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研究分野別サイレントキーワード
「近代」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】計算基盤:福祉近代を含む研究件
❏年金制度にみる近代トルコ社会(18K01007)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小松 香織 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10272121)
【キーワード】オスマン帝国 / トルコ / 福祉 / 年金 / イスラーム社会 (他8件)
【概要】本研究は、オスマン帝国において近代的な社会保障システムとしての年金制度が、いつから、どのような形で整備されていったのか、また、それがトルコ共和国にどのように継承されたのか、さらに、こうした制度が人々の生活にどのような影響を及ぼしたのかについて、オスマン帝国・トルコ共和国の公文書と公営・私営企業が所蔵する一次史料、新聞・雑誌等を手掛かりに考察し、イスラーム社会における社会保障のあり方、オスマン帝国末...
❏年金制度にみる近代オスマン帝国社会(25370840)
【研究テーマ】アジア史・アフリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小松 香織 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10272121)
【キーワード】オスマン帝国 / 近代 / 社会福祉 / 年金制度 / 海運 (他8件)
【概要】本研究の目的は、オスマン帝国末期の官営汽船会社の人事記録に関する文書を分析することにより、(1)イスラーム社会における社会保障のあり方としての年金制度の実態、(2)オスマン帝国末期の人々のくらし、人生を考察することである。トルコ海運公社所蔵の「個人記録文書」を中心史料とし、オスマン朝の公文書、法令集により、年金規則にみる制度設計とその問題点、年金制度が個人の生活にどのような影響を及ぼしたのかを具体...
【情報学】人間情報学:民法近代を含む研究件
❏イスラーム法の近代的変容に関する基礎研究:オスマン民法典の総合的研究(23330006)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】大河原 知樹 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (60374980)
【キーワード】イスラーム法 / 民法 / 比較法 / 近代 / オスマン帝国 (他9件)
【概要】研究計画に従い、年9回(最終年度のみ4回)の研究会を開催し、オスマン民法典(メジェッレ)アラビア語版の日本語訳を検討した。最終的に、売買篇(第101~403条)および賃約篇(第404~611条)の訳出・検討を終えた。全体の約3分の1の翻訳が完了したこととなる。 翻訳作業と並行して、さまざまな言語によるメジェッレの本文、注釈、研究書や研究論文を調査し、購入・複写によって収集した。 アラビア語版メジェ...
❏民法における近代と現代(18530004)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】水林 彪 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70009843)
【キーワード】民法 / 憲法 / 1804年フランス民法典 / societe civile / Code civil (他19件)
【概要】Code civilの規律対象となるsociete civileは、政治的かつ経済的な社会(一元的秩序)であったこと、Code civilは、そのようなsociete civileを規律するフランス近代法体系全体の根本法であったこと、 これに対して、日本近代の国制は、ドイツ流の国家と社会の二元的秩序と観念され、これに対応して、法秩序は、帝国憲法(公法)と明治民法(私法)との二元的秩序として存在した...
❏近代法システムの形成・展開・変容―西欧・日本・中国の比較研究―(11620009)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】水林 彪 東京都立大学, 法学部, 教授 (70009843)
【キーワード】近代史 / 絶対主義 / 民法 / ナチズム / 中国法 (他19件)
【概要】西欧近代法研究班における研究は次のように展開した。神寶秀夫は、絶対主義時代において、法形態の特質が法源の多様性と君主による秩序化にあったこと、君主立法の目的が身分制に基づいての全体化と個人化にあったことを明らかにした。従って、近世は固有性と近代への連続性とを有していた点を究明した。金山直樹は、近代法の本質的特徴はcivilの法であることであり、法は至るところで民法として普遍化・一般化を成し遂げ、人...
【情報学】情報学フロンティア:日本文学近代を含む研究件
❏岩波書店における検閲と文学の総合的研究(16K13196)
【研究テーマ】日本文学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】塩野 加織 早稲田大学, 文学学術院, 准教授(任期付) (80647280)
【キーワード】検閲 / 岩波書店 / 文学 / 内務省 / GHQ (他15件)
【概要】本研究は、岩波書店という出版社を視座に据え、1930年代から1950年代にかけてのメディア規制の実態を実証的に解明することを目的とした。そのために、岩波書店の協力を得て同書店の所蔵資料を調査するとともに、国内外の検閲資料調査を並行して実施し、収集資料にもとづく分析を積み重ねていった。その結果、戦時下の言論弾圧事件が生起した経緯の詳細が判明し、さらに、 占領期に再版された図書には、内務省とGHQ/S...
❏朝鮮近代文学の形成過程に関する研究-日本(語)との影響関係を中心に-(24520408)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】布袋 敏博 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (30367122)
【キーワード】学之光 / 朝鮮人留学生 / 留学生雑誌 / 朝鮮文学 / 日本語 (他19件)
【概要】日本、韓国、米国各地に所蔵されている新聞・雑誌等の調査、資料の読み合わせ・分析を行なったが、新聞は分量が多く、すべてを終えることはできなかったので、課題として引き続き調査・分析作業を行なう。それにより、近代文学語として、朝鮮語が成立してゆく過程を明らかにできるであろうと思われる。また、李光洙の研究が進み、文体創出や時代意識で傑出していたことが確認されたが、彼一人に帰することはできない。同時代の留学...
【情報学】情報学フロンティア:中東近代を含む研究件
❏イラン人によるネットワーク型社会運動の系譜と、その政治化に際しての諸問題の検討(24310190)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山岸 智子 明治大学, 政治経済学部, 教授 (50272480)
【キーワード】イラン / ネットワーク / グローバル / 市民運動 / 国際関係 (他21件)
【概要】その地政学的な条件により国際政治の厳しい局面に巻き込まれることを余儀なくされてきたイラン人の間では、ペルシア語を用いる知識人、エスニック集団や軍人らによる国境を越えた人脈、在外イラン人との密な連絡など国境を越えて活発なネットワーキングが見られる。都市化・交通インフラの整備と通信情報技術ICTの発達・経済政策などにより、遊牧民社会の変容、NGOの展開、若者の疎外感と選挙活動、などの新しいネットワーキ...
❏イスラーム法の近代的変容に関する基礎研究:オスマン民法典の総合的研究(23330006)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】大河原 知樹 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (60374980)
【キーワード】イスラーム法 / 民法 / 比較法 / 近代 / オスマン帝国 (他9件)
【概要】研究計画に従い、年9回(最終年度のみ4回)の研究会を開催し、オスマン民法典(メジェッレ)アラビア語版の日本語訳を検討した。最終的に、売買篇(第101~403条)および賃約篇(第404~611条)の訳出・検討を終えた。全体の約3分の1の翻訳が完了したこととなる。 翻訳作業と並行して、さまざまな言語によるメジェッレの本文、注釈、研究書や研究論文を調査し、購入・複写によって収集した。 アラビア語版メジェ...
【情報学】情報学フロンティア:オスマン帝国近代を含む研究件
❏年金制度にみる近代トルコ社会(18K01007)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小松 香織 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10272121)
【キーワード】オスマン帝国 / トルコ / 福祉 / 年金 / イスラーム社会 (他8件)
【概要】本研究は、オスマン帝国において近代的な社会保障システムとしての年金制度が、いつから、どのような形で整備されていったのか、また、それがトルコ共和国にどのように継承されたのか、さらに、こうした制度が人々の生活にどのような影響を及ぼしたのかについて、オスマン帝国・トルコ共和国の公文書と公営・私営企業が所蔵する一次史料、新聞・雑誌等を手掛かりに考察し、イスラーム社会における社会保障のあり方、オスマン帝国末...
❏年金制度にみる近代オスマン帝国社会(25370840)
【研究テーマ】アジア史・アフリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小松 香織 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10272121)
【キーワード】オスマン帝国 / 近代 / 社会福祉 / 年金制度 / 海運 (他8件)
【概要】本研究の目的は、オスマン帝国末期の官営汽船会社の人事記録に関する文書を分析することにより、(1)イスラーム社会における社会保障のあり方としての年金制度の実態、(2)オスマン帝国末期の人々のくらし、人生を考察することである。トルコ海運公社所蔵の「個人記録文書」を中心史料とし、オスマン朝の公文書、法令集により、年金規則にみる制度設計とその問題点、年金制度が個人の生活にどのような影響を及ぼしたのかを具体...
❏イスラーム法の近代的変容に関する基礎研究:オスマン民法典の総合的研究(23330006)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】大河原 知樹 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (60374980)
【キーワード】イスラーム法 / 民法 / 比較法 / 近代 / オスマン帝国 (他9件)
【概要】研究計画に従い、年9回(最終年度のみ4回)の研究会を開催し、オスマン民法典(メジェッレ)アラビア語版の日本語訳を検討した。最終的に、売買篇(第101~403条)および賃約篇(第404~611条)の訳出・検討を終えた。全体の約3分の1の翻訳が完了したこととなる。 翻訳作業と並行して、さまざまな言語によるメジェッレの本文、注釈、研究書や研究論文を調査し、購入・複写によって収集した。 アラビア語版メジェ...
【情報学】情報学フロンティア:史料近代を含む研究件
❏近世法制史料の立体的再構成とWEBコンテンツ化の試み(26380001)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新田 一郎 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (40208252)
【キーワード】法制史料 / 近世 / WEBコンテンツ / 日本史 / 法制史 (他9件)
【概要】近世法制史料を中心とした東京大学法制史資料室所蔵史料群に主軸を据え、他機関の所蔵史料との関係を見据えつつ、次のような研究を行った。第一に、史料の細目録の整備を進め、史料群の複合的な構成の一端を明らかにした。第二に、いくつかの重要な史料群の形成・伝来の過程について研究し、長期間にわたり堆積された多層的な構造を解析し、立体的な再構成のためのデータを収集した。第三に、史料の保存と利用を両立すべくデジタル...
❏近現代日本における災害関係史料の調査・収集・整理・研究(25370790)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】土田 宏成 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (00364943)
【キーワード】災害史 / 日本近代史 / 日本現代史 / 史料 / 地震 (他13件)
【概要】本研究では、近現代日本で発生した災害を記録した史料を調査、収集、整理した。主な調査先は国立国会図書館憲政資料室、防衛省防衛研究所戦史研究センター、各地の文書館である。文書整理では、「三島家文書」(三島通庸や通陽に関わる文書)の整理・目録化を実施した。その結果、地震、風水害、冷害などに関わる史料、救済や復興、防災などに関わる史料が確認された。それらに基づいて学会発表、論文作成などをおこなった。 ...
【情報学】情報学フロンティア:ネットワーク近代を含む研究件
❏信用貨幣の生成と進化のメカニズムに関する歴史実証(18H00880)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】鎮目 雅人 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80432558)
【キーワード】貨幣史 / 信用 / 銀行 / 近代 / ネットワーク (他13件)
【概要】信用貨幣の生成と展開に関するこれまでの研究成果を国内外の学会等で発表するとともに、著作物を刊行した。以下に主なものを挙げる。 学術書:(1) 鎮目雅人編『信用貨幣の生成と展開:近世~現代の歴史実証』慶應義塾大学出版会、2020年。同書では、編者である研究代表者の鎮目雅人のほか、研究分担者である加藤慶一郎、高木久史、高屋定美、つるみ誠良、西村雄志、諸田博昭、研究協力者である岩橋勝、高槻泰郎、安国良一...
❏イラン人によるネットワーク型社会運動の系譜と、その政治化に際しての諸問題の検討(24310190)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山岸 智子 明治大学, 政治経済学部, 教授 (50272480)
【キーワード】イラン / ネットワーク / グローバル / 市民運動 / 国際関係 (他21件)
【概要】その地政学的な条件により国際政治の厳しい局面に巻き込まれることを余儀なくされてきたイラン人の間では、ペルシア語を用いる知識人、エスニック集団や軍人らによる国境を越えた人脈、在外イラン人との密な連絡など国境を越えて活発なネットワーキングが見られる。都市化・交通インフラの整備と通信情報技術ICTの発達・経済政策などにより、遊牧民社会の変容、NGOの展開、若者の疎外感と選挙活動、などの新しいネットワーキ...
【複合領域】科学教育・教育工学:テクノロジー近代を含む研究件
❏グローバル化する中国の現代思想と伝統に関する研究(17H02280)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石井 剛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40409529)
【キーワード】中国 / グローバル化 / 現代思想 / 伝統 / 中国哲学 (他25件)
【概要】本科研費研究課題「グローバル化する中国の現代思想と伝統に関する研究」においては、中国という国家の内部におけるグローバル化ではなく、「中国」という名辞と相伴って表象される政治・経済・社会・文化・思想の諸現象、そして、中華人民共和国の国際的なプレゼンスの増大化を起因として顕著になってきた国際関係の新しい変化の双方を「中国のグローバル化」プロセスであるととらえた。 そして、地域研究や社会科学的視点による...
