エピゲノム修飾因子の機能解析による小児固形腫瘍の発症機構解明
【研究分野】実験病理学
【研究キーワード】
がん / 腎腫瘍 / 遺伝子発現 / 腫瘍 / 病理学
【研究成果の概要】
小児の腎腫瘍である腎明細胞肉腫では、non-canonical PRCの構成要素であるBCORの遺伝子内重複変異が特徴的である。他の肉腫等においても同遺伝子の変異や融合遺伝子が報告されている。本研究では、BCORの遺伝子内重複配列は、複数の細胞で明らかな形質転換能を示さず、腫瘍発生は、細胞環境に依存する可能性が高いと考えられた。一方、293細胞に過剰発現させると、エピジェネティクス関連分子を含む多数の遺伝子の発現が変化することが明らかになった。
【研究の社会的意義】
BCOR遺伝子内重複変異による腫瘍発生の機序は今までほとんど明らかにされていない。発生機序の解析の積み重ねにより、診断法・治療法開発や、BCORの機能の解明につながることが期待される。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
清河 信敬 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター | 小児血液・腫瘍研究部 | 部長 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)