糖尿病自己管理アウトカム指標を用いた糖尿病教育ガイドラインの策定
【研究分野】臨床看護学
【研究キーワード】
糖尿病 / エビデンス / 医療の質保証 / セルフマネジメント / アウトカム指標 / ガイドライン / 標準化 / 慢性疾患 / 科学的根拠 / 糖尿病教育 / 質の保証 / 糖尿病予防 / AADE / アウトソーシング
【研究成果の概要】
1.【クロニックケアモデルの視察と第26回日本看護科学学会交流集会での報告】
疾病構造の変化にともない、米国では、慢性疾患をもつ人々が人口の約半数に達した。糖尿病などの慢性疾患では、根治することがないので、"治癒"というアウトカムは得られない。慢性疾患では、何をアウトカムとするかについて、米国ピッツバーグ大学糖尿病研究所で、"Chronic Care Model"について、研究班活動として見学し、平成18年12月第26回日本看護科学学会年次学術集会交流集会で「米国におけるクロュツクケアモデルの動向」を報告した。
2.【第2回糖尿病教育のナショナルスタンダードに関する公開シンポウムの開催】
米国糖尿病学会では、1986年"National Standards for Diabetes Education(糖尿病教育の国家基準)"を出し、この基準を満たした施設に、米国糖尿病学会の認定圧を発行した。
わが国では、「糖尿病教育の国家基準」が策定されていない。しかし、多くの糖尿病教育に関する研究報告かおり、糖尿病教育の有効性を示すエビデンスが集積されつつある。
平成18年9月に行った本シンポジウムでは、糖尿病教育に関する研究をレビューすることで糖尿病教育の標準化をはかるとともに、糖尿病教育の構造・プロセス・アウトカムを討議した。
3.【糖尿病教育ガイドラインの策定】
先行する様々な疾患の診療ガイドラインを概観し、ガイドラインとして必要な要素を検討した。さらに、"ナショナルスタンダード"と、"ガイドライン"の目的の違いを明確にし、糖尿病教育を効果的に進める"糖尿病教育ガイドライン"を策定した。
【研究代表者】