高リン食投与ラットモデルを用いた主要臓器におけるリン恒常性調節機構解明とその応用
【研究分野】食生活学
【研究キーワード】
高リン食 / DNAマイクロアレイ / ラット / 腎臓 / 肝臓 / 白色脂肪組織 / NaPi-IIb / 脂質代謝 / 炎症 / FGF21 / 脂肪酸組成 / エネルギー代謝 / 遺伝子発現
【研究成果の概要】
ラットを通常食(C群)および高リン食(HP群)で24日間飼育した後、腎臓・肝臓・白色脂肪組織(WAT)を摘出し、RNAを抽出してDNAマイクロアレイ解析を行なった。その結果、両群の遺伝子発現プロファイルは大きく異なり、腎臓ではHP群においてナトリウム依存性リン酸共輸送体であるNaPi-IIbが顕著に発現上昇していた。肝臓では、HP群において脂肪酸β酸化の亢進、アミノ酸異化の抑制が認められた。WATについては、肝臓同様、HP群での脂肪酸β酸化の亢進が認められた。以上の結果は、高リン食摂取がリン恒常性に影響するだけでなく、様々な代謝パスウェイの変化を引き起こすことを示している。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
石島 智子 | 東京大学 | 大学院・農学生命科学研究科 | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【配分額】18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)