ETV2を中心とした細胞直接リプログラミングによる血液細胞の作成
【研究分野】血液内科学
【研究キーワード】
造血幹細胞 / 転写因子 / エピジェネティクス / 血管内皮細胞 / リンパ球
【研究成果の概要】
ETV2は胎児期の造血―血管系の発生に必須の因子である。申請者らは既に分化した体性細胞である成人皮膚線維芽細胞をETV2導入により血管内皮細胞に直接転換できることを報告した。
面白いことにETV2発現線維芽細胞は造血分化に必須の転写因子RUNX1, TAL1, GATA2も発現していることを見出した。そこでETV2と共に20種類のhemogenic endothelium特異的転写因子を導入し、SCF, FLT3L, TPO, IL-3, IL-6の存在下でOP9細胞と共培養すると、CD45及びc-Kit陽性の血球様細胞が出現した。本成果より皮膚から血液細胞を作製できる可能性が見出された。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
吉村 昭彦 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)