タウ蛋白不安定化剤による新しいタウオパチー治療戦略の構築
【研究分野】ケミカルバイオロジー
【研究キーワード】
タウオパチー / アルツハイマー病 / 化合物 / スクリーニング / タウ / リン酸化酵素 / 急性ストレス / 神経変性疾患 / アルツハイマー / FTDP-17 / ストレス / 細胞 / DYRK1A / 低分子化合物 / ハイスループット
【研究成果の概要】
タウオパチーは、微小管結合蛋白質タウが神経細胞内に多量に貯留する神経変性疾患の総称であり、アルツハイマー病も含まれている。本研究では、タウオパチーに対する治療薬の創製を目的として、タウ蛋白質量を定量する細胞評価系を構築し、タウ蛋白質の不安定化を誘導する低分子化合物の探索を行った。その結果、タウ蛋白質のオートファジー依存的分解を誘導する新規化合物FIT-068の同定に成功した。FIT-068は、野生型タウのみならず、遺伝子疾患として報告されている変異を有するタウに対しても不安定化を誘導したことから、タウ遺伝子変異に起因する家族性認知症に対しても有効性を示す可能性があると期待される。
【研究代表者】