❏クラカウアーとアドルノの映像メディア論におけるオルタナティヴ・メディアへの志向(25870152)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】竹峰 義和 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20551609)
【キーワード】批判理論 / メディア / プロパガンダ / フランクフルト学派 / 知覚 (他13件)
【概要】本研究によって以下の3点が明らかとなった。1. クラカウアーとアドルノの双方のファシズム・プロパガンダ論に〈擬態〉と〈パフォーマティヴィティ〉という非明示的な特徴がある。2. アドルノの「モンタージュ」概念とクラカウアーの「リアリズム」の概念のうちに、複数の時間性の交錯という共通するモティーフが潜在している。3. ベンヤミン、クラカウアー、アドルノ、クルーゲにいたるフランクフルト学派のメディア論の...
❏美的・感性的経験の真理性の問題-ニーチェ、ハイデガーおよび現代解釈学の視点から(10610048)
【研究テーマ】美学(含芸術諸学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 2001
【研究代表者】小林 信之 京都市立芸術大学, 美術学部, 助教授 (30225528)
【キーワード】芸術 / 美学 / ハイデガー / カント / ショーペンハウアー (他21件)
【概要】(1)M・ハイデガーは、さまざまなかたちで芸術や美学的問題にとりくんできたが、その最もよく知られた結実が「芸術作品の根源」(1935年、Holzwege所収)であった。この論文で示されたようなハイデガーの思想的立場を明解に解釈するために、わたしは彼の思想を特有な存在論的パースペクティヴのなかに位置づけて理解しようと努めた。とりわけその場合、重要なのは、真理の問題を考慮に入れて彼の独自な芸術理論を考...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:系譜学近代を含む研究件
❏宗教思想研究の基礎概念再考―mysticism及び関連概念の理論的・系譜学的研究(15H03162)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】久保田 浩 明治学院大学, 国際学部, 教授 (60434205)
【キーワード】宗教思想 / 宗教理論 / 系譜学 / 概念史 / 近代 (他11件)
【概要】1960年代以降の宗教研究において展開してきた概念史的・系譜学的自己反省を踏まえ、本研究は宗教思想研究において伝統的に使用されてきた諸概念(「神秘主義」と訳されるmysticismおよびそれに関連する諸概念)の成立ならびに確立の歴史をたどり、それらが、ある特定の現象を記述し、分析する目的のために「学問的」に作られた術語であるよりも、17世紀以来のヨーロッパ宗教史・文化史的文脈の中で生まれ、かつ学問...
❏現代世界における「宗教」研究の新動向をめぐる調査および検討(15320012)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】鶴岡 賀雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60180056)
【キーワード】宗教 / 系譜学 / 近代性 / 方法論 / 構築主義 (他18件)
【概要】「宗教(religion)」という概念自体の歴史的成立事情、とくにそれが近代西欧社会におけるプロテスタント教会のありかたに暗黙のうちに準拠して形成されたものであることをふまえ、またその政治的含意も考慮に入れて、宗教学、宗教研究という営みそのもののあり方を反省することが、世界の宗教学、宗教研究におけるこの10年ほどの傾向であった。本研究は、そうした「宗教」の歴史化、ないしコンテクスト化を踏まえたうえ...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:戦争近代を含む研究件
❏時政学の構築-“政治的資源としての時間”の解明-(15K12990)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 良輔 青山学院大学, 地球社会共生学部, 教授 (70457456)
【キーワード】時間 / 時政学 / グローバル化 / 戦争 / 時間構造 (他26件)
【概要】本研究では、現代世界における“政治的資源としての時間”の位相を解明し、政治学・国際関係論の新たな分析視角として「時政学Chrono-Politics」のアプローチを構築した。 その際には、以下2点を機軸とする共同研究を行った。①理論研究:政治の「基礎構造としての時間」の持続と変容の解析 ②事例研究:政策過程における「稀少価値としての時間」の分析。これらの研究成果のピアレビューを通じて、今日加速しつ...
❏近代世界におけるジェノサイド的現象に関する歴史学的研究(21242016)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30212898)
【キーワード】ジェノサイド / ジェノサイド予防 / 民族浄化 / ホロコースト / 近代 (他11件)
【概要】本研究でいうジェノサイド的現象とは、国際法上の定義を超える「広義のジェノサイド」を意味し、人間の普遍的価値を否定し、特定集団を破壊する行為をさす。それはいくつかの複合要因によって惹起し、政治的社会的過程を通して急進化する。この現象が近代世界で頻発する背景には近代の諸原理が内包する両義的な性質がある。民族自決や国民国家の形成、植民地主義と脱植民地化、科学と技術の進歩は、ジェノサイド的現象の発生を阻害...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:思想史近代を含む研究件
❏近代国家の文化的アイデンティティ形成における古代表象の諸相(19H01247)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】玉田 敦子 中部大学, 人文学部, 教授 (00434580)
【キーワード】啓蒙 / ヨーロッパ文学 / 思想史 / 新旧論争 / ジェンダー (他11件)
【概要】申請課題「近代国家の文化的アイデンティティ形成における古代表象の諸相」においては、「ヨーロッパの近代国家成立において古代表象が果たした役割」について、①「18~19世紀における国家アイデンティティの高揚と父権的家族の生成」、②「18世紀以降の西欧において、科学や技術の発展が文学における《近代》の生成に果たした貢献、そこにおける古代表象の活用」、③「近代社会における時代意識と歴史観による国家アイデン...
❏教育思想史のメタヒストリー的研究(17H02673)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】相馬 伸一 佛教大学, 教育学部, 教授 (90268657)
【キーワード】教育思想史 / メタヒストリー / 近代 / 歴史観 / カノン化 (他19件)
【概要】本研究は、欧米において19 世紀に成立した教育思想史の歴史的再検討によって、教育思想史の可能性と課題を明らかにすることをめざした。教育思想史学会の平成29年から令和2年の大会においてコロキウムを企画し、①アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの教育思想史テクスト、②教育思想史における主要概念としての自然及び自然主義、③ペスタロッチの解釈の変容、④教育思想史のアジアにおける受容の一事例としての清末・民...
【複合領域】健康・スポーツ科学:映像近代を含む研究件
❏クラカウアーとアドルノの映像メディア論におけるオルタナティヴ・メディアへの志向(25870152)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】竹峰 義和 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20551609)
【キーワード】批判理論 / メディア / プロパガンダ / フランクフルト学派 / 知覚 (他13件)
【概要】本研究によって以下の3点が明らかとなった。1. クラカウアーとアドルノの双方のファシズム・プロパガンダ論に〈擬態〉と〈パフォーマティヴィティ〉という非明示的な特徴がある。2. アドルノの「モンタージュ」概念とクラカウアーの「リアリズム」の概念のうちに、複数の時間性の交錯という共通するモティーフが潜在している。3. ベンヤミン、クラカウアー、アドルノ、クルーゲにいたるフランクフルト学派のメディア論の...
❏美的・感性的経験の真理性の問題-ニーチェ、ハイデガーおよび現代解釈学の視点から(10610048)
【研究テーマ】美学(含芸術諸学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 2001
【研究代表者】小林 信之 京都市立芸術大学, 美術学部, 助教授 (30225528)
【キーワード】芸術 / 美学 / ハイデガー / カント / ショーペンハウアー (他21件)
【概要】(1)M・ハイデガーは、さまざまなかたちで芸術や美学的問題にとりくんできたが、その最もよく知られた結実が「芸術作品の根源」(1935年、Holzwege所収)であった。この論文で示されたようなハイデガーの思想的立場を明解に解釈するために、わたしは彼の思想を特有な存在論的パースペクティヴのなかに位置づけて理解しようと努めた。とりわけその場合、重要なのは、真理の問題を考慮に入れて彼の独自な芸術理論を考...
【複合領域】デザイン学:フランス近代を含む研究件
❏パリ民事籍簿復元事業の実証的研究―近代国家の政治社会史(16K03126)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】長井 伸仁 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10322190)
【キーワード】フランス / 歴史 / 近代 / 戸籍 / 国家 (他8件)
【概要】パリ市の民事籍簿は1871年の火災により大半が焼失したが、その約3分の1は関連文書などをもとに復元され、代替の民事籍記録として用いられた。本研究は、この復元事業を調査することで、個人情報の管理についての行政・市民双方の意識を析出するものである。研究の結果、国とパリ市はおおむね事業を重要視していた一方で、協力を拒んだ行政組織もあったこと、住民にも無関心ないし消極的な姿勢がみられたことなどが明らかにな...
❏ベルト・モリゾにおけるジャポニスム研究(20520093)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】坂上 桂子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90386566)
【キーワード】美術史 / 美学 / 日本趣味 / 近代 / 女性 (他10件)
【概要】ベルト・モリゾにおける日本美術からの影響については、これまで断片的な研究にとどまり、詳しくは研究されてこなかった。本研究はモリゾの子孫であるルアール家が所蔵する歌麿をはじめとする日本美術の作品について調査を踏まえたうえで、日本的モティーフの導入から主題の展開、構図の形成にいたるまで、継続的に日本美術がベルト・モリゾの芸術形成に与えた意味を総合的に検討したものである。 ...
❏第三共和政前半期(1870-1914年)のパリにおける地方出身者と宗教(19520635)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】長井 伸仁 徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (10322190)
【キーワード】西洋史 / 都市史 / 宗教 / 近代 / 移民 (他6件)
【概要】本研究は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてのパリに地方から移住してきた人びとの言語的・文化的特性について、カトリック教会という場を通じて検討するものである。研究の結果、そのような特性は史料からはほとんどうかがえなかった。これは、特性が弱かったか、あるいは、当時は特性がさほど意識されていなかったかの、いずれかを意味していると思われる。社会科学の分野でなされた研究に鑑みると、後者の可能性に一定の重...
【複合領域】文化財科学・博物館学:近世近代を含む研究件
❏醸造業による農村工業化と和食文化の形成に関する地域比較研究(17H02553)
【研究テーマ】経済史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】井奥 成彦 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (60184371)
【キーワード】醤油醸造業 / 酒造業 / 地域経済 / 資産家 / 和食 (他15件)
【概要】本研究では、東海地域班、関東地域班、東北・北海道地域班に分かれて研究を進めているが、東海地域班においては2019年8月24~25日及び繰越予算を使って2020年9月6~7日に愛知県半田市の旧醤油醸造家小栗家(旧萬三商店)及びかつての料亭末廣の史料調査を行い、近代における醤油の製造者、購入者両面からの考察を行っている。また9月1~2日及び12月14~15日に、東海地域に近い北陸の醤油醸造業者である富...
❏大正昭和初期古典教育論の実相の解明と中等教科書データベースの構築に関する基盤研究(17K04729)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】菊野 雅之 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90549213)
【キーワード】国語科教育学 / 教科書分析 / 学習指導要領 / 教科書 / 古典 (他29件)
【概要】翰林大学校日本学研究所・立教大学日本学研究所主催の「東アジア文化権力研究学術フォーラム 伝統と正統性、その創造と統制・隠滅」というシンポジウムにおいて「近代国語教科書における教材化の力学」という発表を行い、教科書研究の方法論および古典教材の分析法について明らかにした。令和2年度第75回北海道国語教育研究大会 十勝・帯広大会においても、教科書分析の方法論、授業構築についての助言を通じて、授業実践の構...
❏近世法制史料の立体的再構成とWEBコンテンツ化の試み(26380001)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新田 一郎 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (40208252)
【キーワード】法制史料 / 近世 / WEBコンテンツ / 日本史 / 法制史 (他9件)
【概要】近世法制史料を中心とした東京大学法制史資料室所蔵史料群に主軸を据え、他機関の所蔵史料との関係を見据えつつ、次のような研究を行った。第一に、史料の細目録の整備を進め、史料群の複合的な構成の一端を明らかにした。第二に、いくつかの重要な史料群の形成・伝来の過程について研究し、長期間にわたり堆積された多層的な構造を解析し、立体的な再構成のためのデータを収集した。第三に、史料の保存と利用を両立すべくデジタル...
【複合領域】文化財科学・博物館学:美術近代を含む研究件
❏アジア的美意識とは何か(18320035)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】神林 恒道 立命館大学, 先端総合学術研究科, 講師 (80089862)
【キーワード】アジア / 芸術学 / 伝統と近代 / インターカルチュラル / 相互理解 (他24件)
【概要】ポストモダン、あるいはポストコロニアルと称される現状において、かつてのヨーロッパ的なもの、あるいは近代的なものと相対峙するアジア的美意識を貫通するもの、そしてそこから生み出された固有な芸術的創造性、すなわち「アジアの美学」の可能性を探求した。研究期間中、インドネシア、日本、台湾、中国で国際研究大会(アジア芸術学会・会長神林恒道)を開催し、アジア諸国の芸術学研究者との相互理解を深めることが出来た。2...
❏美術に即した文化的・国家的自己同一性の追求・形成の研究―シンガポールの場合(14651012)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002
【研究代表者】小川 裕充 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50126017)
【キーワード】アジア / 美術 / アイデンティティー / 近代 / 文化 (他8件)
【概要】美術は、絵画・彫刻・建築・工芸を含むヨーロッパ的な概念である。近代に至るまで、アジアにおいては、この概念がなく、東アジアでは書画、南アジアでは彫刻、西アジアでは建築が造形芸術の中心をなし、その枠組をなしていた。美術概念の受容は、その意味で、近代化と一体であり、文化的・国家的アイデンティティーの形成と不即不離である。 絵画・彫刻班は、平成14年11月11日から16日に、建築班は、平成15年2月14日...
