❏既存モチーフ配列を有さない革新的テルペン合成酵素の探索研究(21K19065)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30280952)
【キーワード】テルペン / 生合成 / 遺伝子 / 酵素 / 環化 (他6件)
【概要】当該代表者は、既知のテルペン合成酵素とはアミノ酸配列相同性を示さず、また既知の金属結合モチーフをもたない、生物活性物質Xの生産に関与する新しいテルペン合成酵素Yを発見した。そこで、本研究では、新たに発掘する酵素の機能解析を行うことで、これまで誰も入手し得なかったテルペン化合物の発見を目的とした。 初年度は、テルペン合成酵素Y(TC2)をコードする遺伝子を大腸菌で発現させて組換えタンパク質を得て、機...
❏特異な生合成解明を目指した海洋天然物の合成研究(20K05865)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】市川 善康 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (60193439)
【キーワード】生合成 / 天然物合成 / Ugi反応 / 沖縄産海綿 / アゲラシジンA (他10件)
【概要】海綿から単離構造決定された含窒素テルペンであるボネラタミドA,BとCのバイオミメティックなUgi反応による合成ルートの確立を目指した。メントールを出発原料として,イソニトリル基を有するテルペンであるアキソニトリルー3を合成した。アキソニトリルー3,アセトンとグルタミン酸との直接的なUgi反応をメタノール中で行い,ボネラタミドAを得ることができた。これによって,未知の生体内反応を実験室において再現す...
❏生合成仮説に立脚した海洋天然物の合成研究(16K01916)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】市川 善康 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (60193439)
【キーワード】海洋天然物 / 全合成 / 生合成 / イソシアニド / Ugi 反応 (他19件)
【概要】生物は進化を経て,生体内の反応システムを構築し,多様な物質群を効率よく合成している。この様な生体内の反応を理想的な手本として模倣するバイオミメティックな化学合成は,斬新な天然物合成法の手法として発展してきた。海洋生物由来の含窒素テルペンであるボネラタミドA,エグリジン,ハリコナジンQとMが,「生体内でUgi反応によって生合成されている」という仮説を提唱した。提唱した生合成仮説の妥当性を確認するため...