線虫C.elegansを用いたパーキンソン病発症機構の解明と治療薬開発
【研究分野】神経解剖学・神経病理学
【研究キーワード】
パーキンソン病 / α-synuclein / リン酸化 / 線虫 / 脳神経疾患 / 遺伝学 / 病理学
【研究成果の概要】
α-Synucleinは家族性パーキンソン病の病因遺伝子であり、その遺伝子産物は疾患脳内神経細胞においてSer129位のリン酸化を受けて蓄積する。線虫C.elegansは神経変性疾患の分子機構を解析するツールとして有用であることが示唆されている。我々はヒトα-synucleinを発現する線虫を用いて、α-synucleinのリン酸化がその神経毒性に与える影響について解析した。その結果、Ser129リン酸化はα-synucleinの膜結合性を低下させることにより、神経毒性および下流のストレス応答を軽減する役割を持つことを明らかにした。また、本研究で用いた線虫モデルは更なる遺伝子/薬剤スクリーニングにも有用であることを見出した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)