【複合領域】一般理論:近代化近代を含む研究件
❏教育思想史のメタヒストリー的研究(17H02673)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】相馬 伸一 佛教大学, 教育学部, 教授 (90268657)
【キーワード】教育思想史 / メタヒストリー / 近代 / 歴史観 / カノン化 (他19件)
【概要】本研究は、欧米において19 世紀に成立した教育思想史の歴史的再検討によって、教育思想史の可能性と課題を明らかにすることをめざした。教育思想史学会の平成29年から令和2年の大会においてコロキウムを企画し、①アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの教育思想史テクスト、②教育思想史における主要概念としての自然及び自然主義、③ペスタロッチの解釈の変容、④教育思想史のアジアにおける受容の一事例としての清末・民...
❏パリ民事籍簿復元事業の実証的研究―近代国家の政治社会史(16K03126)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】長井 伸仁 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10322190)
【キーワード】フランス / 歴史 / 近代 / 戸籍 / 国家 (他8件)
【概要】パリ市の民事籍簿は1871年の火災により大半が焼失したが、その約3分の1は関連文書などをもとに復元され、代替の民事籍記録として用いられた。本研究は、この復元事業を調査することで、個人情報の管理についての行政・市民双方の意識を析出するものである。研究の結果、国とパリ市はおおむね事業を重要視していた一方で、協力を拒んだ行政組織もあったこと、住民にも無関心ないし消極的な姿勢がみられたことなどが明らかにな...
❏近代化過程における宗教の再活性化の比較史的研究(19320118)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】竹中 亨 大阪大学, 文学研究科, 教授 (90163427)
【キーワード】近代化 / 世俗化 / 宗教再活性化 / 宗教活性化 / 近代 (他7件)
【概要】通念的には、宗教は近代において世俗化によってエネルギーを失ったとされている。本研究では、(1)宗教は近代化の社会的現実に対応して形を変えつつ存続していったのであり、衰退したとはとうてい言えない。(2)宗教の存続のあり方は、種々の因子によって異なる。因子として挙げうるのは、(1)所与の宗教状況、とくに支配的宗教が合理色が濃い/薄い性格かなど、(2)再活性化の主たる対象となった社会階層・集団(エリート...
【複合領域】一般理論:レイシズム近代を含む研究件
❏近代世界におけるジェノサイド的現象に関する歴史学的研究(21242016)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30212898)
【キーワード】ジェノサイド / ジェノサイド予防 / 民族浄化 / ホロコースト / 近代 (他11件)
【概要】本研究でいうジェノサイド的現象とは、国際法上の定義を超える「広義のジェノサイド」を意味し、人間の普遍的価値を否定し、特定集団を破壊する行為をさす。それはいくつかの複合要因によって惹起し、政治的社会的過程を通して急進化する。この現象が近代世界で頻発する背景には近代の諸原理が内包する両義的な性質がある。民族自決や国民国家の形成、植民地主義と脱植民地化、科学と技術の進歩は、ジェノサイド的現象の発生を阻害...
❏グローバル・プロジェクトの比較研究-グローバル資本の政治経済とグローバル文化-(12490014)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】伊豫谷 登士翁 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (70126267)
【キーワード】グローバリゼーション / 多国籍企業 / メディア / 総力戦体制 / 越境空間 (他19件)
【概要】本研究プロジェクトの目的は、グローバルな越境空間を作り出す装置や機構を、グローバリゼーションのポリティカル・エコノミー研究とグローバル・メディアや文化の生産と消費に関わる研究との接点を明らかにすることにあった。グローバリゼーションをキーワードとする問題領域は多義的であり、プロジェクトでは、政治学、経済学、社会学など他分野の参加者を得て、海外からの研究者を含めたワークショップや国内での研究会を各年度...
【複合領域】一般理論:危機近代を含む研究件
❏フランス文学における時間意識の変化(16320034)
【研究テーマ】ヨーロッパ語系文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】塚本 昌則 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90242081)
【キーワード】時間意識 / 近代 / 文学 / 危機 / 直線的時間 (他8件)
【概要】本研究では、フランス文学、とりわけ近代文学において、どのような時間意識が描かれてきたのかを解明することを目指した。近代文学の根底には、革命後の社会を支配してきた「直線的時間」への懐疑・反発が一貫して見られる。過去から未来へと均質に流れる時間という合理的な見方とは違うどのような時間意識が、近代文学において表現されてきたのだろうか。 主に三つの角度から、われわれはこの問題を検討した。第一に<前衛...
❏創造性が持続する安全都市としての復興のための研究(14209006)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】橋本 毅彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90237941)
【キーワード】安全 / 持続性 / 都市 / 主体性 / 新体制 (他20件)
【概要】これまでの研究では、機械時代の都市について、安全学の視点から進めてきた。安全の担保は、都市の持続プログラムの有無、特に内発的なコミュニティの創造力が重要となる。これは、免疫の自己組織化過程に似ている。この視点に立つ知恵時代の都市イメージを「土地利用・規模・創造のためのコミュニケーション構造・物質循環システム」で規定し、これを「セルシティ」と呼ぶ。一方、経済的拡大志向を持つ機械時代の都市には免疫的な...
【複合領域】一般理論:多文化主義近代を含む研究件
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
❏グローバル・プロジェクトの比較研究-グローバル資本の政治経済とグローバル文化-(12490014)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】伊豫谷 登士翁 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (70126267)
【キーワード】グローバリゼーション / 多国籍企業 / メディア / 総力戦体制 / 越境空間 (他19件)
【概要】本研究プロジェクトの目的は、グローバルな越境空間を作り出す装置や機構を、グローバリゼーションのポリティカル・エコノミー研究とグローバル・メディアや文化の生産と消費に関わる研究との接点を明らかにすることにあった。グローバリゼーションをキーワードとする問題領域は多義的であり、プロジェクトでは、政治学、経済学、社会学など他分野の参加者を得て、海外からの研究者を含めたワークショップや国内での研究会を各年度...
【複合領域】一般理論:ナショナリズム近代を含む研究件
❏近現代インドにおける歴史記述の変遷(19720182)
【研究テーマ】東洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】井坂 理穂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (70272490)
【キーワード】南アジア史 / インド / グジャラート / 近現代 / 歴史認識 (他10件)
【概要】本研究では、近現代インドにおいて歴史記述のあり方がいかに変遷したのかを、インド西部グジャラート地方の知識人層に焦点をあてて検討した。その結果、この地方において、独立前後の政治過程を背景に、インドの統一性を強調する歴史記述が台頭したことや、その一方で特定のコミュニティの立場から、コミュニティごとの差異を強調しつつ「インド」との関係を模索する多様な歴史像が表されたことが明らかになった。さらに本研究は、...
❏漢字文化圏の「近代」に関する総合的研究(17310140)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】刈間 文俊 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00161258)
【キーワード】漢字文化圏 / 国民国家 / 近代 / 言語文化 / 漢字廃棄論 (他32件)
【概要】中国では、漢字が、簡略化や教育によって、血肉化され、作家達も、前近代的なものを凝視し続けた.戦前の日中関係では、日本の漢学者と漢字紙が大きな役割を果たした.戦後韓国は、漢字を駆逐する一方、伝統的な同姓不婚制度を再構築させ、台湾は、漢字を簡略化せず、80 年代以降には、多文化主義的な社会統合理念を形成した.それに対して、中国大陸では今や、漢字文化からも消費文化からも疎遠な農村が、自律と国家による制御...
❏漢字文化圏の言語と「近代」に関する総合的研究(12610465)
【研究テーマ】中国語・中国文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】刈間 文俊 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00161258)
【キーワード】国語運動 / 漢字 / 国民国家 / 言語政策 / 音声言語 (他26件)
【概要】中国において、清雍正帝期に、福建省で正〓書院が設立され,官話教育が展開されたが、それは近代的な意味での言語の標準化・規範化ではなかった。19世紀末から20世紀初頭にかけて出てきた国語運動は近代特有のものと言える。近代国家とともに生まれそれを支えたのは、国語national languageだけではなく、古典文明批判によって成立した近代文学も、国民国家形成に参与した。古典的な文学形式からの離脱は、簡...
【複合領域】一般理論:教科書近代を含む研究件
❏大正昭和初期古典教育論の実相の解明と中等教科書データベースの構築に関する基盤研究(17K04729)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】菊野 雅之 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90549213)
【キーワード】国語科教育学 / 教科書分析 / 学習指導要領 / 教科書 / 古典 (他29件)
【概要】翰林大学校日本学研究所・立教大学日本学研究所主催の「東アジア文化権力研究学術フォーラム 伝統と正統性、その創造と統制・隠滅」というシンポジウムにおいて「近代国語教科書における教材化の力学」という発表を行い、教科書研究の方法論および古典教材の分析法について明らかにした。令和2年度第75回北海道国語教育研究大会 十勝・帯広大会においても、教科書分析の方法論、授業構築についての助言を通じて、授業実践の構...
❏言文一致運動の中にみる明治・大正・昭和初期の古典教育論形成過程に関する実証的研究(15K17392)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】菊野 雅之 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90549213)
【キーワード】古典教育 / 近代 / 教育史 / 国語科教育 / 教科書 (他21件)
【概要】戦前の国語科教育において、古典教材はどのような位置付けにあったのかを教科書調査などを通じて明らかにしようとしました。研究の結果、明治30年代が古典教材の位置付けが大きく変わり、書く際の文章モデルとしての機能を失っていったことが明らかとなりました。今後は、大正や昭和という時代において、その古典教材の位置がどのように変化していったのかを明らかにすることが必要となります。 ...
【複合領域】一般理論:社会教育近代を含む研究件
❏近代韓国における通俗教育の導入と展開に関する研究(20730495)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】李 正連 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (60447810)
【キーワード】社会教育 / 通俗教育 / 大韓帝国末期 / 近代 / 韓国
【概要】通俗教育は、従来の研究において日本の社会教育の前身としてしかいわれてこなかったが、韓国における日本の間接統治(統監政治)が行われた時期(1906~1910)に、日本から導入されており、その内実も日本のそれに類似している。1907年12月13日の学部(中央教育行政機関)組織の改編により、初めて学部学務局の事務事項に通俗教育が登場するが、それは主として公立普通学校への入学督励のための教育として機能して...
❏創造性が持続する安全都市としての復興のための研究(14209006)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】橋本 毅彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90237941)
【キーワード】安全 / 持続性 / 都市 / 主体性 / 新体制 (他20件)
【概要】これまでの研究では、機械時代の都市について、安全学の視点から進めてきた。安全の担保は、都市の持続プログラムの有無、特に内発的なコミュニティの創造力が重要となる。これは、免疫の自己組織化過程に似ている。この視点に立つ知恵時代の都市イメージを「土地利用・規模・創造のためのコミュニケーション構造・物質循環システム」で規定し、これを「セルシティ」と呼ぶ。一方、経済的拡大志向を持つ機械時代の都市には免疫的な...
❏近代東アジア諸国・地域における日本社会教育の伝播・受容と変容に関する研究(14651055)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】牧野 篤 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 助教授 (20252207)
【キーワード】近代 / 東アジア / 社会教育 / 植民地 / 実業教育 (他10件)
【概要】本稿は、1890年代から1920年代を時間的なパースペクティブとして、中国・韓国・台湾における、日本の社会教育概念の伝播と受容、その具体的な活動・行政の展開をとらえようとする試みの2年目の研究実績概要である。 日本の周辺諸国・地域において、近代国家・地域建設のための学校教育普及のドライブ要因として導入された日本の社会教育の概念と実践とは、日本の強権的圧力と植民地統治が強化される1910年代以降、民...
【環境学】環境保全学:国民国家近代を含む研究件
❏言文一致運動の中にみる明治・大正・昭和初期の古典教育論形成過程に関する実証的研究(15K17392)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】菊野 雅之 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90549213)
【キーワード】古典教育 / 近代 / 教育史 / 国語科教育 / 教科書 (他21件)
【概要】戦前の国語科教育において、古典教材はどのような位置付けにあったのかを教科書調査などを通じて明らかにしようとしました。研究の結果、明治30年代が古典教材の位置付けが大きく変わり、書く際の文章モデルとしての機能を失っていったことが明らかとなりました。今後は、大正や昭和という時代において、その古典教材の位置がどのように変化していったのかを明らかにすることが必要となります。 ...
❏近代世界におけるジェノサイド的現象に関する歴史学的研究(21242016)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30212898)
【キーワード】ジェノサイド / ジェノサイド予防 / 民族浄化 / ホロコースト / 近代 (他11件)
【概要】本研究でいうジェノサイド的現象とは、国際法上の定義を超える「広義のジェノサイド」を意味し、人間の普遍的価値を否定し、特定集団を破壊する行為をさす。それはいくつかの複合要因によって惹起し、政治的社会的過程を通して急進化する。この現象が近代世界で頻発する背景には近代の諸原理が内包する両義的な性質がある。民族自決や国民国家の形成、植民地主義と脱植民地化、科学と技術の進歩は、ジェノサイド的現象の発生を阻害...
