レジストリーを用いた多系統萎縮症の病態解明
【研究キーワード】
多系統萎縮症 / 関連解析 / レジストリー / 評価尺度 / コエンザイムQ10 / バイオマーカー / 神経変性疾患 / 酸化的ストレス
【研究成果の概要】
多系統萎縮症患者,正常対照者のDNA試料を用いてゲノム解析(全ゲノム解析,全エクソーム解析,ゲノムワイドSNPタイピング)を実施し,関連解析による疾患感受性遺伝子を探索した.さらに多系統萎縮症患者の生体組織試料を用いて,機能的解析を行った.
その結果,COQ2遺伝子との関連をメタ解析で確立し,COQ2遺伝子変異による病態との関連を明らかにした.さらに,ゲノムワイド関連解析では,新規の関連遺伝子を同定した.
【研究の社会的意義】
多系統萎縮症は,原因不明で,有効な治療法の乏しい神経変性疾患である.疾患関連遺伝子の同定と,機能ならびに病態との関連を理解することは,治療法開発のもっとも重要な手がかりになる.本研究では,COQ2遺伝子と多系統萎縮症との遺伝学的な関連を確立するとともに,COQ2遺伝子と機能並びに病態との関連について,様々な理解を深めた.さらにゲノムワイド関連解析によって,新たな疾患関連遺伝子の候補を同定した.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【配分額】13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)