二酸化炭素の資源化を指向する触媒的固定化反応の開発
【研究分野】合成化学
【研究キーワード】
合成化学 / 触媒・化学プロセス / 二酸化炭素 / 廃棄物再資源化
【研究成果の概要】
銀触媒の存在下,二酸化炭素がプロパルギルアルコールに導入され,対応する環状カーボナートが得られる。本研究ではアルキン活性化を利用し炭素-炭素結合形成を伴う二酸化炭素固定化を試みた。アルキンを有するカルボニル化合物に塩基の存在下,二酸化炭素と反応させると,五員環ラクトンが得られた。この系をo-アルキニルアニリンに適用すると,アルキンに対しカルバミン酸アニオンが環化付加した,対応するベンゾキサジン-2-オンが得られた。塩基にDBUを用いると, 4-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オンが得られた。これは一次生成物に塩基が作用し,イソシアナート経由の分子内転位によることを赤外吸収スペクトルで確定した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【配分額】19,240千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 4,440千円)