病院情報システムと連動するオンライン臨床・疫学研究データ収集システムの研究
【研究分野】公衆衛生学・健康科学
【研究キーワード】
インターネット / 情報システム / 臨床研究 / 疫学研究 / WWW / HL7 / XML
【研究成果の概要】
インターネットを利用した臨床研究、疫学研究の症例登録・割付、データ収集システムは既に実用化されているが、病院情報システムに蓄積されたデータを自動的に転送する機能がないために、医師がデータを再度手で入力し直しているため、余分な労力がかかる上、データの打ち間違い等の問題が発生していた。本研究は、データセンターからの入力フォームに対して、病院情報システムに蓄積された検査データ等を自動転送して、データセンターの送付することができるシステムの開発を目的としており、このためにシステムの基本設計、通信内容の策定、ソフトウエアの設計・開発を行ない、更に運用実験を行った。
システムの基本的な構成は、(1)データセンターのサーバ、(2)各医師の利用する端末のWWWブラウザー、(3)病院情報システムとHL7で通信し、ブラウザーとHTTPで通信するゲートウエイ(HTTP-HL7ゲートウエイ)、(4)病院情報システムサーバの4つである。医師のWWWブラウザーへデータセンターサーバから送付されるデータ入力フォームには、hidden属性の変数で病院情報システムから取得すべきデータが埋めこまれている他、通常と異なりsubmit先がデータセンターではなく、院内のHTTP-HL7ゲートウエイのURLに書き換えられている。データ入力フォームを医師が再度submitするとHITP-HL7ゲートウエイにフォームデータが送られて、必要なデータをフォームに自動入力した上で、再度医師のWWWブラウザーに返される。医師は、WWWブラウザーのデータ内容を確認の上、再度submitするとデータセンターに患者のデータが送られる。尚、実際にソフト開発が必要なのは、(1)及び(3)の部分であり、PERL言語を用いて両者の開発を行った。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
大江 和彦 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2002
【配分額】29,900千円 (直接経費: 23,000千円、間接経費: 6,900千円)