核レセプター機能の調節物質の医薬品化
【研究分野】医薬分子機能学
【研究キーワード】
レチノイド / 核レセプター / ステロイド / チロイド / 白血病 / 分化 / 分化誘導 / リウマチ / レチノイドアンタゴニスト / レチノイン酸レセプター / チロイドリセプター / 腫瘍悪性化 / アンタゴニスト / チロキシン / フオルボール / ジベンゾジアゼピン / 癌 / ベンゾラクタム
【研究成果の概要】
新規レチノイドとして,従来の研究成果にもとずいて,新しい構造の化合物分子を設計し合成した.評価は前骨髄球性白血病細胞株HL60の分化を指標とした.その結果,レチノイドの拮抗物質をうることができた.拮抗物質はレチノイドレセプターとも結合するので競合拮抗剤といえる.
チロイドについては,新規化合物合成の手段として,多数の混合物を合成しそれを分離して活性体の構造を決めるという,新しい手段を考案して実行した.その結果,チロキシンのヨード原子をトリフルオルメチル基に変換することができることが判明した.
1984年に合成したアミド系のレチノイドについて,前骨髄球性白血病患者の治療に用いる機会を作ることができ,実際に良好な結果を得ることができた.この研究は浜松医大大野竜三教授によって実行された.
核レセプターはレチノイド以外にも多くのリガンドが考えられ,治療に際しての分子標的として非常に有効なものであることが証明されたといえる
【研究代表者】