デモクラシーと宗教:政治思想史、政治理論、地域研究の総合的アプローチ
【研究分野】政治学
【研究キーワード】
宗教と政治 / 政治哲学 / レオ・シュトラウス / 現代政治理論 / ポスト世俗化 / 多文化主義 / リベラル・デモクラシー / 古代政治哲学 / ルネサンスの政治思想 / ポスト世俗主義 / 現代アメリカの政治思想 / ソクラテス / デモクラシー / 熟議 / 宗教 / 多様性 / グローバリゼーション
【研究成果の概要】
大きく分けて二通りの成果が得られた。第一に、政治と宗教の関係について、政治思想史上の古典的テキストを綿密に分析することで原理的な考察を行った。その結果、政治と宗教の間には本質的な緊張があること、その緊張は近現代の世俗化と啓蒙という条件の下でも解消されていないことが明らかになった。第二に、現代政治理論の重要な著作と、現代政治における多文化主義の実践に着目することで、宗教が現代のデモクラシーに対して果たしうる肯定的役割があるか、あるとすればそれはどのようにして可能かを考察した。結果として、リベラルな理論と実践の枠内に宗教を受け入れる試みと、逆に排除する傾向が並存することが明らかとなった。
【研究代表者】