衛星画像のGIS分析による隋唐都城とシルクロード都市の空間構造の比較考古学的研究
【研究分野】考古学
【研究キーワード】
東アジア都城 / 唐代都城 / シルクロード都市遺跡 / 衛星画像 / GIS / アク・ベシム遺跡 / 唐砕葉城 / 都城門 / 隋唐都城 / 中国都城 / シルクロード都市 / 西域都市 / 造営尺 / 地理情報システム / キルギス共和国 / 三次元測量 / 地中レーダー探査(GPR) / 設計原理 / 地中レーダー探査 / 衛生画像 / 都市空間 / 尺度
【研究成果の概要】
本研究は、唐代都城が西域シルクロードにどのように展開したのかを発掘遺構、および衛星画像の分析から考究することを目的とする。具体的には、キルギス共和国に位置する唐砕葉城(アク・ベシム遺跡)の測量・GPR調査を踏まえて、北庭故城・交河故城・高昌故城として比較してその構造を把握し、唐長安城・洛陽城と比較する計画である。
本研究課題は、当初、2020年度までを予定していたが、世界的なコロナ禍の影響を受けて、キルギス共和国・中国での国外調査が実施できなくなったことにより、大幅に研究計画を変更せざるを得ない状況となった。国外調査が実施できない状況のため、国内における研究成果の総括作業に研究の主体を置くことにし、延期1年目である2021年度は科研報告書の刊行を目指した作業を行った。
2020年度は、2冊の科研報告書刊行を目指して作業を進めたが、当初の予定を大幅に変更した計画のため、1冊のみ刊行するのにとどまった。2020年9月30日には『唐代都城の空間構造とその展開』(早稲田大学東アジア都城・シルクロード考古学研究所調査研究報告第5冊)を国際共同研究加速基金の経費を用いて刊行できたが、予定していたアク・ベシム遺跡の測量・発掘調査報告書に関しては、作業が終わらず、2020年度内の刊行は断念し、研究期間を延長することにした。
なお、本研究課題の主要な目的である西域都市と唐長安城・洛陽城との比較作業に関しては、2020年9月刊行の報告書で、「唐砕葉城の歴史的位置-都城の空間構造と瓦の製作技法に注目して-」と題する論文を掲載して、その内容を総括した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
久保田 慎二 | 金沢大学 | 国際文化資源学研究センター | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
山藤 正敏 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 | 都城発掘調査部 | 研究員 | (Kakenデータベース) |
山内 和也 | 帝京大学 | 付置研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)