のCa動態を計測する技術を開発した。3)マウスin vivo心臓から心筋細胞内のサルコメアの動きを高空間(20 nm)・時間(10 ms)分解能で捉えることのできるシステムを開発し、サルコメア動態とマクロパラメータ(心電図...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【総合生物】神経科学:生物・生体工学生物物理を含む研究件
❏撃力刺激組合せによる非定常力学刺激への細胞応答の解析(17H04735)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中川 桂一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00737926)
【キーワード】メカノバイオロジー / メカニカルストレス / 可視化 / 音響波 / 生物物理 (他11件)
【概要】本研究では,HzからkHz(1000分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システム,およびMHz(100万分の1秒に相当)からサブGHz(10憶分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システムの開発を行いました.それぞれのシステムにおいて,細胞応答として細胞内カルシウムイオン濃度を計測することが可能です.開発したシステムにより細胞を刺激し,カルシウムイオン濃度の変化を...
❏活動電位形状に対する非線形ダイナミクス解析手法の構築(16K16138)
【研究テーマ】感性情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00557704)
【キーワード】非定常確率過程 / 統計量 / 数理工学 / 神経科学 / 生物物理 (他7件)
【概要】神経スパイク時系列に対する様々な統計解析手法の提案・検討を行った。その結果、これまでの統計解析手法では適用が難しいとされてきたような長時間相関を有する時系列データや、極めて定常な時系列データに対して我々の開発した統計解析手法が有効であることを示された。さらに、神経スパイク時系列の複雑性としてデータの周期性やカオス性などの様々な尺度から時系列を評価し、それらの尺度と神経数理モデルとの関係性を調査した...
❏心筋収縮構造の再構築によるスターリングの心臓法則の分子メカニズムの解明(20500368)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 生物物理 / 細胞・組織 / 生物・生体工学 / 生体分子
【概要】スターリングの心臓法則は、心筋サルコメアの発生張力が伸展によって増大するという「筋長効果」に基づいている。本研究において申請者らは、筋長効果の程度が細いフィラメントの協同性と逆相関していることを見出した。また、実験的に得られた結果を、Ca^<2+>依存性の細いフィラメントのON-OFFスイッチ機構と格子間隔を組み入れたモデルによって、定量的にシミュレートすることに成功した。これらの結果...
【総合生物】神経科学:生物物理学生物物理を含む研究件
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
❏3D-RISM理論を応用した解析的な揺らぎ計算手法の開発(18K14666)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉田 昌岳 東京工業大学, 情報理工学院, 研究員 (30737523)
【キーワード】揺らぎ / 統計力学 / 3D-RISM理論 / 生物物理学 / 分子動力学シミュレーション (他8件)
【概要】2013年にKimとHirataらによって提案された溶液中における分子の揺らぎの特徴を予測可能な新しい理論の解を得るための計算手法を2種類開発し、実装した。そして、本手法をアラニンジペプチド、メチオニンエンケファリンの2種類の分子の揺らぎの解析へ応用した。2つの手法は1つの構造周囲の小さな揺らぎを再現するものと、長時間のシミュレーションに対応するような大きな揺らぎを解析するためのものである。得られ...
❏タンパク質の動的特性を特徴づけるための分子内動的構造ネットワーク解析法の開発(16K00407)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】輪湖 博 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60158607)
【キーワード】生物物理学 / バイオインフォ―マティクス / 計算化学 / タンパク質の立体構造 / 基準振動解析 (他16件)
【概要】タンパク質の動的構造を理解するために基準振動解析計算を行い、低周波数の基準振動モードそれぞれについて、隣接し、大きな正の相関をもって動くアミノ酸残基対を結合して分子内動的構造ネットワークを定義した。そしてそれらネットワークの特性からタンパク質の動的構造を特徴づけることを考えた。酵素、アロステリックタンパク質、多量体などに応用し、ネットワーク解析で使われる中心性指標の一つbetweennessがタン...
【農学】農業工学:細胞モデル生物物理を含む研究件
❏細胞モデルによる細胞内異常拡散メカニズムの解明(18H01187)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】柳澤 実穂 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50555802)
【キーワード】細胞モデル / 高分子混雑 / 異常拡散 / 蛍光相関分光法 / 粘弾性 (他8件)
【概要】細胞中では、ブラウン運動とは異なる異常拡散が生じる。本研究では、高濃度高分子溶液を脂質膜で閉じ込めた細胞サイズの液滴により細胞の構造を再現し、蛍光相関分光法を用いた拡散挙動の解析から、構造的な特徴が分子拡散へ及ぼす影響の解明を目指した。その結果、異常拡散性は、高分子がつくる混雑環境にのみ依存して液滴半径には依存しなかった。一方、拡散係数は液滴半径が約20um以下で低下すること、その低下度は液滴を覆...
❏物理から細胞形態に迫る:多細胞モデルの構築と細胞間相互作用の制御(24740292)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳澤 実穂 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (50555802)
【キーワード】細胞モデル / 界面張力 / 細胞接着 / 細胞組織モデル / 自己組織化 (他12件)
【概要】生物を形作る細胞は、機能に適した形態と内部構造を備えている。我々は、この細胞形状と構造の制御機構を明らかにするために、細胞組織における細胞の空間配置と細胞間接着力に着目し、それらの相関関係を、複数の細胞サイズ液滴からなる細胞組織モデルを用いて調べた。細胞の空間配置が関与しない二細胞モデルでは、細胞間接着力が細胞表面の界面張力と、細胞膜と細胞内の高分子との相互作用によって決定されることが示された。一...
【農学】動物生命科学:ミオシン生物物理を含む研究件
❏1分子・少数分子・細胞内モーター分子の運動機構を実験・理論の両面から解明する(16H04773)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】樋口 秀男 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90165093)
【キーワード】分子モーター / 1分子 / 少数分子 / キネシン / ミオシン (他14件)
【概要】細胞内の物質輸送や細胞分裂を担うモータータンパク質であるキネシン、ミオシンV、ダイニンは一定の歩幅で長距離を解離することなく、前進運動や後退運動を行う。これら三種類のモータータンパク質の1分子の運動特性を統一的に記述するために運動を単純化して、2つの状態を遷移する数理モデルを提案し、このモデルによって本研究や過去の実験結果をうまく説明することができた。 また、筋肉由来のミオシン多分子による力発生を...
❏骨格筋ミオシン1分子から多分子への階層化に伴うシステム機能発現の解明(20740238)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】茅 元司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (00422098)
【キーワード】生物物理 / ミオシン / 1分子計測 / 筋肉 / スティフネス (他7件)
【概要】生体内環境に近い多分子が共存するフィラメント上における、骨格筋ミオシン1分子の力学特性を捉える事を試みた。ミオシン1分子のスティフネスを計測し、ミオシンの硬さには異方性があることを示した。力を出す方向に引っ張ると硬くなって力を出し易く、反対方向に押すと紐のように柔らかくなり、反発力を軽減する機構があることがわかった。この計測から、筋肉の中で力を出し終えたミオシンが、他の分子の力発生の妨げになること...
