励起緩和過程の精密制御に基づく、抗がん機能性医療分子の創製
【研究分野】生体関連化学
【研究キーワード】
蛍光プローブ / 分子イメージング / がん / 光誘起電子移動 / エンドサイトーシス / リソソーム / ペプチダーゼ / 光線力学的治療 / SNAP / アミノペプチダーゼ / スピロ環化 / 光線力学療法 / 分子内閉環 / ローダミン / ヒドロキシメチル基 / エタノール注入療法 / ロドール / ライソゾーム / 抗体医薬 / BODIPY / スペクトルイメージング / HER2
【研究成果の概要】
十分に高い選択性と感度を有するがんイメージング手法の開発には、がん部位以外に分布したプローブによる背景シグナルの抑制が必須となる。その一つの有効な手法として我々は、リソソームの酸性pH環境で蛍光性が初めて回復する"activatable"蛍光プローブと、これを抗がん抗体に結合させた分子複合体プローブを開発した。本プローブはがん部位以外ではほぼ無蛍光であるが、エンドサイトーシスによってがん細胞に選択的に取り込まれると、リソソームへと運搬されて蛍光性となることを明らかにした。実際モデルマウスを用いたin vivo系で、HER2陽性がん細胞を高い選択性を持って検出することにも成功した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
奥野 浩行 | 東京大学 | 大学院・医学系研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【配分額】50,830千円 (直接経費: 39,100千円、間接経費: 11,730千円)