❏漢字文化圏の「近代」に関する総合的研究(17310140)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】刈間 文俊 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00161258)
【キーワード】漢字文化圏 / 国民国家 / 近代 / 言語文化 / 漢字廃棄論 (他32件)
【概要】中国では、漢字が、簡略化や教育によって、血肉化され、作家達も、前近代的なものを凝視し続けた.戦前の日中関係では、日本の漢学者と漢字紙が大きな役割を果たした.戦後韓国は、漢字を駆逐する一方、伝統的な同姓不婚制度を再構築させ、台湾は、漢字を簡略化せず、80 年代以降には、多文化主義的な社会統合理念を形成した.それに対して、中国大陸では今や、漢字文化からも消費文化からも疎遠な農村が、自律と国家による制御...
【環境学】環境保全学:アジア近代を含む研究件
❏東京学派の研究(18H00618)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中島 隆博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20237267)
【キーワード】東京学派 / 東京帝国大学(東京大学) / アジア / 日本 / 翻訳 (他15件)
【概要】東京学派という発見的な概念を通じて、東京大学を中心として形成されてきた東京発の学知を、批判的に解明することが一定程度実現された。近代と前近代、日本とアジアという分割線を意識しながら、哲学・社会学・経済学・歴史学・文学の各分野における東京学派の位置付けと問題系を明らかにした。最終的に、戦前と戦後におけるそれぞれのディシプリンの変容を取り上げることで東京学派の編成を明らかにした。 研究成果は『ブックレ...
❏近代アジアにおける水圏と社会経済―データベースと空間解析による新しい地域史の探求(17H06116)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】城山 智子 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (60281763)
【キーワード】近代アジア / 社会経済 / 水圏 / モンスーン / 地域史 (他12件)
【概要】本研究は、歴史研究者からなる歴史データベース(DB)ユニット(以下DBユニット)と、空間・水文解析の研究者による空間解析ユニット(以下空間ユニット)、それらを統括する統括ユニットが協働して行う。DBユニットによる資料収集と、空間ユニットによる水文解析の歴史研究への応用を含む新たな分析手法の開発を踏まえて【1、資料の収集・分析手法の開発】、①自然環境・現象、②生産・生活、③移動・流通をめぐる各地の水...
❏「新しい女性」とアジアの近代――情動にみる思想・価値観の形成過程の比較研究(16K02003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山口 みどり 大東文化大学, 社会学部, 教授 (00384694)
【キーワード】情動史 / 新しい女性 / ジェンダー / アジア / 比較史 (他12件)
【概要】本研究は、イギリス・アメリカで19世紀末に起こった「新しい女性」現象の影響を受け、20世紀初頭のアジア諸地域――とくに日本、中国、韓国、インドネシア、エジプト、トルコ――で「近代的で自立した存在」としての「新しい女性」像が出現し変容を遂げた状況を、「憧れ」という感情に注目しつつ、比較研究することを目的とした。海外から研究者3名を招聘しての一連のシンポジウムや東京大学大学院での連続講義を行ったほか、...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流近代を含む研究件
❏イラン人によるネットワーク型社会運動の系譜と、その政治化に際しての諸問題の検討(24310190)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山岸 智子 明治大学, 政治経済学部, 教授 (50272480)
【キーワード】イラン / ネットワーク / グローバル / 市民運動 / 国際関係 (他21件)
【概要】その地政学的な条件により国際政治の厳しい局面に巻き込まれることを余儀なくされてきたイラン人の間では、ペルシア語を用いる知識人、エスニック集団や軍人らによる国境を越えた人脈、在外イラン人との密な連絡など国境を越えて活発なネットワーキングが見られる。都市化・交通インフラの整備と通信情報技術ICTの発達・経済政策などにより、遊牧民社会の変容、NGOの展開、若者の疎外感と選挙活動、などの新しいネットワーキ...
❏明治維新の総括的研究(22242017)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】佐々木 寛司 茨城大学, 人文学部, 教授 (80225888)
【キーワード】明治維新 / 幕末政治 / 維新政権 / 近代国家 / 立憲制 (他13件)
【概要】本研究の目的は、明治維新に関する最新の良質な研究成果を体系的に提示し、現在の研究水準と今後に残されている諸課題を明らかにすることで、明治維新史研究の総括を行うことである。その研究成果は全12分科会ごとにそれぞれ1巻にまとめて、全12巻から構成される講座として出版することをめざしており、この研究期間内には第1~5巻までの5冊を刊行した。講座の刊行は現在も継続中である。 ...
❏近現代インドにおける歴史記述の変遷(19720182)
【研究テーマ】東洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】井坂 理穂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (70272490)
【キーワード】南アジア史 / インド / グジャラート / 近現代 / 歴史認識 (他10件)
【概要】本研究では、近現代インドにおいて歴史記述のあり方がいかに変遷したのかを、インド西部グジャラート地方の知識人層に焦点をあてて検討した。その結果、この地方において、独立前後の政治過程を背景に、インドの統一性を強調する歴史記述が台頭したことや、その一方で特定のコミュニティの立場から、コミュニティごとの差異を強調しつつ「インド」との関係を模索する多様な歴史像が表されたことが明らかになった。さらに本研究は、...
【生物学】基礎生物学:翻訳近代を含む研究件
❏東京学派の研究(18H00618)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中島 隆博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20237267)
【キーワード】東京学派 / 東京帝国大学(東京大学) / アジア / 日本 / 翻訳 (他15件)
【概要】東京学派という発見的な概念を通じて、東京大学を中心として形成されてきた東京発の学知を、批判的に解明することが一定程度実現された。近代と前近代、日本とアジアという分割線を意識しながら、哲学・社会学・経済学・歴史学・文学の各分野における東京学派の位置付けと問題系を明らかにした。最終的に、戦前と戦後におけるそれぞれのディシプリンの変容を取り上げることで東京学派の編成を明らかにした。 研究成果は『ブックレ...
❏朝鮮近代文学の形成過程に関する研究-日本(語)との影響関係を中心に-(24520408)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】布袋 敏博 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (30367122)
【キーワード】学之光 / 朝鮮人留学生 / 留学生雑誌 / 朝鮮文学 / 日本語 (他19件)
【概要】日本、韓国、米国各地に所蔵されている新聞・雑誌等の調査、資料の読み合わせ・分析を行なったが、新聞は分量が多く、すべてを終えることはできなかったので、課題として引き続き調査・分析作業を行なう。それにより、近代文学語として、朝鮮語が成立してゆく過程を明らかにできるであろうと思われる。また、李光洙の研究が進み、文体創出や時代意識で傑出していたことが確認されたが、彼一人に帰することはできない。同時代の留学...
❏アジア的美意識とは何か(18320035)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】神林 恒道 立命館大学, 先端総合学術研究科, 講師 (80089862)
【キーワード】アジア / 芸術学 / 伝統と近代 / インターカルチュラル / 相互理解 (他24件)
【概要】ポストモダン、あるいはポストコロニアルと称される現状において、かつてのヨーロッパ的なもの、あるいは近代的なものと相対峙するアジア的美意識を貫通するもの、そしてそこから生み出された固有な芸術的創造性、すなわち「アジアの美学」の可能性を探求した。研究期間中、インドネシア、日本、台湾、中国で国際研究大会(アジア芸術学会・会長神林恒道)を開催し、アジア諸国の芸術学研究者との相互理解を深めることが出来た。2...
【工学】建築学:建築理論近代を含む研究件
❏構築と物質性に基づく西洋建築史・建築意匠論の再構築のための方法論的研究(19H02328)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】加藤 耕一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30349831)
【キーワード】建築史 / 建築理論 / 物質性 / 構築 / 近代 (他10件)
【概要】本研究課題の基盤となっているのは、2018-2019年度にかけて執筆したweb連載論文「アーキテクトニックな建築論を目指して」(全12回)である。このなかで研究代表者は、建築史を「素材」と「構築」という2つの側面から描き直す可能性を見出し、2019年度から、現在の研究課題「構築と物質性に基づく西洋建築史・建築意匠論の再構築のための方法論的研究」を進めてきた。2021年度の研究では、研究会を重ね、「...
❏世紀転換期ウィーンにおける装飾とセクシュアリティー-性とその表象に関する思想史的研究(08610043)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】田中 純 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10251331)
【キーワード】装飾 / 性 / 精神分析 / ドイツ思想 / 美術史 (他14件)
【概要】本研究においては世紀転換期ウィーンにおける装飾とセクシュアリティーをめぐって、次のような成果が得られた。1.世紀転換期ウィーンの芸術における〈装飾〉および〈セクシュアリティー〉の表現をアドルフ・ロースやオットー・ヴァーグナーといった建築家の作品に即して分析し、彼ら自身が理論化した言説においてこれらの主題がどのように扱われているかを考究した。2.〈装飾〉が美術史研究の対象として構成される論理を『装飾...
【工学】建築学:キリスト教近代を含む研究件
❏大都市におけるカトリック教会と市行政-19世紀のパリの事例-(14710263)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】長井 伸仁 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (10322190)
【キーワード】西洋史 / フランス / 都市 / 宗教 / 近代史 (他15件)
【概要】本研究は、工業化と人口流入により大規模な社会変動を経験していた19世紀のパリにおいて、カトリック教会がそれにどのように対応したのかを、市行政との関連に注目しつつ調査したものである。この19世紀という時期は政教協約期(1801-1905年)にほぼ相当するが、こうした制度的背景から、教会は多くの点で市行政と協同せざるを得ない状況にあった。 研究に際して具体的に取り上げた主題は、(1)教区の設置・再編、...
❏ヨーロッパにおける宗教的寛容と不寛容の生成・展開に関する比較史的研究(13410111)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】深沢 克己 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60199156)
【キーワード】ヨーロッパ / キリスト教 / 宗教的寛容 / 近代 / 秘密結社 (他13件)
【概要】本研究では、近世・近代のヨーロッパにおける宗教的寛容と不寛容の生成・展開について考察することを主たる目的としながらも、イスラム世界・ヨーロッパ中世の専門家を交えることで、この問題を比較史的にも検討することを課題とした。この研究テーマについて各研究分担者がそれぞれにおこなった調査研究の成果を年二回の研究会において全体で討議し、その結果として、次のような共通理解に到達することができた。宗教改革を契機と...
【工学】建築学:神社近代を含む研究件
❏公共空間としての神社の風致計画論の形成過程と展開の解明(21K14871)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】水内 佑輔 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40768602)
【キーワード】神社 / 風致 / 歴史的緑地 / 近代 / 森林 (他6件)
【概要】神社は、環境保全・歴史文化・防災・観光・地域づくりなどに置いて着目される、日本に独特の公共的な緑地であるが、地域の文脈に即して戦略的に空間計画に組み込む際には、神社の多義的性格を踏まえて、その環境形成過程を丁寧に把握する必要がある。本研究は、いまだ明らかでない神社風致計画論の形成過程と展開を明らかにすることを目的として、神社風致計画論の形成の中心人物の言説と、都道府県神社行政における神社風致計画論...
❏近代・都市・神社-明治神宮の誕生を中心とする創建神社の政治社会史的研究(12710181)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】山口 輝臣 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (20314974)
【キーワード】近代 / 都市 / 神社 / 明治神宮 / 宗教 (他7件)
【概要】本年度は、(1)昨年度の継続となる関係史料の網羅的な収集とともに、(2)それらの分析を本格的に行い、研究論文の執筆を行った。 (1)について。まずこれまで手をつけていなかった創建神社として、宮崎神宮を実際に訪れるとともに、宮崎県立図書館などにおいて関連の史料若干を収集した。これにより、「内地」における主要な創建神社を正確な史料によって概観することが可能となった。次いで昨年度に引き続き、代表的な創建...
【工学】建築学:美術史近代を含む研究件
❏幕末近代の商家が伝えた文化財の総合調査:貝塚廣海惣太郎家コレクション(15H03172)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】永島 明子 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部教育室, 室長 (90321554)
【キーワード】美術史 / 工芸 / 土蔵 / 幕末 / 近代 (他11件)
【概要】廣海家は、幕末から近代にかけて、大阪の貝塚で、廻船問屋、米穀肥料問屋、仲買、株式投資、銀行経営などで活躍した商家である。その広大な敷地には4棟の土蔵が並ぶ。この土蔵が伝えた書画・工芸・考古・歴史資料を京都国立博物館の研究員が調査し、1045件の文化財の寄贈を実現した。これを記念した展覧会や講座を開催し、関西の旧商家の生活文化を広く一般社会に紹介した。展覧会図録では、廣海家の商業活動やコレクションの...
❏ベルト・モリゾにおけるジャポニスム研究(20520093)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】坂上 桂子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90386566)
【キーワード】美術史 / 美学 / 日本趣味 / 近代 / 女性 (他10件)
【概要】ベルト・モリゾにおける日本美術からの影響については、これまで断片的な研究にとどまり、詳しくは研究されてこなかった。本研究はモリゾの子孫であるルアール家が所蔵する歌麿をはじめとする日本美術の作品について調査を踏まえたうえで、日本的モティーフの導入から主題の展開、構図の形成にいたるまで、継続的に日本美術がベルト・モリゾの芸術形成に与えた意味を総合的に検討したものである。 ...