❏優性変異アクチンを用いたアクチンフィラメントの機能解明(18370067)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】上田 太郎 独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, 部門付き (90356551)
【キーワード】アクチン / ミオシン / 協同的構造変化 / 優性変異 / 優性阻害 (他18件)
【概要】アクチンミオシン系の力発生において、アクチンフィラメントは線路として機能する一方、その協同的構造変化も何らかの重要な機能を果たすと考えられている。一般に協同的構造変化の機能の解明には、優性変異の解析が有力な研究手段となる。そこでAn and Mogami (1996) が同定した10 個の優性変異アクチンについて、われわれ独自のアクチン発現系を用いて6変異の精製に成功し機能解析を行った。その結果、...
【医歯薬学】基礎医学:分子モーター生物物理を含む研究件
❏1分子・少数分子・細胞内モーター分子の運動機構を実験・理論の両面から解明する(16H04773)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】樋口 秀男 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90165093)
【キーワード】分子モーター / 1分子 / 少数分子 / キネシン / ミオシン (他14件)
【概要】細胞内の物質輸送や細胞分裂を担うモータータンパク質であるキネシン、ミオシンV、ダイニンは一定の歩幅で長距離を解離することなく、前進運動や後退運動を行う。これら三種類のモータータンパク質の1分子の運動特性を統一的に記述するために運動を単純化して、2つの状態を遷移する数理モデルを提案し、このモデルによって本研究や過去の実験結果をうまく説明することができた。 また、筋肉由来のミオシン多分子による力発生を...
❏非平衡確率過程模型の恒等式群と医療・美容(26310204)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【研究代表者】林 久美子 東北大学, 工学研究科, 助教 (00585979)
【キーワード】非平衡統計力学 / 分子モーター / 医療 / 生物物理 / 1分子計測 (他6件)
【概要】分子モーターキネシンやダイニンによるオルガネラ輸送は医療や美容と関連が深い。例えばアルツハイマー病などの神経疾患では軸索輸送障害が問題となるし日焼けの原因となるメラニン色素の顆粒輸送もキネシンやダイニンが担う。非平衡統計力学は輸送を扱う学問であるが、非平衡統計力学の恒等式をこのような輸送に応用した。これらの輸送は非平衡確率過程とみなせるからである。具体的にはシナプス小胞前駆体輸送とメラニン色素顆粒...
❏多体問題の動力学に基づく分子系および天体系の集団運動の統合的解明(26800207)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】柳尾 朋洋 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (40444450)
【キーワード】多体問題 / 集団運動 / 分子モーター / DNA / クラスター (他19件)
【概要】ミクロな分子運動からマクロな天体運動まで、自然の各階層における多体系の集団運動を統一的に理解することは、現代科学の重要な課題である。本研究では、非線形力学、統計力学、微分幾何学の手法を駆使してこの課題に取り組んだ。その結果、ミクロな分子運動の階層においては、回転型分子モーターの運動機構やDNAの高次らせん形成に関する新たな幾何学的モデルを提案することができた。また、原子集合体の解離運動を駆動する集...
【医歯薬学】外科系臨床医学:細胞運動生物物理を含む研究件
❏軸糸周辺微小管間架橋構造蛋白質の機能解析(20770119)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】柳澤 春明 東京大学, 大学院・理学系研究科 (70466803)
【キーワード】細胞運動 / 鞭毛・繊毛 / 生体分子 / 生物物理
【概要】真核生物の繊毛・鞭毛軸糸の周辺微小管は,ネキシンリンクと呼ばれる伸縮性を持つ構造によって架橋されている.この構造は,軸糸構造の保持と周辺微小管間に生じる滑り運動を屈曲へと変換する上で重要であり,初期の電子顕微鏡観察で見いだされていたが,蛋白質としての実体は殆どわかっていなかった.本研究では,架橋構造が残る条件で抽出した軸糸残渣から候補蛋白質を複数クローニングし,局在および変異体の解析により架橋構造...
❏細胞トラッキングシステムを用いた高解像芭な細胞運動イメージング系の構築(19657045)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】吉田 学 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (60301785)
【キーワード】受精 / 精子鞭毛運動 / 知能ロボティクス / 計測工学 / 精子走化性 (他8件)
【概要】本研究は、精子運動を主な題材に、自動トラッキング装置を用いた高解像度・高速度な装置の開発を行うが目的である、具体的には、研究分担者の奥等が開発した高速のマイクロビジュアルフィードバックと顕微鏡を組み合わせた細胞トラッキング系を用い、研究代表者である吉田等が構築してきたLEDストロボ光源を用いた精子鞭毛運動解析装置及び高速度イメージング装置を統合し、長時間にわたって高速度・高解像度に細胞運動を解析す...
【医歯薬学】外科系臨床医学:心筋生物物理を含む研究件
❏In vivoナノ計測による心筋収縮制御機構の解明(15H04677)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生物物理 / ナノバイオ / 分子イメージング / 心筋 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】1)ラット幼若心筋細胞のZ線にα-actinin-YC-Nano140を発現させ、細胞内局所のCa濃度とサルコメア長の同時計測を行った。2)マウス摘出心臓において、心筋細胞内局所のCa動態を計測する技術を開発した。3)マウスin vivo心臓から心筋細胞内のサルコメアの動きを高空間(20 nm)・時間(10 ms)分解能で捉えることのできるシステムを開発し、サルコメア動態とマクロパラメータ(心電図...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【医歯薬学】外科系臨床医学:酵素反応生物物理を含む研究件
❏シグナル伝達系の情報熱力学(16K17780)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 創祐 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (00771221)
【キーワード】情報熱力学 / シグナル伝達 / 情報幾何 / 不確定性関係 / オンサーガ相反関係 (他15件)
【概要】本研究において、情報と熱力学の間の融合理論である情報熱力学を進展させ、シグナル伝達などの生体情報処理の基礎理論として発展させることができた。主に、情報処理を含んだ形での流れと力の関係であるオンサーガ相反関係の一般化や、因果推定の熱力学、また情報幾何と呼ばれる情報理論の微分幾何形式と熱力学の対応関係を構築することで、熱コストと速度の間のトレードオフ関係としての熱力学的な不確定性関係を導出することに成...
❏呼吸鎖複合体蛋白質における電子・プロトン移動の理論計算による解析(21770163)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】石北 央 京都大学, 生命科学系キャリアパス形成ユニット, 特定助教 (00508111)
【キーワード】光生物 / 蛋白質 / 酵素反応 / 電子移動反応 / 生体生命情報学 (他6件)
【概要】蛋白質の立体構造を用いた理論化学計算により、膜蛋白質や酵素における電子移動・プロトン移動反応を複数の蛋白質で行った。蛋白質中の全てのアミノ酸残基の効果を考慮して蛋白質活性部位の解離性アミノ酸残基のpKa値や酸化還元電位を計算しその結果を解析することにより、蛋白質中のプロトン結合サイト、酸化還元活性部位が蛋白質環境によっていかに巧妙に制御されているか、その仕組みを明らかにした。 ...
