自然免疫応答を制御する長鎖非コードRNAの機能と発現制御メカニズムの解明
【研究キーワード】
RNA / サルモネラ / 自然免疫 / ノンコーディングRNA / 感染 / 免疫
【研究成果の概要】
細胞内寄生細菌サルモネラは食中毒の原因細菌であり、サルモネラが細胞に侵入した際に、細胞内でどのような自然免疫応答が起きるかを理解することは基礎科学的にも薬学的にも重要な研究対象である。
我々は、これまで研究してきた長鎖ノンコーディングRNAに注目して、サルモネラが細胞に侵入した際に、細胞ないで長鎖ノンコーディングRNAがどのように働くかを分子生物学的手法および細胞生物学的手法で調べてきた。その結果、細胞内のRNA分解の調節が重要であることを見いだした。この研究を通じて、核内lncRNAの分解制御による自然免疫応答の制御という新概念を提唱する。
【研究の社会的意義】
核内lncRNAの分解制御による自然免疫応答の制御という新概念を提唱することを通じて、薬学、免疫学、分子生物学等の発展に大きく貢献する。とくに、自然免疫応答をコントロールする新たな分子機構の発見は、アレルギーなどの自然免疫関連疾患に対する新規創薬標的を提供できるため、薬学的な意義が高い。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
垰 和之 | 東京大学 | アイソトープ総合センター | 助教 | (Kakenデータベース) |
高屋 明子 | 千葉大学 | 大学院薬学研究院 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
小野口 玲菜 (水谷玲菜) | 東京大学 | アイソトープ総合センター | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【配分額】17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)