抑うつや不安症状を有する軽度認知症患者に対する認知バイアス修正の効果検証
【研究キーワード】
認知症 / 抑うつ / 不安 / ABM / 軽度認知症 / 反応時間 / 認知バイアス修正 / 不安症状 / 認知バイアス
【研究成果の概要】
本研究の目的は,認知症患者および軽度認知障害に含有率の高い抑うつ状態や不安などの心理症状に対する新しいプログラムとして注意バイアス修正(ABM)を導入し,その効果を示すことである.ABMは,刺激の感情価等の性質によって生じる注意の偏りを修正するプログラムである.抑うつ及び不安症状を有する軽度認知症高齢者13名の注意バイアス修正の反応時間とMMSE,行動心理症状との相関分析を行った.中性刺激を標的としたABM課題では,反応時間とGDS15の有意な相関が認められ,抑うつ反応と注意バイアスとの関連が明らかとなった.脅威刺激,中性刺激を標的とした反応時間の割合は行動心理症状と有意な関連を示した.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田山 淳 | 長崎大学 | 教育学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
小川 豊太 (濱口豊太) | 埼玉県立大学 | 保健医療福祉学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)