❏蛋白質内における光エネルギー変換反応の研究(20870010)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】石北 央 京大, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00508111)
【キーワード】生物物理 / 蛋白質 / 酵素反応 / 生体生命情報学 / コンピューターシミュレーション (他6件)
【概要】光受容体蛋白質BLUF (blue light sensing using FAD, FAD : flavin adenine dinucleotide)の光反応機構を理論計算的手法で解析した。BLUFの蛋白質立体構造データに基づき、静電ポテンシャル計算によってBLUF活性部位であるflavin, Tyr-21及びTrp-104の酸化還元電位を計算し、BLUFの電子移動反応の駆動力を求めた。その結...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ナノバイオ生物物理を含む研究件
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
❏細胞内の特定の生体分子の温度を測定する(16K14705)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 / 生物物理
【概要】水分子O-H伸縮振動のラマンスペクトルは幅広いスペクトルとなり、大きく分けて2つのピークが観測されること、isosbestic pointが3419 cm-1にあることが知られている。高温になるほど低ラマンシフト側のピークが小さくなり、高ラマンシフト側のピークが大きくなるため、この性質を利用して温度を計測できた。また、C-C-N変角振動(458 cm-1)、ジフェニルジテレニドのTe-Te伸縮振動...
❏In vivoナノ計測による心筋収縮制御機構の解明(15H04677)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生物物理 / ナノバイオ / 分子イメージング / 心筋 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】1)ラット幼若心筋細胞のZ線にα-actinin-YC-Nano140を発現させ、細胞内局所のCa濃度とサルコメア長の同時計測を行った。2)マウス摘出心臓において、心筋細胞内局所のCa動態を計測する技術を開発した。3)マウスin vivo心臓から心筋細胞内のサルコメアの動きを高空間(20 nm)・時間(10 ms)分解能で捉えることのできるシステムを開発し、サルコメア動態とマクロパラメータ(心電図...
【医歯薬学】社会医学:筋肉生物物理を含む研究件
❏マウス骨格筋内分子ナノイメージングによる生命機能と階層性の関わりの解明(24540430)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】茅 元司 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (00422098)
【キーワード】筋肉 / サルコメア / in vivoイメージング / 生物物理
【概要】筋肉は,ミオシンがアクチンに相互作用し,アクチンを筋肉の中心方向に引っ張ることで収縮している.近年のタンパク質1分子計測から,ミオシン1分子の特性(力の大きさ,移動量)が解明されてきたが,こうした分子が集まった筋肉内構造サルコメアにおいて,ミオシンが集合したときにどのように機能しているのかは未だに不明である.1分子の機能の単純和であるのか,あるいは機能が飛躍するのか知るために,マウス骨格筋サルコメ...
❏骨格筋ミオシン1分子から多分子への階層化に伴うシステム機能発現の解明(20740238)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】茅 元司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (00422098)
【キーワード】生物物理 / ミオシン / 1分子計測 / 筋肉 / スティフネス (他7件)
【概要】生体内環境に近い多分子が共存するフィラメント上における、骨格筋ミオシン1分子の力学特性を捉える事を試みた。ミオシン1分子のスティフネスを計測し、ミオシンの硬さには異方性があることを示した。力を出す方向に引っ張ると硬くなって力を出し易く、反対方向に押すと紐のように柔らかくなり、反発力を軽減する機構があることがわかった。この計測から、筋肉の中で力を出し終えたミオシンが、他の分子の力発生の妨げになること...
【医歯薬学】社会医学:生体生命情報学生物物理を含む研究件
❏Bio-imaging without targets(17K20031)
【研究テーマ】応用情報学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / 生物物理 / バイオインフォマティクス / 人工知能
【概要】生命現象を解析する際に様々なイメージング技術が使われており、とりわけ蛍光色素やタンパク質を利用した、事前に見る対象を決めたイメージング技術開発は目覚しい。我々はこの様なBioimaging with targes研究に対して、事前に見る対象を決めないBioimaging without targets研究を提案した。この研究では無染色標本から可視光域でのハイパースペクトルやラマン分光イメージング法...
❏発生系譜のインフォマティクス技術の構築と、胚の生きの良さの定量化への応用(16H06155)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小林 徹也 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (90513359)
【キーワード】着床前胚 / 4Dイメージング / 力学モデル / 系譜解析 / トラッキング (他21件)
【概要】本研究では、哺乳類着床前胚の発生系譜を定量的に解析する手法の構築を目指し、画像解析技術・統計解析技術・シミュレーション技術の構築を行った。 画像解析では、胚内の細胞を同定する手法を改良し、最終的にはそこから得られたデータを用いた深層画像解析法の提案を行った。系譜統計解析では、細胞の分裂待ち時間などから細胞の潜在情報を推定する手法を提案した。そして、胚内の細胞における力学的相互作用と発生プロセスの再...
❏タンパク質の動的特性を特徴づけるための分子内動的構造ネットワーク解析法の開発(16K00407)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】輪湖 博 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60158607)
【キーワード】生物物理学 / バイオインフォ―マティクス / 計算化学 / タンパク質の立体構造 / 基準振動解析 (他16件)
【概要】タンパク質の動的構造を理解するために基準振動解析計算を行い、低周波数の基準振動モードそれぞれについて、隣接し、大きな正の相関をもって動くアミノ酸残基対を結合して分子内動的構造ネットワークを定義した。そしてそれらネットワークの特性からタンパク質の動的構造を特徴づけることを考えた。酵素、アロステリックタンパク質、多量体などに応用し、ネットワーク解析で使われる中心性指標の一つbetweennessがタン...
【医歯薬学】歯学:バイオインフォマテイクス生物物理を含む研究件
❏Bio-imaging without targets(17K20031)
【研究テーマ】応用情報学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / 生物物理 / バイオインフォマティクス / 人工知能
【概要】生命現象を解析する際に様々なイメージング技術が使われており、とりわけ蛍光色素やタンパク質を利用した、事前に見る対象を決めたイメージング技術開発は目覚しい。我々はこの様なBioimaging with targes研究に対して、事前に見る対象を決めないBioimaging without targets研究を提案した。この研究では無染色標本から可視光域でのハイパースペクトルやラマン分光イメージング法...
❏タンパク質の動的特性を特徴づけるための分子内動的構造ネットワーク解析法の開発(16K00407)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】輪湖 博 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60158607)
【キーワード】生物物理学 / バイオインフォ―マティクス / 計算化学 / タンパク質の立体構造 / 基準振動解析 (他16件)
【概要】タンパク質の動的構造を理解するために基準振動解析計算を行い、低周波数の基準振動モードそれぞれについて、隣接し、大きな正の相関をもって動くアミノ酸残基対を結合して分子内動的構造ネットワークを定義した。そしてそれらネットワークの特性からタンパク質の動的構造を特徴づけることを考えた。酵素、アロステリックタンパク質、多量体などに応用し、ネットワーク解析で使われる中心性指標の一つbetweennessがタン...
【医歯薬学】薬学:プロトン移動生物物理を含む研究件
❏溶液中の水素イオンの動力学計算手法の開発と生体分子への応用(17K15101)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】渡邉 宙志 慶應義塾大学, 理工学研究科(矢上), 特任講師 (20767199)
【キーワード】水素イオン / 分子シミュレーション / 凝縮系 / 量子化学 / ダイナミクス (他11件)
【概要】我々は溶媒の量子化学効果を取り込む手法を検証・改良する過程において、全てのハイブリッドモデルシミュレーションが影響をうけるアーティファクトを発見した。このアーティファクトは今まで議論されたことはなかったが、水素イオンのダイナミクスを再現する上でそれを補正することが非常に重要になる。そこで当初の予定を変更し、このアーティファクトの詳細な分析と補正法の提唱を行いその有効性を示すことに成功した。 さらに...