❏世紀転換期ウィーンにおける装飾とセクシュアリティー-性とその表象に関する思想史的研究(08610043)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】田中 純 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10251331)
【キーワード】装飾 / 性 / 精神分析 / ドイツ思想 / 美術史 (他14件)
【概要】本研究においては世紀転換期ウィーンにおける装飾とセクシュアリティーをめぐって、次のような成果が得られた。1.世紀転換期ウィーンの芸術における〈装飾〉および〈セクシュアリティー〉の表現をアドルフ・ロースやオットー・ヴァーグナーといった建築家の作品に即して分析し、彼ら自身が理論化した言説においてこれらの主題がどのように扱われているかを考究した。2.〈装飾〉が美術史研究の対象として構成される論理を『装飾...
【工学】建築学:近現代近代を含む研究件
❏前近代文学者たちの近代―明治・大正・昭和期における伝記と肖像の継承と変容(17K02656)
【研究テーマ】文学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】永井 久美子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (10647994)
【キーワード】文学者 / 肖像 / 美人観 / 小野小町 / 三島由紀夫 (他19件)
【概要】上代から近世までの代表的文学者の人物伝と肖像を横断的に分析し、近代以後、古典文学とその作者の人物像がいかに伝わり広まったかを追う研究課題のうち、令和3年度は、令和2年度に刊行した「世界三大美人」論の続編にあたる論文を発表した。当該論文では、小野小町に対する現代におけるイメージと戦後の美人観との関連性を考察した。昭和期における容貌をめぐる価値観の変容を論じる中で、女性のみでなく男性についての議論も必...
❏近代ロシア文化の「自叙」の研究:自伝的散文と回想を中心に(26284044)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
【キーワード】自叙 / 近代 / ロシア / 文化 / 自伝的言説 (他11件)
【概要】本研究は、ロシア文化の「自叙」(自伝的小説、回想、日記、手記、書簡等)における事実と虚構のメカニズムの考察を目的としていた。対象について近代の言説を中心としたのは、「私」の立場から語る自叙がすぐれて近代的な機構であるとの判断に基づく。 年に数回の研究会を実施し、共同研究を進めたが、その成果は特に日本ロシア文学会2016年度全国大会におけるパネル「20 世紀前半のロシア文化における自叙の問題」(於北...
❏近現代インドにおける歴史記述の変遷(19720182)
【研究テーマ】東洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】井坂 理穂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (70272490)
【キーワード】南アジア史 / インド / グジャラート / 近現代 / 歴史認識 (他10件)
【概要】本研究では、近現代インドにおいて歴史記述のあり方がいかに変遷したのかを、インド西部グジャラート地方の知識人層に焦点をあてて検討した。その結果、この地方において、独立前後の政治過程を背景に、インドの統一性を強調する歴史記述が台頭したことや、その一方で特定のコミュニティの立場から、コミュニティごとの差異を強調しつつ「インド」との関係を模索する多様な歴史像が表されたことが明らかになった。さらに本研究は、...
【工学】建築学:建築史近代を含む研究件
❏構築と物質性に基づく西洋建築史・建築意匠論の再構築のための方法論的研究(19H02328)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】加藤 耕一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30349831)
【キーワード】建築史 / 建築理論 / 物質性 / 構築 / 近代 (他10件)
【概要】本研究課題の基盤となっているのは、2018-2019年度にかけて執筆したweb連載論文「アーキテクトニックな建築論を目指して」(全12回)である。このなかで研究代表者は、建築史を「素材」と「構築」という2つの側面から描き直す可能性を見出し、2019年度から、現在の研究課題「構築と物質性に基づく西洋建築史・建築意匠論の再構築のための方法論的研究」を進めてきた。2021年度の研究では、研究会を重ね、「...
❏世紀転換期ウィーンにおける装飾とセクシュアリティー-性とその表象に関する思想史的研究(08610043)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】田中 純 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10251331)
【キーワード】装飾 / 性 / 精神分析 / ドイツ思想 / 美術史 (他14件)
【概要】本研究においては世紀転換期ウィーンにおける装飾とセクシュアリティーをめぐって、次のような成果が得られた。1.世紀転換期ウィーンの芸術における〈装飾〉および〈セクシュアリティー〉の表現をアドルフ・ロースやオットー・ヴァーグナーといった建築家の作品に即して分析し、彼ら自身が理論化した言説においてこれらの主題がどのように扱われているかを考究した。2.〈装飾〉が美術史研究の対象として構成される論理を『装飾...
【工学】建築学:現代近代を含む研究件
❏近現代日本における災害関係史料の調査・収集・整理・研究(25370790)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】土田 宏成 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (00364943)
【キーワード】災害史 / 日本近代史 / 日本現代史 / 史料 / 地震 (他13件)
【概要】本研究では、近現代日本で発生した災害を記録した史料を調査、収集、整理した。主な調査先は国立国会図書館憲政資料室、防衛省防衛研究所戦史研究センター、各地の文書館である。文書整理では、「三島家文書」(三島通庸や通陽に関わる文書)の整理・目録化を実施した。その結果、地震、風水害、冷害などに関わる史料、救済や復興、防災などに関わる史料が確認された。それらに基づいて学会発表、論文作成などをおこなった。 ...
❏民法における近代と現代(18530004)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】水林 彪 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70009843)
【キーワード】民法 / 憲法 / 1804年フランス民法典 / societe civile / Code civil (他19件)
【概要】Code civilの規律対象となるsociete civileは、政治的かつ経済的な社会(一元的秩序)であったこと、Code civilは、そのようなsociete civileを規律するフランス近代法体系全体の根本法であったこと、 これに対して、日本近代の国制は、ドイツ流の国家と社会の二元的秩序と観念され、これに対応して、法秩序は、帝国憲法(公法)と明治民法(私法)との二元的秩序として存在した...
【工学】建築学:都市史近代を含む研究件
❏第三共和政前半期(1870-1914年)のパリにおける地方出身者と宗教(19520635)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】長井 伸仁 徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (10322190)
【キーワード】西洋史 / 都市史 / 宗教 / 近代 / 移民 (他6件)
【概要】本研究は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてのパリに地方から移住してきた人びとの言語的・文化的特性について、カトリック教会という場を通じて検討するものである。研究の結果、そのような特性は史料からはほとんどうかがえなかった。これは、特性が弱かったか、あるいは、当時は特性がさほど意識されていなかったかの、いずれかを意味していると思われる。社会科学の分野でなされた研究に鑑みると、後者の可能性に一定の重...
❏大都市におけるカトリック教会と市行政-19世紀のパリの事例-(14710263)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】長井 伸仁 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (10322190)
【キーワード】西洋史 / フランス / 都市 / 宗教 / 近代史 (他15件)
【概要】本研究は、工業化と人口流入により大規模な社会変動を経験していた19世紀のパリにおいて、カトリック教会がそれにどのように対応したのかを、市行政との関連に注目しつつ調査したものである。この19世紀という時期は政教協約期(1801-1905年)にほぼ相当するが、こうした制度的背景から、教会は多くの点で市行政と協同せざるを得ない状況にあった。 研究に際して具体的に取り上げた主題は、(1)教区の設置・再編、...
【工学】建築学:アイデンティティ近代を含む研究件
❏美術に即した文化的・国家的自己同一性の追求・形成の研究―シンガポールの場合(14651012)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002
【研究代表者】小川 裕充 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50126017)
【キーワード】アジア / 美術 / アイデンティティー / 近代 / 文化 (他8件)
【概要】美術は、絵画・彫刻・建築・工芸を含むヨーロッパ的な概念である。近代に至るまで、アジアにおいては、この概念がなく、東アジアでは書画、南アジアでは彫刻、西アジアでは建築が造形芸術の中心をなし、その枠組をなしていた。美術概念の受容は、その意味で、近代化と一体であり、文化的・国家的アイデンティティーの形成と不即不離である。 絵画・彫刻班は、平成14年11月11日から16日に、建築班は、平成15年2月14日...
❏近世・近代のヨーロッパにおける政治社会(14201039)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】近藤 和彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
【キーワード】ヨーロッパ / 政治文化 / 公共圏 / 国制 / 議会 (他11件)
【概要】この研究は、近世・近代のヨーロッパおよびその植民地の歴史を対象とし、その政治社会のダイナミズムに焦点をあてて考察する4年間の共同プロジェクトであった。研究代表者と分担者の役割分担は、別記のとおりである。 最新のリサーチにもとづく広域ヨーロッパの歴史的・批判的研究とするため、これまでの複合国家・政治文化をめぐる学界の研究蓄積について周到な整理と分析をくわえ、研究組織として理解を共有しながら各テーマを...
【工学】土木工学:イスラーム近代を含む研究件
❏年金制度にみる近代トルコ社会(18K01007)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小松 香織 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10272121)
【キーワード】オスマン帝国 / トルコ / 福祉 / 年金 / イスラーム社会 (他8件)
【概要】本研究は、オスマン帝国において近代的な社会保障システムとしての年金制度が、いつから、どのような形で整備されていったのか、また、それがトルコ共和国にどのように継承されたのか、さらに、こうした制度が人々の生活にどのような影響を及ぼしたのかについて、オスマン帝国・トルコ共和国の公文書と公営・私営企業が所蔵する一次史料、新聞・雑誌等を手掛かりに考察し、イスラーム社会における社会保障のあり方、オスマン帝国末...
❏イラン人によるネットワーク型社会運動の系譜と、その政治化に際しての諸問題の検討(24310190)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山岸 智子 明治大学, 政治経済学部, 教授 (50272480)
【キーワード】イラン / ネットワーク / グローバル / 市民運動 / 国際関係 (他21件)
【概要】その地政学的な条件により国際政治の厳しい局面に巻き込まれることを余儀なくされてきたイラン人の間では、ペルシア語を用いる知識人、エスニック集団や軍人らによる国境を越えた人脈、在外イラン人との密な連絡など国境を越えて活発なネットワーキングが見られる。都市化・交通インフラの整備と通信情報技術ICTの発達・経済政策などにより、遊牧民社会の変容、NGOの展開、若者の疎外感と選挙活動、などの新しいネットワーキ...
❏ヨーロッパにおける宗教的寛容と不寛容の生成・展開に関する比較史的研究(13410111)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】深沢 克己 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60199156)
【キーワード】ヨーロッパ / キリスト教 / 宗教的寛容 / 近代 / 秘密結社 (他13件)
【概要】本研究では、近世・近代のヨーロッパにおける宗教的寛容と不寛容の生成・展開について考察することを主たる目的としながらも、イスラム世界・ヨーロッパ中世の専門家を交えることで、この問題を比較史的にも検討することを課題とした。この研究テーマについて各研究分担者がそれぞれにおこなった調査研究の成果を年二回の研究会において全体で討議し、その結果として、次のような共通理解に到達することができた。宗教改革を契機と...
【工学】総合工学:美学近代を含む研究件
❏ベルト・モリゾにおけるジャポニスム研究(20520093)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】坂上 桂子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90386566)
【キーワード】美術史 / 美学 / 日本趣味 / 近代 / 女性 (他10件)
【概要】ベルト・モリゾにおける日本美術からの影響については、これまで断片的な研究にとどまり、詳しくは研究されてこなかった。本研究はモリゾの子孫であるルアール家が所蔵する歌麿をはじめとする日本美術の作品について調査を踏まえたうえで、日本的モティーフの導入から主題の展開、構図の形成にいたるまで、継続的に日本美術がベルト・モリゾの芸術形成に与えた意味を総合的に検討したものである。 ...
❏アジア的美意識とは何か(18320035)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】神林 恒道 立命館大学, 先端総合学術研究科, 講師 (80089862)
【キーワード】アジア / 芸術学 / 伝統と近代 / インターカルチュラル / 相互理解 (他24件)
【概要】ポストモダン、あるいはポストコロニアルと称される現状において、かつてのヨーロッパ的なもの、あるいは近代的なものと相対峙するアジア的美意識を貫通するもの、そしてそこから生み出された固有な芸術的創造性、すなわち「アジアの美学」の可能性を探求した。研究期間中、インドネシア、日本、台湾、中国で国際研究大会(アジア芸術学会・会長神林恒道)を開催し、アジア諸国の芸術学研究者との相互理解を深めることが出来た。2...
❏日本の近代美学(明治・大正期)(12301003)
【研究テーマ】美学(含芸術諸学)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】佐々木 健一 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80011328)
【キーワード】日本 / 近代 / 美学 / 明治 / 大正
【概要】本科研においては研究会形式でおこなわれる研究分担者およびゲスト・スピーカーの報告を中核に置きつつ、それと並行して文献資料の収集を積極的に行った。研究期間中に21回開催した研究会では、計28本の報告が披露されたが、それらは狭義の美学にとどまらず、哲学、文学、音楽学などへの広がりをもつものであった。そして、これらの諸研究を通して、明治・大正期における日本の近代美学の展開に対する従来の理解を一新させるよ...
