生体反応の人為的制御による有機合成の精密化
【研究分野】生物有機科学
【研究キーワード】
生体触媒 / 酵素 / 微生物 / 光学活性化合物 / 抗体触媒 / 蛋白質工学 / 細胞融合 / 植物培養細胞
【研究成果の概要】
本総合研究は重点領域研究申請を目的として申請したものであり、予算もそのために使用した。
先ず、5月下旬に慶應義塾大学において日本化学生体機能関連化学部会主催のシンポジウムが開催された際、本申請の代表者及び分担者のうちのシンポジウム参加者が集まり、その後の活動の大枠を決めた。
次に、代表者が中心となって酸素反応、遺伝子操作、蛋白質工学等のバイオテクノロジー、有機反応論、あるいは有機合成化学の相関関係、今後のあるべき姿、その融合によって生まれる可能性のある新しい学門領域等について大いに討論した。日本化学会秋季年会の際には分担者のほぼ全員が集まり、重点領域研究の際の具体的な方針について討論し、決定した。研究班の構成、その研究内容、生物系と有機化学系の連携による新しい研究領域の開拓などが主な確認事項であった。11月には小田原で「生体触媒を利用する有機合成研究会」を開催し、総合研究に参加していない研究者とも討論した。12月に総合研究に参加している全研究者による会議を行い、重点領域研究申請の際の班長に関しては最終案を了承した。また、このときに「生体触媒」のいろいろの分野で研究をリ-ドしている先生方による公開講演会を開催し、この分野の現在の状況を多面的に浮き彫りにすると共に、今後の展望、どの様な展開が望まれるかを明らかにした。
12月に重点領域申請の際に総括班の実行グループを構成する予定のメンバーで申請書の原案に関して討論し、方針を決定した。
【研究代表者】