❏超高速コヒーレント分光で検証可能な励起エネルギー移動の包括的理論(22740276)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】斉藤 圭亮 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (20514516)
【キーワード】光合成 / 蛋白質 / 非線形光学分光 / クロロフィル / 電子移動 (他25件)
【概要】植物や藻類の行う光合成では,蛋白質に埋め込まれた色素が光のエネルギーを集め,そのエネルギーを効率よく伝達している.そのエネルギーは電子移動やプロトン移動を引き起こすことに使われ,水の分解・酸素発生反応を実現している.反応のしくみを明らかにするためには,実験的にだけでなく,理論的に(計算機を用いるなどして計算することによって)アプローチすることも不可欠である.本研究では,実験結果をうまく説明できる理...
【医歯薬学】薬学:自己組織化生物物理を含む研究件
❏非平衡場を利用したマイクロハイドロゲルの時空間動的セルフアセンブリ(24651159)
【研究テーマ】マイクロ・ナノデバイス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (20511249)
【キーワード】自己組織化 / 自律システム / マイクロマシン / マイクロ流体 / 生物物理 (他8件)
【概要】従来の自己組織化システムは,系の安定点に収束させることで,ある構造を構築する“self-assembly”を利用したものが一般的であったが,この場合,結晶などの均一な構造を作ることが限界であり,生命システムなどの複雑で自律的なシステムを構築することができなかった.本研究では,動的な自己組織化としての“self-organization”を目指して研究を行った.すなわち,非平衡環境下で,分子のスケー...
❏物理から細胞形態に迫る:多細胞モデルの構築と細胞間相互作用の制御(24740292)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳澤 実穂 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (50555802)
【キーワード】細胞モデル / 界面張力 / 細胞接着 / 細胞組織モデル / 自己組織化 (他12件)
【概要】生物を形作る細胞は、機能に適した形態と内部構造を備えている。我々は、この細胞形状と構造の制御機構を明らかにするために、細胞組織における細胞の空間配置と細胞間接着力に着目し、それらの相関関係を、複数の細胞サイズ液滴からなる細胞組織モデルを用いて調べた。細胞の空間配置が関与しない二細胞モデルでは、細胞間接着力が細胞表面の界面張力と、細胞膜と細胞内の高分子との相互作用によって決定されることが示された。一...
【医歯薬学】薬学:生体膜生物物理を含む研究件
❏タンパク質による生体膜の形態制御(17K05607)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】生物物理 / ソフトマター / 生体膜 / シミュレーション
【概要】本研究では粗視化シミュレーションを用いて、曲率誘導タンパク質などによる生体膜の構造変化を研究した。(1)キラリティがチューブ形成に重要であること、(2)膜変形とのカップリングによって膜上の反応拡散波の安定性やチューリングパターンが変化すること、(3)アクチン繊維成長との相互作用が熱平衡とは異なる膜ゆらぎを誘起することなどを明らかにするとともに、(4)膜の力学物性の計算手法の開発や(5)ナビエ・スト...
❏生体膜の膜ゆらぎ計測とその生体膜機能との相関(15H03824)
【研究テーマ】分析化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】藤浪 眞紀 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (50311436)
【キーワード】分析科学 / 生体物理 / 生体分子 / 生体膜 / 表面・界面物性 (他7件)
【概要】本研究では,自立型脂質二重膜である黒膜について,レーザー誘起界面変形法(LISD),光褪色後蛍光回復法(FRAP)の適用を可能にすると共にコレステロール濃度・浸透圧依存性の測定を行った。浸透圧が増加した場合,膜張力と拡散係数が共に増加したのに対し,コレステロール濃度が増加した場合は膜張力が増加したのに対して拡散係数の減少が見られた。これらの結果は膜張力と流動性についての系統的な測定結果として重要で...
❏架橋による生体膜の構造制御(25400425)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】生物物理 / ソフトマター / 細胞 / 生体膜 / シミュレーション
【概要】数値計算を主に用いて、タンパク質などによる生体膜の形状制御の仕組みを研究した。まず、膜間のゆらぎのエントロピーによって生体膜間を架橋する結合サイトが凝集する条件を明らかにした。次に、高分子修飾によって大きな膜ドメインが不安定化し、多数のマイクロドメインが形成されることがあることを示した。そして、バナナ状タンパク質の吸着により、多角形膜チューブや多面体ベシクルが形成することを明らかにした。タンパク質...
【医歯薬学】薬学:細胞・組織生物物理を含む研究件
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
❏撃力刺激組合せによる非定常力学刺激への細胞応答の解析(17H04735)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中川 桂一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00737926)
【キーワード】メカノバイオロジー / メカニカルストレス / 可視化 / 音響波 / 生物物理 (他11件)
【概要】本研究では,HzからkHz(1000分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システム,およびMHz(100万分の1秒に相当)からサブGHz(10憶分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システムの開発を行いました.それぞれのシステムにおいて,細胞応答として細胞内カルシウムイオン濃度を計測することが可能です.開発したシステムにより細胞を刺激し,カルシウムイオン濃度の変化を...
❏細胞内の特定の生体分子の温度を測定する(16K14705)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 / 生物物理
【概要】水分子O-H伸縮振動のラマンスペクトルは幅広いスペクトルとなり、大きく分けて2つのピークが観測されること、isosbestic pointが3419 cm-1にあることが知られている。高温になるほど低ラマンシフト側のピークが小さくなり、高ラマンシフト側のピークが大きくなるため、この性質を利用して温度を計測できた。また、C-C-N変角振動(458 cm-1)、ジフェニルジテレニドのTe-Te伸縮振動...
【医歯薬学】薬学:システム生物学生物物理を含む研究件
❏最適原理に基づく細胞の動的情報伝達機構の解明(16K00325)
【研究テーマ】ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】長谷川 禎彦 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (20512354)
【キーワード】シグナル伝達 / 最適制御 / 生物物理 / システム生物学 / 複雑系 (他6件)
【概要】本研究課題では,最適原理に基づく細胞の動的情報伝達機構の解明を行った.研究成果としては,細胞の動的信号のデコードメカニズムを,最適原理により導いた.そのような最適なデコード機構が分子メカニズム的に実装可能であることを示した.また,細胞の拡散による影響を理論的に調べ,どのような場合に拡散が無視できるかを理論的に明らかにした.これらの結果は,国際査読付きジャーナル論文誌に発表した. ...
❏非平衡定理に基づく非定常な遺伝子発現系の統計解析(25870171)
【研究テーマ】ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】長谷川 禎彦 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (20512354)
【キーワード】遺伝子発現 / 確率過程 / 概日時計 / システム生物学 / 生物物理 (他6件)
【概要】本研究課題では,非定常状態における遺伝子発現系を非平衡統計力学理論に基づいて統計解析することを目的としていた.非平衡理論に基づいた解析手法を開発することで,外部からの変動のある系,振動現象を生じる系,外在ゆらぎの影響を受ける系などの遺伝子発現系の解析を行った.振動現象の解析では,ゆらぎに対するロバスト性と外部信号に対する感度の両方を両立する条件を探り,現存の体内時計が満たしていることを明らかにした...