【工学】総合工学:ベトナム近代を含む研究件
❏紅河デルタ農村における超村落的な実践と空間認識の歴史的研究(14401026)
【研究テーマ】東洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】松尾 信之 名古屋商科大学, 総合経営学部, 助教授 (40308838)
【キーワード】国際研究者交流 / ベトナム / 近世 / 近代 / 歴史 (他9件)
【概要】多くの村落において、近世・近代の社会に関する、大量の文献資料が存在した。家譜、冊封、玉譜、寄進碑文などであり、それらを収集しえた。相当程度網羅的であると考える。また古老に対する聞き取り調査によっても、社会主義化以前の社会に関する、貴重な情報が得られた。 これらのデータの内、聞き取りや資料状況に関ずるデータを整埋したものが、本報告書第1部である。文献資料に関しては、現在、整理中である。 本報告書第1...
❏漢字文化圏の言語と「近代」に関する総合的研究(12610465)
【研究テーマ】中国語・中国文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】刈間 文俊 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00161258)
【キーワード】国語運動 / 漢字 / 国民国家 / 言語政策 / 音声言語 (他26件)
【概要】中国において、清雍正帝期に、福建省で正〓書院が設立され,官話教育が展開されたが、それは近代的な意味での言語の標準化・規範化ではなかった。19世紀末から20世紀初頭にかけて出てきた国語運動は近代特有のものと言える。近代国家とともに生まれそれを支えたのは、国語national languageだけではなく、古典文明批判によって成立した近代文学も、国民国家形成に参与した。古典的な文学形式からの離脱は、簡...
【農学】農業工学:伝統近代を含む研究件
❏グローバル化する中国の現代思想と伝統に関する研究(17H02280)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石井 剛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40409529)
【キーワード】中国 / グローバル化 / 現代思想 / 伝統 / 中国哲学 (他25件)
【概要】本科研費研究課題「グローバル化する中国の現代思想と伝統に関する研究」においては、中国という国家の内部におけるグローバル化ではなく、「中国」という名辞と相伴って表象される政治・経済・社会・文化・思想の諸現象、そして、中華人民共和国の国際的なプレゼンスの増大化を起因として顕著になってきた国際関係の新しい変化の双方を「中国のグローバル化」プロセスであるととらえた。 そして、地域研究や社会科学的視点による...
❏漢字文化圏の「近代」に関する総合的研究(17310140)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】刈間 文俊 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00161258)
【キーワード】漢字文化圏 / 国民国家 / 近代 / 言語文化 / 漢字廃棄論 (他32件)
【概要】中国では、漢字が、簡略化や教育によって、血肉化され、作家達も、前近代的なものを凝視し続けた.戦前の日中関係では、日本の漢学者と漢字紙が大きな役割を果たした.戦後韓国は、漢字を駆逐する一方、伝統的な同姓不婚制度を再構築させ、台湾は、漢字を簡略化せず、80 年代以降には、多文化主義的な社会統合理念を形成した.それに対して、中国大陸では今や、漢字文化からも消費文化からも疎遠な農村が、自律と国家による制御...
【農学】農業工学:市民社会近代を含む研究件
❏イラン人によるネットワーク型社会運動の系譜と、その政治化に際しての諸問題の検討(24310190)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山岸 智子 明治大学, 政治経済学部, 教授 (50272480)
【キーワード】イラン / ネットワーク / グローバル / 市民運動 / 国際関係 (他21件)
【概要】その地政学的な条件により国際政治の厳しい局面に巻き込まれることを余儀なくされてきたイラン人の間では、ペルシア語を用いる知識人、エスニック集団や軍人らによる国境を越えた人脈、在外イラン人との密な連絡など国境を越えて活発なネットワーキングが見られる。都市化・交通インフラの整備と通信情報技術ICTの発達・経済政策などにより、遊牧民社会の変容、NGOの展開、若者の疎外感と選挙活動、などの新しいネットワーキ...
❏民法における近代と現代(18530004)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】水林 彪 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70009843)
【キーワード】民法 / 憲法 / 1804年フランス民法典 / societe civile / Code civil (他19件)
【概要】Code civilの規律対象となるsociete civileは、政治的かつ経済的な社会(一元的秩序)であったこと、Code civilは、そのようなsociete civileを規律するフランス近代法体系全体の根本法であったこと、 これに対して、日本近代の国制は、ドイツ流の国家と社会の二元的秩序と観念され、これに対応して、法秩序は、帝国憲法(公法)と明治民法(私法)との二元的秩序として存在した...
❏ヨーロッパ史におけるルネサンス像の再検討(11410103)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】近藤 和彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
【キーワード】古典古代 / 人文主義 / 近代 / 主権国家 / 啓蒙 (他8件)
【概要】本年度は平成11年度から3年にわたったこの重要な研究の最終年度であり、研究成果報告書を編集し刊行するための準備は現在進行中である。 全体的に文献・研究情報については倦まず弛まず収集・分析を継続した。第1に、古代から.20世紀にいたるヨーロッパ文化史・社会史をめぐる研究書・専門誌・史料集・レファレンス・CD-ROMなどは継続的に購入し、十分に利用している。第2に、図書にとどまらず、本研究に関連する資...
【農学】生産環境農学:文学近代を含む研究件
❏中国現代作家旅日研究(18F18784)
【研究テーマ】中国文学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2018-11-09 - 2021-03-31
【研究代表者】高見澤 磨 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70212016)
【キーワード】中国近代文学 / 中国現代文学 / 莫言 / 革命英雄形象 / 革命英雄イメージ (他15件)
【概要】1,共同研究者で外国人研究員たる馮雷は、2020年度においては、新型ウイルスまん延の影響で、東京大学・東洋文化研究所所蔵資料についての文献調査と執筆活動とに活動が限られ、中国近代旅日作家関連の地を訪ね、資料収集を行うという活動はできなかった。また、一時帰国し、本務校たる北京の北方工業大学においては(または北京市においては)、出国に著しい制限があり、そのまま短縮して期間を終えることとなった。大変残念...
❏岩波書店における検閲と文学の総合的研究(16K13196)
【研究テーマ】日本文学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】塩野 加織 早稲田大学, 文学学術院, 准教授(任期付) (80647280)
【キーワード】検閲 / 岩波書店 / 文学 / 内務省 / GHQ (他15件)
【概要】本研究は、岩波書店という出版社を視座に据え、1930年代から1950年代にかけてのメディア規制の実態を実証的に解明することを目的とした。そのために、岩波書店の協力を得て同書店の所蔵資料を調査するとともに、国内外の検閲資料調査を並行して実施し、収集資料にもとづく分析を積み重ねていった。その結果、戦時下の言論弾圧事件が生起した経緯の詳細が判明し、さらに、 占領期に再版された図書には、内務省とGHQ/S...
❏アジアにおける中国現代文学受容の基礎的研究(21520384)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】山口 守 日本大学, 文理学部, 教授 (70210375)
【キーワード】中国現代文学 / 中文文学 / 台湾文学 / アジア / 横浜 (他12件)
【概要】本研究は20世紀の中国現代文学がアジア各地域でどのように受容され、その結果が各地域間でどのように越境・変容していくかを探る多面的、多層的な研究である。この視点に基づいて、五四時期新文学から文革後の新時期文学、更には台湾文学・香港文学・南アジアの文学までを見渡して受容や交流の過程を探るため、2010年度に各地域の中文文学研究者を招聘して「第八回東アジア現代中文文学国際シンポジウム」(於:慶應義塾大学...
【農学】社会経済農学:移民近代を含む研究件
❏第三共和政前半期(1870-1914年)のパリにおける地方出身者と宗教(19520635)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】長井 伸仁 徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (10322190)
【キーワード】西洋史 / 都市史 / 宗教 / 近代 / 移民 (他6件)
【概要】本研究は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてのパリに地方から移住してきた人びとの言語的・文化的特性について、カトリック教会という場を通じて検討するものである。研究の結果、そのような特性は史料からはほとんどうかがえなかった。これは、特性が弱かったか、あるいは、当時は特性がさほど意識されていなかったかの、いずれかを意味していると思われる。社会科学の分野でなされた研究に鑑みると、後者の可能性に一定の重...
❏グローバル・プロジェクトの比較研究-グローバル資本の政治経済とグローバル文化-(12490014)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】伊豫谷 登士翁 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (70126267)
【キーワード】グローバリゼーション / 多国籍企業 / メディア / 総力戦体制 / 越境空間 (他19件)
【概要】本研究プロジェクトの目的は、グローバルな越境空間を作り出す装置や機構を、グローバリゼーションのポリティカル・エコノミー研究とグローバル・メディアや文化の生産と消費に関わる研究との接点を明らかにすることにあった。グローバリゼーションをキーワードとする問題領域は多義的であり、プロジェクトでは、政治学、経済学、社会学など他分野の参加者を得て、海外からの研究者を含めたワークショップや国内での研究会を各年度...
【農学】社会経済農学:グローバル化近代を含む研究件
❏グローバル化する中国の現代思想と伝統に関する研究(17H02280)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石井 剛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40409529)
【キーワード】中国 / グローバル化 / 現代思想 / 伝統 / 中国哲学 (他25件)
【概要】本科研費研究課題「グローバル化する中国の現代思想と伝統に関する研究」においては、中国という国家の内部におけるグローバル化ではなく、「中国」という名辞と相伴って表象される政治・経済・社会・文化・思想の諸現象、そして、中華人民共和国の国際的なプレゼンスの増大化を起因として顕著になってきた国際関係の新しい変化の双方を「中国のグローバル化」プロセスであるととらえた。 そして、地域研究や社会科学的視点による...
❏時政学の構築-“政治的資源としての時間”の解明-(15K12990)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 良輔 青山学院大学, 地球社会共生学部, 教授 (70457456)
【キーワード】時間 / 時政学 / グローバル化 / 戦争 / 時間構造 (他26件)
【概要】本研究では、現代世界における“政治的資源としての時間”の位相を解明し、政治学・国際関係論の新たな分析視角として「時政学Chrono-Politics」のアプローチを構築した。 その際には、以下2点を機軸とする共同研究を行った。①理論研究:政治の「基礎構造としての時間」の持続と変容の解析 ②事例研究:政策過程における「稀少価値としての時間」の分析。これらの研究成果のピアレビューを通じて、今日加速しつ...
❏持続可能な共有型経済と憲法上の「近代市民社会における原則的所有形態」(15K03122)
【研究テーマ】公法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中島 徹 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科・法務教育研究センター), 教授 (60366979)
【キーワード】共有型経済 / 財産権 / 単独所有 / 近代市民社会 / 分割請求権 (他29件)
【概要】日本の最高裁は、近代の所有について他者を排除する単独所有を原則とし、共有は例外であるとの判断を示した。しかし、地球資源の有限性を考えると、資源や物を個人が独占するのではなく、共有することにより持続可能な経済社会の構想に注目が集まっている。最高裁の判断は、こうした構想の妨げとなる可能性がある。本研究は、近代社会における所有の基本原則が単独所有であるという命題は、実は自明ではないことを、制度論の観点か...
【農学】社会経済農学:ヨーロツパ近代を含む研究件
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
❏戦間期ヨーロッパにおける危機の社会的・文化本位相:ヴァイマル・モデルネと現代(14310181)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】星乃 治彦 福岡大学, 人文学部, 教授 (00219172)
【キーワード】ヴァイマル共和国 / ナチズム / モダン / 近代批判 / 近代 (他11件)
【概要】本科研は、「モデルネ」をキーワードに、戦間期ヨーロッパにおける危機の社会的・文化的位相を検討しようとするものであって、具体的フィールドはヴァイマル共和国に求められた。そこでは、ミッシェルフーコーの影響を受け「モデルネ」を政治的・社会的コンテキストと切り離した「近代」批判の傾向に対}して疑問を呈し、それら「近代」を連続面のみで捉えようとする、ヴァイマル期に関して言えばヴァイマル期とナチズムとの連続性...
❏近世・近代のヨーロッパにおける政治社会(14201039)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】近藤 和彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
【キーワード】ヨーロッパ / 政治文化 / 公共圏 / 国制 / 議会 (他11件)
【概要】この研究は、近世・近代のヨーロッパおよびその植民地の歴史を対象とし、その政治社会のダイナミズムに焦点をあてて考察する4年間の共同プロジェクトであった。研究代表者と分担者の役割分担は、別記のとおりである。 最新のリサーチにもとづく広域ヨーロッパの歴史的・批判的研究とするため、これまでの複合国家・政治文化をめぐる学界の研究蓄積について周到な整理と分析をくわえ、研究組織として理解を共有しながら各テーマを...
