量子DNAシークエンサーを用いた修飾核酸塩基の1分子計測
【研究キーワード】
量子シークエンサー / DNA / 配列解析 / 1分子計測 / 1分子計測
【研究成果の概要】
1. o-フェニレンジアミンと修飾核酸塩基5-formyl-dU(5-fdU)との酸化的環化反応で、5位benzimidazole構造をもつ5-BzImが定量的に形成されることを確認した。 2.5-BzImは金のフェルミ準位に近いHOMO軌道を持ち、dT、5-fdU、dGに比べて高いトンネル電流を示した。 3.金電極と官能基との相互作用に着目した。エチニル基、シアノ基、アミノ基を5位に持つ修飾dUのうち、5位にエチニル基を持つEtdUは、優位に大きいトンネル電流を示した。 4.トンネル電流値の大きさとCV値の2変数による解析により、EtdUの識別精度が向上できることを確認した。
【研究の社会的意義】
量子シークエンサーは、核酸の配列解析を可能にする次々世代シークエンサーとして、その実現が期待されています。本研究成果は、検出が困難と考えられてきた「修飾を受けた塩基」に対する解析に向けた方法を提案しています。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【配分額】6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)