❏小胞融合による開口放出現象のシステム生物学的解析(18300099)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生物シミュレーション / 神経科学 / 生物物理 / 可視化技術 / 確率シミュレーション (他12件)
【概要】神経および分泌性細胞において、細胞内から特定の物質を分泌する開口放出メカニズムについては広く研究が進められているが、定量的に理解するためのモデルは必ずしも十分に整備されていない。本研究では、(1)開口放出メカニズムを解析するための新規なイメージング技術の開発と、(2)定量的な理解を行うためのモデルの構築を行った。(1)では、開口放出をトリガーする細胞内カルシウム濃度変化と開口放出を定量的にイメージ...
【医歯薬学】薬学:分析科学生物物理を含む研究件
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
❏細胞内の特定の生体分子の温度を測定する(16K14705)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 / 生物物理
【概要】水分子O-H伸縮振動のラマンスペクトルは幅広いスペクトルとなり、大きく分けて2つのピークが観測されること、isosbestic pointが3419 cm-1にあることが知られている。高温になるほど低ラマンシフト側のピークが小さくなり、高ラマンシフト側のピークが大きくなるため、この性質を利用して温度を計測できた。また、C-C-N変角振動(458 cm-1)、ジフェニルジテレニドのTe-Te伸縮振動...
❏生体膜の膜ゆらぎ計測とその生体膜機能との相関(15H03824)
【研究テーマ】分析化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】藤浪 眞紀 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (50311436)
【キーワード】分析科学 / 生体物理 / 生体分子 / 生体膜 / 表面・界面物性 (他7件)
【概要】本研究では,自立型脂質二重膜である黒膜について,レーザー誘起界面変形法(LISD),光褪色後蛍光回復法(FRAP)の適用を可能にすると共にコレステロール濃度・浸透圧依存性の測定を行った。浸透圧が増加した場合,膜張力と拡散係数が共に増加したのに対し,コレステロール濃度が増加した場合は膜張力が増加したのに対して拡散係数の減少が見られた。これらの結果は膜張力と流動性についての系統的な測定結果として重要で...
【医歯薬学】薬学:膜タンパク質生物物理を含む研究件
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
❏計算機デザインと進化分子工学による新規人工膜タンパク質の創生(17H00888)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松浦 友亮 東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (50362653)
【キーワード】膜タンパク質 / リポソーム / 進化分子工学 / 人工細胞 / 無細胞タンパク質合成系 (他12件)
【概要】自然界が進化によって探索した配列空間はほんの一部である。合理的デザインにより、現在までに可溶性タンパク質については、未開拓配列空間に多くの構造・機能を持つ人工タンパク質が存在することが明らかになってきた。本研究では、膜タンパク質でも機能・構造を持つ人工膜タンパク質を持つ分子が存在すること示した。具体的には、2 nmのポアを持つ人工膜タンパク質を設計し、その機能を人工細胞リアクターを用いて明らかにし...
❏P型ATPaseによる能動輸送機構の構造的解明(16H02499)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】豊島 近 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (70172210)
【キーワード】イオンポンプ / 膜蛋白質 / 結晶解析 / エネルギー変換 / 構造生物学 (他7件)
【概要】本研究は、イオン能動輸送機構の完全な理解を第一の目標とし、特に、既に10の中間状態の構造決定に成功しているCa2+ポンプを対象に、イオンポンプは「どうしてそういう構造をとる必要があるのか」を追求した。イオン通路のゲート残基の変異体の結晶構造からプロトンの対向輸送の意義を解明し、Ca2+非存在下でATPを結合した状態の結晶から、ATPのみで起こる構造変化を明らかにした。さらに、4状態のCa2+ポンプ...
【医歯薬学】薬学:構造変化生物物理を含む研究件
❏分子シミュレーションによるABCトランスポーターの「ジャンケン」メカニズムの解明(25870220)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】古田 忠臣 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 助教 (10431834)
【キーワード】ABCトランスポーター / ATP / 基質 / 輸送 / カップリングヘリックス (他9件)
【概要】ATP-binding cassette (ABC)トランスポーターは、ATPの結合・加水分解・解離のエネルギーを用いて細胞膜を介して様々な基質を輸送する膜内在性タンパク質の大きなスーパーファミリーの一つである。本研究では、細菌のABCトランスポーターMsbA, TM287/288を対象としてカップリングヘリックス(CHs)の役割やATP結合の影響に着目した分子シミュレーションによる解析を行った。...
❏優性変異アクチンを用いたアクチンフィラメントの機能解明(18370067)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】上田 太郎 独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, 部門付き (90356551)
【キーワード】アクチン / ミオシン / 協同的構造変化 / 優性変異 / 優性阻害 (他18件)
【概要】アクチンミオシン系の力発生において、アクチンフィラメントは線路として機能する一方、その協同的構造変化も何らかの重要な機能を果たすと考えられている。一般に協同的構造変化の機能の解明には、優性変異の解析が有力な研究手段となる。そこでAn and Mogami (1996) が同定した10 個の優性変異アクチンについて、われわれ独自のアクチン発現系を用いて6変異の精製に成功し機能解析を行った。その結果、...
【医歯薬学】薬学:神経科学生物物理を含む研究件
❏活動電位形状に対する非線形ダイナミクス解析手法の構築(16K16138)
【研究テーマ】感性情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 寛太郎 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00557704)
【キーワード】非定常確率過程 / 統計量 / 数理工学 / 神経科学 / 生物物理 (他7件)
【概要】神経スパイク時系列に対する様々な統計解析手法の提案・検討を行った。その結果、これまでの統計解析手法では適用が難しいとされてきたような長時間相関を有する時系列データや、極めて定常な時系列データに対して我々の開発した統計解析手法が有効であることを示された。さらに、神経スパイク時系列の複雑性としてデータの周期性やカオス性などの様々な尺度から時系列を評価し、それらの尺度と神経数理モデルとの関係性を調査した...
❏分光学的手法とインフォマティクスを利用した網羅的神経解剖学の創成(15K12143)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / 生物物理 / 神経科学 / 細胞・組織 / 可視化 (他12件)
【概要】脳領域を客合理的に分類する新規手法を開発した。ラマン分光によるスペクトル計測を脳標本で行うことより、ピクセル毎にスペクトル情報を得る。このスペクトル情報を利用して、スペクトルが似た領域を抽出し、マッピングした。この結果,神経線維をラッピングしているミエリンや、セロトニン、ドーパミン、グルタミン酸含有細胞を非染色で検出することができた。また脳領域境界を合理的に決定する方法として、核位置を利用したボロ...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】薬学:1分子イメージング生物物理を含む研究件
❏動態・局在ナノ相関法開拓:超解像1分子同時イメージングによる転写制御の相分離解明(19H03192)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (00192659)
【キーワード】生物物理 / バイオイメージング / 超解像顕微鏡 / 1分子イメージング / 生体分子計測 (他14件)
【概要】超解像顕微鏡法と1分子イメージングの同時観察から得られる分子局在・分子動態・分子間相互作用の定量データ群を、統合的に関連付ける新しい方法を開拓した。生細胞で、超解像イメージングと1分子蛍光イメージングとを同時観察できる蛍光顕微鏡を、従来開発技術を改良し高精度化した。1分子イメージング動態解析、超解像解析ともに、従来法の改良に加え、種々の定量法を導入し、多種の定量データを取得可能にした。ナノ局在・1...
