寄生性真核生物に見られる原核生物型転移RNAスプライシング関連酵素の解析
【研究分野】寄生虫学(含衛生動物学)
【研究キーワード】
RNAスプライシング / キネトプラスチダ原虫 / tRNA / スプライシング / tRNAスプライシング
【研究成果の概要】
遺伝子中の介在配列であるイントロンを取り除くRNAスプライシングの過程は、遺伝子から機能する分子を生み出すのに必須の過程である。アミノ酸をタンパク質合成の場であるリボソームに運ぶ転移RNA(transfer RNA, tRNA)にはその遺伝子にイントロンを持つものがある。真核生物のtRNA前駆体のスプライシングに関わる酵素は、ごく一部の生物種でのみ解析されており、その全貌は明らかでない。私は寄生性真核生物であるトリパノソーマ類に注目し、そのRNA連結酵素の解析を行った。その結果、トリパノソーマ類の持つRNA連結酵素は細菌から遺伝子の水平伝播によって獲得されたものであることが明らかになった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)