オセアニア集団における肥満・脂質代謝・糖代謝関連変異の探索と進化遺伝学的解析
【研究分野】自然人類学
【研究キーワード】
オセアニア / 肥満 / 脂質代謝 / 多様性 / 進化 / 自然選択 / 多型 / 移住
【研究成果の概要】
Munda、Kusage、Rawakiに居住するソロモン人各25検体についてゲノムワイドSNP解析を行った。他集団のデータを併せて主成分分析を行い、ポリネシア集団の祖先は、東南アジア起源であり、メラネシアで原住民と混血した後、ポリネシア地域に拡散したことが示唆された。
食欲抑制作用をもつオレオイルエタノールアミン(OEA)は、脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)によって分解される。オセアニア人694人を解析したところ、rs324420-CはBMIの増加と有意に関連していた。FAAHによるOEAの分解が促進することが、オセアニア集団において過食による肥満増加をもたらしている可能性が示唆された。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)