無胃魚と有胃魚の比較ゲノム解析から解き明かす新規胃酸分泌機序
【研究分野】ゲノム生物学
【研究キーワード】
比較ゲノム / 無胃魚 / 胃 / 胃酸 / 壁細胞 / 生理学 / 発生・分化 / 進化
【研究成果の概要】
公開されている魚類ゲノムデータを無胃魚(フグ、ゼブラフィッシュなど)と有胃魚(イトヨなど)に分類し、無胃魚で共通に欠損する遺伝子の解析から胃の機能を担う未知因子を探索した。比較ゲノム解析から無胃魚で共通に欠損する16遺伝子を特定した。これらは胃の機能を担うことが知られる遺伝子(atp4a, kcne2, slc26a9, vsig1, cldn18など)を含む一方、酸で活性化されるアミノ酸輸送体に相同性を有する未知遺伝子(c3orf55)を含んでいた。この結果は、酸により活性化される未知のアミノ酸輸送体がアミノ酸センシングもしくはアミノ酸代謝を介して胃の生理機能に深く関わる可能性を示唆する。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
竹井 祥郎 | 東京大学 | 大気海洋研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究連携者】 |
日下部 誠 | 東京大学 | 大気海洋研究所 | 助教 | (Kakenデータベース) |
広瀬 茂久 | 東京工業大学 | 生命理工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究協力者】 |
渡邊 太朗 | 東京大学 | 大気海洋研究所 | 技術職員 |
Romero Michael F. | Mayo Clinic | Professor |
|
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)