ビタミンCにより活性化される酸化型高分子ミセルを用いた超選択的がん治療法の開発
【研究分野】生体医工学・生体材料学
【研究キーワード】
ドラッグデリバリーシステム / 高分子ミセル / がんの標的治療 / 金属錯体 / 酸化還元反応 / ビタミンC / 白金制がん剤 / 化学療法 / がん治療
【研究成果の概要】
本研究では、白金抗がん剤を内包する高分子ミセルを酸化処理することにより、副作用を抑えながら高い制がん効果を示すことのできる新規酸化型高分子ミセルを開発することに成功した。この酸化型ミセルは、正常組織に対する抗がん剤の分布を最小限に抑えながらも、極めて高い血中滞留性とそれに起因する高いがん組織集積性を示すことが確認され、大腸がんの疾患モデルに対して高い抗腫瘍効果を示した。さらに、この酸化型高分子ミセルとビタミンCの静脈投与を併用することにより、さらに高い抗腫瘍効果が得られることを示唆する結果を得た。
【研究代表者】
持田 祐希 公益財団法人川崎市産業振興財団(ナノ医療イノベーションセンター) 川崎市産業振興財団 主任研究員
(Kakenデータベース) 【研究分担者】 |
Cabral Horacio | 東京大学 | 大学院工学系研究科(工学部) | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
片岡 一則 | 公益財団法人川崎市産業振興財団 | ナノ医療イノベーションセンター | 主幹研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)