光‐スピン‐電荷の相乗効果による新規連鎖物性を発現させる有機無機複合錯体の開拓
【研究分野】機能物質化学
【研究キーワード】
光物性 / 電気・磁気的機能 / 分子素子 / 膜・集合体 / スピンクロスオーバー / 動的スピン平衡 / 連鎖物性 / 光異性化分子 / プロトン流 / ハロクロミズム / イオン交換膜 / 電荷移動相転移 / 混合原子価 / 強磁性 / 光異性化 / 光誘起相転移 / 多重機能性 / スピン平衡 / 原子価揺動
【研究成果の概要】
遷移金属錯体を対象に光・スピン・電荷の相乗効果による連鎖物性の研究を行い、下記に示す特筆すべき成果を得た。(1)Ph4P[MIIFeIII(C2O3S)3](M=Mn,Fe)を開発し、FeIIIのスピンクロスオーバー現象およびこれと連動した原子価揺動,多段階磁気相転移などの連鎖物性現象を見出した。(2)pH応答スピンクロスオーバー錯体膜を開発し、この膜に電圧を印加することによりプロトンの濃度勾配を発現させ、スピン転移による膜の色変化を利用してイオン交換膜中のプロトンの流れを直接観測することに成功した。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
岡澤 厚 | 東京大学 | 大学院・総合文化研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【配分額】18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)