❏タンパク質の分子間相互作用の1分子観察(16H04094)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤芳 暁 東京工業大学, 理学院, 助教 (70371705)
【キーワード】1分子イメージング / 1分子観察 / 低温顕微鏡 / 抗原抗体反応 / 1分子計測(SMD) (他11件)
【概要】タンパク質は複合体をつくり生理機能を発現している。当該課題の研究目的は、その分子間相互作用を1分子観察できる光イメージング法を確立することにある。このような試みは世界的に見ても誰も成功していない。それは、分子間相互作用を研究するには、解像度1 nmで三次元全ての軸に対する空間情報を取得しなければならないからである。 このような背景から我々は、ナノメートルの分解能のクライオ蛍光顕微鏡の開発に取り組ん...
❏超解像1分子イメージング解析法の開発による細胞分子動態制御のナノ定量(25291032)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (00192659)
【キーワード】1分子イメージング / バイオイメージング / 細胞機能と構造 / 超解像顕微鏡 / 生体分子計測 (他8件)
【概要】光学顕微鏡における生細胞蛍光1分子超解像顕微鏡法を超解像法へと発展させ、生細胞分子動態を定量し、分子機構を解明することを目的として、次の3項目を行った。1.超解像1分子顕微鏡システムの改良。照明光の均質化、結像系の最適化、画像の位置ずれ抑制を中心に、高解像度化を行った。2.超解像多色同期1分子イメージング解析法の改良。超解像分子動態・相互作用解析における多色同期画像を用いた高精度解析において、多色...
【医歯薬学】薬学:生体分子生物物理を含む研究件
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
❏細胞内の特定の生体分子の温度を測定する(16K14705)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 / 生物物理
【概要】水分子O-H伸縮振動のラマンスペクトルは幅広いスペクトルとなり、大きく分けて2つのピークが観測されること、isosbestic pointが3419 cm-1にあることが知られている。高温になるほど低ラマンシフト側のピークが小さくなり、高ラマンシフト側のピークが大きくなるため、この性質を利用して温度を計測できた。また、C-C-N変角振動(458 cm-1)、ジフェニルジテレニドのTe-Te伸縮振動...
❏タンパク質の分子間相互作用の1分子観察(16H04094)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤芳 暁 東京工業大学, 理学院, 助教 (70371705)
【キーワード】1分子イメージング / 1分子観察 / 低温顕微鏡 / 抗原抗体反応 / 1分子計測(SMD) (他11件)
【概要】タンパク質は複合体をつくり生理機能を発現している。当該課題の研究目的は、その分子間相互作用を1分子観察できる光イメージング法を確立することにある。このような試みは世界的に見ても誰も成功していない。それは、分子間相互作用を研究するには、解像度1 nmで三次元全ての軸に対する空間情報を取得しなければならないからである。 このような背景から我々は、ナノメートルの分解能のクライオ蛍光顕微鏡の開発に取り組ん...
【医歯薬学】薬学:計算化学生物物理を含む研究件
❏タンパク質の動的特性を特徴づけるための分子内動的構造ネットワーク解析法の開発(16K00407)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】輪湖 博 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60158607)
【キーワード】生物物理学 / バイオインフォ―マティクス / 計算化学 / タンパク質の立体構造 / 基準振動解析 (他16件)
【概要】タンパク質の動的構造を理解するために基準振動解析計算を行い、低周波数の基準振動モードそれぞれについて、隣接し、大きな正の相関をもって動くアミノ酸残基対を結合して分子内動的構造ネットワークを定義した。そしてそれらネットワークの特性からタンパク質の動的構造を特徴づけることを考えた。酵素、アロステリックタンパク質、多量体などに応用し、ネットワーク解析で使われる中心性指標の一つbetweennessがタン...
❏蛋白質内における光エネルギー変換反応の研究(20870010)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】石北 央 京大, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00508111)
【キーワード】生物物理 / 蛋白質 / 酵素反応 / 生体生命情報学 / コンピューターシミュレーション (他6件)
【概要】光受容体蛋白質BLUF (blue light sensing using FAD, FAD : flavin adenine dinucleotide)の光反応機構を理論計算的手法で解析した。BLUFの蛋白質立体構造データに基づき、静電ポテンシャル計算によってBLUF活性部位であるflavin, Tyr-21及びTrp-104の酸化還元電位を計算し、BLUFの電子移動反応の駆動力を求めた。その結...
【医歯薬学】薬学:細胞生物物理を含む研究件
❏1分子・少数分子・細胞内モーター分子の運動機構を実験・理論の両面から解明する(16H04773)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】樋口 秀男 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90165093)
【キーワード】分子モーター / 1分子 / 少数分子 / キネシン / ミオシン (他14件)
【概要】細胞内の物質輸送や細胞分裂を担うモータータンパク質であるキネシン、ミオシンV、ダイニンは一定の歩幅で長距離を解離することなく、前進運動や後退運動を行う。これら三種類のモータータンパク質の1分子の運動特性を統一的に記述するために運動を単純化して、2つの状態を遷移する数理モデルを提案し、このモデルによって本研究や過去の実験結果をうまく説明することができた。 また、筋肉由来のミオシン多分子による力発生を...
❏架橋による生体膜の構造制御(25400425)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
【キーワード】生物物理 / ソフトマター / 細胞 / 生体膜 / シミュレーション
【概要】数値計算を主に用いて、タンパク質などによる生体膜の形状制御の仕組みを研究した。まず、膜間のゆらぎのエントロピーによって生体膜間を架橋する結合サイトが凝集する条件を明らかにした。次に、高分子修飾によって大きな膜ドメインが不安定化し、多数のマイクロドメインが形成されることがあることを示した。そして、バナナ状タンパク質の吸着により、多角形膜チューブや多面体ベシクルが形成することを明らかにした。タンパク質...
❏高速バイオAFMが拓く新構造生物学(24227005)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】安藤 敏夫 金沢大学, バイオAFM先端研究センター, 特任教授 (50184320)
【キーワード】走査プローブ顕微鏡 / 1分子計測・操作 / バイオイメージング / タンパク質 / 細胞 (他19件)
【概要】三つの課題に取り組んだ。課題1では、既に確立した高速AFMを利用して多様な蛋白質系で起こる動的プロセスを観察し、機能メカニズムに迫るとともに、従来技術では困難な天然変性蛋白質の構造解析が高速AFMで可能であることを実証した。課題2では、振動を起こさずに広域を高速走査する技術やイメージング中に試料を操作可能なインターラクティブ高速AFMを開発し、その有効性を実証した。また、カンチレバー走査方式の高速...
【医歯薬学】薬学:タンパク質生物物理を含む研究件
❏核磁気共鳴法を用いたGタンパク質共役型受容体によるシグナル制御機構の解明(21H02410)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】
❏動的構造に基づいた創薬標的膜タンパク質の動作機構解明(20K21473)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】(1) モデルタンパク質を用いた安定同位体標識条件の最適化 前年度に引き続き、膜タンパク質などの核磁気共鳴(NMR)解析においてボトルネックとなっている、安定同位体標識技術の開発をおこなった。前年度までに緑色蛍光タンパク質(GFP)の発現量を指標に、培地に添加するアミノ酸や血清などの添加物の量、タイミングの検討を進めてきた。本年度は、モデルタンパク質として20種類のアミノ酸を含むチオレドキシン(T...
