がん細胞やがん組織の中に存在する微量金属の網羅的定量とその医学的応用
【研究分野】医化学一般
【研究キーワード】
癌転移 / 微量金属 / 質量分析 / 癌組織 / 脱タンパク質法 / 金属元素 / メタロミクス / スキルス胃癌 / 微量金属測定 / ICP-MS / 金属輸送タンパク質 / 遺伝子発現制御 / 癌治療 / 金属輸送蛋白質
【研究成果の概要】
癌細胞や癌組織中の微量金属元素を網羅的に定量する系をICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計)で立ち上げた。ICP-MS前に実施するトリクロル酢酸処理法(脱タンパク質法)も最適化した。確立した測定系により、スキルス胃癌の腹膜転移細胞株では、ルビジウム(原子番号37)含量が、その対応する親株に比して有意に高いことが分かった。ルビジウムの細胞内濃度は、カリウム濃度と類似していた。癌の腹膜転移とルビジウム濃度との関連性について、今後の研究課題として取り組むための手掛かりを得た。
以上、細胞中の微量金属元素含量を網羅的に測定する系を確立し、癌転移で有意に変動する微量金属元素群を特定する成果を得た。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
平田 岳史 | 東京大学 | 大学院理学系研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)