造礁サンゴ生体内における石灰化機構の解明
【研究分野】層位・古生物学
【研究キーワード】
造礁サンゴ / 古環境復元 / 石灰化 / モデル / 数値シミュレーション / 炭素同位体比 / vital effect / 光合成 / ポリプモデル / 共焦点顕微鏡 / pH / イメージング
【研究成果の概要】
造礁サンゴの石灰化機構を解明するために、サンゴの生体内の反応や物質移動を詳細に記述したサンゴポリプモデルを開発した。このモデル研究によって、サンゴの石灰化に見られる"光に促進された石灰化(light-enhancedcalcification)"現象のメカニズムを明らかにし、数値シミュレーションの結果はこの現象を良く再現した。さらに、サンゴ骨格に記録される炭素同位体比の生物効果(vitaleffect)の実態を解明する目的で、このモデルに炭素同位体モジュールを組み込んだ新たなポリプモデルを開発した。このモデルによるシミュレーションの結果、サンゴ骨格の炭素同位体比記録に近い値や変動パターンが再現された。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【配分額】4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)