DNA損傷応答シグナルによる早期細胞老化誘導機構の解明
【研究分野】発がん
【研究キーワード】
癌 / ゲノム / シグナル伝達 / 発現抑制 / 老化
【研究成果の概要】
我々は細胞老化過程についてFucciシステムを用いたタイムラプスイメージングで解析を行った。その結果、老化過程では、G2期の細胞が細胞分裂期を回避してG1期に移行することが分かった。この分裂期回避にはp53が必須の役割を果たしていること、またG2期の細胞に一過性にp53を活性化させるだけで細胞老化が誘導されることが分かった。さらに、p53は早期のAPC/CCdh1の活性化と、pRb/p107/p130による転写抑制を介して、様々な分裂期制御因子タンパク質の量を著減させることで分裂期回避を誘導していることが分かった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【配分額】49,400千円 (直接経費: 38,000千円、間接経費: 11,400千円)