がん及び神経変性疾患関連スフィンゴ糖脂質の細胞内輸送システムの独自性と普遍性
【研究分野】医化学一般
【研究キーワード】
スフィンゴ糖脂質 / ガングリオシド / がん / 神経変成疾患 / 癌 / 神経変性疾患 / 細胞内輸送 / 脂質ラフト / ニーマン-ピック病 / メラノーマ / 糖脂質 / ニーマン・ピックC型病
【研究成果の概要】
スフィンゴ糖脂質(GSL)は、がんや神経変成疾患などの病態に深く関与している。本研究では、メラノーマ抗原GD3と重篤な神経変成疾患であるニーマン・ピック病C型(NPC病)に関連するガングリオシドの細胞内輸送や膜ドメインの維持機構について解析を行った。その結果、GD3が脂質代謝を調節する因子を活性化することで膜ドメインの形成をサポートしていることが明らかになった。また、この脂質代謝調節因子を阻害することでメラノーマ細胞の増殖を抑制することに成功した。一方、NPC病に関与するガングリオシドが蓄積する細胞内小器官を明らかにすると共に、ガングリオシド蓄積を軽減する低分子量化合物を同定した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-10-20 - 2014-03-31
【配分額】2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)