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
【医歯薬学】薬学:薬学生物物理を含む研究件
❏核磁気共鳴法を用いたGタンパク質共役型受容体によるシグナル制御機構の解明(21H02410)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】
❏動的構造に基づいた創薬標的膜タンパク質の動作機構解明(20K21473)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】(1) モデルタンパク質を用いた安定同位体標識条件の最適化 前年度に引き続き、膜タンパク質などの核磁気共鳴(NMR)解析においてボトルネックとなっている、安定同位体標識技術の開発をおこなった。前年度までに緑色蛍光タンパク質(GFP)の発現量を指標に、培地に添加するアミノ酸や血清などの添加物の量、タイミングの検討を進めてきた。本年度は、モデルタンパク質として20種類のアミノ酸を含むチオレドキシン(T...
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
【医歯薬学】薬学:共焦点顕微鏡生物物理を含む研究件
❏タンパク質の分子間相互作用の1分子観察(16H04094)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤芳 暁 東京工業大学, 理学院, 助教 (70371705)
【キーワード】1分子イメージング / 1分子観察 / 低温顕微鏡 / 抗原抗体反応 / 1分子計測(SMD) (他11件)
【概要】タンパク質は複合体をつくり生理機能を発現している。当該課題の研究目的は、その分子間相互作用を1分子観察できる光イメージング法を確立することにある。このような試みは世界的に見ても誰も成功していない。それは、分子間相互作用を研究するには、解像度1 nmで三次元全ての軸に対する空間情報を取得しなければならないからである。 このような背景から我々は、ナノメートルの分解能のクライオ蛍光顕微鏡の開発に取り組ん...
❏希土類イオンの単一スピン状態の1イオン光検出(15H03765)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松下 道雄 東京工業大学, 理学院, 准教授 (80260032)
【キーワード】1分子観察 / 一分子計測(SMD) / 一分子観察 / 1分子計測(SMD) / 一分子観察(SMD) (他13件)
【概要】我々は、結晶中にある無数のイオン一つ一つをそれぞれ1量子ビットずつに割り当てることで、量子ビットを高度に集積することを目指して、新しい系の探索と観察する光学顕微鏡の独自開発を10年にわたり続けてきた。当該研究では、Pr3+同士の三次元相対位置を決定する場合に、遷移双極子の向きにより、20~30 nmの系統誤差が生じることが分かった。そこで、三次元のすべての軸を高精度に決定することで、この系統誤差を...
❏生きた細胞内における内在性mRNAの定量による遺伝子発現機構の解明(19870038)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】岡部 弘基 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20455398)
【キーワード】イメージング / 核酸 / バイオテクノロジー / 生物物理 / 共焦点顕微鏡
【概要】近年、mRNA を標的にした遺伝子発現調節が精力的に研究されるなか、生細胞に内在するmRNA を検出することは、遺伝子発現機構の解明に必須の課題である。本研究では、生細胞内における特定の内在性mRNA発現量を計測することにより、その動態をリアルタイムに追跡する技術開発を目指した。内在性mRNAの標識には蛍光性アンチセンスプローブを用い、蛍光顕微鏡により生きた単一細胞内のプローブを定量的に解析するこ...
【医歯薬学】薬学:構造生物学生物物理を含む研究件
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
❏P型ATPaseによる能動輸送機構の構造的解明(16H02499)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】豊島 近 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (70172210)
【キーワード】イオンポンプ / 膜蛋白質 / 結晶解析 / エネルギー変換 / 構造生物学 (他7件)
【概要】本研究は、イオン能動輸送機構の完全な理解を第一の目標とし、特に、既に10の中間状態の構造決定に成功しているCa2+ポンプを対象に、イオンポンプは「どうしてそういう構造をとる必要があるのか」を追求した。イオン通路のゲート残基の変異体の結晶構造からプロトンの対向輸送の意義を解明し、Ca2+非存在下でATPを結合した状態の結晶から、ATPのみで起こる構造変化を明らかにした。さらに、4状態のCa2+ポンプ...
【医歯薬学】薬学:バイオイメージング生物物理を含む研究件
❏力学的相互作用に基づく血管新生における細胞往復運動の動態解析(19K06578)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】田久保 直子 東京大学, アイソトープ総合センター, 特任助教 (60447315)
【キーワード】血管新生 / 細胞動態 / バイオイメージング / 生物物理
【概要】本研究の目的は、不均一な動態を示す細胞集団が統合された機能体である血管を形成するメカニズムの解明である。具体的には、血管新生におけるUターン動態を含む内皮細胞のマクロスコピックな動態特性および動態メカニズムを定量的に明らかにする。特に、細胞群の力学的相互作用が個々の細胞動態パターンに及ぼす影響を明らかにし、細胞動態メカニズムを細胞の力覚応答の観点から明らかにする。 前年度までに、マウス大動脈組織片...
❏動態・局在ナノ相関法開拓:超解像1分子同時イメージングによる転写制御の相分離解明(19H03192)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (00192659)
【キーワード】生物物理 / バイオイメージング / 超解像顕微鏡 / 1分子イメージング / 生体分子計測 (他14件)
【概要】超解像顕微鏡法と1分子イメージングの同時観察から得られる分子局在・分子動態・分子間相互作用の定量データ群を、統合的に関連付ける新しい方法を開拓した。生細胞で、超解像イメージングと1分子蛍光イメージングとを同時観察できる蛍光顕微鏡を、従来開発技術を改良し高精度化した。1分子イメージング動態解析、超解像解析ともに、従来法の改良に加え、種々の定量法を導入し、多種の定量データを取得可能にした。ナノ局在・1...
❏超解像1分子イメージング解析法の開発による細胞分子動態制御のナノ定量(25291032)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】徳永 万喜洋 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (00192659)
【キーワード】1分子イメージング / バイオイメージング / 細胞機能と構造 / 超解像顕微鏡 / 生体分子計測 (他8件)
【概要】光学顕微鏡における生細胞蛍光1分子超解像顕微鏡法を超解像法へと発展させ、生細胞分子動態を定量し、分子機構を解明することを目的として、次の3項目を行った。1.超解像1分子顕微鏡システムの改良。照明光の均質化、結像系の最適化、画像の位置ずれ抑制を中心に、高解像度化を行った。2.超解像多色同期1分子イメージング解析法の改良。超解像分子動態・相互作用解析における多色同期画像を用いた高精度解析において、多色...
【医歯薬学】薬学:バイオテクノロジー生物物理を含む研究件
❏計算機デザインと進化分子工学による新規人工膜タンパク質の創生(17H00888)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松浦 友亮 東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (50362653)
【キーワード】膜タンパク質 / リポソーム / 進化分子工学 / 人工細胞 / 無細胞タンパク質合成系 (他12件)
【概要】自然界が進化によって探索した配列空間はほんの一部である。合理的デザインにより、現在までに可溶性タンパク質については、未開拓配列空間に多くの構造・機能を持つ人工タンパク質が存在することが明らかになってきた。本研究では、膜タンパク質でも機能・構造を持つ人工膜タンパク質を持つ分子が存在すること示した。具体的には、2 nmのポアを持つ人工膜タンパク質を設計し、その機能を人工細胞リアクターを用いて明らかにし...
