内耳障害において細胞内タンパク質分解系による生体制御機構が果たす役割の解明
【研究分野】耳鼻咽喉科学
【研究キーワード】
脳・神経 / 内耳 / タンパク質 / オートファジー / プロテアソーム / 有毛細胞
【研究成果の概要】
細胞の品質管理において重要な役割を果たすタンパク質分解系が、内耳障害の際に果たす役割について、細胞レベルで明らかにすることを目的として、主たるタンパク質分解系である、ユビキチン・プロテアソーム系とオートファジー・リソソーム系の双方に介して解析を行った。
オートファジー・リソソーム系に関しては、内耳有毛細胞特異的にオートファジーがノックアウトされたマウスを作製したところ、生後早期より内耳機能の低下と有毛細胞の消失を認めた。ユビキチン・プロテアソーム系については、内耳培養細胞において、プロテアソーム阻害剤は、低濃度では細胞保護機能を認め、高濃度では細胞障害作用があることが判明した。
【研究代表者】