遷延性意識障害患者への看護介入内容と効果の測定から客観的・定量的評価指標の確立
【研究キーワード】
高齢者 / 軽度認知症 / 音楽療法 / sIgA / 脳活性化 / 遷延性意識障害高齢者 / 意識レベル / 脳波 / 唾液IgA / 看護介入 / アロマセラピー / 意識障害 / 認知機能 / 生体反応 / 低侵襲
【研究成果の概要】
本研究の進捗状況としては、コロナ禍により対象者の確保に苦慮し、かなり遅れていたが、音楽療法にに関しては、リモートにて実施するようになったことが研究協力者の情報にて判明し、リモート実施での方法に変更し(倫理委員会の追加承認を得た)、対象施設への説明を行ったが、研究者が施設に入ることはできないとのことにて、施設職員に検体採取方法をレクチャーし採取することで承認を得ることができた。
月に1回実施されており、音楽療法ではない週の同様時間である午前10時、11時半に唾液採取した。同意が得られた対象者は、10名であったが、認知症により毎回拒否されている方及び、体調不良により3回採取できなかった方がいた。有効な母数は8名であった。音楽療法の実施前後、3回(3か月)唾液採取し、英国SOMA社により開発されたCubeReaderにてsIgAの測定を行った。結果はばらつきがあることは否めず、前後に変化があることは分かったが、有意差があるほどの結果ではなかった。①
また、別な協力者が所属している会社では、同様に一か月一回で、対面で実施しているところがあり、施設の承認を得て研究者が採取に行き、実施できた。3か月対面での音楽療法前後に同様の英国SOMA社により開発されたCubeReaderを用いて測定した。対象者は25名の同意から途中棄権者を外して、22名の協力が得られた。対面実施ではあったが、リモート実践同様に個人差がありデータのばらつきがみられた。②
①②ともに有意差は5%水準にて3回目には見られていたが、前後前後(ABABで行った)比較としては、傾向として処理せざるを得ない結果であった。さらに、唾液でほかの物質の検査も行っており、まだ結果が出ていない状況である。
アロマセラピーについては、対象者の選定が済み、2022年度実施予定としている。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
甲州 優 | 帝京大学 | 医療技術学部 | 講師 | (Kakenデータベース) |
杉本 昌弘 | 東京医科大学 | 医学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)