❏超ハイスループット一分子計測にむけたデジタルナノ流体及び高速計測技術開発(16H05971)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】太田 禎生 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (70731214)
【キーワード】デジタルマイクロフルイディクス / マイクロ液滴技術 / ラチェット / マイクロ流体技術 / 分子・細胞解析技術 (他13件)
【概要】高感度・並列集積化バイオアッセイの実現に向け、まずデジタルマイクロ流体技術とマイクロチャンバーアレイを融合したデバイス構造を設計・作製し、機能を検証し、さらに溶液の入れ替えを行うことにより繰り返しデジタル計数法を検証した。また流路壁形状を非対称にすることにより、新規ラチェット機構による液滴の整流機構を実現した。さらに電極形状を工夫することにより、流路壁の表面や形状のばらつきに伴う影響を無くし、より...
❏生きた細胞内における内在性mRNAの定量による遺伝子発現機構の解明(19870038)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】岡部 弘基 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20455398)
【キーワード】イメージング / 核酸 / バイオテクノロジー / 生物物理 / 共焦点顕微鏡
【概要】近年、mRNA を標的にした遺伝子発現調節が精力的に研究されるなか、生細胞に内在するmRNA を検出することは、遺伝子発現機構の解明に必須の課題である。本研究では、生細胞内における特定の内在性mRNA発現量を計測することにより、その動態をリアルタイムに追跡する技術開発を目指した。内在性mRNAの標識には蛍光性アンチセンスプローブを用い、蛍光顕微鏡により生きた単一細胞内のプローブを定量的に解析するこ...
【医歯薬学】看護学:イメージンク生物物理を含む研究件
❏高速バイオAFMが拓く新構造生物学(24227005)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】安藤 敏夫 金沢大学, バイオAFM先端研究センター, 特任教授 (50184320)
【キーワード】走査プローブ顕微鏡 / 1分子計測・操作 / バイオイメージング / タンパク質 / 細胞 (他19件)
【概要】三つの課題に取り組んだ。課題1では、既に確立した高速AFMを利用して多様な蛋白質系で起こる動的プロセスを観察し、機能メカニズムに迫るとともに、従来技術では困難な天然変性蛋白質の構造解析が高速AFMで可能であることを実証した。課題2では、振動を起こさずに広域を高速走査する技術やイメージング中に試料を操作可能なインターラクティブ高速AFMを開発し、その有効性を実証した。また、カンチレバー走査方式の高速...
❏生きた細胞内における内在性mRNAの定量による遺伝子発現機構の解明(19870038)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】岡部 弘基 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20455398)
【キーワード】イメージング / 核酸 / バイオテクノロジー / 生物物理 / 共焦点顕微鏡
【概要】近年、mRNA を標的にした遺伝子発現調節が精力的に研究されるなか、生細胞に内在するmRNA を検出することは、遺伝子発現機構の解明に必須の課題である。本研究では、生細胞内における特定の内在性mRNA発現量を計測することにより、その動態をリアルタイムに追跡する技術開発を目指した。内在性mRNAの標識には蛍光性アンチセンスプローブを用い、蛍光顕微鏡により生きた単一細胞内のプローブを定量的に解析するこ...
【医歯薬学】看護学:生理学生物物理を含む研究件
❏In vivoナノ計測による心筋収縮制御機構の解明(15H04677)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生物物理 / ナノバイオ / 分子イメージング / 心筋 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】1)ラット幼若心筋細胞のZ線にα-actinin-YC-Nano140を発現させ、細胞内局所のCa濃度とサルコメア長の同時計測を行った。2)マウス摘出心臓において、心筋細胞内局所のCa動態を計測する技術を開発した。3)マウスin vivo心臓から心筋細胞内のサルコメアの動きを高空間(20 nm)・時間(10 ms)分解能で捉えることのできるシステムを開発し、サルコメア動態とマクロパラメータ(心電図...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
❏心筋収縮構造の再構築によるスターリングの心臓法則の分子メカニズムの解明(20500368)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 生物物理 / 細胞・組織 / 生物・生体工学 / 生体分子
【概要】スターリングの心臓法則は、心筋サルコメアの発生張力が伸展によって増大するという「筋長効果」に基づいている。本研究において申請者らは、筋長効果の程度が細いフィラメントの協同性と逆相関していることを見出した。また、実験的に得られた結果を、Ca^<2+>依存性の細いフィラメントのON-OFFスイッチ機構と格子間隔を組み入れたモデルによって、定量的にシミュレートすることに成功した。これらの結果...
【医歯薬学】看護学:シグナル伝達生物物理を含む研究件
❏核磁気共鳴法を用いたGタンパク質共役型受容体によるシグナル制御機構の解明(21H02410)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】
❏動的構造に基づいた創薬標的膜タンパク質の動作機構解明(20K21473)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】(1) モデルタンパク質を用いた安定同位体標識条件の最適化 前年度に引き続き、膜タンパク質などの核磁気共鳴(NMR)解析においてボトルネックとなっている、安定同位体標識技術の開発をおこなった。前年度までに緑色蛍光タンパク質(GFP)の発現量を指標に、培地に添加するアミノ酸や血清などの添加物の量、タイミングの検討を進めてきた。本年度は、モデルタンパク質として20種類のアミノ酸を含むチオレドキシン(T...
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
【医歯薬学】看護学:遺伝子発現生物物理を含む研究件
❏非平衡定理に基づく非定常な遺伝子発現系の統計解析(25870171)
【研究テーマ】ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】長谷川 禎彦 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (20512354)
【キーワード】遺伝子発現 / 確率過程 / 概日時計 / システム生物学 / 生物物理 (他6件)
【概要】本研究課題では,非定常状態における遺伝子発現系を非平衡統計力学理論に基づいて統計解析することを目的としていた.非平衡理論に基づいた解析手法を開発することで,外部からの変動のある系,振動現象を生じる系,外在ゆらぎの影響を受ける系などの遺伝子発現系の解析を行った.振動現象の解析では,ゆらぎに対するロバスト性と外部信号に対する感度の両方を両立する条件を探り,現存の体内時計が満たしていることを明らかにした...
❏階層的ゆらぎを考慮した確率過程に基づく遺伝子発現の統計解析(23700263)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】長谷川 禎彦 東京大学, 理学系研究科, 特任助教 (20512354)
【キーワード】生体生命情報学 / 遺伝子 / 生物物理 / 遺伝子発現系 / 遺伝子発現 (他6件)
【概要】本研究課題では,環境の時間的不均一さに由来するゆらぎの強度自体の時間変動(高次ゆらぎ)が遺伝子発現系へ及ぼす影響について,統計解析及び計算機シミュレーションを用いて明らかにした.高次ゆらぎのある系における解析手法を開発し,その手法を様々なモデルに適用した.また,遺伝的振動子における構造的な不均一さに注目し,周期の異なる振動子の結合により生じる現象を解析的に計算し,周期ミスマッチのメリットを明らかに...