ヒトiPS細胞から膵β細胞の分化誘導とその再生医療への応用に向けた基盤技術開発
【研究分野】代謝学
【研究キーワード】
多能性幹細胞 / 分化誘導 / 糖尿病 / 再生医療 / 膵臓 / 代謝 / 増殖 / モノアミン / ドパミン / インスリン / 化合物 / 再生医学 / 膵β細胞 / 膵臓β細胞
【研究成果の概要】
本研究ではヒトiPS細胞から十分な機能を持つ膵臓β細胞を作成するために、分化誘導の促進化合物の同定、作用機序の解明を目指した。また、代謝による分化促進の利用により成熟度の高い膵臓β細胞の作成を目指した。その結果、新規にWnt シグナルがβ細胞の分化に対して促進効果があること、マウスES細胞の系で見られたVMAT2-モノアミンによる分化抑制効果はヒトiPS細胞の分化誘導系にも存在することを見出した。また、成体膵島におけるドパミンD2受容体を介した膵臓内分泌β細胞の量を負に制御する機序が存在し、この機序は、Gタンパク共役受容体であるアデノシン受容体A2Aの抑制にもカップルしていることが分かった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
荒木 喜美 | 熊本大学 | 学内共同利用施設等 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】41,340千円 (直接経費: 31,800千円、間接経費: 9,540千円)