【医歯薬学】外科系臨床医学:記憶近代を含む研究件
❏近代ロシア文化の「自叙」の研究:自伝的散文と回想を中心に(26284044)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
【キーワード】自叙 / 近代 / ロシア / 文化 / 自伝的言説 (他11件)
【概要】本研究は、ロシア文化の「自叙」(自伝的小説、回想、日記、手記、書簡等)における事実と虚構のメカニズムの考察を目的としていた。対象について近代の言説を中心としたのは、「私」の立場から語る自叙がすぐれて近代的な機構であるとの判断に基づく。 年に数回の研究会を実施し、共同研究を進めたが、その成果は特に日本ロシア文学会2016年度全国大会におけるパネル「20 世紀前半のロシア文化における自叙の問題」(於北...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
【医歯薬学】社会医学:ジエンダー近代を含む研究件
❏近代国家の文化的アイデンティティ形成における古代表象の諸相(19H01247)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】玉田 敦子 中部大学, 人文学部, 教授 (00434580)
【キーワード】啓蒙 / ヨーロッパ文学 / 思想史 / 新旧論争 / ジェンダー (他11件)
【概要】申請課題「近代国家の文化的アイデンティティ形成における古代表象の諸相」においては、「ヨーロッパの近代国家成立において古代表象が果たした役割」について、①「18~19世紀における国家アイデンティティの高揚と父権的家族の生成」、②「18世紀以降の西欧において、科学や技術の発展が文学における《近代》の生成に果たした貢献、そこにおける古代表象の活用」、③「近代社会における時代意識と歴史観による国家アイデン...
❏「新しい女性」とアジアの近代――情動にみる思想・価値観の形成過程の比較研究(16K02003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山口 みどり 大東文化大学, 社会学部, 教授 (00384694)
【キーワード】情動史 / 新しい女性 / ジェンダー / アジア / 比較史 (他12件)
【概要】本研究は、イギリス・アメリカで19世紀末に起こった「新しい女性」現象の影響を受け、20世紀初頭のアジア諸地域――とくに日本、中国、韓国、インドネシア、エジプト、トルコ――で「近代的で自立した存在」としての「新しい女性」像が出現し変容を遂げた状況を、「憧れ」という感情に注目しつつ、比較研究することを目的とした。海外から研究者3名を招聘しての一連のシンポジウムや東京大学大学院での連続講義を行ったほか、...
❏グローバル・プロジェクトの比較研究-グローバル資本の政治経済とグローバル文化-(12490014)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】伊豫谷 登士翁 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (70126267)
【キーワード】グローバリゼーション / 多国籍企業 / メディア / 総力戦体制 / 越境空間 (他19件)
【概要】本研究プロジェクトの目的は、グローバルな越境空間を作り出す装置や機構を、グローバリゼーションのポリティカル・エコノミー研究とグローバル・メディアや文化の生産と消費に関わる研究との接点を明らかにすることにあった。グローバリゼーションをキーワードとする問題領域は多義的であり、プロジェクトでは、政治学、経済学、社会学など他分野の参加者を得て、海外からの研究者を含めたワークショップや国内での研究会を各年度...
【医歯薬学】社会医学:西洋史近代を含む研究件
❏第三共和政前半期(1870-1914年)のパリにおける地方出身者と宗教(19520635)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】長井 伸仁 徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (10322190)
【キーワード】西洋史 / 都市史 / 宗教 / 近代 / 移民 (他6件)
【概要】本研究は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてのパリに地方から移住してきた人びとの言語的・文化的特性について、カトリック教会という場を通じて検討するものである。研究の結果、そのような特性は史料からはほとんどうかがえなかった。これは、特性が弱かったか、あるいは、当時は特性がさほど意識されていなかったかの、いずれかを意味していると思われる。社会科学の分野でなされた研究に鑑みると、後者の可能性に一定の重...
❏大都市におけるカトリック教会と市行政-19世紀のパリの事例-(14710263)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】長井 伸仁 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (10322190)
【キーワード】西洋史 / フランス / 都市 / 宗教 / 近代史 (他15件)
【概要】本研究は、工業化と人口流入により大規模な社会変動を経験していた19世紀のパリにおいて、カトリック教会がそれにどのように対応したのかを、市行政との関連に注目しつつ調査したものである。この19世紀という時期は政教協約期(1801-1905年)にほぼ相当するが、こうした制度的背景から、教会は多くの点で市行政と協同せざるを得ない状況にあった。 研究に際して具体的に取り上げた主題は、(1)教区の設置・再編、...
【医歯薬学】社会医学:歴史近代を含む研究件
❏パリ民事籍簿復元事業の実証的研究―近代国家の政治社会史(16K03126)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】長井 伸仁 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10322190)
【キーワード】フランス / 歴史 / 近代 / 戸籍 / 国家 (他8件)
【概要】パリ市の民事籍簿は1871年の火災により大半が焼失したが、その約3分の1は関連文書などをもとに復元され、代替の民事籍記録として用いられた。本研究は、この復元事業を調査することで、個人情報の管理についての行政・市民双方の意識を析出するものである。研究の結果、国とパリ市はおおむね事業を重要視していた一方で、協力を拒んだ行政組織もあったこと、住民にも無関心ないし消極的な姿勢がみられたことなどが明らかにな...
❏近代ロシア文化の「自叙」の研究:自伝的散文と回想を中心に(26284044)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
【キーワード】自叙 / 近代 / ロシア / 文化 / 自伝的言説 (他11件)
【概要】本研究は、ロシア文化の「自叙」(自伝的小説、回想、日記、手記、書簡等)における事実と虚構のメカニズムの考察を目的としていた。対象について近代の言説を中心としたのは、「私」の立場から語る自叙がすぐれて近代的な機構であるとの判断に基づく。 年に数回の研究会を実施し、共同研究を進めたが、その成果は特に日本ロシア文学会2016年度全国大会におけるパネル「20 世紀前半のロシア文化における自叙の問題」(於北...
❏イスラーム法の近代的変容に関する基礎研究:オスマン民法典の総合的研究(23330006)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】大河原 知樹 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (60374980)
【キーワード】イスラーム法 / 民法 / 比較法 / 近代 / オスマン帝国 (他9件)
【概要】研究計画に従い、年9回(最終年度のみ4回)の研究会を開催し、オスマン民法典(メジェッレ)アラビア語版の日本語訳を検討した。最終的に、売買篇(第101~403条)および賃約篇(第404~611条)の訳出・検討を終えた。全体の約3分の1の翻訳が完了したこととなる。 翻訳作業と並行して、さまざまな言語によるメジェッレの本文、注釈、研究書や研究論文を調査し、購入・複写によって収集した。 アラビア語版メジェ...
【医歯薬学】社会医学:日本史近代を含む研究件
❏醸造業による農村工業化と和食文化の形成に関する地域比較研究(17H02553)
【研究テーマ】経済史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】井奥 成彦 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (60184371)
【キーワード】醤油醸造業 / 酒造業 / 地域経済 / 資産家 / 和食 (他15件)
【概要】本研究では、東海地域班、関東地域班、東北・北海道地域班に分かれて研究を進めているが、東海地域班においては2019年8月24~25日及び繰越予算を使って2020年9月6~7日に愛知県半田市の旧醤油醸造家小栗家(旧萬三商店)及びかつての料亭末廣の史料調査を行い、近代における醤油の製造者、購入者両面からの考察を行っている。また9月1~2日及び12月14~15日に、東海地域に近い北陸の醤油醸造業者である富...
❏幕末近代の商家が伝えた文化財の総合調査:貝塚廣海惣太郎家コレクション(15H03172)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】永島 明子 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部教育室, 室長 (90321554)
【キーワード】美術史 / 工芸 / 土蔵 / 幕末 / 近代 (他11件)
【概要】廣海家は、幕末から近代にかけて、大阪の貝塚で、廻船問屋、米穀肥料問屋、仲買、株式投資、銀行経営などで活躍した商家である。その広大な敷地には4棟の土蔵が並ぶ。この土蔵が伝えた書画・工芸・考古・歴史資料を京都国立博物館の研究員が調査し、1045件の文化財の寄贈を実現した。これを記念した展覧会や講座を開催し、関西の旧商家の生活文化を広く一般社会に紹介した。展覧会図録では、廣海家の商業活動やコレクションの...
❏近世法制史料の立体的再構成とWEBコンテンツ化の試み(26380001)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新田 一郎 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (40208252)
【キーワード】法制史料 / 近世 / WEBコンテンツ / 日本史 / 法制史 (他9件)
【概要】近世法制史料を中心とした東京大学法制史資料室所蔵史料群に主軸を据え、他機関の所蔵史料との関係を見据えつつ、次のような研究を行った。第一に、史料の細目録の整備を進め、史料群の複合的な構成の一端を明らかにした。第二に、いくつかの重要な史料群の形成・伝来の過程について研究し、長期間にわたり堆積された多層的な構造を解析し、立体的な再構成のためのデータを収集した。第三に、史料の保存と利用を両立すべくデジタル...
【医歯薬学】社会医学:比較近代を含む研究件
❏ユーラシアの近代と新しい世界史叙述(21222001)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】羽田 正 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40183090)
【キーワード】世界史 / 異文化交流 / 比較歴史学 / グローバル・ヒストリー / ユーラシア (他9件)
【概要】グローバル化が急激に進む現代において、山積する地球規模の難問を解決するためには人々がともに地球に帰属しているという意識を持ち、互いに協力し合うことが必要である。地球への帰属意識を生み出すために、私たちは世界の人々が共有できる世界史を描くことを試みるべきだ。本研究を通じて日本語で世界史を論じる場は形成された。 しかし、日本語の「世界史」と英語のWorld HistoryやGlobal History...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
❏近代法システムの形成・展開・変容―西欧・日本・中国の比較研究―(11620009)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】水林 彪 東京都立大学, 法学部, 教授 (70009843)
【キーワード】近代史 / 絶対主義 / 民法 / ナチズム / 中国法 (他19件)
【概要】西欧近代法研究班における研究は次のように展開した。神寶秀夫は、絶対主義時代において、法形態の特質が法源の多様性と君主による秩序化にあったこと、君主立法の目的が身分制に基づいての全体化と個人化にあったことを明らかにした。従って、近世は固有性と近代への連続性とを有していた点を究明した。金山直樹は、近代法の本質的特徴はcivilの法であることであり、法は至るところで民法として普遍化・一般化を成し遂げ、人...
【医歯薬学】社会医学:メデイア近代を含む研究件
❏岩波書店における検閲と文学の総合的研究(16K13196)
【研究テーマ】日本文学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】塩野 加織 早稲田大学, 文学学術院, 准教授(任期付) (80647280)
【キーワード】検閲 / 岩波書店 / 文学 / 内務省 / GHQ (他15件)
【概要】本研究は、岩波書店という出版社を視座に据え、1930年代から1950年代にかけてのメディア規制の実態を実証的に解明することを目的とした。そのために、岩波書店の協力を得て同書店の所蔵資料を調査するとともに、国内外の検閲資料調査を並行して実施し、収集資料にもとづく分析を積み重ねていった。その結果、戦時下の言論弾圧事件が生起した経緯の詳細が判明し、さらに、 占領期に再版された図書には、内務省とGHQ/S...
❏クラカウアーとアドルノの映像メディア論におけるオルタナティヴ・メディアへの志向(25870152)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】竹峰 義和 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20551609)
【キーワード】批判理論 / メディア / プロパガンダ / フランクフルト学派 / 知覚 (他13件)
【概要】本研究によって以下の3点が明らかとなった。1. クラカウアーとアドルノの双方のファシズム・プロパガンダ論に〈擬態〉と〈パフォーマティヴィティ〉という非明示的な特徴がある。2. アドルノの「モンタージュ」概念とクラカウアーの「リアリズム」の概念のうちに、複数の時間性の交錯という共通するモティーフが潜在している。3. ベンヤミン、クラカウアー、アドルノ、クルーゲにいたるフランクフルト学派のメディア論の...
❏グローバル・プロジェクトの比較研究-グローバル資本の政治経済とグローバル文化-(12490014)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】伊豫谷 登士翁 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (70126267)
【キーワード】グローバリゼーション / 多国籍企業 / メディア / 総力戦体制 / 越境空間 (他19件)
【概要】本研究プロジェクトの目的は、グローバルな越境空間を作り出す装置や機構を、グローバリゼーションのポリティカル・エコノミー研究とグローバル・メディアや文化の生産と消費に関わる研究との接点を明らかにすることにあった。グローバリゼーションをキーワードとする問題領域は多義的であり、プロジェクトでは、政治学、経済学、社会学など他分野の参加者を得て、海外からの研究者を含めたワークショップや国内での研究会を各年度...
【医歯薬学】社会医学:民族近代を含む研究件
❏「海の人事録」にみる近代オスマン帝国社会の変容(20520611)
【研究テーマ】東洋史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】小松 香織 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10272121)
【キーワード】西アジア / イスラーム史 / オスマン帝国 / 近代 / 海運 (他10件)
【概要】本研究は、オスマン帝国において海洋活動にたずさわった人々のパーソナルヒストリーを、人事関係等の史料を分析することにより集積し、近代オスマン帝国の社会構造を見直そうと試みたものである。結果、オスマン帝国末期に海事に関わった人々の出自 (民族、宗教、出身地、社会階層等)、キャリアパターンについて、一定の法則性を見出し、海事における黒海沿岸出身者の重要性が明らかとなった。 ...
