弱い分子間力を正確に記述する第一原理分子動力学法の開発
【研究分野】物理化学
【研究キーワード】
密度汎関数理論 / 分子間力 / 分散力 / 分子間相互作用 / 量子化学 / 分極率 / 局所応答近以 / van der Waals力 / 分子動力学 / 応答関数 / 長距離補正法
【研究成果の概要】
密度汎関数理論(DFT)は分散力を記述できない。よく行われる経験的な分散力補正は新しい系への適用が難しい。そこで本研究では、電子密度応答関数に対する局所近似(Local Response)に基づいて分散力(Dispersion)を非経験的に算出するLRD法を考案し、弱い相互作用を高精度かつ効率的に記述できる新しい手法を開発した。LRD法は分子中の原子間分散力係数を基底状態電子密度の汎関数として与える。さらに、多中心相互作用への拡張や自己無撞着的解法の実装を行い、複雑な分子集合体の高精度量子化学計算を可能にした。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【配分額】2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)