体液恒常性を司る脳内機構の研究
【研究分野】神経科学一般
【研究キーワード】
神経科学 / 脳・神経 / 体液恒常性 / イオンチャネル / シグナル伝達 / 水分摂取 / 塩分摂取 / 脳弓下器官 / イオンチャンネル
【研究成果の概要】
脳弓下器官(SFO)に、分界条床核腹側部(vBNST)へ投射して水欲求を制御する“水ニューロン”、あるいは終板脈官器官(OVLT)に投射して塩欲求を制御する“塩ニューロン”と呼ぶべき、AT1a陽性ニューロンの集団があることを見出した。前者はコレシストキニンの、後者はNa+の濃度上昇で活性化する、異なるGABA作動性ニューロンから、それぞれ抑制的制御を受けていた。また、脳内Na+センサー、NaxのNa+濃度感受性がエンドセリン-3によって調節されること、OVLTにおいて、Naxのシグナルがエポキシエイコサトリエン酸を介してTRPV4陽性ニューロンを活性化し、水摂取を制御していることを見出した。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
檜山 武史 | 基礎生物学研究所 | 統合神経生物学研究部門 | 助教 | (Kakenデータベース) |
作田 拓 | 基礎生物学研究所 | 統合神経生物学研究部門 | 助教 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【配分額】223,600千円 (直接経費: 172,000千円、間接経費: 51,600千円)