マイクロサテライト不安定性を呈する発癌機構の統合的理解と新たな治療体系の確立
【研究分野】消化器外科学
【研究キーワード】
大腸癌 / マイクロサテライト不安定性 / オルガノイド / DNAメチル化 / 鋸歯状腺腫 / 次世代シーケンス / マイクロアレイ / 発癌 / 幹細胞 / 遺伝子導入 / メチル化 / 大腸鋸歯状腺腫 / 大腸幹細胞 / エピジェネティクス
【研究成果の概要】
大腸鋸歯状病変およびマイクロサテライト不安定性(MSI)を呈する大腸癌を含めた計55株の大腸腫瘍オルガノイド株を樹立し,詳細な分子生物学的検討を行った.オルガノイドは患者体内における組織学的特性を反映しており,固有の遺伝子発現や遺伝子変異のパターンを有していた.MSI大腸癌は多数の遺伝子変異を有しており,増殖因子が極めて乏しい環境でも発育可能であった.移植による担癌マウスモデルにおいても同様の傾向が保持され,MSI大腸癌オルガノイドは有意に腫瘍形成能が優れていた.以上の結果より,MSI大腸癌は他の大腸癌とは生物学的特徴が全く異なる疾患であり,個別の治療アプローチの重要性が示唆された.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
佐藤 俊朗 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】43,550千円 (直接経費: 33,500千円、間接経費: 10,050千円)