❏東欧・中央ユーラシアの近代とネイション(12301020)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】林 忠行 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90156448)
【キーワード】東欧 / 中央ユーラシア / 近代 / ネイション / 国民 (他7件)
【概要】本研究は、東欧および中央ユーラシアにおける近代とネイションをめぐる歴史と歴史意識を新しい視角から再検討すること、体制転換後の当該地域の歴史学を、とくに民族史の叙述に注目して再検討すること、さらにそれらとの関連を意識しながら現在におけるさまざまな民族紛争にも光を当てることを研究対象とした。 研究代表と分担者は上記の問題設定に沿って、それぞれの個人研究を進めるのと並行して、それぞれの研究対象地域を専門...
【医歯薬学】社会医学:グローバリゼーション近代を含む研究件
❏現代世界における「宗教」研究の新動向をめぐる調査および検討(15320012)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】鶴岡 賀雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60180056)
【キーワード】宗教 / 系譜学 / 近代性 / 方法論 / 構築主義 (他18件)
【概要】「宗教(religion)」という概念自体の歴史的成立事情、とくにそれが近代西欧社会におけるプロテスタント教会のありかたに暗黙のうちに準拠して形成されたものであることをふまえ、またその政治的含意も考慮に入れて、宗教学、宗教研究という営みそのもののあり方を反省することが、世界の宗教学、宗教研究におけるこの10年ほどの傾向であった。本研究は、そうした「宗教」の歴史化、ないしコンテクスト化を踏まえたうえ...
❏グローバル・プロジェクトの比較研究-グローバル資本の政治経済とグローバル文化-(12490014)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】伊豫谷 登士翁 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (70126267)
【キーワード】グローバリゼーション / 多国籍企業 / メディア / 総力戦体制 / 越境空間 (他19件)
【概要】本研究プロジェクトの目的は、グローバルな越境空間を作り出す装置や機構を、グローバリゼーションのポリティカル・エコノミー研究とグローバル・メディアや文化の生産と消費に関わる研究との接点を明らかにすることにあった。グローバリゼーションをキーワードとする問題領域は多義的であり、プロジェクトでは、政治学、経済学、社会学など他分野の参加者を得て、海外からの研究者を含めたワークショップや国内での研究会を各年度...
【医歯薬学】社会医学:都市近代を含む研究件
❏創造性が持続する安全都市としての復興のための研究(14209006)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】橋本 毅彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90237941)
【キーワード】安全 / 持続性 / 都市 / 主体性 / 新体制 (他20件)
【概要】これまでの研究では、機械時代の都市について、安全学の視点から進めてきた。安全の担保は、都市の持続プログラムの有無、特に内発的なコミュニティの創造力が重要となる。これは、免疫の自己組織化過程に似ている。この視点に立つ知恵時代の都市イメージを「土地利用・規模・創造のためのコミュニケーション構造・物質循環システム」で規定し、これを「セルシティ」と呼ぶ。一方、経済的拡大志向を持つ機械時代の都市には免疫的な...
❏大都市におけるカトリック教会と市行政-19世紀のパリの事例-(14710263)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】長井 伸仁 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (10322190)
【キーワード】西洋史 / フランス / 都市 / 宗教 / 近代史 (他15件)
【概要】本研究は、工業化と人口流入により大規模な社会変動を経験していた19世紀のパリにおいて、カトリック教会がそれにどのように対応したのかを、市行政との関連に注目しつつ調査したものである。この19世紀という時期は政教協約期(1801-1905年)にほぼ相当するが、こうした制度的背景から、教会は多くの点で市行政と協同せざるを得ない状況にあった。 研究に際して具体的に取り上げた主題は、(1)教区の設置・再編、...
❏近代・都市・神社-明治神宮の誕生を中心とする創建神社の政治社会史的研究(12710181)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】山口 輝臣 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (20314974)
【キーワード】近代 / 都市 / 神社 / 明治神宮 / 宗教 (他7件)
【概要】本年度は、(1)昨年度の継続となる関係史料の網羅的な収集とともに、(2)それらの分析を本格的に行い、研究論文の執筆を行った。 (1)について。まずこれまで手をつけていなかった創建神社として、宮崎神宮を実際に訪れるとともに、宮崎県立図書館などにおいて関連の史料若干を収集した。これにより、「内地」における主要な創建神社を正確な史料によって概観することが可能となった。次いで昨年度に引き続き、代表的な創建...
【医歯薬学】看護学:データベース近代を含む研究件
❏中印比較史の創生 データベースに基づく総合的研究(21H04361)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2025-03-31
【研究代表者】村上 衛 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (50346053)
【キーワード】制度 / 労働力 / 財政 / 商業 / 土地制度 (他9件)
【概要】
❏近代アジアにおける水圏と社会経済―データベースと空間解析による新しい地域史の探求(17H06116)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】城山 智子 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (60281763)
【キーワード】近代アジア / 社会経済 / 水圏 / モンスーン / 地域史 (他12件)
【概要】本研究は、歴史研究者からなる歴史データベース(DB)ユニット(以下DBユニット)と、空間・水文解析の研究者による空間解析ユニット(以下空間ユニット)、それらを統括する統括ユニットが協働して行う。DBユニットによる資料収集と、空間ユニットによる水文解析の歴史研究への応用を含む新たな分析手法の開発を踏まえて【1、資料の収集・分析手法の開発】、①自然環境・現象、②生産・生活、③移動・流通をめぐる各地の水...
❏大正昭和初期古典教育論の実相の解明と中等教科書データベースの構築に関する基盤研究(17K04729)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】菊野 雅之 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90549213)
【キーワード】国語科教育学 / 教科書分析 / 学習指導要領 / 教科書 / 古典 (他29件)
【概要】翰林大学校日本学研究所・立教大学日本学研究所主催の「東アジア文化権力研究学術フォーラム 伝統と正統性、その創造と統制・隠滅」というシンポジウムにおいて「近代国語教科書における教材化の力学」という発表を行い、教科書研究の方法論および古典教材の分析法について明らかにした。令和2年度第75回北海道国語教育研究大会 十勝・帯広大会においても、教科書分析の方法論、授業構築についての助言を通じて、授業実践の構...
【医歯薬学】看護学:時間近代を含む研究件
❏構築と物質性に基づく西洋建築史・建築意匠論の再構築のための方法論的研究(19H02328)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】加藤 耕一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30349831)
【キーワード】建築史 / 建築理論 / 物質性 / 構築 / 近代 (他10件)
【概要】本研究課題の基盤となっているのは、2018-2019年度にかけて執筆したweb連載論文「アーキテクトニックな建築論を目指して」(全12回)である。このなかで研究代表者は、建築史を「素材」と「構築」という2つの側面から描き直す可能性を見出し、2019年度から、現在の研究課題「構築と物質性に基づく西洋建築史・建築意匠論の再構築のための方法論的研究」を進めてきた。2021年度の研究では、研究会を重ね、「...
❏時政学の構築-“政治的資源としての時間”の解明-(15K12990)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 良輔 青山学院大学, 地球社会共生学部, 教授 (70457456)
【キーワード】時間 / 時政学 / グローバル化 / 戦争 / 時間構造 (他26件)
【概要】本研究では、現代世界における“政治的資源としての時間”の位相を解明し、政治学・国際関係論の新たな分析視角として「時政学Chrono-Politics」のアプローチを構築した。 その際には、以下2点を機軸とする共同研究を行った。①理論研究:政治の「基礎構造としての時間」の持続と変容の解析 ②事例研究:政策過程における「稀少価値としての時間」の分析。これらの研究成果のピアレビューを通じて、今日加速しつ...
【医歯薬学】看護学:日本近代を含む研究件
❏東京学派の研究(18H00618)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中島 隆博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20237267)
【キーワード】東京学派 / 東京帝国大学(東京大学) / アジア / 日本 / 翻訳 (他15件)
【概要】東京学派という発見的な概念を通じて、東京大学を中心として形成されてきた東京発の学知を、批判的に解明することが一定程度実現された。近代と前近代、日本とアジアという分割線を意識しながら、哲学・社会学・経済学・歴史学・文学の各分野における東京学派の位置付けと問題系を明らかにした。最終的に、戦前と戦後におけるそれぞれのディシプリンの変容を取り上げることで東京学派の編成を明らかにした。 研究成果は『ブックレ...
❏近現代日本における災害関係史料の調査・収集・整理・研究(25370790)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】土田 宏成 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (00364943)
【キーワード】災害史 / 日本近代史 / 日本現代史 / 史料 / 地震 (他13件)
【概要】本研究では、近現代日本で発生した災害を記録した史料を調査、収集、整理した。主な調査先は国立国会図書館憲政資料室、防衛省防衛研究所戦史研究センター、各地の文書館である。文書整理では、「三島家文書」(三島通庸や通陽に関わる文書)の整理・目録化を実施した。その結果、地震、風水害、冷害などに関わる史料、救済や復興、防災などに関わる史料が確認された。それらに基づいて学会発表、論文作成などをおこなった。 ...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
【医歯薬学】看護学:文化近代を含む研究件
❏近代ロシア文化の「自叙」の研究:自伝的散文と回想を中心に(26284044)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
【キーワード】自叙 / 近代 / ロシア / 文化 / 自伝的言説 (他11件)
【概要】本研究は、ロシア文化の「自叙」(自伝的小説、回想、日記、手記、書簡等)における事実と虚構のメカニズムの考察を目的としていた。対象について近代の言説を中心としたのは、「私」の立場から語る自叙がすぐれて近代的な機構であるとの判断に基づく。 年に数回の研究会を実施し、共同研究を進めたが、その成果は特に日本ロシア文学会2016年度全国大会におけるパネル「20 世紀前半のロシア文化における自叙の問題」(於北...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
❏美術に即した文化的・国家的自己同一性の追求・形成の研究―シンガポールの場合(14651012)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002
【研究代表者】小川 裕充 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50126017)
【キーワード】アジア / 美術 / アイデンティティー / 近代 / 文化 (他8件)
【概要】美術は、絵画・彫刻・建築・工芸を含むヨーロッパ的な概念である。近代に至るまで、アジアにおいては、この概念がなく、東アジアでは書画、南アジアでは彫刻、西アジアでは建築が造形芸術の中心をなし、その枠組をなしていた。美術概念の受容は、その意味で、近代化と一体であり、文化的・国家的アイデンティティーの形成と不即不離である。 絵画・彫刻班は、平成14年11月11日から16日に、建築班は、平成15年2月14日...
【医歯薬学】看護学:環境近代を含む研究件
❏水俣病事件における「再生する力」の社会・宗教・民俗学的研究(23521010)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】萩原 修子 熊本学園大学, 商学部, 教授 (60310033)
【キーワード】水俣 / 再生 / 宗教 / 民俗 / 社会 (他14件)
【概要】本研究は、水俣病事件を経験した地域の「再生」の淵源を問いながら、調査地との関係を通して、研究対象/研究者という関係性や、細分化されがちな人文・社会諸科学の再生も目指すものである。焦点を当てたのは、被害者/加害者の枠組みを超えた「普通の」人々の日常生活の論理であったが、成果として、身体化された日常性のアプローチに示唆的な問題系を見出すことができた。さらに、当事者による地域のヴィジョンの創造と実践が「...
❏アジア的美意識とは何か(18320035)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】神林 恒道 立命館大学, 先端総合学術研究科, 講師 (80089862)
【キーワード】アジア / 芸術学 / 伝統と近代 / インターカルチュラル / 相互理解 (他24件)
【概要】ポストモダン、あるいはポストコロニアルと称される現状において、かつてのヨーロッパ的なもの、あるいは近代的なものと相対峙するアジア的美意識を貫通するもの、そしてそこから生み出された固有な芸術的創造性、すなわち「アジアの美学」の可能性を探求した。研究期間中、インドネシア、日本、台湾、中国で国際研究大会(アジア芸術学会・会長神林恒道)を開催し、アジア諸国の芸術学研究者との相互理解を深めることが出来た。2...
【医歯薬学】看護学:教育近代を含む研究件
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
❏漢字文化圏の「近代」に関する総合的研究(17310140)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】刈間 文俊 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00161258)
【キーワード】漢字文化圏 / 国民国家 / 近代 / 言語文化 / 漢字廃棄論 (他32件)
【概要】中国では、漢字が、簡略化や教育によって、血肉化され、作家達も、前近代的なものを凝視し続けた.戦前の日中関係では、日本の漢学者と漢字紙が大きな役割を果たした.戦後韓国は、漢字を駆逐する一方、伝統的な同姓不婚制度を再構築させ、台湾は、漢字を簡略化せず、80 年代以降には、多文化主義的な社会統合理念を形成した.それに対して、中国大陸では今や、漢字文化からも消費文化からも疎遠な農村が、自律と国家による制御...
❏漢字文化圏の言語と「近代」に関する総合的研究(12610465)
【研究テーマ】中国語・中国文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】刈間 文俊 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00161258)
【キーワード】国語運動 / 漢字 / 国民国家 / 言語政策 / 音声言語 (他26件)
【概要】中国において、清雍正帝期に、福建省で正〓書院が設立され,官話教育が展開されたが、それは近代的な意味での言語の標準化・規範化ではなかった。19世紀末から20世紀初頭にかけて出てきた国語運動は近代特有のものと言える。近代国家とともに生まれそれを支えたのは、国語national languageだけではなく、古典文明批判によって成立した近代文学も、国民国家形成に参与した。古典的な文学形式からの離脱は、簡...