ペルオキシソーム増殖因子受容体の迅速シグナル伝達系を介した心腎相関作用の意義
【研究分野】腎臓内科学
【研究キーワード】
水 / 電解質代謝学 / チアゾリン / PPARγ / 糖尿病 / NHE1 / 近位尿細管 / 体液量 / 心腎相関 / シグナル伝達系 / 近位尿細管Na再吸収 / 種差 / Src / ERK
【研究成果の概要】
経口糖尿病薬チアゾリジン誘導体の副作用として浮腫や心不全が発生する機序について,培養細胞やマウス,ラットなどの腎臓を用いた生理実験や関連蛋白の解析等を行い,チアゾリジン誘導体の作用で,PPARγが遺伝子転写調節によらない迅速な細胞情報伝達系を介して,腎臓の近位尿細管におけるナトリウム再吸収を亢進させることを明らかにした。チアゾリジン誘導体による浮腫・心不全発症の予防や、浮腫を起こさない新しい糖尿病薬の開発につながることが期待される。(Cell Metabolism13(5),pp.550-561,2011に掲載)
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)