逐次刊行物データベースを利用したインドシナ3国出版思潮の研究
【研究分野】図書館情報学・人文社会情報学
【研究キーワード】
地域情報化 / インドシナ / 逐次刊行物 / 地域研究 / 出版史 / 情報図書館学 / 情報検索
【研究成果の概要】
「東南アジア逐次刊行物データベース‐インドシナ3国版-」を構築し、DBに収録されたメタデータを研究ツールとして、当該地域の広域・長期に渉る出版思潮を分析する新たな地域研究手法を追求してきた。この間に、インドシナ3国と日本国内研究協力機関図書館間との学術交流を重ね、3国主要機関図書館からの逐次刊行物資料情報の提供、「東南アジア逐次刊行物DB」技術供与を行うとともに、2019年度ハノイで国際ワークショップを開催し、2020年度” Towards sharing the information resources for area studies in Southeast Asia”2冊を刊行した。
【研究の社会的意義】
従来ほとんど研究されてこなかった逐次刊行資料群について、資料そのものだけでなく資料情報を用いた地域研究を試み、その前提として、「東南アジア逐次刊行物データベース‐インドシナ3国版-」を核とした日本とベトナム、ラオス、カンボジアのインドシナ3カ国間における情報共有・発信ネットワークを構築・展開してきた。本研究は、これまでなかなか知られてこなかったインドシナ3国主要図書館間と日本国内研究機関図書館において、逐次刊行物の書誌・所蔵情報DB を更新・情報追加してゆく作業を通じて相互連携の場を起ち上げることに一定程度貢献したと言えよう。
【研究代表者】