感性に基づく形状の創発情報を入力とする意匠形状デザインシステムの試作開発
【研究分野】生産工学・加工学
【研究キーワード】
意匠デザイン / スタイルデザイン / 感性 / 創発 / 形状評価 / 美形状化 / スケッチ / コンセプト
【研究成果の概要】
(1)感性に基づく創発情報から三次元デジタルモデルを構築するシステムの開発
a)製品コンセプトを表す感性言語から三次元デジタルモデルを構築するシステムを開発した.
b)デザイナの描いたスケッチから三次元デジタルモデルを構築するシステムを開発した.
c)仮想空間において造形を可能とするバーチャルクレイモデリングシステムを開発した.
d)ラフに造形された実モデルから高品質なデジタルモデルを構築するシステムを開発した.
(2)三次元デジタルモデルを科学的分析に基づいて評価するシステムの開発
a)曲率に対する度数分布を両対数軸で表示し,それに基づいて曲率変化を制御して形状を自動修正するアルゴリズムを提案し,システムとして構築した.
b)「複雑さ」という全体形状特徴を表現する曲率エントロピーを提案し,曲率エントロピーの制御により形状をより美しくするアルゴリズムを開発し,システムとして構築した.
c)形状の曲率変化が"1/fゆらぎ"をもつように形状を修正するアルゴリズムを提案し,システムとして構築した.
(3)三次元デジタルモデルを数学的分析に基づいて高品位化するシステムの開発
a)デザイナが満足するハイライト曲線が得られていないとき,要求するハイライト線をディスプレイ上で入力することにより,そのハイライト線をもつモデル形状を自動構築するアルゴリズム(縮閉面からの伸開面を構築する独自のアルゴリズム)を提案し,システムとして構築した.
b)ディスプレイ上でモデルにキャラクタラインをスケッチ感覚で記入(入力)することにより,キャラクタラインパラメータの入力値に従って,簡単にモデル上にキャラクタライン形状を構築するアルゴリズムを提案し,システムとして構築した.
(4)システムの統合:感性に基づく形状の創発情報を入力とする意匠形状デザインシステムの開発
上記3つのシステムを統合し,目的とする「感性に基づく形状の創発情報を入力とする意匠形状デザインシステム」を開発した.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
松岡 吉幸 (松岡 由幸) | 慶應義塾大学 | 理工学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
池田 満 | デジタルプロセス株式会社 | 第一開発部 | 部長(研究職/">(Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【配分額】10,500千円 (直接経費: 10,500千円)