ストレスシグナルの分子機構解明による創薬基盤の確立
【研究分野】生物系薬学
【研究キーワード】
ストレス / ASKファミリー / MAPキナーゼ / アポトーシス / 浸透圧 / PGAM5
【研究成果の概要】
細胞のストレス応答は最も基本的な生命現象であり、その破綻は様々な疾患の原因となる。我々はASKファミリータンパク質が物理化学的ストレス応答の重要な担い手であることを明らかにしてきた。ASK1複合体に関する本研究によって、さらなる制御機構が明らかになり、酸化ストレスによる細胞死の機構を解明した。また、ASK3の活性が浸透圧ストレスによって制御され、血圧制御に関与することも明らかになった。さらに、細胞が亜鉛の欠乏状態を感知して亜鉛濃度の恒常性を保つ機構としてSOD1タンパク質の関与を発見した。これらの成果は様々なストレスが惹起する疾患の診断予防治療法の開発に寄与することが期待される。
【研究代表者】