複製因子の翻訳後修飾が制御する新しいDNAメチル化継承機構の構造基盤
【研究キーワード】
DNAメチル化 / 複製因子 / ユビキチン化 / 構造生物学 / クロマチン / DNA複製 / UHRF1 / LIG1 / リン酸化 / 分子動力学計算 / DNA維持メチル化 / DNMT1 / ユビキチン / エピジェネティクス
【研究成果の概要】
DNAメチル化は同じゲノム情報を持つ細胞が固有の形や働きを獲得するための機構である。DNAメチル化は生涯を通して次世代の細胞に正確に受け継がれる。これにより細胞は正常に増殖する。本研究ではDNAメチル化が維持される仕組みの解明に取り組んだ。DNA維持メチル化で働くタンパク質UHRF1がDNA複製が起こっている場に呼び込まれる仕組みを解明した。さらに、DNA複製に関連するタンパク質がDNA維持メチル化に関与することを明らかにし、DNA複製と連携したDNA維持メチル化機構を発見した。そして、そこで働くタンパク質の動態を構造生物学研究で明らかにした。
【研究の社会的意義】
DNA維持メチル化は複雑な過程を経て正確に継承される。これにより細胞のがん化などが防がれる。このDNAメチル化が維持される新しい機構を本研究では発見したので、基礎生物学研究の発展とその理解に貢献した。また、がんの薬剤開発に向けた予備的な研究も開始し一定の結果も得られたので、今後の研究の進展により医薬開発などの産業面への波及も考えられる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
西山 敦哉 | 東京大学 | 医科学研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【配分額】16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)