インターネットを用いた大学生禁煙化プロジェクトの有効性の評価
【研究分野】公衆衛生学・健康科学
【研究キーワード】
大学 / 敷地内禁煙 / 大学生禁煙支援 / 禁煙化状況調査 / カレッジ禁煙マラソン / 大学敷地内禁煙 / 喫煙対策 / タバコ販売 / 大学生喫煙率 / 無償禁煙支援プログラム / 禁煙成果 / 禁煙化 / 大学生 / インターネット / 禁煙マラソン / 携帯メール通信 / 禁煙支援 / 大学生禁煙化 / 喫煙 / インターネットプログラム / 携帯メール / 禁煙カレッジマラソン / ニコチン代替療法
【研究成果の概要】
成人対象に実施されてきた禁煙治療は、インターネット禁煙支援プログラムにおける禁煙継続効果をふくめ確立されているが、大学生を対象とした禁煙支援方法は確立されていない。平成15年から「大学禁煙化プロジェクト」を立ち上げて全国の大学の禁煙化を支援してきたが、そのうち「大学生禁煙化プロジェクト」をとりあげ、成人においてすでに有効性が実証されたニコチン代替療法およびインターネット(IT)利用禁煙支援プログラムを大学において実施しうる形に応用構築して提供し有効性の評価を行うとともに大学生への禁煙支援の特性を明らかにした。また同時に、大学生の禁煙化を推進するのに大きな役割を有すると考えられる国立大学法人の禁煙化状況の全数調査を実施した。
本研究の成果は12編の学術論文となって公表された。インターネットを用いた大学生への禁煙介入は追跡しえた学生の64%に3ヶ月後の禁煙をもたらすなど、禁煙を希望する学生に対しては一定の成果をあげた。研究参加校は196大学を超え、さらに多くの大学が研究への参加を希望し、大学生への禁煙支援を大学の提供する学生健康支援の一環として取り入れようとしている。すなわち本研究は当初目的の大学生への禁煙支援方法の評価についての成果を超えて、全国の大学に対して学生への禁煙支援に大きな関心を引き起こした。その結果、学生支援の一環として学生への禁煙支援が位置づけられるにいたったことは本研究の間接的な成果として特筆に価するものであった。
【研究代表者】